戦姫絶唱シンフォギア 大地を照らす斉天の歌   作:先導

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月を穿つ

弦十郎が目を覚まし、緒川は負傷している弦十郎を抱え、海恋は未来が抱え、藤尭と友里と共に端末を頼りに電波が使える部屋を探している。

 

「防衛大臣の殺害手引きとデュランダルの狂言強奪・・・そして、本部にカモフラージュして建造されたカ・ディンギル・・・。俺たちは全て、櫻井了子の掌の上で踊らされてきた・・・」

 

「イチイバルの紛失をはじめ、他にも疑わしい暗躍がありそうですね・・・」

 

広木防衛大臣の殺害を含んだその他多くの案件は全て、櫻井了子の名を騙かったフィーネの仕業であったのだ。そして・・・日和の人生を一変させた出来事にも、全部・・・。

 

「それでも・・・同じ時間を過ごしてきたのだ・・・その全てが噓だったとは・・・俺には・・・」

 

「弦十郎さん・・・」

 

「甘いのはわかっている・・・性分だ・・・」

 

共に過ごしてきた仲間として見てきた弦十郎の言葉に、この場の全員、顔を俯かせた。

 

~♪~

 

未来からリディアン襲撃の連絡が届き、急いでリディアンに戻ってきた響たち4人。だが、戻って来た頃には、リディアンは以前の面影はなく、破壊つくされている。空の月は不気味に赤く輝いていた。

 

「未来ーーー!!みんなーー!!」

 

響は誰かいないか大声をあげるが、返事が返ってこず、膝が地につく。

 

「こんなことって・・・」

 

「リディアンが・・・あ!」

 

翼が人の気配を感じ、校舎の上を見てみると、そこに立つ者がいた。

 

「櫻井女史!」

 

その人物とは、この状況を作り上げた元凶、櫻井了子、もといフィーネであった。フィーネの姿は今了子の姿である。

 

「フィーネ!!お前の仕業かぁ!!」

 

「ふふふ・・・はははははは!」

 

もはや隠す必要がないと言わんばかりにフィーネは高笑いする。

 

「そうなのか⁉その笑いが答えなのか!!?櫻井女史!!」

 

「あいつこそ、あたしが決着を着けなきゃいけないクソッタレ!!フィーネだ!!」

 

「・・・っ!本当・・・だったんだ・・・。信じたくは・・・なかったよ・・・!」

 

フィーネはメガネをはずし、結んでいた髪をほどいた。そして、青白い光が身を包み、光が晴れるとフィーネはネフシュタンの鎧を身に纏い、本来の姿に戻った。

 

「嘘・・・嘘ですよね・・・?そんなの嘘ですよね・・・?だって了子さん、私と日和さんを守ってくれました」

 

「あれはデュランダルを守っただけのこと。希少な完全状態の聖遺物だからね」

 

デュランダルの移送作戦で、フィーネが日和と響を守っていたのは、デュランダルをただ守ることが目的だったと告げられても信じられない響。

 

「嘘ですよ~。了子さんがフィーネというのなら、じゃあ、本当の了子さんは?」

 

「櫻井了子の肉体は、先だって食い尽くされた。いや、意識は12年前に死んだといっていい。超先史文明期の巫女、フィーネは遺伝子に己が意識を刻印し、自身の血を引くものがアウフヴァッヘン波形と接触した際、その身にフィーネとしての記憶、能力を再起動する仕組みを施していたのだ。12年前、風鳴翼が偶然引き起こした天羽々斬の覚醒は、同時に、実験に立ち会った櫻井了子の内に眠る意識を目覚めさせた。その目覚めし意識こそが、私なのだ」

 

「あなたが・・・了子さんをつり潰して・・・」

 

「じゃあ・・・私たちが初めて出会っていたのは、了子さんじゃなくてあなた・・・?」

 

了子の意識がすでに塗りつぶされていたと聞いても、響と日和は信じられない気持ちでいっぱいだった。

 

