戦姫絶唱シンフォギア 大地を照らす斉天の歌   作:先導

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血に染まりゆく騎士

武装組織フィーネはどこかに存在する波止場の倉庫にエアキャリアを隠し、身を潜めている。フォルテは目を閉じて腕組んでじっとしており、マリアは物思いにふけっている。マリアの脳裏に浮かび上がるのは調と切歌が放った言葉だ。

 

『マリアが力を使うたび、フィーネの魂がより強く目覚めてしまう。それは、マリアの魂を塗りつぶしてしまうこと。そんなのは・・・絶対にダメ』

 

『あたしたちがやるデス!マリアを守るのは、あたしたちの戦いデス!』

 

この言葉によって、マリアは果たして、自分の下した判断は正しいのだろうか、自分が間違っているのだろうかと疑心暗鬼に陥っている。

 

「後悔しているのですか?」

 

ナスターシャの質問にマリアは首を横に振り、決意を示す。

 

「大丈夫よマム。私は、私に与えられた使命を全うして見せる」

 

「口だけなら何とでも言える。行動で示せ」

 

「わかってるわ」

 

フォルテの言葉をマリアは首を縦に頷く。

 

ヴーヴー、ヴーヴー・・・

 

すると突然アラートが鳴り響き、ナスターシャは外の様子をモニターで確認する。モニターには特殊な装備を着込んだ軍隊が倉庫内に侵入していた。

 

「今度は本国からの追手・・・」

 

「もうここが嗅ぎつけられたの!!?」

 

どうやら侵入してきたのは米国政府の特殊部隊で、マリアたちを捕らえる・・・もしくは抹殺のために送り込まれたようだ。

 

「相手は米国政府の特殊部隊・・・訓練された戦いのプロか・・・。どうやら、本気で僕たちを排除する気みたいだな」

 

「どうするの?」

 

フォルテは冷静に分析し、マリアはナスターシャに問いかける。そして、ナスターシャは当然のように答える。

 

「踏み込まれる前に攻めの枕を抑えにかかりましょう。マリア、排撃をお願いします」

 

ナスターシャの言葉にマリアは後ずさる。

 

「排撃って・・・相手はただの人間・・・ガングニールの一撃を喰らえば・・・」

 

「そうしなさいと言っているのです」

 

聖遺物で排撃する・・・それすなわち、相手を殺すことを意味している。それを十分に理解しているマリアは躊躇っている。

 

「・・・ライブ会場占拠の時もそうでした。マリア・・・その手を血で染めることを恐れているのですか?」

 

「・・・マム・・・私は・・・」

 

マリアは何とか口を開こうとするも、ナスターシャの静かな視線に何も言えなくなってしまう。

 

カシャンッ!

 

ナスターシャがマリアに覚悟を問いていると、近くで突然銃火器の音が鳴る。その音に視線を向けていると、フォルテが銃を手に持ち、出撃準備に取り掛かっている。

 

「フォルテ?何をしているの?」

 

「君の覚悟を待っている時間はない。僕が奴らを殲滅する。マム、排撃許可を」

 

「!!?」

 

マリアにはフォルテが何を言っているのか理解できなかった。いや、理解したくもないのだろう。なぜなら、仲間であるフォルテが自分から人間を殺すという選択肢を選んでいるのだから。

 

「ほ、本気なの!!?」

 

「ああ」

 

フォルテの目には絶対にやるという意志が伝わってきている。

 

「勝算はあるのですか?」

 

「いかに戦闘のプロと言えど、奴らとは、潜り抜けた修羅場が違う」

 

フォルテには、特殊部隊をどうにかできるという絶対的な自信があった。その自信は、彼女の出身地と深く関係している。

 

「・・・時間がありません。手早くお願いします」

 

「イエス、マム」

 

「ま、待って!!」

 

ナスターシャの許可をもらい、フォルテは彼女に敬礼し、銃を持ってエアキャリアを出ていく。マリアはフォルテを止めるが、彼女は聞く耳持たず、行ってしまった。

 

「マリア、よく見ていなさい。本物の覚悟が、どういうものかを」

 

ナスターシャに言われ、マリアはモニターを確認して、これから起こることを見守る。

 

~♪~

 

ドガーーン!!ドカーン!!

