メイドです、仕事辞めたい   作:ブラック企業ナザリック

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アニメが終わっちまったよぉ兄貴……


まだ映画があるから何とかなるヨシ!


第25話

 

 

 

 

 

 

「―――ぁ」

 

 言葉を失うとはまさにこの事だろう。

 ファースは思わず、感動にも似た感情で小さな声を漏らした。

 ファースの眼前には、普段ナザリックでは見ることがない景色。

 広大に広がる澄んだ青空。

 それを背景に立ち並ぶ峻厳な山々。

 頬を優しく撫でるような風、それと鼻腔を突き抜ける

 耳を澄ませば小川の水が流れる音が入ってくる。

 まさに、自然の歓迎会。

 ファースは見事に、心を掴まれたのだった。

 それはまさに、自然の宝石のようで――

 

 

 

 

 

 

 

 

「――君には失望したよ、師匠……いや、ファース」

 

「は?」

 

 久しぶりにエクレアに会ったファース。

 開口一番に何故かそんな事を急に言われた。

 

「藪から棒に何だ、喧嘩売ってるの?」

 

「そりゃ売りたくもなるさ――最近、新しい()()が出来たそうじゃないか」

 

「弟子……? …………ツアレニーニャのことか?」

 

 ファースはエクレアの言う弟子が何なのか、数秒間考えた。

 そして推測して出た名前は、ツアレニーニャだった。

 

「そう! セバス様が連れてきたあの人間! 聞けば他でもない君が! 仕事を教えているとか……?」

 

「そのセバス様に直々に頼まれたからな――なに? まさか嫉妬してるの?」

 

 ファースの言葉に、エクレアの身がピクリと反応する。

 流石のファース(鈍感)でも、エクレアの言動から何が言いたいのかを察したようだった。

 

「ふーん……」

 

「その憐れむような目をするのは止めてくれないかな?」

 

 ファースはニヨニヨと口角を上げる。

 まるで新しい玩具を見つけた子どものように。

 

「――そういえばさ、そろそろテストも兼ねてツアレニーニャを1日だけ1人で仕事をやらせようかと思ってるんだが……」

 

「――だが?」

 

「……案外、()()()()も上達してたりするかもなーって」

 

「!!!!」

 

 ファースの煽るような言葉にエクレアが過剰に反応する。

 ――エクレア本人とて、ファースがふざけて煽っているのは理解していた。

 しかし、腐ってもファースはエクレアの()()だ。

 ファースとエクレアは、師匠と弟子の関係。

 2人の創造主がそう決め合ったのだ。

 ――だからこそ。

 だからこそ、エクレアには譲れないものがある。

 それは一言で表すなら――

 

「…………いいだろう」

 

「え?」

 

 ――きっと、プライドというのだろう。

 

「君は高みの見物を決め込んでいると良いさ――今に見ている事だ、ファース」

 

 エクレアはそう言い残すと、側で待機していた使用人に命令して、その場から運び去っていった。

 

「…………」

 

 その場には、ファースが1人残った。

 

「――意地が悪過ぎたか?」

 

 エクレアの態度の変化に、少し意地悪し過ぎたかと心の中で反省するファース。

 まぁ、次に会った時にそれとなく謝れば良いかと判断し、ファースはやる気の出ない仕事に戻ろうとする――

 

 

 

 

『ファースよ、聞こえているか?』

 

「――アインズ様」

 

 ――そして、タイミングを見計らったかのように、主人であるアインズの声が頭の中からした。

 流石のファースも魔法による念話に慣れてきたのか、特に取り乱す事なくアインズに返事をした。

 そして主人の言葉を待つ。

 たとえどんな事を言われようが、前回みたいに取り乱してはメイドの名折れ。

 ファースは気合を入れて、心構えをした――

 

『急ですまないが、今すぐ確認しておきたい事がある――いや、()()()のだ。聞いてくれるか?』

 

「勿論でございます」

 

 アインズの声を聞くだけでも有頂天だが、ファースは躍り出す心を必死に抑えつける。

 

『では単刀直入に聞こう――ファースよ、()()()()()()に共に来ないか?』

 

「…………ドワーフの国?」

 

 ファースは思わず聞き返してしまった。

 全く予想しない単語が出てきたからだった――

 

 

 

 

 




頂いた支援絵を眺めてると、ファースがいかにえちちポイント高いのかが分かる。
同時に我ながら性癖詰め込み過ぎたなって、かなり恥ずかしくなる時もありますねぇ!
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