今一度アシュフォード家に栄光を!   作:マルルス

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父であるアレクサンダーを失いながらもヴァルフレアは周囲の嘲笑に耐えながら
アシュフォード家の再興に向けて努力してる中、またしても悲劇が彼を襲うのだった…。


失意

「アレクシアが…死んだ…?」

 

嘘だ!

ウソだ!

うそだ!

そんな訳がない!

ジーナはきっと嘘を言ってるんだ…。ただ嘘にしても度が過ぎるじゃないか?

もしかしてコレは悪い夢なのだろうか? だったら早く目を覚まさなければ…

起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ…

 

「…ま!」

 

何かが聞こえる…何だろう?

 

「…様! ヴァルフレア様! どうか気を確かに!!」

 

私の肩を掴み呼びかけるのはジーナだった。

 

 

 

1983年

 

アレクシアが実験中にウィルスに感染してしまい亡くなった。

これは各地のアンブレラ研究所で騒がれた。

アレクシア・アシュフォードは12歳だというのにその早逝は多くの人に惜しまれた…。

彼女の死に最も激震したのは当然ながらアシュフォード家だった。

当主であるヴァルフレアとその弟のアルフレッドはすぐさま南極研究所に向かったが二人が待っていたのは大勢の警備員だった。

ヴァルフレア達は身内が亡くなったのでせめてその亡骸に対面させてくれと言ったが警備員は規則の為、亡骸でも処理が終わるまで関係者以外は見せる事は出来ないと無情に言い放った。

この言葉にヴァルフレアはアルフレッドは激怒した

 

「ふざけるな!! アレクシアは我が妹だぞ! 身内が遺体に対面するのに何の問題がある!!」

 

「そこをどけ!!」

 

しかし警備員はその二人の怒りなど気に留めることは無くこれ以上騒ぐなら拘束すると銃を突きつけた。

煮えたぎる怒りを抑えてヴァルフレア達はハーマン達に宥められながら案内された部屋で待機する事になった。

 

それから待つこと数時間…。

 

「お待たせしました。現在、この研究所の主任代理のカルド・ゼンド―です

今回の事は誠に残念です…」

 

白衣を着た男性はそう自己紹介しヴァルフレア達に頭を下げた。

ようやく終わったのか…ヴァルフレアはアレクシアの亡骸に会わせて欲しいと言ったが

 

「残念ですがそれは出来ません」

 

「何故だ…! もう処理とやらは終わったのだろう! 会ってもいいだろう!」

 

アルフレッドはカルドに食ってかかったがカルドは動じる事もなく静かに口を開いた。

 

「無理です。何故なら既に遺体は焼却いたしました。

文字通り骨一つもありません」

 

「何だと!!」

 

カルドの言葉にヴァルフレアは椅子から勢いよく立ち上がりカルドに睨みつけた。

 

「お気持ちは分かりますがアレクシア主任は危険なウィルスに感染してしまった為に安全の為に汚染された遺体は焼却するのが規則なのです。一刻を争うので例え関係者の身内の許可がなくとも急いで処理しなければなりません。それが会社に与えられた私の権限ですので」

 

「貴様…!! さっきからふざけた事をばかり!!」

 

「アレクシア様のご遺体を勝手に焼いただと!!」

 

「なんと無礼な!!」

 

カルドの淡々とした言い方にハーマンを始めとした使用人達は激怒しアルフレッドは激昂しカルドの白衣を強く掴み壁に押し当てた。

今にも絞め殺そうとするアルフレッドを止めたのはヴァルフレアだった。

 

「やめろ! アルフレッド!

