待っていたのは聞いた事もない島の配属だった…。
大西洋上空…。
現在、ヴァルフレアはヨーロッパから南アメリカのブラジルへと向かっていた。
ヴァルフレアが配属されるビラ島に行くには一旦ブラジルに行き別の飛行機でチリに向かいチリに着いたら今度は車で数時間掛けてとある漁村に行きそこでビラ島に行くボートに乗って更に数時間という相当心身に負担が掛かるものだった。
「分かっていたがなんて不便な場所にあるんだ…。南極基地に行くのは特に負担はなかったがこれはキツイな」
ヨーロッパから目的地に行くのにあまりにも負担が掛かるので現地に着いたら移動の手間を減らす事が出来るように何か考えなければならない…。こんなの毎回やるなんて絶対に嫌だ。
「そう言えばビラ島に関する場所の資料が渡されたな…まだまだ時間はあるし見ておくか」
上司から渡された資料を取り出し早速見てみる。
ビラ島
南アメリカ大陸の太平洋側に浮かぶヴィレーネ国に属する島である。
1983年にヴィレーネ島南部に浮かぶ小島にアンブレラ社は新たに研究所とアンブレラ社の保安部隊であるUSS(Umbrella Security Service)と即応部隊のUBCS(Umbrella Bio Hazard Countermeasure Service)の訓練所を設立する事を決定し1987年3月29日に研究所と訓練所が完成した。
ビラ島には多くの薬草が生えていることからそこから化粧品や傷薬といった薬品を主に開発している。
訓練所は最新鋭の技術で作られた機材が使われておりアンブレラ社の要人を守護を目的のため隊員には最高の訓練が用意されている
ヴィレーネ国
太平洋に存在する島で人口は1300万人。
かつてはチリ共和国の一部だったが独立を求める勢力とそれを阻止する政府側と激しい内戦が起き10年以上続き1930年にチリ政府はヴェレーネの独立を認めた。
その後、ナチスドイツやイタリアといったファシスト勢力の多大の支援を受けて1939年にはファシスト政権が誕生する。
それに対して共産主義勢力が決起し政権側と内戦に突入してしまう。
しかし1945年に枢軸国が連合軍に敗北してしまい支援が失ったファシスト政権は弱体化しソビエト連邦の支援を手にした共産勢力が勢いづき各地で政府軍はヴィレーネ各地で敗戦を繰り返し1953年には共産軍は首都ヴィレネを制圧し総統を始め政府の要人を処刑しヴィレーネ国の実権を握る。
新たに発足した共産政権はヴィレーネ国の企業を次々と国有化し土地も接収し国有化する。
しかし急すぎる政策は国民の生活を何もかも変えてしまい反感を強く買ってしまう。1956年には首都ヴィレネで大規模なデモが勃発してしまい政府は警察だけではなく軍隊を出動させ武力でデモ隊を鎮圧してしまい多数の死者が出てしまう。
その結果ヴィレーネ各地で反政府軍が結成され共産政権の打倒を掲げ武力闘争を開始して第二次ヴィレーネ内戦が起きる。
折しもアメリカを盟主とする資本主義勢力の西側とソビエト連邦の盟主する社会主義勢力の東側で世界が二分される冷戦時代でヴィレーネもこの冷たい戦争に巻き込まれていく。
その結果、第二次ヴィレーネ内戦はアメリカは反政府軍に多くの援助を行いソビエト連邦は政府側に多大な援助を行うという代理戦争となっていった。
1968年には再びファシスト勢力が勢力を拡大していき戦いは反乱軍と政府軍とファシズム軍の三つ巴になり戦いは終わらず今に至るまで終結していない。
更にヴィレーネは未だに世界から国家として認められていない未承認国家である。
ざっと資料を読み終えたヴァルフレア。
「これは酷いな… 独立からずっと戦争ばかりじゃあないか…。
こんな酷い国に行くのか…。」
