メイドです、仕事辞めたい 作:ブラック企業ナザリック
そんなに心配せずとも、アルベド様はお優しい方ですよ……タブン
ところで関係ない話なんですけど、最近頭の中のワ◯カが「まさか、アルベド様もアルベドじゃないだろうな……」と言って、テ◯ーダが「くっだらねぇ何だよそれ!」って、突っ込みを入れてくるんですけど、どうにかならないですかねこれ……?
「――お疲れ様、みんな凄く良かったよ」
無事にアインズ様のお部屋の清掃を終わらせたファース一行は、既にアインズ様のお部屋を離れとある場所へ向かっていた。
(みんなやりきったツヤツヤした顔してるなぁ……まぁ、多分私もだけど)
ファースとて高揚感は感じる。
仕事に対する嫌悪感は残念な事に打ち消せないが。
(そして
――要は、休息という行いが悪い事ではないという認識が大事だ。
極端な話、ファース以外のメイドの考えはきっとこうだ。
休息を取るイコール至高の御方の役に立てる時間が減る――
ここがネックだ。
なので量より質が大事だという事を叩き込む。
休息によって得られる恩恵で、
その実績と実感が他のメイドには必要だ。
「――あの、ファースさん。次の場所はあっちの通路ですよ……?」
ポニーテールのメイドが、先導しているファースが自分達との目的地と違う事に気が付いたのか、そう言ってきた。
「ん? あぁ、大丈夫分かってるよ。その前に、私から頑張ったみんなに、
――その為なら、手段は選んでいられない。
納得はいってないが、ここは己の
そうして、ファースが疑問を浮かべるメイド達を連れて行った先は、
まだ食事の時間ではない為、食堂はガランとしている。
ファースは他のメイド達に適当な席で座って待っているように伝えると、自身は食堂に隣接してある厨房へと足を踏み入れた。
物凄い勢いで沢山の料理の生産をしている真っ只中の料理長やその他コックに軽く挨拶をしてから、ファースは厨房の片隅に置かれた冷蔵庫へ手を触れた。
――そして取り出したるは、前日にパティシエに頼んで用意してもらった『シュークリーム』なる菓子。
とても甘いクリームがミチミチと詰まったシュークリームだ。
それが何十個と、冷蔵庫に収められている。
要するにこれは
ご褒美を食べるのに罪悪感を感じるのはむしろ失礼、そしてシュークリームは冷えてないと美味しくない。
よって、ファースが薦めれば他のメイド達は否が応にも食べるしかないだろう。
(こうやってちょっとずつ、慣れさせていくしか――あとは実際の仕事時間や成果の変化を報告書として纏めて……)
――不思議な感覚だった。
ファースは、
こんな気持ちは生まれて初めてかもしれない。
「……流石に食堂で吸ったら迷惑だよな――我慢、我慢だ」
ファースは大量のシュークリームを抱えて、食堂へと戻る。
喫煙への欲求を抑えながら。
己の主人の期待に応える為に……
――こうして、近い未来ナザリックには『アインズ当番』なる、一般メイドにとって革命的な仕事が増える事になる。
さらには休憩を取る為の『チーム分け』も。
それによって、一般メイドには決められた休憩時間と、約束された休日が与えられる事になる――
それはとある1人の一般メイドの努力によって、得られたものであるだろう――
「――あぁ、煙草吸いたい」
え?終わり方が最終回っぽい?
まぁ本当に最終話ですので……ここまでの沢山のお気に入り、評価、感想、誤字脱字報告、本当にありがとうございます。
ファースの素敵なイラストを描いてくださった作者様にもこの場を借りてお礼申し上げます……
これにて、この小説は完結にしたいと思います——
——でも、もうちっとだけ続ける事にしました。
こんなにも沢山の評価を頂いたので、ここで終わらせたら色々と勿体無いですからね。
当初の予定ではここまでしか書かない予定だったので、プロットも何もないので更新頻度は落ちてしまいますが、それでも良ければもう少しだけ続けたいと思います。
これからも、この小説を見て頂けると嬉しいです。
ブラック企業ナザリック