戦姫絶唱シンフォギア 大地を照らす斉天の歌   作:先導

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特異災害対策起動部二課

ノイズに追われ、高い建物から落下した日和はインナースーツのような鎧をまとって、ちゃんと生きていた。

 

「・・・あ・・・あれ・・・?私・・・生きてる・・・?」

 

あんな高いところから落ちたのに、生きていることに対し、自分で落ちておきながら驚いている。そして、今身にまとっている鎧にも気が付いた。

 

「え・・・ええええええ!!?なにこれ!!?私、どうなっちゃったの!!?」

 

当然ながら落ちながら着替えることもできないし、何より自分も気が付いていなかったのだから今の格好を見てさらに驚く日和。

 

「ど・・・どうなってるのこれ?幻?」

 

自分の姿をまじまじと見つめていると、この格好が1年前の玲奈が着ていたものと同じであるということに気が付いた日和。

 

(これ・・・玲奈が着てたものと同じだ・・・!でも・・・なんで!!?どうして!!?WHY!!?なんで私がこれ着てるの!!?)

 

何が何だかわからず、混乱する日和。すると、高い建物の上にいたノイズが日和を追いかけて降ってきた。

 

「そ、そうだ・・・まだノイズがいたんだった・・・逃げないと・・・!」

 

降ってくるノイズから日和はまた逃げようと行動する。しかし、逃げながら日和はこんな状況ながらに歌っている。そして不思議なことに、さっきまであったノイズの恐怖が、和らいだような気がした。

 

(あれ?なんで私、歌を歌ってるんだろう?それに・・・さっきまでの恐怖が・・・和らいでるように感じる・・・)

 

ノイズは日和を炭に変えようとして、突進してきた。それを見た日和はそれを避けようとして、高く飛んだ。だが・・・その脚力は日和の想像をはるかに超えていて、建物を軽く飛び越えていた。

 

「え・・・ええええええええ!!?」

 

勢いよく飛んだ日和は当然ながら驚いた。そしてそんな日和の目の前には・・・タンクが。

 

「わあ!!ぶつかるううううう!!!」

 

このままいけば日和はタンクにぶつかる。しかし、勢いよく飛んだために当然止まるはずがない。そして・・・

 

バチーン!!

 

「へぶぅ!!?」

 

見事にタンクに激突する。タンクにぶつかった日和は目を回し、タンクからはがれ、地面に激突する。これも高いところから落ちたのだが、日和にはなぜか大したダメージが入ってなかった。

 

「い・・・たた・・・はっ!!」

 

痛みを感じながらも立ち上がった日和にノイズが迫ってきた。このままいけばノイズは日和に触れてしまう。

 

「ひっ・・・やだ・・・来ないでぇ!!」

 

日和は目を閉じてノイズを押し倒そうとした。これで人生終わった・・・と考えた日和。だが、ノイズは日和を炭素に変えることなく・・・自分だけが炭素となって崩れ去った。

 

「・・・え・・・?」

 

目の前で自分だけ崩れ去ったノイズに日和は目を疑った。そしてもっと目を疑ったのは、日和が持っていたものである。日和の両手には・・・槍のように長い赤い棍が握りしめられていた。

 

「なにこれ・・・棍・・・?これで・・・ノイズが・・・?私が・・・倒したの・・・?」

 

自分の格好だけでも混乱するのに、さらにノイズを倒せる武器を前にして、日和はさらに混乱する。そして・・・息つく間もなく、日和の前には巨大なノイズが現れる。

 

「お、大きい・・・」

 

巨大なノイズは腕を振り下ろして攻撃を始めた。だが・・・攻撃をしたのは日和ではなく、さっき日和がぶつかったタンクに向かってだ。すると、攻撃されたタンクから、女の子を抱きかかえいた少女が落ちてきた。

 

「女の子が・・・降ってきた!!?」

 

タンクから女の子が降りてきた日和は驚愕する。その女の子は・・・リディアンの食堂で翼に米粒がついていたことを教えられた女の子だった。その女の子の姿は・・・今日和が着ている鎧とほぼ同一のものであった。違いがあるのは装飾品とインナースーツの色が白と黒、橙色であった。ノイズはその少女に向かって突進してきた。少女は抱きかかえた女の子を守りながらノイズを躱していく。

 

「女の子が・・・ノイズに襲われてる!!」

 