ヴィレーネ国は独立以降、ずっと内戦を繰り返してる国で平和だった時が一つもない有様だ…。
完全な失敗国家として歩んでるこの国に配属されたヴァルフレアは深いため息を吐いてしまう。
その後、機内で就寝していたヴァルフレアは使用人に起こされてブラジルの空港に付き別の飛行機に乗りチリ共和国の空港へ行き降りたら車に乗って小さな漁村に向かった。
インフラが整っていない道路に揺らされながらやっとのことで目的の漁村に到着したが辺りはすっかり夜になっていた。
流石に夜では目的地のビラ島にはいけないので仕方なく村のただ一つの小さな宿に泊まる事にした。
「はぁ…疲れたな…。」
何十時間のフライトに数時間の悪路に振り回されてヴァルフレアはクタクタだった。
しかしベッドは家のベットと違って粗末で座るとギシギシなり、しかも固い…。
トイレだって悪臭漂い便器には誰かの排せつ物がこびりついてる有様だ…。
ヨーロッパで綺麗な環境を過ごしてきたヴァルフレアには余りにも過酷な宿だった。
「ウェ…何もかも最悪だ…。研究所とかはちゃんと綺麗なトイレだといいな…」
朝まで我慢するしかない…そう考えてヴァルフレアは使用人のジーナにもう寝ると言って就寝に付いた。
翌朝。
寝心地が悪いベッドだったが朝まで熟睡していたヴァルフレアはジーナが用意した朝食を食べて直ぐに宿をチェックアウトしてビラ島に行くボートへと向かう
しかし…
「何だと! 今日は出せない!?」
「申し訳ありません… ボートが故障でして直すには1日程必要です」
「冗談じゃない…! またあの宿で過ごせと言うのか!」
ヴァルフレアはボート小屋に入ってさっそくビラ島に向かおうとしたが不運にもボートが故障を起こしてしまい行けなくなったのだ。
修理には1日掛かると言われたがヴァルフレアはあの不衛生な宿でもう一泊するのは勘弁したかった。
「そうだ! 研究所に電話して迎えに来られるか聞いてみよう」
そこでヴァルフレアは資料を開いて研究所の電話番号を見つけてまた宿に戻って電話を掛けた。
「もしもし? こちらアンブレラ・116ビラ研究所です」
「もしもし。私はヴァルフレア・アシュフォードだ。
本社からそちらの研究所の所長に任命された」
「!? これは失礼しました…!
どのような用件でしょうか?」
電話の相手が自分達の上司だと知った研究員は慌てながらも要件を聞く。
「昨日、この漁村に着いたが夜だったので一泊して今からそちらに向かおうとしたがボートが故障してそちらに行くことが出来なくてな…。
それで済まないが迎えに来てくれるか?」
「分かりました。今からヘリでそちらに向かいます。
村の酒場でお待ちください」
「ありがとう。では酒場で待ってるぞ」
そう言って電話を切り一息ついたヴァルフレア達は村の酒場に行き迎えを待つことにした。
「良かったですね。正直あの宿にまた一泊は私達も嫌だったので…」
「全くだ…。それにしても本当に不便な場所にあるな…。行くだけでこの有様だ」
「南極基地では飛行機に乗って着くまで時間はかかりますがここまで大変ではありませんから…」
ヴァルフレアは何度目かの溜息は吐く。今更ながら本当にとんでもない場所に配属されたものだ…。
ヴァルフレア達は昼間から酒を飲むわけにはいかないのでジュースや水で喉を潤いながら待つこと一時間…。
酒場の前でジープとトラックを含めた数台の車が止まりその一台からガタイの良い男性が降りてきた
「お待たせいたしました。
貴方はヴァルフレア所長ですか? 向こうにヘリを用意いたしましたのでこちらにどうぞ」
「そうか…ようやくかそれじゃ早速案内してくれ」
話を聞くと彼はUBCSのヘリパイロットで上官の指示で大急ぎで急行したとの事だった。
