戦姫絶唱シンフォギア 大地を照らす斉天の歌   作:先導

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9月30日は今作品のヒロイン、西園寺海恋の誕生日。いつもは夜の投稿ですが、この日はちょっと趣向を変えて投稿の時間帯を朝か昼頃にしたいと思っております。


歪鏡・神獣鏡

未来がシンフォギア装者として現れた。その光景は二課のモニターでも確認できている。エアキャリア内にいる3人もその光景を目撃している。

 

「神獣鏡をギアとして、人に纏わせたのですね・・・」

 

そこに、車椅子に乗ったナスターシャが入室してきて、ウェルに問いただす。安静にしなければいけない彼女をフォルテが気を遣う。

 

「マム・・・まだ眠っていないと・・・」

 

「あれは封印解除に不可欠なれど、人の心を惑わす力・・・。あなたの差し金ですね、ドクター・・・!」

 

ナスターシャの問いかけにウェルは悪びれた様子は一切ない。

 

「ふぅん。使い時に使ったまでの事ですよ。マリアが連れてきたあの娘は、聞けば融合症例第1号の級友らしいじゃないですか」

 

「リディアンに通う生徒は、シンフォギアへの適合が見込まれた装者候補たち・・・。つまりあなたのLiNKERによって、あの子は何もわからぬまま無理矢理に・・・」

 

「んっんっん~・・・ちょっと違うかなぁ。LiNKER使ってほいほいシンフォギアに適合できれば、誰も苦労はしませんよ。装者量産し放題ですよ」

 

「ならば、どうやってあの子を⁉」

 

ナスターシャの問いかけにウェルは狂気じみた顔で断言する。

 

、ですよぉ!!」

 

「なぜそこで愛!!?」

 

ここで愛という言葉が出てきて、目を見開かせるナスターシャ。ウェルは狂気の表情のまま語る。

 

「LiNKERがこれ以上級友を戦わせたくないと願う思いを、神獣鏡に繋げてくれたのですよ!!ヤバいくらいに麗しいじゃありませんか!!」

 

「・・・バカバカしい・・・」

 

ウェルの狂気の言葉にフォルテは吐き捨てた。

 

「バカバカしいってことはないんじゃあないですかぁ?あなただってそうでしょう?あなたはセレナのために・・・」

 

貴様がセレナを語るな

 

ウェルがセレナの名を口にした瞬間、フォルテは今までにないほどの殺気の視線を彼に向けた。ウェルは殺気に冷や汗をかきつつも、ここぞとばかりに強気に言い放つ。

 

「そう!それですよ!!あなたの真なる平和を築き上げたいと思うのは、元々はセレナのため!!セレナのために動くそれは、まさしく、愛!!!じゃあありませんか!!?」

 

フォルテの脳裏に浮かび上がるのは、未来との会話だ。

 

『・・・君には、親友と呼べる友はいるか?』

 

『・・・はい・・・』

 

『・・・そうか・・・』

 

親友がいた者として、何かと思うところがあるフォルテ。しかし、ウェルの言うとおり、フォルテの原動力はセレナの思い・・・それは愛にも等しい。よりにもよってウェルにそれを指摘されたフォルテは歯ぎしりを立て、悔いるような思いをする。

 

(・・・巻き込みたかったわけではない・・・。だが、フロンティアの鍵の候補に選ばれたのなら使うしかない・・・。恨んでくれて構わないが、あえて言おう。すまない・・・セレナの望むもののために生贄になってくれ・・・)

 

セレナの望む世界のため、フォルテは渋々ながらに未来を犠牲にする道を選んだ。そうしなければ、自身の覚悟の意味がないのだから。

 

~♪~

 

シンフォギアを身に纏う未来を見て、日和はもちろんのこと、翼もクリスも驚愕に満ちている。

 

「小日向がっ!!?」

 

「なんで、そんな格好しているんだよ!!?」

 