 

米国の特殊部隊は倉庫に爆弾を使って攻撃を開始した。爆破に紛れ、特殊部隊は倉庫に侵入し、エアキャリアを押さえようと近づく。

 

ダダダダダダッ!!

 

「「「ぐわああああ!!」」」

 

そこにエアキャリアの奥より弾丸が放たれ、特殊部隊の何名かは弾丸に直撃し、血を流す。特殊部隊が警戒をし、弾丸が放たれ場所に銃を向ける。エアキャリアの奥より、弾丸を防ぐためにシンフォギアを身に纏ったフォルテがライフルを特殊部隊に向けて現れた。

 

「消えろ」

 

ダダダダダダッ!!

 

フォルテは容赦なく起き上がろうとする特殊部隊の頭に向けてライフルを発砲し、その命を奪った。それに合わせ、他の特殊部隊もフォルテに向かって発砲を開始する。フォルテはかなり慣れた足取りで銃撃を躱し、貨物に隠れ、さらにライフルを撃ち放つ。フォルテの撃つ弾はどれも特殊部隊の頭を撃ち抜き、次々と多くの命を奪っていく。フォルテを無視してエアキャリアの元へ向かうとする部隊も、その前にフォルテが撃ち殺す。特殊部隊は挟み撃ちをしようと部隊を分けてフォルテが隠れる貨物に近づくが・・・

 

グサッ!!!

 

フォルテが右の特殊部隊の1人を大剣でぶっ刺して殺した。右部隊をフォルテは大剣を振るって全員薙ぎ払った。さらにフォルテは現れた左部隊に向けてライフルは撃ち放ち、大勢の命を奪っていく。特殊部隊は抵抗を続けるも、悟ってしまった。例えシンフォギアを纏っていなくとも、こんな化け物には勝てない・・・と。

 

「う・・・ううぅ・・・!!」

 

エアキャリア内にて、モニターで繰り広げられている戦い、そして人間の殺されゆく様・・・そして辺りに飛び散る血だまりを見てマリアは激しい吐き気を催す。

 

(異端技術を手にしたと言っても、私たちは素人の集団・・・訓練されたプロを相手に立ち回れない。・・・フォルテを除けば)

 

幼い頃、フォルテがまだF.I.Sに連れていかれる前は、生まれ故郷であるバルベルデ共和国の反乱軍に所属していた。フォルテは幼いながらも数えきれないほどの戦場を渡り歩き、生き延びてきた。つまりフォルテには、生きながらえる術を、いくつも持っている。いくら戦闘のプロと言えども、幼き頃から何年もずっと戦ってきたフォルテと比べれば・・・その差は天と地ほどの差がある。

 

「ひ・・・ひぃ・・・!!」

 

あれほど率いていた部隊がたった1人の女性によって壊滅されて、生き残った何人かの兵士はフォルテに対し、深い深い恐怖に陥った。

 

~♪~

 

秋桜祭のカラオケ大会の勝ち抜きステージに名乗りを上げた切歌と調。敵である彼女たちが現れ、クリスは警戒心を露にしている。会場裏にいる日和は驚いた表情をしており、何も知らない海恋はそんな日和を見て首を傾げている。

 

「翼さん、あの子たちは・・・」

 

「ああ。だが何のつもりで・・・」

 

「響、あの子たちを知ってるの?」

 

「う、うん・・・あのね、未来・・・」

 

2人の登場に驚いている響と翼も驚いている。海恋と同じく、何も知らない未来は響に質問する。響は口ごもり、代わりに翼が答える。

 

「彼女たちは、世界に向けて宣戦布告し、私達と敵対するシンフォギア装者だ」

 

「じゃあ、マリアさんの仲間ってことなの?ライブ会場でノイズを操ってみせた・・・」

 

「待って。マリアさんの仲間・・・ということは、フォルテさんも?」

 