荷物をトラックに詰め込み、ヴァルフレアと使用人達はそれぞれ車に乗りヘリの着陸場所へ向かう。整備されてない道路にまた体を揺らされながら向かうと大型輸送ヘリのCH-47 チヌークがあった。
車から降りた一向は荷物を下ろして今度はヘリに詰め込みそれに乗った。
「出発いたします。
揺れが起きますので捕まってて下さい」
パイロットはヘリのスイッチを次々と押してエンジンを掛けてローターが回り出して浮かび出した。
それから一時半…
これといったトラブルに見舞われず順調に進んでいく
「Mrヴァルフレア! アレがビラ島です」
「あれがビラ島か…。」
ヨーロッパから出発して二日目で遂にビラ島に到着した。
ようやくか…ヴァルフレアは何とか島に着けた事に安緒しヘリから降りた。
ヘリポートには白衣を着た数人の研究員が待っていた。
「ようこそ。お待ちしておりました。
私はここの主任研究員を任されてますゼネルティーノ・イデンジと申します」
「こちらこそ世話になります。
ここの所長と訓練所の司令官に任命されたヴァルフレア・アシュフォードです」
ペコリと頭を下げた男、ゼネルティーノを見てヴァルフレアも挨拶する。
これから長い付き合いなるので悪印象を与えないようにしなければならない。
「それと今回の不備に関しては申し訳ありません…。
こちらからヘリを予めご用意しておくべきでした…」
「いや、もう済んだ事だ。
それじゃ早速この研究所の案内と説明を頼む。
あとジーナ達…私の使用人達を休めさせたいから部屋の案内も頼みたい」
「分かりました」
ゼネルティーノは傍に居た研究員に指示を出してジーナ達を部屋へ連れていく。
「それではご案内いたします」
ゼネルティーノに着いていくヴァルフレア。
エレベーターに乗り下の階に案内された。
「ここはこの研究所のメインと言える場所です。
ご存じだと思いますがここでは主に島で取れる薬草を元に薬や化粧品など開発しております。
新しい薬草の発見や薬草同士を配合し新たな薬草を栽培などしております」
ここは資料に書いてある通りだった。
ここではビラ島に生えている天然の薬草を元に新たな薬を開発したり薬草同士の配合でより効果が高い薬草を栽培するなどがメインだ。
「とは言えまだ試作段階なものばかりで実用化まではまだ時間が掛かります。
それとお恥ずかしい話ですが資金が他の研究所と比べて少ないのでそこら辺のやりくりに四苦八苦しておりまして…」
「そ…そうか
その辺りは何とか出来るようにしよう」
「あ…ありがとうございます…!
資金面で思うように研究が進んでいなくて困ってたものですから…」
(やっぱりか…。
見た目はお金を掛けているように見えるけど中身は他と違って大した設備がない…
南極研究所やヨーロッパの研究所と比べてその差は大きいな
分かってたけど…完全な窓際部署だぞココは。
上の連中が私の事をどう思っているのか分かるな…)
幼い頃から過ごしてきた南極の研究所を見てきたヴァルフレアはこのビラ島の研究所が本社からどのような扱いされてるか分かってしまう。
それにアンブレラが最も重視してるのはウィルス研究であり化粧品や薬開発など二の次なのだ。
だから本社の
とてもではないがこの研究所には出世街道なんて無縁もいいとこだ。
ここで成果を上げて出世するにはお世辞でもなく妹のアレクシアと同等の実力なければ無理だろう。
「あの…? ヴァルフレア所長…どうかされましたか?」
「ああ…大丈夫だ。続けてくれ」
「はい。ではここは…」
ゼネルティーモの説明を受けながらヴァルフレアはここからどうすべきか思案していく。
「当施設の説明は以上です。
それとこの研究所の東にヴァルフレア様の為に私邸が建ててありますので仕事が終わったらそこで暮らすように聞いております」
「ありがとう。私邸は後で見に行こう。
