メイドです、仕事辞めたい 作:ブラック企業ナザリック
これなら前話と合体させた方がよかったかな……
――一言で言えば、普通の部屋。
アインズたちの部屋に比べれば狭いが、1人で過ごすくらいには丁度良い大きさとも言える。
どちらかというと、リアルの
(……良いな、俺もこっちの部屋に住みたい)
多分このくらいの部屋の方がアインズ的には落ち着く。
家具も簡素なベッドに、クローゼットとタンス。
机と椅子などぐらいしか目立つ物は無かった。
必要ない物は置かないといった印象を感じさせる。
確かに、子どもが喜びそうな物は無い。
しかしネムはそれでも構わないのか、部屋の主に許可を貰ってベッドの上と下を探索したり、クローゼットやタンスの中身を見たりと彼女なりに楽しんでいるようだ。
「……ファースよ、
――そんなアインズも羨む部屋の中、1つだけ気になるものがあった。
それはベッドの近くの壁に飾られた小さな額縁。
いや、額縁自体が気になるものではない。
気になるのは、
「はい、記念品です」
「……記念品? 私から見ると、単なる
「はい、吸殻です。しかし普通のでは御座いません。アレは以前アインズ様がお吸いになった吸殻です」
――まるで貴重な昆虫を標本にするように。
何故か煙草の吸殻が綺麗に収められていた。
(いやゴミじゃん! 捨てろよ!)
アインズは思わず心で叫ぶ。
しかしすぐに理解した。
NPCはアインズに対する忠誠心の高さ故に、アインズが下賜した物、所持していたものを必要以上に大事にする傾向がある事を思い出したアインズ。
「――そうか、大事にするといい」
「はい!」
アインズはそれ以上何も言えなかった。
「しかし……思っていたよりも簡素だな。もっと家具を増やしたりはしないのか?」
「私にはこれで充分で御座います――それに……」
ファースが自身の部屋を見渡す。
その瞳は何処か儚げだった。
「……ホワイトブリム様がご用意してくださったのです。このままが良いです」
「……そうか」
悪い事を聞いてしまったのかもしれない。
NPCたちはあまり口にしないが、自分たちの生みの親が居らず、アインズだけが残っているこの状況には思うところがある筈だ。
「――アインズ様、無礼を承知でお聞きしても宜しいでしょうか?」
「構わんぞ、何だ」
アインズは何となく、ファースの聞きたい事が何か察していた。
「…………至高の御方々は、ホワイトブリム様は――何処に行かれたのでしょうか?」
震えた声だった。
口にするのに勇気が必要な声だった。
涙を堪えた様な声だった。
「――遠い場所だ、
アインズの言葉は冷たかった。
アインズの本心が混ざっていた。
そこには配慮も慰めもなく、只々冷酷な事実だけがあった。
「それは……私たちに失望されて――見放されたのでしょうか?」
「それは無い。皆が居なくなってしまったのは……そう、
アインズは断言した。
「…………そう、でしたか。お答えいただきありがとうございました」
――何とも言えない空気になってしまった。
「――さぁ、ネム様。そろそろお姉様の待つ場所へ戻りましょう」
ベッドでゴロゴロし始めて、そのまま寝てしまうのではないかと思うくらい動かなくなったネムを、ファースが迎えに行った。
彼女の声は、すっかりいつもの通りに戻っていた。
「…………」
アインズの骨の手が、静かに軋んだ。
多分後で後書きにアンケート乗っけると思うので、後ほどご協力お願いします
番外編挟みたいけどどれが見たいですか?(選ばれなかったやつも今後やる可能性有り
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