驚愕する3人にクリスに拘束された調は口を開く。

 

「あの装者は、LiNKERで無理矢理に仕立てられた消耗品・・・私たち以上に急ごしらえな分、壊れやすい・・・」

 

「ふざけやがって・・・!」

 

「なんてことを・・・人の命をなんだと思ってるんだ!!!ウェル博士!!!」

 

無理やりシンフォギアに仕立て上げたウェルのやり方に、日和は彼に対し、怒りを向けている。クリスも、日和と同じ気持ちである。翼は動揺しつつも、二課の本部に報告をする。

 

「・・・行方不明となっていた、小日向未来の無事を確認・・・ですが・・・」

 

「無事だと!!?あれを見て無事だというのか!!?だとしたら、あたしらはあのバカに、なんて説明すればいいんだよ!!?」

 

クリスの言うとおり、未来が敵として自分たちの前に現れたのだ。これは無事とは言い難い。虚ろな瞳をした未来はヘッドギアを閉じ、脚部のユニットで浮上し、行動を開始する。

 

「こういうのはあたしの仕事だ!!」

 

クリスは調の拘束を解除し、腕の装甲をボウガンに変形させ、未来を迎え撃つ。未来はクリスに向けてアームドギアの鏡の扇子の光線を撃ち放つ。クリスは光線を躱し、ボウガンを未来に向けて乱射する。

 

【QUEEN's INFERNO】

 

未来はクリスが撃ち放つボウガンの矢を次々と躱していき、海上に浮かびながら移動する。クリスは他の艦艇に移動しながら未来に向けてボウガンを撃ち続ける。

 

「響ちゃんに未来ちゃんを連れ戻すって約束したんだ!クリス!私もサポートするよ!」

 

日和は少しでもクリスをサポートしようとし、彼女の元へ近づく。切歌はそんな日和を攻撃しようと動くが、翼に刀を突きつけられ、思うような動きができない。

 

(すまない、東雲、雪音・・・)

 

日和は左手首のユニットよりもう1つ棍を取り出し、遠くに離れている未来に向けて一直線に棍を伸ばす。未来はその棍を躱し別方向へ移動するが、日和のもう1つの棍が伸びてきて、進行方向を妨げる。

 

【一点突破・二刀流】

 

「クリス!」

 

「言われなくてもわかってる!!」

 

クリスはボウガンをガトリング砲に変形させ、動きを制限された未来に向けて弾を乱射する。

 

【BILLION MAIDEN】

 

動きが制限されている中で、未来は脳へのダイレクト・フィードバックによって己の意思とは関係なくプログラムされたバトルパターンを実行して、ガトリング砲を躱しつつ、扇子より光線を放ち攻撃を仕掛けている。クリスと日和は光線を躱しつつ未来を捕らえ続ける。乱射するガトリング砲の弾は次々と未来に直撃しており、圧倒している。やはり、経験が豊富な装者と、偽りの心で動く装者との間では差が開いてしまっている。

 

(くっ・・・やりづれぇ・・・!助けるためとはいえ、あの子はあたしの恩人だ・・・!)

 

(未来ちゃん・・・ごめん・・・!私だってかわいい後輩にこんな仕打ちはしたくないの・・・!)

 

圧倒しているものの、日和にとってはかわいい後輩、クリスにとっては恩人なのだ。助けるためとはいえ、それが枷となってしまい、やりづらいことこのうえない。2つの棍の進行妨害を何とかするために未来は高く飛び、翼、切歌、調のいる艦艇の甲板に乗り込む。それを確認したクリスは小型ミサイルを展開し、未来に向けて撃ち放つ。

 

【MEGA DETH PARTY】

 

未来はミサイルが直撃する前にクリスに向かって突撃してきたが、未来が行動を移す前にクリスはガトリング砲を彼女に撃ち放つ。弾は未来に直撃し、放たれたミサイルの爆発も直撃する。爆発をもろに食らい、落ちていく未来に日和は近づき、棍を振るって強力な打撃を与え甲板にクレーターが出来上がるくらいに叩きつけた。クレーターの中心に倒れる未来にクリスと日和は近づく。