この男に何を言っても無駄だ」

 

「だが兄さん…!」

 

「皆も落ち着くんだ。この男は規則に従っただけだ…。

それにこんな事をしてもアシュフォード家の名誉を汚すだけでアレクシアは帰ってこないんだ…」

 

ヴァルフレアの言葉に使用人達は冷静になりアルフレッドは渋々ながらカルドから手を離した。

 

「理解に感謝します」

 

カルドは乱れた服を直しながらヴァルフレアに感謝する。

 

「遺体の対面は出来ないのは残念だがアレクシアの遺品などは持っていっていいか?」

 

「それは構いません。お部屋に案内いたします」

 

「結構だ。彼女の部屋は知っている。

貴方は自分の仕事に戻るといい」

 

「では失礼いたします」

 

カルドは頭を下げ部屋から出ていく。

ヴァルフレアはアルフレッドと使用人達を連れてアレクシアの部屋に向かった。

 

 

 

「ここか…」

 

南極研究所の奥…ヴァルフレア達はアレクシアの部屋の前で立っていた。

ヴァルフレアとアルフレッドがアレクシアの部屋に入るのは実はこれが初めてである。

理由としては彼女はもっぱら本を読む事が大事で部屋に籠ってる事が多くヴァルフレアはアルフレッドと毎日遊んでいたが彼女とは最後まで一緒に遊ぶことは無く知識を蓄え続けたためヴァルフレアとアルフレッドは次第に彼女を遊びに誘うことがなくなったのだ。

それにアレクシアは他者を自分の部屋を呼ぶこともなくヴァルフレアとアルフレッドも女児の部屋に入るのは抵抗があった。

 

(だから今までアレクシアの部屋に入る事は無かったが…)

 

だがもうこの部屋の主人はいない… 意を決したヴァルフレアはドアを開け部屋に入った。

 

 

「これは…」

 

 

 

部屋には無数の本と何かの研究資料がズッシリと丁寧に保管されていた。

部屋の奥にはケースに収められた()()()があった。

 

「何というか…アレクシアらしい部屋だな」

 

専門学や研究資料やケースに収められたアリ塚…それ以外は何もなかった。

女子に必須な化粧もなければ貴金属もない。部屋の主人を現した部屋だった。

 

「あの、兄さん…遺品としてどれを持っていけばいいのかな…?

本にするのかい? それともこのよく分からない研究資料やデーターを…?」

 

「そうだな…こう言ってはなんだけどアレクシアは本当に研究一筋だったんだな…」

 

自分の人生を全て研究に捧げてると言ってもいいレベルだ。

しかし貴金属もなければ化粧も無いとは…自分を着飾る気は全くなかったようだ。

皆、どれを遺品として持っていこうかと考えたが中々纏まらずジーナとハーマンの提案でこの部屋自体を遺品として保存することに決めた。

 

 

南極から戻ったヴァルフレアは直ぐにアレクシアの葬儀に始めた。

父であるアレクサンダーの葬儀と比べて彼女の葬儀はアンブレラ幹部が勢揃いしておりどれだけアレクシアの早すぎる死去が惜しまれているか分かる。

 

「アレクシア嬢の事は大変残念だ…

彼女の死はアンブレラの大きな損失でしかない」

 

「貴方は…?」

 

アシュフォード家の当主として弔問客に相手をしていたヴァルフレアに大柄な男性が話を掛けてきた。

 

「失礼、私は()()()()()()()()()()()という者だ。

ソビエト軍の大佐を務めさせている」

 

「ソビエト連邦…ですか?」

 

ヴァルフレアは目を見開く。

何故なら自分が居る国はソ連とは敵対してる国なので目の前にいるセルゲイ大佐は敵国の人間なのだ。

しかし何故、そのような人物がアシュフォード家の葬儀に参加しているのか?

 

「私はスペンサー総帥と少し仲が良くてね。今回は総帥が来れないので代わりに私が葬儀に参加してほしいと仰られたので来たのだが構わないかな?」

 

「いえ、スペンサー卿の代わりならばどうぞ。」

 

どうやらこのセルゲイ大佐はスペンサー卿の信頼がある人物のようだ。

アンブレラはソビエト連邦にも展開しておりソ連軍だけではなくモスクワのクレムリンにも顔が広いのだ。セルゲイ大佐もその一人という訳だろうか?

