ちゆり「次はユキだ。作中の前書きで書かれてた通り、戦力的には一番強化されてるキャラだな」
教授「月にたった二人で乗り込んで、スペルカードルール無しの戦闘を生き延びるという優遇振り。ヒョウの実妹―――即ち相棒ポジションという立ち位置も合わさって、独自設定ばかりの旧作キャラでも群を抜いて優遇されているわ」
る~こと「ヒロインレースを一歩引いたところから眺めることが出来る本当に美味しいポジションですね~」
ちゆり「シナリオ的にも要所要所を大きく動かすキャラだぜ。幻想郷に侵入していきなり戦闘したり、何のためらいもなくヒョウの過去を開示したり、当然の様に永遠亭襲撃に参戦したりだな」
教授「何気に作者オリジナルの厨二ネーミング魔法も披露してるわ。ここまで露骨に優遇すると反発があるんじゃないかと作者はビクビクしていたようね」
る~こと「具体的にはユキマイ百合派閥とかです。ユキほど踏み込んだ独自設定はないですからね~」
教授「作者の好みで実妹枠に入れたけれど、原作描写と得意魔術がガッチリ噛み合ってたのはストーリー的に助かってたようね。ヒョウが肉弾戦メインというタイマン特化な以上、多数に対処できる弾幕を原作で放ってたユキが弱点フォロー役の妹として創造されたというのは上手く合致したわけよ」
ちゆり「作者が唯一触れたことのある旧作作品だからな。バラ撒き弾に定評のあるユキと初見殺し回転レーザーのマイまではなんとか辿り着いた(突破はできなかった)ことですんなり設定にハマったそうだぜ。色覚異常持ちに怪綺談4面の背景と弾は相性が悪すぎてクリアできなかったと」
る~こと「そもそも作者はシューティングが下手なので原作でクリアできた作品ないんですけどね~。イージーモードでもだいたい4面ボス~5面道中あたりで詰まるレベルのへっぽこシューターです」
ちゆり「もっとも、ある意味麟以上に都合のいい女枠でもあるからあまりツッコみどころもないんだぜ。優遇されているからこそだな」
ちゆり「どんどん進めるぞ、次はラスボス枠を務めた魔界神・神綺だぜ」
教授「魔界側の八雲紫ポジションね。自由にさせると一人でどうとでもなるからギリギリまで魔界に留まらせてたキャラよ」
る~こと「作者のコンセプトは【かわいいおかーさん】だそうです。過去編で結構やらかしちゃってるのに説得力を持たせるため、完璧な創世神としては描かなかったみたいですね」
ちゆり「魔界人が幻想郷に潜伏してる理由はストーリーの核心だからな。ヒョウが逃亡を続ける理由と魔界が捜索を続ける理由を両立させるために、双方に問題があった形を取るべく創世神を完全無欠にするわけにはいかなかったわけだ」
教授「その点では不遇と言えるのかもしれないわね。魔界神として威厳のあるラスボスを期待してた層にとっては面白くない描かれ方でもあるかしら」
る~こと「まあ、原作描写からしてもその方向を期待してる人はあまりいないとは思いますけどね~」
神綺「ひどーい!!私だって決める時は決めるわよー!」
ちゆり「だあぁ!!だから本編に出れた奴は自重しろっての!」
神綺「いいじゃなーい、私はあんまり幻想郷の子たちと絡めなかったんだから」
教授「どの口が言うんだか…魔界に乗り込んだ面々と会談して戦後処理に参加してるんだからむしろ他のキャラとの絡みは多い方だわ。帰れとは言わないからヘカーティアとでも話しておきなさい」
ちゆり「神繋がりでの面識も独自設定で増やされてるのに贅沢だっての」
神綺「ぶー」
る~こと「本当に子供っぽい神様ですね…まあどうしても序盤に出番を作れないから入っていないだけで、むしろタグに入ってる方が自然な立場ではあります」
ちゆり「厳密に言えば10話でセリフもあるんだけどな…アレを出番と言い張るような度胸は作者にはなかったみたいだぜ」
教授「他に解説が必要な点としてはアリスの出生に関してかしら。これに関してはアリスは元人間という設定を優先したことで【幼少時に魔界に保護され育てられた】という設定になっているわね。つまりアリスは神綺にとって実の娘ではないということになる」