 

「こんなもん、早く脱がせちまおうぜ」

 

「待ってクリス。ギアは外しちゃダメだよ」

 

クリスは早く未来のギアを外そうと動こうとするが、日和がそれを止める。

 

「何言ってんだ!ただ脱がすだけで・・・」

 

「未来ちゃんは操られてるんだよ?そんな状態で無理やりギアを外しちゃったら・・・未来ちゃんの命はどうなっちゃうの?」

 

「!!」

 

命にたいして何かと敏感な日和の指摘に、クリスははっとした表情をする。

 

『意外に聡いじゃないですか』

 

「「「!!!」」

 

すると、2人のヘッドギアから、ハッキングして通信可能になったウェルの声が聞こえてきた。

 

『そうですよねぇ。女の子は優しく扱わないとぉ。乱暴にギアを引きはがせば、接続された端末が脳を傷つけかねませんからねぇ』

 

「あなたって人は・・・!」

 

端末を介して脳を直接傷つけてしまうことは、下手をすれば命を落としかねない。命を平気で天秤にかけることができるウェルに日和は怒りを覚える。2人が話している間に未来は起き上がり、鏡の扇子を円状に展開し、2人に向ける。

 

「避けろ!!東雲、雪音!!」

 

未来は展開した扇子の鏡より、紫色の閃光をいくつも放った。

 

【閃光】

 

放たれた閃光をクリスと日和は危なげなく避け、未来から距離をとる。

 

「あれは・・・鏡・・・?」

 

「まだそんなちょせぇのを!!」

 

未来は扇子をしまい、脚部ユニットの鏡を展開し、背部の鞭の鏡と連結する。巨大な円状の鏡は紫色のエネルギーを収束させている。

 

「でっかいのが来る!!」

 

「デェェェス!!」

 

日和は強大なエネルギーを放ってくると理解し、切歌はエネルギーを放つのをやめるように声を上げた。だがそれで操られた未来が止まるはずがない。

 

「相棒!後ろに下がってろ!!こいつは・・・リフレクターでぇ!!!」

 

クリスはこれから放たれるエネルギーを迎え撃とうと、リフレクターを展開して迎撃の構えをとる。十分にエネルギーが溜まり、未来はクリスに向けて強大なエネルギーを放った。

 

【流星】

 

放たれたエネルギーはリフレクターに直撃した。リフレクターは強大なエネルギーを反射しているが、まだエネルギーが止まる様子はない。

 

「調!!今のうちに逃げるデス!!消し去られる前に!!」

 

「!!?どういうことだ!!?」

 

「まさか・・・あの人は自分の仲間も・・・!!?」

 

切歌の言葉で日和はウェルが未来を使って調までも消すつもりであると理解した。

 

「イチイバルのリフレクターは月をも穿つ一撃すら対抗できる・・・!そいつがどんな聖遺物で作られたシンフォギアか知らないが・・・今さらどんなのをぶっこまれたところで・・・!」

 

クリスはリフレクターで強大なエネルギーを受け止め続けているが、クリスが圧倒的に押されており、リフレクターの結晶が次々と破壊されていく。

 

「くっ・・・!なんで押されてんだ・・・!!」

 

「無垢にして苛烈、魔を退ける輝きの奔流。これが、神獣鏡のシンフォギア」

 

クリスは何とか残り少ないリフレクターを維持して持ちこたえる。だが、クリスの腕の装甲にダメージが入り始める。このままでリフレクターが完全に破壊され、クリスはエネルギーに包まれてしまう。

 

「リフレクターが・・・分解されていく・・・!」

 

「クリス!!危ない!!!」

 