「まるで過去から蘇る亡霊!!」

 

「ふふふ・・・フィーネとして覚醒したのは私1人ではない。歴史に記される偉人、英雄、世界中に散った私たちは、パラダイムシフトと呼ばれる技術の大きな転換期にいつも立ち会ってきた」

 

「シンフォギアシステム・・・!」

 

技術の転換期に該当する者がシンフォギアシステムだと翼が答えるが、フィーネは否定する。

 

「そのような玩具、為政者からコストを捻出するための福次品にすぎぬ」

 

「お前の戯れに、奏と玲奈は命を散らせたのか!!」

 

「あたしを拾ったり、アメリカの連中とつるんでいたのも、そいつが理由かよ!!」

 

「そう!全てはカ・ディンギルのため!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!!

 

フィーネが宣言し、両手を広げると、突如として地響きが発生する。すると、二課のエレベーターシャフトがあった位置より、様々な色や文様で彩られた塔が地面を貫いて伸びてきた。その高さはまさに天を仰ぐ塔といわれるにふさわしく、天に届くほどであった。

 

「これこそが!地より屹立し、天へと届く一撃を放つ過電粒子砲カ・ディンギル!!」

 

「こいつで、バラバラになった世界が1つになると!!?」

 

「ああ。今宵の月を穿つことによってな!」

 

「月を!!?」

 

「穿つと言ったのか!!?」

 

「それって、月を壊すってこと!!?」

 

「なんでさ!!?」

 

4人の疑問に答えるかのように、フィーネは呟く。

 

「私はただ、あのお方と並びたかった。そのために、あのお方へと届く塔を建てようとした。だがあのお方は、人の身が同じ高みにあることを許しはしなかった。あのお方の怒りを買い、雷霆に塔が砕かれたばかりか、人類は交わす言葉までもが砕かれる・・・。果てしなき罰。バラルの呪詛をかけられてしまったのだ。なぜ月が不和の象徴と伝えられてきたか・・・それは!!月こそがバラルの呪詛の源だからだ!!人類の相互理解を妨げるこの呪いを!月を破壊することで解いてくれる!!そして再び、世界を一つに束ねる!!」

 

フィーネは月を握りつぶすように、拳を握る。そして、その瞬間、カ・ディンギルが起動し、エネルギーが充電されていく。

 

「呪いを解く?それは、お前が世界を支配するってことなのか?安い!安さが爆発しすぎている!!」

 

クリスはフィーネを挑発する。フィーネは不敵な笑みを浮かべる。

 

「永遠を生きる私が余人に歩みを止められることなどありえない。お前たちも、あの子娘と同じ運命をたどるのだ」

 

「・・・あの子娘?」

 

フィーネは日和に視線を向け、笑みを浮かべる。

 

「・・・北御門玲奈はお前の最愛の仲間だったな」

 

「「!!」」

 

フィーネが今は亡き玲奈の名を口にし、友であった日和と翼は目を見開かせる。

 

「お前に1年前の真実を教えてやろう、東雲日和。あの日現れたノイズは偶然のものではない。私が差し向けたものだ」

 

「・・・・・・え・・・」

 

1年前のライブ配信に現れたノイズ襲撃の真実。それをフィーネから告げられ、日和は耳を疑った。

 

「2年前・・・ネフシュタンの鎧の起動実験の日・・・北御門玲奈は本部に残り、ネフシュタンの鎧のデータを観測していた。そこで奴は勘づいたのだ・・・あの暴走は、起こるべくして起きるものであると」

 

「なんだと!!?」

 

フィーネに告げられた言葉に日和だけでなく、翼も驚愕する。

 

「二課に対し不信感を抱いた奴は独自の調査を始めた。そして1年の月日を経て、奴は勘づいたのだ・・・ネフシュタンの鎧の出所を・・・そして、この私のことも。その直後だ、お前が奴にライブの計画を打ち明けたのは。結局奴はお前の計画に乗った!あのまま奴を野放しにすれば、計画に支障をきたす。だから・・・お前の計画を乗っ取り・・・奴を始末した。これが・・・1年前の真実だ」