ならば敵国の人間とはいえ丁重な扱いをしなければならない。彼はスペンサー卿の代理で来てるのだから彼への非礼はスペンサー卿の非礼とも言えるのだ。

 

「それにしても君は強いな。ヴァルフレア君」

 

「えっ?」

 

「14歳でありながら耐え難い痛みを受けてなお君の眼は強くあり続けている」

 

「あの失礼ですがどういう意味ですか?」

 

この褒められてるのかよく分からない言葉にヴァルフレアは戸惑ってしまう。

 

「去年は父君が亡くなり今度は妹君を失うという痛み、そして周りの嘲笑に君が耐え続けている事に感服してるのだよ」

 

「…」

 

確かに去年は愛する父が無惨な最期を遂げ今度は己よりずっと優れた才能を持っていたアレクシアが実験中の事故で失ってしまった。

そして周囲の嘲笑う目つき…。

そんな中でヴァルフレアは耐え続けていた。むしろより一層、アシュフォード家の再興を強く決意した。

その在り方がこのセルゲイ・ウラジミールという男を興味を持たせたのだろうか?

 

「痛みは恐れるものではない…受け入れるものなのだ。それが人間をより強くするのだ。

ヴァルフレア君 もしも私に何か協力出来るのなら何時でも相談してくれたまえ」

 

セルゲイはヴァルフレアにそう告げて葬儀の奥に消えていった…。

その後は特に問題はなく葬儀は終わった。

 

 

 

 

 

 

アレクシアの葬儀が終わって暫くして…。

 

「待ってください! それでは約束が違います!

お言葉ですが貴社の倒産の危機の際、銀行に融資出来るようにしたのは誰です! 我がアシュフォード家です!」

それなのにそんな一方的に! ……!!そうですか…!分かりました。ではもう結構です」

 

ガチャリと電話機を置くヴァルフレア。

 

「ヴァルフレア様… 今のお電話は?」

 

執事長のハーマンはアレクシアが亡くなったのでヨーロッパのアシュフォード家に戻ってきたのだ。

現在、彼は当主であるヴァルフレアの補佐をしているのだがヴァルフレアが電話で相手に怒りを見せていたので何事なのか聞く。

 

「ダンリール社が我がアシュフォード家への資金援助を断ると言ってきた…!」

 

「そうですか…」

 

アレクシアが亡くなると急速にアシュフォード家は零落していった。

その証拠に研究に資金援助していたいくつの企業や財閥がアシュフォード家から手を引き始めたのだ。

 

「クソ…! 今まで何度も助けてやったのにその恩を忘れるとは…! 何て恥知らずな連中なんだ!」

 

ダン!と机に拳を叩きつけるヴァルフレアにハーマンはどうする事も出来なかった。

悔しいがアレクシアが居たからこそアシュフォード家は資金援助を貰えたのだがそのアレクシアは亡くなったのでアシュフォード家を援助するのは無駄だと感じたのだろう。

もしもヴァルフレアまたはアルフレッド、アシュフォード家に近いものがアレクシアの研究を継ぐことが出来たのならまだここまで危機的な状況にはならなかっただろう。

 

(どうすれば良いんだ… このままではアシュフォード家の再興なんて夢のまた夢だ

私にもアレクシア程ではなくてもそれなりの化学の才能があれば…)

 

どれだけアレクシアに頼り切っていたのか身に染みていく…。今はまだアシュフォード家には特許があるから資金面は問題はないがそれもいずれ尽きるのは明白だった。

そうなればアシュフォード家で働く者達の給料も払えなくなるどころか家の維持も不可能になる。

ヴァルフレアは現在、大学に進学していて卒業すればアンブレラ社の幹部になる事に決まってはいるが所詮、()()()()()()()()()()()()()というおこぼれで自身の才能で幹部になった訳ではないのだ…。

だから他の幹部と違って給料だって大したものではない。

家の再興どころか存続すら怪しい将来にヴァルフレアはただ頭を痛めるしかなかった。

 