日和は右手の棍を上空に投げ放つ。投げ放たれた棍は巨大な盾の形となり、クリスの前に落ちてきて、エネルギーを防ぐ

 

【難攻不落】

 

日和の出した棍の盾の出現でクリスは何とか助かる。しかし、この閃光はリフレクターの結晶さえも分解する。すぐにでも棍の盾は貫かれてしまうだろう。

 

「呆けない!!!」

 

翼は脚部のブースターを使い、調と気が緩んでしまったクリスを抱えてエネルギーから逃げるようにまっすぐ移動する。エネルギーは棍の盾を貫き、翼たちに向かってくる。翼は背後に巨大な剣を落として盾にしながら移動する。しかしエネルギーは剣を貫通し、翼たちに向かっている。

 

(横に躱せば、減速は免れない!!その瞬間に巻き込まれる!!)

 

減速ができないならばまっすぐ進むしかない。しかし、エネルギーはもう間もなく、翼たちに追いつかれてしまう。

 

「翼さん!!これを使ってください!!」

 

日和はもう1つの棍を上空に投げて、巨大な盾の形になり、今度は翼の目の前に落ちてきた。翼は棍の盾をブースターを使って垂直に走る。エネルギーは棍の盾を貫いたが、翼は直撃コースから免れたために無事だ。未来は先ほどのエネルギーをもう1度放とうとする。そこに、切歌が静止の声を上げる。

 

「やめるデス!!調は仲間!あたしたちの大切な・・・」

 

『仲間と言い切れますか?』

 

そこへ切歌のヘッドギアを通して、ウェルが遮る。

 

『僕たちを裏切り、敵に利する彼女を・・・月読調を・・・仲間と言い切れるのですか?』

 

「違う・・・あたしが調にちゃんと打ち明けられなかったんデス・・・!あたしが調を裏切ってしまったんデス!!」

 

「切ちゃん・・・!」

 

ウェルの言葉に震え、泣き出したい気持ちを堪えている切歌に調が口を開く。

 

「ドクターのやり方では、弱い人たちを救えない・・・」

 

調の言葉にウェルが未来のヘッドギアを通じて話す。

 

『そうかもしれません。何せ我々は、かかる災厄にあまりにも無力ですからね。シンフォギアと聖遺物に関する研究データは、こちらだけの専有物ではありませんから。アドバンテージがあるとすればぁ・・・精々このソロモンの杖!!』

 

ウェルはエアキャリアの扉を開き、艦艇と海に向けてソロモンの杖の光線を放った。これによってノイズが召喚され、生き残った米国の軍人をノイズに襲わせ、次々と炭素化させていく。

 

「ノイズを放ったか!!」

 

「クソッタレがぁ!!」

 

クリスは意図も簡単に行えるウェルの虐殺行為に怒りを向けながら放れたノイズの殲滅に向かっていく。

 

(ソロモンの杖がある限りは、バビロニアの宝物庫は開けっ放しってことか!!)

 

クリスは高く飛び、両手にガトリング砲を構え、小型ミサイルも展開し、複数体のノイズに向けて撃ち放ち、次々と迎撃していく。その間にも切歌は鎌を振るい、翼に斬撃を放ち、翼は刀で受け止める。

 

「こうするしか、何も残せないんデス!!」

 

『そうそう、それそれ。そのまま抑えていてください。後は彼女の仕上げを御覧じろ』

 

未来は展開していた鏡を脚部ユニットに収め、海上を移動していく。

 

「東雲!!小日向を追え!!倒そうとはせず、抑えることだけを考えろ!!」

 

「わかりました!!」

 

翼の指示を受けて日和は右手首のユニットを回転して、新たな棍を取り出し、未来を追いかけに向かった。




XD-エクスドライブアンリミテッド-

フォルテ・トワイライトボイス

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修練の賜物だ。

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よし。

レベルアップ3
これで満足などしていられない。

レベルアップ4
おお・・・予想を上回る結果だ。
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