「そう・・・なんです・・・」

 

未来と咲は告げられた事実に内心驚きつつも、顔を俯かせて悲しそうな顔をしている響を心配する。その間にも切歌と調はステージに近づいてきた。

 

「べー」

 

切歌はクリスと会場裏から出てきた日和に向かってあっかんべーをする。それを見てクリスは飛び掛かりそうになるが、日和と海恋に止められる。

 

「クリス!抑えて抑えて!」

 

「やめなさいって。子供の挑発よ」

 

「わかってるっての!くそ!」

 

子供の挑発とわかっていても、それでも毒づくクリス。

 

「切ちゃん、私達の目的は?」

 

「聖遺物の欠片から作られたペンダントを奪い取る事デース」

 

挑発する切歌を調が嗜める。切歌は挑発をやめたが、どこかふてくされている。

 

「だったらこんなやり方しなくても・・・」

 

「聞けば、このステージを勝ち抜けると、望みを叶えてくれるとか。このチャンス逃すわけには・・・」

 

「おもしれぇ。やり合おうってならこちとら準備はできてる!」

 

勝手に話を進められて、海恋と調はお互いに呆れている。

 

「はぁ~・・・特別に付き合ってあげる。でも、忘れないで。これは・・・」

 

「わかってる!首尾よく果たして見せるデス!」

 

切歌と調は壇上へと上がっていき、クリスたちは会場裏へと下がっていく。

 

「あの子たち・・・本気で優勝を狙うつもりなの?」

 

「どっちにしても・・・あの子たちの願いは完全に生徒会の権限を越えてるから・・・」

 

一般生徒が聖遺物の事情を知るわけがないのだが・・・どっちにしろ生徒会の権限を越えている以上、切歌たちの望みが叶うことは決してない。というか、それ以前に人の物をとるということ自体、生徒会が許すわけない。それに気が付かない切歌は意気揚々としている。

 

「それでは歌ってもらいましょう!・・・えぇっと・・・」

 

「月読調と」

 

「暁切歌デス!」

 

「オッケーイ!二人が歌うORBITALBEAT!もちろんツヴァイウイングのナンバーだぁ!」

 

講堂にツヴァイウィングのイントロが流れ出した。この曲が流れ出したことにより、日和の目の色が煌びやかに変わる。

 

「これはツヴァイウィングの!!くぅー!あの子たち、中々いいセンスを持ってるぅ!!」

 

「このおバカ!この曲を選んだ意味全然わかってないでしょ!」

 

的外れな発言する日和に海恋がツッコミを入れる。

 

「この歌⁉」

 

「翼さんと奏さんの・・・!」

 

「何のつもりの当てこすり?挑発のつもりか?」

 

敵が敵対するアーティストの持ち曲を歌うなど・・・これは明らかなる挑発行為に他ならない。それを知っている切歌と調はデュエットでツヴァイウィングの歌を歌うのであった。挑発行為だとしても、楽しそうに歌っている切歌と調の姿に、クリス、日和、海恋はその歌声に聞き惚れていた。

 

~♪~

 

一方その頃、エアキャリアを隠している倉庫内で、今もなお抵抗を続ける兵士はフォルテに蹴り飛ばされ、地面に倒れ伏す。そしてフォルテはその兵士の頭に拳銃を突きつける。

 

「や、やめ・・・」

 

ダダダダダダッ!

 

戦意がまだ失っていないのに感づいているのか、フォルテは容赦なく兵士の脳天に拳銃を撃ち、その命を奪った。兵士の血が飛び散り、フォルテの頬に付いたが、彼女はお構いなしだ。彼女はすっかり怖気づいている兵士に視線を向ける。

 

「「「た・・・助けてくれえええええええええ!!!!」」」

 

兵士たちは命惜しさから情けない声を出して倉庫から逃げ出していく。兵士たちにはもう戦意はない。ならばこれ以上の殺生の必要はないと判断し、フォルテはシンフォギアは解除する。

 

「・・・何?」

 