 

 

 

 

1987年

 

四年後、ヴァルフレアは18歳になった。

無事、大学を卒業したヴァルフレアはアンブレラ本社に入社し幹部として迎えられた。

 

「何とか幹部として迎え入れられたな…。 首席で卒業出来てよかった…」

 

アレクシア程ではないがヴァルフレアも常人よりは優れた頭脳の持ち主なので成績は常にトップだった。

大学も首席で卒業したおかげかアンブレラ社から「幹部として迎え入れたい」と声がかかった。

勿論、これは最初から決定事項だったが今は幹部としてアンブレラ社に入れたのは大きい。

 

(とにかく、幹部として成績を収めていけば給料も多く手に入るだろうし、他の人達もアシュフォード家に注目してくれるかもしれない

そうやってコネを築いていけば将来は明るくなるはずだ…!)

 

そうしてヴァルフレアは勤め先のアンブレラヨーロッパ支部に向かい指定された場所にエレベーターで昇っていく。

上層部に「会社に来たらここにくるように」と言われたからだ。

ヴァルフレアは指定された場所…そこはアンブレラ上層部が集まる会議場だった。

一体自分は何処に配属されるのか…?

呼吸を整えたヴァルフレアはノックをして入室する

 

「突然呼び出して申し訳ないヴァルフレア君。此処に呼んだのは他でもない幹部である君の配属する場所についてだ」

 

(やはりか。さて一体何処に配属されるのか…?)

 

広い部屋には身なりを整えた初老の男性が待っていた。この男性こそこのヨーロッパ支部の上位に入る幹部だ。

アンブレラの幹部は皆、能力に応じて適切な部署に配属される。

年齢も関係なく米国のアークレイ研究所の主任として若干18歳、16歳で研究所の主任となった者が二人もいるし亡くなった妹のアレクシアも10歳で南極研究所の主任となったのだから。

流石にヴァルフレアは今挙げた三人程の実力などないがそれでもそこらの連中よりは使えると自負している。

そこそこ良い所に配属されればいいなと思っていたが…

 

「早速だが君は一週間後にビラ島にある研究所の所長と基地の司令官として着任してもらう。

何か質問はあるかな?」

 

「えっ?」

 

上司の目の前だがヴァルフレアは間抜けな声を出してしまった。

しかし彼が困惑するのは当然で配属される場所は聞いた事もない島だったのだから。

 

(ビラ島…?何処だ?聞いた事もないぞ?)

 

 

「失礼ですが…ビラ島というのは何処にある島でしょうか? 聞いた事もないのですが…?

それに所長は分かりますが司令官とは?」

 

そのビラ島という場所にはアンブレラ社の研究所があるのだろうか? そして自分はそこの所長に任命された訳だ。

しかし司令官…? 何か軍事基地があるのか?

 

「ビラ島は南米大陸の太平洋側にある島でつい最近だが南米で新しく作られた場所でまだそこの責任者が決まってないんだ。

そこで君はそこの所長になってもらう。あと研究所の他にわが社が保有する保安部隊のUSSとUBCSの訓練所もあってね、君は資料を見ていたら軍事学も学んでいたそうじゃないか

だから君が適任だと思い司令官も任命した。

あとそうだね…近い国はチリ共和国だね。

まぁ詳しい事はそこの資料に書いてあるから読んでおきなさい」

 

「待って下さい。急に言われても…何故、自分はここに配属されるのですか…?」

 

「君の資料を読んだ上で皆で慎重に議論した結果、君はそこに配属することが良いと分かったんだ」

 

「お言葉ですがこんな場所で何が出来るんですか…! 別の場所に配属はしてもらえないのですか?」

 

上層部の指示でも流石にヴァルフレアは納得できなかった。こんな僻地で何をやればいいのだ? 木でも数えていればいいのか?