自分がその少女に駆けつければ自分の命を背負うリスクが高くなる。2人の約束を果たすことも難しくなってくる。

 

「でも・・・だからといって、放っておけないよ!!」

 

元の性格が優しいために、見過ごせない日和はノイズを倒せる棍を握りしめ、少女の元に駆けつけた。

 

「や、やあああああああ!!」

 

日和は素人同然の動きで棍をノイズに向かって振り下ろした。ただ単に棒を振り下ろしただけの攻撃でも、ノイズは炭素となって砕け散った。

 

「え・・・?ノイズが・・・」

 

目の前でノイズだけが崩れた瞬間を見て、少女は驚きで目を見開く。

 

「は、早く逃げてぇ!!」

 

「え・・・あ、あの・・・」

 

「わああああ!!来るな来るなぁ!!」

 

日和は少女を守ろうと棍を素人の振り方をして、ノイズから遠ざけようとする。戸惑う少女の元に別のノイズが襲い掛かろうとしていた。それを見た少女は拳を握りしめて、それをノイズに振るった。少女の拳はノイズに直撃し・・・なんとノイズだけが炭素となって崩れ去った。

 

「え・・・この子も・・・ノイズを・・・」

 

(わ・・・私が・・・やっつけたの・・・?)

 

まさかこの少女もノイズを倒せることに日和は驚きを隠せないでいた。ただ・・・驚いているのは女の子を守っている少女もそうだった。まさか自分がノイズを倒せるなんて思ってもいなかったからだ。2人が呆然としている間に、何かがこっちに近づいてきた音がした。この音は・・・バイクの音だ。2人が呆然と立ち尽くす間にバイクは巨大なノイズに突っ込んで爆発した。バイクに乗っていた人物はノイズにぶつかる前にバイクから飛んだ。

 

Imyuteus amenohabakiri tron……

 

バイクに乗っていた人物は突然詠唱を唱え、2人の前に華麗に着地した。2人の前に現れた人物とは、なんと日和の憧れの存在であるトップアーティスト、風鳴翼であった。

 

「呆けない。死ぬわよ。あなたたちはその子を守ってなさい」

 

「「つ、翼さん・・・?」」

 

呆ける2人を余所に翼はノイズの群れへと向かい、光に包まれた。光が晴れると、その人物は日和と少女が着ているものと同等の姿となった。これにも違いがあり、カラーリングは白と黒と青色だった。翼は歌を歌いながら刀を手に持つ。刀は大剣へと変化させ、翼はそれを振り下ろし、青い斬撃を放った。

 

【蒼ノ一閃】

 

斬撃は大量のノイズに直撃し、炭素と化して崩れていく。翼は高くジャンプし、大量の刀を出現させ、それを残りのノイズに突き刺した。

 

【千ノ落涙】

 

さらに翼はノイズに隙を与えず、刀でノイズを次々と倒していく。

 

「すごい・・・これが・・・あの翼さん・・・?」

 

自分の知っている翼とは違う姿を見て驚愕している日和と少女。そんな彼女たちの前に、残った巨大ノイズが襲い掛かろうとしていた。少女は女の子をかばい、日和は何とかしようと棍を構える。

 

ズシャッ!!

 

だが巨大なノイズは翼が繰り出した巨大な剣によって貫かれ、炭素と化して消滅した。全てのノイズを片付けた翼は巨大な剣の上で日和と少女を見下ろしていた。

 

~♪~

 

全てが片付いた現場には多くの専門家たちがやってきて、炭素の塊を片付けていた。その様子をただ茫然と見つめる日和。

 

「あ・・・あのぅ・・・」

 

すると日和の前に自分と同じ格好をした少女が声をかけてきた。

 

「あ・・・どうも・・・初めまして。東雲日和です。リディアンの2年生で、好きなものは音楽とベース・・・です」

 

「あ、これはこれはご丁寧に、初めまして。立花響です。リディアンの1年生で好きなものはご飯&ご飯です。助けていただいて、ありがとうございました!」

 

「あ、これはこれはご丁寧にどうも」

 

お互いに初対面である日和と栗毛の短髪少女、立花響は自己紹介をしながら、丁寧にお辞儀をしあっている。そんな2人に温かい飲み物を持ってきた女性が近づいてきた。

 

「あの、温かいもの、どうぞ」

 