る~こと「そこを知られるとアリスさんが次期魔界神になったらひと悶着ありそうですね」
ちゆり「そのためのヒョウ帰還でもあるからな。ギャルゲ的な意味でのユキENDは【次期魔界神を支えるべく魔界で過ごす兄妹】って終わり方だったらしい」
教授「ちなみに神綺ENDは【隠棲する神綺に寄り添う護衛】だそうよ。そのまんまディアナとロランだから書かれることは無いでしょうけど」
る~こと「ちなみにルイズさんが魔界中枢と親しくなったのがこの件です。サラさんが語った通り、魔界に放置されたアリスを保護して魔界神の元へ届けたのがルイズさんになります」
ちゆり「次はメインヒロインの影を薄くした最大の元凶、サリエルだ」
教授「初期プロットからの変更で出番が大幅に増えるどころかヒロイン枠になった計算外層。原作でセリフがないから彼女もオリキャラと言っても過言ではないわね。本格的な出番は中盤からだけど、強烈な恋する乙女キャラになったせいでルナサだけでなく麟も被害を受けたわ」
る~こと「おまけに作中最強格の一人・幻月がバックアップに回るという隙の無い布陣。過去回想・月編がもう少し早く描かれていたらタグ入りしてましたね」
ちゆり「八雲紫や幻月が口にしたお姫様願望、戦闘力最上位クラスなのに救出対象として救われるを実際に経験するとどうなるか。実にわかりやすくベタ惚れしたんだぜ」
教授「幻月どころか夢月すら笑いをこらえられないレベルの反応をすることもしばしばあったわね。悪魔としては実に面白い見世物だったでしょう」
る~こと「その八つ当たりを真正面から喰らった萃香さんはまあ、運が無かったですねとしか」
ちゆり「ちなみに幽玄魔眼はサリエルがヒロイン枠に昇格したことで出番を作ることが出来たキャラになるぜ。まあ、扱いの悪さはトップクラスだからこれなら出ない方がマシって感じたファンもいるかもしれないがな」
教授「エリスは鈴仙と同じ枠よ。初期プロットに比べて出番は増えたけど扱いは悪くなったキャラだわ」
る~こと「怪綺談組を姉妹として扱ったことで【魔界側の内通者】枠に回せるキャラが居なくなったんですよね~。その結果ちょい役のエリスと出番のなかった幽玄魔眼に損な役回りが行ってしまいました」
ちゆり「同じ理由で摩多羅隠岐奈も扱いが悪くなったキャラだな。本当に多数のキャラの描き方に影響が出てるんだぜ」
教授「先に話した通り元々は最終決戦後にしかサリエルの出番はなかった、つまり初期プロットだと幻想郷の妹勢+八雲一家VS魔界勢+摩多羅隠岐奈傘下という勢力図だったわ。ちなみに霊夢・魔理沙・魅魔を敵役として配置してたのは変わっていない」
る~こと「紫さんが気苦労をしょい込む立ち位置だったのは変わってないんですよね。正確に言うと隠岐奈さんが敵側としてとっても動かしやすい立ち位置だったことで、紫さんが味方側の損する役回りに配置されました。これはサリエルさんを参戦させても変わらなかったんですね」
教授「レミリアの番で詳しく書くことになるでしょうけど、剛欲異聞で摩多羅隠岐奈とフランドール・スカーレットに接点が出来たことで作者がこの作品を本格的に執筆する気になったわ。旧作勢を活躍させるための敵役として綺麗にピースが嵌まったそうよ」
ちゆり「小悪魔から魔界に繋げられて、レミリアと紫は裏取引しても違和感がなく、隠岐奈がフランドールを連れ出せる。紅魔館だけで神綺・紫・隠岐奈と接点を持たせられたことで、敵味方の振り分けが一気に整理できたわけだぜ」
る~こと「ところがサリエルさんをヒロインにしたことで永遠亭が中立枠から外れてしまい、幻想郷の管理者としてはハイリスクかつ強引な手段が目立つ形になってしまったわけです」
教授「摩多羅隠岐奈はもっと管理者らしく描きたかったようね。旧作勢の出番を増やすために割を食ったキャラの筆頭が彼女になるわけよ」