 

フィーネより告げられた真実に日和は目を見開き・・・愕然とする。

 

「わかるか?奴自身の甘さが・・・お前の計画が、北御門玲奈を殺したのだ!!」

 

「・・・っ!だったら・・・だったら小豆や他の人はどう説明するの!!?あの場には他の人もいたんだよ!!?」

 

「元より、あの場にいた全員、始末する予定だった。奴に絶望を与えるためにな」

 

「そんな・・・」

 

「貴様・・・!」

 

「ひどい・・・ひどいよ・・・」

 

「てめぇ・・・!あたしの知らねぇとこで、そんなことまでやってやがったのか!!」

 

日和が開催したライブに集まった全員をフィーネは殺すつもりだった。その言葉に日和は唖然とし、翼は怒りが込み上げる。響は告げられた1年前の真実に悲しみを露にし、クリスは関係ない人間を巻き込ませたフィーネにさらに怒る。

 

「最も、お前だけが生き残り、如意金箍棒が渡り、覚醒を果たしたのは、誤算ではあったがな」

 

1年前のノイズがフィーネが仕向けたもので、そのためにライブをめちゃくちゃにしたこと、そして何より、観客と大切な友を死に追い込ませたことに、日和は怒りを露にし、拳を握りしめる。

 

「・・・私の事ならまだいい。私のせいだっていうのは私が1番知ってる。だけど!!バラルの呪詛とか、月を壊すとか・・・そんなわけのわからないことのためにノイズを使って・・・玲奈を・・・小豆を殺したことは・・・絶対に許せない!!!!」

 

日和はフィーネに向けて指をさし、宣言する。

 

「了子さん・・・いや・・・フィーネ!!!お前を倒す!!!お前は、玲奈と小豆の・・・みんなの仇だ!!!」

 

日和がフィーネに敵対宣言をすると同時に、4人は詠唱を唱える。

 

clear skies nyoikinkobou tron……

 

Balwisyall Nescell Gungnir tron……

 

Imyuteus amenohabakiri tron……

 

Killter Ichaival Tron……

 

4人はシンフォギアを纏い、クリスが先制攻撃として、ボウガンをフィーネに向けて放った。フィーネは軽々と避け、4人はフィーネに向かっていった。

 

~♪~

 

一方二課の本部で海恋たちは端末を頼りにして辛うじて電波が届く部屋へとたどり着く。だが、部屋の扉が瓦礫で防がれてしまったため、その瓦礫をどかして中に入る。部屋に中には誰かがいた。

 

「小日向さん!西園寺先輩!」

 

その人物とは、響のクラスメイトの創世、弓美、詩織の3人だった。どうやら3人は避難シェルターからここまで移動してきたようだ。避難シェルターは二課の本部と繋がっているので、ここに3人がいても不思議ではない。

 

「あなたたち、無事だったのね!」

 

「よかった・・・みんなよかった・・・」

 

3人が無事だったことにより、未来は安堵し、海恋も一安心している。

 

「せ、先輩・・・その怪我・・・」

 

「こんなの大したことないわよ」

 

今にも心が折れそうな弓美は海恋の怪我を心配してるが、海恋は大したことないと言い張る。藤尭は部屋に入る、電波が届くか確認する。すると、小型ながらもモニターが現れる。どうやら本当に辛うじて使えるようだ。

 

「この区画の電力は生きています!」

 

「他のところを調べてきます!」

 

緒川は他に電波が届く場所がないか探しに向かった。当然ながらいきなり知らない大人が入ってきたことに3人は戸惑っている。

 

「ヒナ、この人たちは?」

 

「うん・・・あのね・・・」

 

「我々は、特異災害対策起動部だ。一連の事態の収束に当たっている」

 