フォルテがシンフォギアが解除されると、逃げ出していった何人かの兵士は炭と化して崩れ去っていった。これすなわち、ノイズに触れて炭素分解してしまったのだ。そして、今現在、こんなことを狙って引き起こせる人物など、ただ1人だけだ。

 

「炭素分解だと?」

 

「ダメじゃないですかぁ~、フォルテさ~ん。やるからには、全員始末しないと」

 

「・・・ドクターウェル」

 

そう、ソロモンの杖でノイズを召喚し、逃げ出した兵士を炭素分解したのは、この男、ウェルなのだ。

 

「奴らは戦意を喪失している。殺す意味がない」

 

「こいつらを戻したら、新たな追手が来るのですよ?意味なんて、あるに決まってるじゃあないですかぁ!」

 

そう言ってウェルはソロモンの杖で新たなノイズを召喚し、逃げ出した兵士全員をノイズに襲わせ、炭素分解させた。その光景は、騒ぎを聞きつけてやってきた野球少年たちに見られてしまう。

 

「おやぁ~?」

 

ウェルは歪な笑みを浮かべ、ゆらりゆらりと野球少年に近づく。

 

「・・・ドクターウェル。何をしている?・・・まさか貴様・・・!!」

 

今からウェルが何をやろうとしているかに気が付いたフォルテは珍しく顔を強張らせている。

 

『やめろウェル!その子たちは関係ない!やめろおおおお!!!』

 

通信機のマリアの叫びを無視して、ウェルはノイズを召喚し、野球少年たちを襲わせた。野球少年たちはノイズによって、炭素と化し、消滅してしまった。通信機にはマリアの慟哭が響く。愉快そうに笑うウェルにフォルテは彼に近づいて自分に顔を振り向かせる。

 

バキィ!!!

 

「ぐああああああ!!?」

 

そして突然にウェルを殴り飛ばす。起き上がろうとするウェルにフォルテは彼の頭に拳銃を突きつける。フォルテの顔はいつも通りの無表情・・・いや、それ以上に冷酷で彼を本気で殺しにかかる顔をしている。

 

「ひっ!!!」

 

『フォルテ!!やめなさい!!計画を破綻させる気ですか!!』

 

通信機でナスターシャがフォルテを止める。フォルテはすぐに拳銃を下ろし・・・代わりにウェルを蹴とばす。

 

「ぐおおお!!!」

 

ウェルは蹴とばされて地面倒れ、顔をフォルテに踏みつけられる。

 

「・・・君は僕たちの計画には必要不可欠な存在。命は取らないでおいてやる。だが、次はないと思え。今度愚かな行為を行った場合は、死よりも辛い目に合わせる。これは脅しでも警告でもない。戒めだ」

 

フォルテは言いたいことを言い、不機嫌を隠さずにエアキャリアへと戻っていく。

 

「・・・ふぅ・・・やれやれ・・・あなたもとんだ甘ちゃんですねぇ。全てを犠牲にすると聞いて呆れるわぁ」

 

まったく懲りた様子がないウェルは割れてしまったメガネをかけ直して、歪な笑みを浮かべるのだった。

 

~♪~

 

切歌と調が歌を歌い切り、講堂内では観客の大興奮と大きな拍手で包まれている。

 

「翼さん・・・」

 

「何故・・・歌を歌う者同士が、戦わねばならないのか・・・」

 

楽しそうに歌っていた切歌と調を見て、翼はどうして歌を愛する者同士で戦わねばいけないのか、疑問を浮かべた。

 

「チャンピオンとてうかうかしていられない、素晴らしい歌声でしたぁ~。コレは得点が気になるところです!」

 

「2人がかりとはやってくれる!」

 

「クリス、どうどう・・・」

 

クリスが2人にかみつこうとして、日和と海恋がたしなめる。すると、切歌と調の通信機からナスターシャからの通信が入った。

 

『アジトが特定されました。襲撃者を退けることはできましたが、場所を知られた以上、長居はできません。私たちも移動しますので、こちらの指示するポイントで落ち合いましょう』

 

「そんな!!少しでペンダントが手に入るかもしれないのデスよ⁉」

 