「「あ、温かいもの、どうも」」

 

女性から温かい飲み物を受け取った日和と響は息で飲み物を少し冷ましてから一口すすった。

 

「「・・・ぷはーっ・・・」」

 

日和と響は温かいものを飲んでリラックスできたのかほっこりしたような顔になった。まさに似た者同士である。すると、2人の鎧は輝きだし、日和の鎧は元のネックレスに戻り、響の鎧は粉々に砕け散った。服装もリディアンの制服に戻っている。

 

「わ・・・わわわわわ・・・」

 

元の姿に戻った響は鎧が粉々になった衝撃でバランスを崩し、温かい飲み物をこぼし、転びそうになる。そんな響きを支えたのは同じく、元の姿に戻った翼であった。

 

「つ・・・翼さん!!?」

 

憧れの人物に出会えた日和は信じられないと言わんばかりに頬を赤くし、興奮気味になっている。翼に支えてもらった響は頭を下げてお礼を言う。

 

「あ、ありがとうございます!!実は、翼さんに助けてもらったのは・・・これで2回目なんです!!」

 

「・・・2回目?」

 

どうも響は危機的状況から翼に助けてもらったのは2回目らしいが、翼は覚えがない様子である。

 

「えっ!!?立花さん、翼さんに1回助けてもらったことあるの!!?」

 

「はい!今も鮮明に覚えてます!!」

 

「うわ~~!羨ましい~~!!」

 

日和は響に事実確認をとると、非常に羨ましそうな顔になり、拳をぎゅーっと握りしめている。

 

「ママ!!」

 

「よかった・・・無事だったのね・・・」

 

遠くの方を見てみると、響が守っていた女の子の元に母親が迎えにやってきた。自分の娘が無事だったことに母親は安心した笑みを浮かべる。

 

「それでは、この同意書に目を通してもらった後、サインをしていただけますでしょうか。本件は国家機密事項に該当するため、情報漏洩の防止という観点から、あなたの言動、及び・・・」

 

何かの組織の制服を着た女性が何やら難しい話をして、女の子の母親に情報漏洩防止のサインを求めている。それを見た日和は1年前に自分もこんなこと書かされたなぁって苦い笑みを浮かべている。苦い顔をしているのは響も同様である。

 

「「・・・じゃあ、私たちもそろそろ・・・」」

 

日和と響は苦笑を浮かべながらこの現場から去ろうとするが、2人は翼と大勢の黒服を着た男たちに囲まれていたために、帰れない。

 

「・・・あなたたちをこのまま帰すわけにはいきません」

 

「「なんでですか!!?」」

 

この場から帰してもらえない日和と響は声をハモって当然の声を上げる。

 

「特異災害対策機動部二課まで、同行していただきます」

 

ガチャン!!ピーッ!!×2

 

日和と響は黒服の男に電子式の手錠をかけられた。

 

「うえええ!!?手錠!!?」

 

「すみませんね。あなたたちの身柄を拘束させてもらいます」

 

黒服の男の1人はにこやかな笑みを浮かべてそう言い放った。

 

「「ちょっとま・・・な、なぁんでええええええええええええええええ!!!??」」

 

日和と響はわけもわからず黒服の男たちに車の中に乗せられ、どこかへと連行されていった。

 

~♪~

 

行き先もわからず、どこに連行されるのか不安になってくる日和と響。時間が経って窓を見てみると、リディアン音楽院が見えてきた。どうやら連行先はリディアンのようである。

 

「ここって・・・リディアン・・・ですよね・・・?」

 

「なんで・・・学院に・・・?」

 

なぜリディアンに連行されたのかわからない日和と響は黒服に質問するが、答えは返ってこなかった。車から降りらされ、黒服の男と翼の先導の下、先へ進んでいく。進んでいく先は、リディアンの教師がいる中央棟であった。

 

「あの・・・ここ、先生たちがいる中央棟・・・ですよね・・・?」

 

「えっと・・・先生に用ですか・・・?それなら、この時間はいない・・・と、思いますけど・・・」

 

明らかに場違いなことを言う日和を無視してさらに先に進んでいき、エレベーターまでたどり着き、そこに連れ込まれる。黒服の男が何かの端末を機械にかざすと、エレベーターの扉は閉じ、手すりのようなものが現れる。

 

「「あ、あのぅ・・・これは・・・?」」

 

「さ、危ないから掴まっててください」

 

「え?危ないって・・・」

 

「あの・・・言っている意味が・・・」

 

黒服の男に促されるまま、日和と響は言うとおりに手すりを掴んだ。そして、その瞬間・・・

 

ギュイイイイイイイン!!!