「それって・・・政府の・・・」

 

政府の人間がここに来ているとは思わず、さらに戸惑っている3人。

 

「モニターの再接続完了。こちらから操作できそうです!」

 

電波の再接続が終わり、モニターには外の映像が流れる。そこにはフィーネと戦っている4人の姿が映し出されている。

 

「!響!!」

 

「「「えっ!!?」」」

 

「日和!それにクリスも!」

 

まさか自分たちの友達と先輩が戦ってるとは思わず、3人は驚愕する。次にモニターはフィーネの姿を映し出す。

 

「これが・・・!」

 

「了子さん・・・」

 

自分たちの仲間であった了子の姿を見て、藤尭と友里は悲しそうな表情をする。

 

「どうなってるの・・・?こんなのまるでアニメじゃない・・・」

 

「ヒナはビッキーのこと知ってたの?」

 

「・・・ごめん・・・」

 

「話を聞く限りだと、小日向さんと立花さんは、前に喧嘩したことがあったのよね」

 

「は、はい」

 

「あれは、これと関係してたのよ。でも、政府の問題でもあるから、誰にも言えなかった。私の時もそうだった」

 

響と未来が喧嘩した原因を説明した海恋は不安に押しつぶされそうになっている弓美に視線を向ける。

 

「・・・大丈夫。きっと大丈夫だから」

 

海恋は弓美の不安を少しでも和らげるためにそばに寄り添い、彼女の頭を軽く乗せ、優しくなでる。そして海恋は冷静を装いながら、繰り広げられてる戦いを見守るのだった。

 

~♪~

 

4人はフィーネと戦っているが、フィーネ自身の戦闘能力が高いのもそうだが、完全聖遺物であるネフシュタンの鎧を纏っているため、苦戦を強いられている。

 

「うおおおおお!!」

 

【CUT IN CUT OUT】

 

クリスはフィーネに向けて複数の小型ミサイルをフィーネに向けた放った。フィーネは鞭を振り払って小型ミサイルを全て撃ち落とした。小型ミサイルの爆発の奥から竜巻の突風が現れ、フィーネに向かっている。この突風は日和が2つの棍を連結させ、回転させて発生させたものだ。

 

【疾風怒濤】

 

フィーネに慌てた様子はなく、ただ冷静に鞭の先端に黒い雷撃の白いエネルギー球体を作り上げ、突風に向けて放った。

 

【NIRUVANA GEDON】

 

球体は突風と激突し、爆発が生じた。フィーネは球体と突風の激突させることでこれを相殺させたのだ。生じた爆発に乗じて、煙から響が飛び出し、フィーネに武術を叩き込む。しかしフィーネはこれを全て躱し、響に続いて翼が振り下ろした刀を鞭で凌ぐ。フィーナは凌いだ鞭を翼の刀に巻き付け、遠くに放り投げる。

さらにフィーネは鞭で攻撃を仕掛け、翼はこれを躱し、両足のブレードで斬りかかる。フィーネは慌てず鞭を回して、全て防御する。

 

「「はああああああああ!!!」」

 

そこへ左右真横から日和と響が現れ、フィーネに攻撃を仕掛ける。左の日和の棍を、右の響の拳をフィーネは両腕で防ぐ。3人はフィーネから距離をとる。

 

「本命はこっちだ!!!」

 

クリスはフィーネに向けて大型のミサイルを撃ち放った。追撃する大型ミサイルをフィーネは軽々と躱していく。

 

「スナイプ・・・デストロイ!!!!」

 

クリスはもう1つの大型ミサイルを・・・カ・ディンギルに狙いを定め、撃ち放った。

 

「!!させるか!!」

 

それに気づいたフィーネはカ・ディンギルを守るように鞭を振るって大型ミサイルを撃墜する。それによって、自分を追撃していたもう1機の大型ミサイルを見失う。

 

「もう1つは・・・!」

 