では次は訓練施設を見に行くから貴方は仕事に戻って下さい」
「分かりました。
分からないことがあれば何時でもこのゼネルティーモに」
ヴァルフレアに頭を下げて持ち場に戻るゼネルティーモを見送ったヴァルフレアは次に訓練所を見に行くことにする。
入口に戻ると軍服を着た男性が待っていた。
「お初にお目にかかります。
私はヴァルフレア司令官の補佐など担当する副官のリドリオ・ファン・ラバルと申します。
本日ヴァルフレア司令官の訓練所の案内を務めさせてもらいます」
「そうか。よろしく頼む」
ヴァルフレアに敬礼をするリドリオに挨拶しジープに乗り込み島の北部へ向かう。
「既にご存じかと思いますがこれから向かう施設はアンブレラ社の保安警察USSと即応部隊UBCSの訓練所です。
主に各国の軍隊の訓練マニュアルを元にした訓練を施し非常時に直ぐに対応できるようにするためです。
まぁUSSと違ってUBCSは元軍人やゲリラ、戦争犯罪者を軸に構成された傭兵部隊で銃器の扱いやヘリの操縦など優れた奴らばかりで特に教える事はありませんが勘を鈍らせない為に毎日訓練を施してあります」
「は…犯罪者だと? UBCSはそんな連中を受け入れてるのか?」
リドリオの言葉にヴァルフレアは動揺する。
てっきりUBCSは傭兵で構成された連中だとは知っていたがまさか犯罪者まで受け入れてるのは知らなかった。
「ええ、UBCSは即応部隊でもありますが所謂
それで隊員の多くはもとゲリラや犯罪者や死刑囚で主に刑を軽くするとか死刑を取り消すとか犯罪歴を不問とするとかで会社と取引して入隊してるんです」
「そんな危険な連中を雇うなんて大丈夫なのか?
もし反乱が起きたら不味いだろう…」
「確かに危険ですが連中にはアンブレラ社が開発した追跡チップが埋め込まれてますので反乱を起こしても直ぐに鎮圧されるのがオチですよ。
奴らもソレは分かっていますし何より金を問題なく払っていればそんな事はしませんよ」
「そうか…なら安心していいな」
とりあえず反乱の危険性はないようだ。
しかし死刑を取り消しが出来て即席軍隊を所有出来るなんてアンブレラ社の権力は凄まじいものだ。
絶対に敵に回しては駄目な組織だ…。
アンブレラ社の力を改めて思い知ったヴァルフレアだがそうこうしているうちに訓練基地に到着した。
中に入り各施設の部屋の説明を受ける
射撃部屋や室内戦闘の訓練に使うキルゾーンハウスなど食堂や隊員達の寝床など隅々まで説明を受けるヴァルフレア。
「そしてここはヴァルフレア司令官の部屋であります」
最後に司令官の部屋に案内され中に入るとアンブレラ社の社旗が立ち豪華で機能美が優れたデスクがあった。
バルコニーに出れる扉などあり外に出ると海が広がり遠くにボンヤリだが島が見える。
「リドリオ、アレは…?」
「はい。アレがヴィレーネ国です。時々ですが政府軍が反乱軍とかち合ってる時があります」
遠くに見えるあの島がこのビラ島が所属する本島であるヴィレーネ国…。
独立以来、内戦が続く国家である。
「質問だがこのビラ島はあのヴィレーネに属する島だと聞いたが本島から政府の者が来たりするのか?」
このビラ島には世界的大企業のアンブレラ社の研究所と訓練施設が備えた軍事基地があるのだ。
ヴィレーネ国から何らかの干渉があるのでは?とヴァルフレアは思うが
「それに関しては問題はありません。
この島には政府の連中は来ませんし住民が迷い込む事もありません」
「何故? 言っては何だが一企業が研究所ならともかく軍事基地を立ててるのだぞ?
連中からすれば脅威に見えるだろう」
研究所なら問題はないだろうがここには企業とはいえ外国の軍事基地があるのだから連中からすればあまり面白くないハズだ。
なのにここには来ないとはどういう訳だろう?