 

「「ああああああああああああああああああ!!??」」

 

エレベーターがものすごい勢いで動き出し、地下へと降りていく。速いスピードで下へ降りていくのだ。確かに危険である。ものすごいスピードではあるが、手すりを持った日和と響は徐々にこの速さに慣れてきた。

 

「「ええっと・・・あの・・・あはは・・・」」

 

「愛想は無用よ」

 

「・・・しゅん・・・(´・ω・`)」

 

日和と響は愛想笑いを浮かべるが、翼にすっぱりと拒絶された。響と日和は少し落ち込む。日和に至ってはカチューシャのうさ耳ような装飾はしょぼんと項垂れる。奥深くまで降りていくと、壁に何かの模様がたくさん描かれたフロアに到着する。

 

「これから向かう場所に、微笑みなど必要ないから」

 

目的地である最下層まで下りてきたところで、エレベーターから降りる4人。微笑みはいらない・・・そんな怖そうな場所に行くのかと不安になってくる日和は少し身震いをする。目的の部屋までたどり着きその扉を開くと・・・

 

パァン!!パァン!!ピュー、パフパフパフ!!

 

「ようこそ!!人類守護の砦、特異災害対策機動部二課へ!!」

 

突然のクラッカー音と拍手の音が響いた。テーブルにはたくさんのおいしそうな料理があり、この部屋に飾ってある垂れ幕には・・・

 

『熱烈歓迎!!立花響さま☆東雲日和さま☆』

 

という歓迎の文字が書かれていた。出迎えてくれたのは赤いワイシャツを着込んで、黒いシルクハットをかぶった大漢であった。

 

「「・・・へ?」」

 

「・・・ふぅ・・・」

 

「あはは・・・」

 

微笑みしかないこの空間と歓迎ムードに日和と響は当然ながらポカンとしている。この光景を見た翼は頭を抱え、黒服の男は苦笑を浮かべる。何が何だかわからないこの状況に理解が追い付かない日和と響の前に白衣を着込んで、長い髪を大きく結んだメガネをかけた女性が現れた。

 

「さあさ、笑って笑って~!お近づきの印にスリーショット写真♪」

 

女性はスマホで日和と響と一緒にスリーショット写真を撮ろうとすると、当然ながら2人は拒む。

 

「い、嫌ですよぉ~・・・手錠を着けられたままのスリーショット写真だなんてきっと悲しい思い出として残っちゃいます~・・・」

 

「そ、そうですよぉ。それに、どうして初めて会う皆さんが私と日和さんの名前を知ってるんですかぁ?」

 

響の疑問は当然だと思う。なぜならこの2人とここの施設の人間たちは今日で初めて会うので、素性を知らないはずなのだ。そんな響きの疑問を大漢が答える。

 

「我々二課の前身は、大戦時に設立した特務機関なのでね。調査などお手の物なのさ」

 

大漢は杖を花に変えるという手品を2人に見せつけた。その横で白衣のメガネ女性は2つの鞄とベースを2人に見せつけた。ベースとその2つの鞄のうち1つは日和がノイズから逃げる際に放り投げたもので、もう1つは響の鞄である。

 

「ああああああ!!私の鞄とベッキー!!」

 

どうやら日和のベースにはベッキーという名前を付けているようだ。

 

「私の鞄までぇ!!なぁにが調査はお手ものですかぁ!!鞄の中身、勝手に調べたりなんかしてぇ!!」

 

「そうですよぉ!!プライバシーの侵害です!!」

 

「はっはっはっ!日和君、中々いいベースを使っているんだな!手入れも行き届いていて、愛が詰まっているのがよく伝わってくるぞ!」

 

「いや~、それほどでも~・・・って!!そんなことはどうでもいいですからベッキー返してください!!そしてこの手錠も外してください~~!!」

 

日和は涙をさめざめと流しながらベースの返却と手錠の解除を要求している。緊張感も何もないこの状況に翼はため息をこぼす。

 

「はぁ・・・緒川さん、お願いします」

 