ちゆり「魔界勢では彼女がラストになるぜ、夢子だ」
教授「彼女も藍と同様に、裏設定ではヒョウとR-18な関係にあるキャラだったわ。もっと言えば恋人の手によって魔界から追放されたという形だった」
る~こと「そして追放された幻想郷において似た立場である藍と対比させてたわけです。最終的には男オリ主って設定自体が賛否両論になる要素なので、ヒョウの爆弾になる設定は軒並みなかったことにしたみたいですね~」
ちゆり「その設定をボツにしたことで爆誕したのが後輩系夢子だぜ。作者の性癖に【姉キャラを妹扱いする】ってのがある…これはルナサやレミリアの描き方から察せるだろうが、その亜種なのが夢子の扱いだ」
教授「怪綺談勢だと長女枠に収まることが多い夢子を年下枠に据えた結果、ユキが長女になるという姉妹関係になったわ。そして一般人のルイズは次世代という扱いにしたことでアリス除く最年少枠になったことで、少なくとも作者は見たことのない姉妹順になったこの作品の魔界勢よ」
る~こと「ですがその設定変更で出番自体はプロット変更で少なくなってしまってます。作中でサリエルさんが担っていた【魔界勢のヒロイン枠】が夢子さんだったわけです」
教授「そういう意味では不遇でもあるのだけれど、中盤からはユキと共に物語を動かす中心人物として活躍してるわね。夢子視点の話自体は少ないけれど、魔界過去編や仙界訪問といった見せ場に恵まれたキャラだわ」
ちゆり「魔界のNo.2は伊達じゃないってことでいい立ち位置のキャラに違いはないんだぜ」
ちゆり「次は引き続き旧作キャラからエリーだぜ。夢幻館のヒロイン枠だ」
教授「原作に比べてだいぶ温厚なキャラとして描いてるわね。アンクゥという種族とのギャップを狙った設定だから、解釈違いな読者も多かったんじゃないかしら」
る~こと「前回言った【キャラ被りによるセリフの判別し辛さ】は序盤からあったんですよね~。そこを考えると麟をボクっ娘にするのがわかりやすかったでしょうか」
ちゆり「くるみに比べてヒョウに対する好意が重い最大の理由は、吸血鬼の弱点の多さが理由だったりするぜ。くるみを昼間と雨天で精力的に活動させるのは不自然になるから、周囲の環境で行動を制限されないエリーの方がヒロインとして動かしやすかったわけだ」
教授「その結果フラワーマスターを裏切るという覚悟ガンギマリ勢になったわ。ある意味本編後に一番苦労しそうなキャラでもあるわね」
る~こと「まあそこは夢幻姉妹がフォローしてくれるんじゃないでしょうか」
教授「後は作者オリジナルネーミングはないものの、戦闘描写には恵まれた方だわ。夢幻姉妹戦・アリス戦・永遠亭襲撃・紅魔館防衛に加えて描写は無いとはいえ射命丸足止めと、戦闘参加数は地味にトップクラスよ」
ちゆり「後半まで夢幻館から動いてないのにこの数だからな。やっぱわかりやすい得物持ちは参戦させやすかったみたいだぜ」
読者の皆様、半年以上更新を止めてしまい申し訳ありませんでした。ようやく体力・気力が回復し落ち着いた作者です。
作者の病状ですが、入院手術が無事終わったものの退職やむなし。投薬治療という名のニート生活を送ることになりました。そして気力・体力は回復したため時間に余裕が出来たわけです。そこで特別編までお付き合いいただけた読者様に一つアンケートを実施させてください。
退屈な入院中に、今度は【幻想郷を侵略する側】であるオリ主のプロットを脳内で書き上げました。ただ後書きで何度か書かせていただいたように、ステージ4の癌なので今作の様に完結まで書き切れるかわからないんですよね…
なので読者様の需要を聞きたいな、と。アンケートにご協力いただけると幸いです。
結果はどうあれ、次の更新は来週になると思います。
このノリで続く特別編と、完結させられるか微妙な新作。どちらの方が優先して読んでみたいでしょうか?
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