フィーネが上を見上げると、大型ミサイルは月に向かって空高く飛んでいた。だがその大型ミサイルにはクリスが乗っていた。

 

「クリスちゃん!!?」

 

「何のつもりだ!!?」

 

「クリス!戻ってきて!!」

 

クリスが何をやろうとしているのかわからず困惑している。クリスの狙いはただ1つ・・・カ・ディンギルの発射を食い止めることだ。

 

「ちっ・・・!だが、足搔いたところで所詮は玩具!カ・ディンギルの発射を止めることなど・・・!」

 

フィーネはそれに気づくも止められるはずなどないと明言する。すると・・・歌が聞こえてきた。

 

Gatrandis babel ziggurat edenal

 

「!!!」

 

「この歌は・・・!まさか・・・!」

 

「絶唱・・・!」

 

そう・・・クリスが歌っている歌は命を燃やす歌・・・絶唱だ。

 

Emustolronzen fine el baral zizzl……

 

「クリス!!!やめてぇ!!!!」

 

日和は大声をあげてそれを止めようとするが、歌は止まらない。

 

Gatrandis babel ziggurat edenal

 

クリスは大型ミサイルから飛び降り、腰部からエネルギーリフレクターを展開する。そしてクリスは二丁拳銃を取り出し、リフレクターに撃った。弾はリフレクターで反射し、その能力が上昇していく。その形はまるで蝶のようだ。

 

Emustolronzen fine el zizzl……

 

クリスの絶唱が歌い終えると、クリスの二丁拳銃は超大型レーザー砲に姿を変えていく。二丁のレーザー砲を束ね、エネルギーが収束する。カ・ディンギルのエネルギーが充電完了すると、カ・ディンギルは月に目がけてエネルギーを発射される。それと同時にクリスのレーザー砲もエネルギーが溜まり、発射される。2つの強大なエネルギーはぶつかり合い、均衡しあっている。

 

「一転収束!!?押しとどめているだと!!?」

 

カ・ディンギルのエネルギーは留まっているが、クリスのレーザー砲は衝撃に耐えきれず、ひびが入っている。

 

(ずっとあたしは・・・パパとママのことが、大好きだった!だから・・・2人の夢を引き継ぐんだ!!)

 

衝撃は凄まじく、さらに絶唱のフィードバックによってクリスのシンフォギアにもひびが入る。

 

(パパとママの代わりに、歌で平和を掴んでみせる!あたしの歌は・・・そのために・・・)

 

クリスの脳裏に浮かんだのは、小さかったクリスと、雪音夫婦との、幸せだった思い出。その次に浮かび上がるのは、満面の笑みを浮かべて手を差し伸べてくれる、日和と海恋の姿だった。

 

(ああ・・・できることなら・・・あたしは・・・お前らと・・・夢を分かち合いたいよ・・・あたしの・・・初めての・・・友だ・・・)

 

クリスの放ったレーザー砲はカ・ディンギルに飲まれ、クリスはカ・ディンギルの砲撃に飲み込まれる。カ・ディンギルの砲撃は・・・月に直撃した。しかし、それは・・・ほんの一部だけで、欠けてしまったが月は健在だ。

 

「し損ねた!!?僅かに逸らされたのか!!?」

 

フィーネが驚いている間にも、クリスは口に血を流し、ボロボロの状態で落ちていく。日和はその光景を見て、玲奈が亡くなった日のことを、翼がボロボロになった日のことがフラッシュバックする。

 

クリスううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!

 

日和は大声をあげて、悲しみを露にした。日和の叫び声は、リディアン中に響き渡った。




ウミヒメ

創世が海恋に対して付けたニックネーム。海に恋だからウミヒメだそうだが、本人はあまり気に入っていない・・・というか、呼んでもいいとも許可した覚えもない。一度日和もそのニックネームを呼ぼうとしたことがあったが、鋭い眼光で睨みつけられたため、大人しく引き下がったそうな。
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