「はい」

 

緒川と呼ばれた黒服の男は響と日和の手錠のロックを解除し、2人の手錠を外した。

 

「あ、ありがとうございます」

 

「いえ、こちらこそ、失礼しました」

 

「は~い、感動のご対面~♪」

 

「わあ!ベッキー!!」

 

日和は白衣のメガネ女性からベースを返してもらって、ベースを抱きかかえながら頬ずりする。

 

「ベッキー、おかえり~。置いて行ったりしてごめんね~」

 

大漢の言うとおり、日和はベースをとても大事にしており、愛情が非常に深かった。まぁ、ベースに名前を付けてる時点で当たり前だと思うが。

 

「では、改めて自己紹介だ。俺は風鳴弦十郎。ここの責任者をしている」

 

「そして私は~、できる女と評判の櫻井了子。よろしくね♪」

 

「「あ、こちらこそ、よろしくお願いします」」

 

この施設の責任者である大漢、風鳴弦十郎と白衣のメガネ女性、櫻井了子の自己紹介を聞いて、日和と響は丁寧にお辞儀をする。

 

「・・・て、あれ?風鳴・・・ってことは・・・翼さんは・・・」

 

「ああ!翼は俺の姪っ子だ!」

 

「「えええええええええ!!??」」

 

弦十郎のような厳つい大漢が翼の叔父だと知った日和と響は驚きの声を上げる。

 

「さて、今日ここに君たちを呼んだのは他でもない。協力を要請したいことがあるのだ」

 

「「協力って・・・」」

 

協力といわれて思い当たることといえば、日和と響が身にまとっていたあの鎧姿・・・そして、自分たちの手でノイズを倒してみせたことだ。

 

「教えてください!あれは、なんなんですか?」

 

「わ、私もお願いします!突然コスプレみたいな格好になったり、ノイズを倒せたり・・・もうわけがわかりません・・・」

 

当然ながら、あれらの出来事が気になる日和と響は今回の件について知ろうとする。日和と響の問いかけに弦十郎と了子は軽く顔を合わせ、了子が笑顔で頷く。そして了子は笑顔のまま日和と響に近づく。

 

「あなたたちの質問に答えるためにも、二つばかりお願いがあるの。1つは、・・・日和ちゃんはもう知ってるでしょうけど、今回のことは誰にも内緒」

 

「やっぱり・・・ですか・・・?」

 

「やっぱり?」

 

「うん♪そして、もう1つは・・・」

 

了子は両手を日和と響の腰に回して抱きしめ、耳元で・・・

 

「とりあえず・・・脱いでもらいましょうか♪」

 

服を脱げととんでもないことを言い放った。

 

「え・・・もしかして・・・すっぽんぽんですか・・・?」

 

「うん♪すっぽんぽん♪」

 

すっぽんぽんということは、衣服を全部脱げと言っているものだ。それを聞いて、当然ながら顔を赤くする日和と響は・・・

 

「「・・・だからぁ・・・なあぁぁんでええええええええええええええええええええええええ!!!???」」

 

日和と響の羞恥の悲痛の叫びは地下中に響き渡った。ちなみに服を脱げと言っているのはメディカルチェックのためであって、ちゃんとそれ用の服はあり、すっぽんぽんというのは嘘である。




伊南小豆

外見:栗毛のサイドテール
   瞳は黄色

享年:15歳

好きなもの:ドラム

スリーサイズ:B:83、W58、H87

イメージCV:IS 〈インフィニット・ストラトス〉:凰鈴音
(その他の作品:アイドルマスターシリーズ:双海亜美、双海真美
        Caligula -カリギュラ-:アリア
        プリンセスコネクト!Re:Dive:マツリ
        その他多数)

日和の幼馴染。生前まではリディアン音楽院の1年生。
マイペースでお調子者の性格の女の子。自分のペースでのんびりとしているが、やるべきことをきちんと丁寧にこなす器用さを持っている。
結構な噂好きでミーハーでもある。日和がツヴァイウィングの存在を知ったのは噂好きの彼女のおかげである。ちなみに彼女は奏に大きな憧れを抱いていた。
ライブ配信時に襲撃してきたノイズから日和を庇い、身体を貫かれたために炭素転換され、粉々に砕け散って亡くなった。
苗字は東西南北の南、名前は小豆が由来している。
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