『緊急事態です。命令に従いなさい』

 

切歌は異を唱えたが、ナスターシャはそれに取り付く島もなく、そう指示を出して通信を切った。

 

「さあ!採点結果が出た模様です!」

 

カラオケ大会の採点結果を発表する前に調は切歌の手を引いて壇上から降り、講堂から去ろうとする。

 

「おい!ケツを捲くんのかぁ⁉」

 

「調!!」

 

「フォルテがいるから、マリアに力を使わせることはしないと思う。でも、心配だから・・・」

 

調の言葉に切歌は何も言えず、仕方なく大会を放棄し、彼女と共に講堂を出ていく。

 

「ちっ・・・追うぞ、相棒!」

 

「う、うん。海恋はここで待ってて。すぐに戻るから」

 

「え、ええ」

 

クリスと日和は2人を追いかけに向かった。

 

「私たちも追うぞ、立花」

 

状況を見て翼も2人を追いかけに席を立ち、講堂を後にする。響は心配そうにしている未来を見て真剣な声で口を開く。

 

「未来はここにいて。もしかすると、戦うことになるかもしれない」

 

「う、うん・・・」

 

「咲さん、未来をお願いします」

 

「・・・ええ。わかったわ」

 

響は咲に未来を任せて、翼と共に2人を追いかけに向かった。

 

「・・・響・・・やっぱりこんなのって・・・」

 

心配そうな表情している未来に咲は何と声をかけていいかわからず、彼女を見つめることしかできない。

 

~♪~

 

講堂から出た調と切歌は急いで移動するが、途中で通路をクジラのオブジェが通過し、足止めをくらってしまう。

 

「くそっ!どうしたものかデス!」

 

切歌が毒づいている間に、クジラのオブジェがやっと通過し、通ろうとした時、目の前に翼と響が立ちふさがる。道を引き返そうとした時、クリスと日和に追いつかれる。

 

「切歌ちゃんと調ちゃん・・・だよね・・・?」

 

「4対2・・・数の上ではそっちに分がある。だけど、ここで戦うことであなたたちが失うもののことを考えて」

 

調はそう言って生徒たちを見つめる。

 

「お前、そんな汚いこと言うのかよ!さっき、あんなに楽しそうに歌ったばかりで・・・」

 

クリスの言葉で切歌は一瞬だけ調に視線を向け、口を開く。

 

「ここで今戦いたくないだけ・・・そうデス!決闘デス!然るべき決闘を申し込むのデェス!!」

 

「どうして⁉会えば戦わなくちゃいけないってわけでもないでしょ?」

 

「「どっちなんだよ(デス)!!」」

 

響の矛盾しまくっている言葉にクリスと切歌がツッコミを入れる。

 

「ねぇ、本当に戦わなくちゃいけないの?そんなことしなくたって、話し合いで解決できない?」

 

日和の言葉に響は同意するようにうんうんと首を縦に頷く。

 

「話し合うことなんかない。少なくとも、フォルテならそう言う。とにかく、決闘の時はこちらから告げる。だから・・・」

 

調は切歌の手を引いて、リディアンから出ていく。その後ろ姿を見た後、二課からの通信が入った。

 

『4人とも揃っているか?ノイズの出現パターン、及びアウフヴァッヘン波形を検知した。ほどなく反応は消失したが、念のために周辺の調査を行う』

 

「「はい」」

 

「ああ」

 

「・・・はい・・・」

 

決闘を言い渡されて、響は沈んだ表情をしているのだった。




XD-エクスドライブアンリミテッド-

フォルテ・トワイライトボイス

朝1
ああ、おはよう

朝2
早起きとは感心するな

昼1
いいジャパニーズフードの店を知っている。一緒にどうだ?

昼2
午後からが本番だ。気を抜くな

夜1
仕事がまだ残っている。話は後にしてくれ

夜2
今日は疲れただろう。早めに休むといい

深夜1
夜更かしは身体に響く。早く寝た方がいい

深夜2
む・・・今夜食を作っている。月読には黙っていてくれ
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