「実はこの島はアンブレラ社がヴィレーネ国から正式に租借した島でして外部から特に何も言われませんし
それに…政府の連中はこの島には価値を見出せてないのです。租借する際も大した額でもなかったそうです」
「なるほど…だから軍事基地を立てても何も言ってこないわけか
それにしてもリドリオは詳しいな。私は司令官でありながら何も分からなくってね…」
「いえいえ、司令官を支えるのが副官である私の役目ですのでお気になさらずに
それに私はこう見えてもかつてヴィレーネ国の人民軍にいたのでそこら辺の事情を知ってるという事もありますので」
「なんと…そうだったのか」
リドリオはかつてはヴィレーネ国の軍隊であるヴィレーネ人民軍に所属してて最終階級は大尉だったそうだ。
(せっかくだし彼にこの国の事を聞いてみるか)
この国も事は資料で読んだが現地の人間にも聞いた方がいいと思いヴァルフレアはリドリオにヴィレーネ国の事を話してほしいと頼む。
リドリオも承諾しこの国のついて説明をしてくれた。
話の大半は資料通りだったが一つ気になったのは最近はファシズム軍が勢いづいてるそうだ。
「このヴィレーネは元々ファシズムというか国家社会主義者が独立を先導し建国にも関わっていますから信奉者が意外と多いですよ
共産主義者の粛清の際、彼らを匿った程ですからね
そして50年代の共産政府が行った社会改革で家や土地を奪われたりしたもんですから益々ファシズムの信奉者が増えたんですよ
反乱軍として立ち上がったのもそいつらなんです」
元々独立意識が高かったヴィレーネだが当時、欧州で盛んだった国家社会主義(ファシズム運動)に感化された者達が一気に独立へ向けて武力闘争を始め独立を勝ち取ったのだ。
独立後でもアドルフ・ヒトラーの思想や彼が唱えた社会主義、所謂ナチズムが一気に広まった。ドイツが敗戦して多くのナチ党の高官や武装親衛隊の隊員や将軍がこぞってこのヴィレーネに亡命したそうだ。
その後、共産主義者が国家の実権を握ったが国内にいるファシズムの信奉者達は反共として立ち上がり亡命してきたナチス達と共に政府軍に銃を向けたのだ。
「しかし時に経つと反乱軍の中にも派閥が出来始めましてね。
彼らは西側と協調してヴィレーネを自由主義経済、民主主義国家の樹立を考えていまして国家社会主義者達と徐々に相成れなくなっていきまして
その結果、ファシズム側は反乱軍から抜けてファシズム軍を結成したんです。
その結果このように一気に泥沼に陥っていったんです…」
「……」
これまた良くあるような話だ。
味方同士でも思想の違いで一気に殺し合う関係になるのは珍しい事ではない。
「説明をありがとう。この国の事が良く分かった。
話は変わるが私は司令官として具体的に何をすればいいのかな?」
「ヴァルフレア司令官は平時は主に訓練内容を作ったり訓練に使う資材の調達をするといったところでしょうか。
そしてこの基地が攻撃されたなどの緊急時は司令官として作戦を立てたり兵の指揮を執ります。
大雑把ですがこのような感じです。
それとこの基地にはUBCSが120人いますがそれらはヴァルフレア司令官の直属の兵となります」
「つまり…それは」
「司令官が好きに動かせるという事です。
USSは本社から許可がなければ動かせませんがUBCSは好きに動かしていい傭兵ですので何かあった際は彼らを使って事態の収拾に動いてください」
ヴァルフレアはUBCSを自身の私兵として好きに動かしていいわけだ。
とはいえ何かやろうとしてしてる訳ではないが…
(私はまだ18歳だぞ…司令官とはいえ命令を聞いてくれるのだろうか…
まぁそれが私の権限なら何があった際は活用するとしよう)
司令官として説明が終わり明日からは研究所の所長と基地の司令官として働くことになる。
とはいえ研究所はゼネルティーノがメインで基地はリドリオがメインとして動かしていくのでヴァルフレアはその二人が上手く仕事が出来るように補佐に動くつもりだ
「気が重たいけど何とか頑張っていくしかないな…
何か手柄になるものが無いか探さないとな」
基地の外に出てヴァルフレアは車に乗り島にある私邸に向かったのだった。