どう見ても左遷か厄介払いとしか言えなかった。皆で慎重に議論したというが絶対に嘘だ。

 

「残念だが他の場所は既に埋まっていてね。君はもうソコしか配属出来ないんだ。

無理ならば残念だが君を幹部としてはではなく通常の社員として働いてもらうしかないな」

 

「(そ…そんな…) わ、分かりました…。ビラ島に着任いたします」

 

「結構。現地には君の部下が居るから上手く活用したまえ」

 

最早、何言っても無駄だと感じたヴァルフレアは渋々ながらビラ島に着任する事になった。

折角、アンブレラ社に幹部として入社したのに一般社員なんて嫌だった。

給料だって他の幹部よりは少ないだろうが平社員よりはずっと高級取りだし家の存続のためには金が必要なのだ

 

(こうなったら意地でも成果を出すしかない! そしていつか本社(此処)に戻ってやる!)

 

そうして家に帰ったヴァルフレアはハーマン達使用人に今回の事を話した。

 

「なんて酷い…。こんなの無視すべきです!」

 

ハーマン達はアンブレラ社上層部に怒りを露わにしてヴァルフレアに自分達が支えますのでそのような指令は断るべきだと言ったがヴァルフレアは首を縦に振らず現地で結果を出せば本社に戻れると説得した。

ヴァルフレアの決意にハーマン達は最後の最後までアシュフォード家を支えると誓いビラ島にはチリ出身のジーナを始めとした南米生まれの使用人がヴァルフレアと一緒に着いていく事になりハーマンを始めとした残った者達は現在、大学に通っているアルフレッドの世話をするためにヨーロッパに残る事になった。

 

こうしてヴァルフレアは島流しとも言える配属に不満を持ちながらもアシュフォード家の再興の為にビラ島に向かったのだった。




少女の日記3

1/6
T-Veronica…。
私が作ったこのウィルスは調べれば調べる程、その凄まじいポテンシャルに驚く。
部下が用意したモルモット共を使った実験で私は遂にこのウィルスを制御する方法を見つける事が出来た。
後はその為の機材が必要だ。本社に頼んで取り寄せて貰おう。

2/6
近頃、無能な父が煩くなってきた。
施設の人間の失踪に疑問を持ち始めたようだ。T-Veronicaの実験体に使ったのはまだバレていないが正直目障りだ。
近いうちに処理する必要がある。

3/6
再びT-Veronicaの実験を行った。
部下にモルモットが少なくなったので父を連れてこいと命じ確保した。
やかましく叫ぶこの無能に改良したウィルスを打ち込むがやはり急激な細胞の変化に脳組織が破壊されてしまった。
体内から鋭利な触手が生えてきてそれを使って拘束具を破壊しようとしたが強力な
ガスで眠らせた。
今までの変化とは違うので処理せずに地下の独房に閉じ込めるように命じた。

4/6
父アレクサンダーは失踪として片付けようとしたがそれだと兄二人に感づかれる可能性がある。
そこで怪物となった無能の右手を切り落として爆発事故として片付けるようにした。
部下に命じ荷物に細工をして爆発させて無能の右手を捨てておいた。
更に父に変装させた者に爆発した場所に居たように細工しておいたのでこれで誰の目には父が爆発事故で死んだだと思うだろう。
後は兄達を騙すだけだ。

5/6
結果を言えば愚かな兄二人はいともたやすく騙された。
これで邪魔者はいなくなった。
そしてウィルスを制御するだけだ

6/6
ウィルスを制御し力を手にするには低温でウィルスの活動を押さえ、緩やかに細胞を変化させればいいのだが問題はウィルスに対する免疫を持ち、共存できるようになるまで15年も掛かる事だ…その間は私は全くの無防備なのだ。
そのため我が部下で忠実な兵隊アリであるゼンド―に私を守り抜く事を命じた。
この男はそれなりに優秀なので心配はしてないが力を得るためなら多少のリスクを受け入れよう。
目覚めた時、私はこの世界の頂点に立つ存在になっている。
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