戦姫絶唱シンフォギア 大地を照らす斉天の歌   作:先導

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今回で番外編は終了!次回からGX編に突入!次の番外編には、コラボ型ギアも考えてみようかな。そして、10月27日は本作品の主人公、日和ちゃんの誕生日です。というわけで、この誕生日の日には朝かお昼に投稿したいと思っております。


戦姫絶唱しないシンフォギアG②

『一緒に寝よう』

 

 

 

エアキャリア内での潜伏生活は続いている。そんな中の就寝時間、フォルテはエアキャリア内で夜の見回りをしており、他の全員は眠りについている。切歌が自分の自室で眠っていると、誰かが入ってきて、誰かの足音が聞こえてきた。それを感じ取った切歌が目を覚ます。彼女の目の前には・・・

 

「・・・切ちゃん・・・一緒に寝よう?」

 

自身をじーっと見つめる調がいた。

 

「デーーーーーーーース!!!???」

 

自分の部屋に調が来ていて、いきなり自分の目の前に現れたことに切歌は非常に驚き、大きな悲鳴を上げた。偶然通りかかったフォルテはこの光景をこっそり見ていた。

 

「・・・やはりこれが百合というものか・・・」

 

フォルテはそう呟いて、見回りを再開する。その後切歌と調はマリアの元に向かい、3人で一緒に寝ることになった。

 

「・・・と、まぁ・・・そんなこんなで、調が潜り込んできた時には、恥ずかしながら、うっかり大きな声が出ちゃったデスよ・・・」

 

「だって・・・寒くて寝られなかったから・・・」

 

どうやら調は寒さで眠ることができず、切歌と一緒に寝れば身体が暖まると考えたのだろう。その結果、こうなってるわけだが。

 

「最初のアジトを追われて以来、ずっと寒空の下に放り出されてるからねぇ・・・。おまけに節約節約って・・・暖房もままならないお財布事情だし・・・」

 

ピトッ

 

「・・・って、冷たっ!!?もしかして調の足!!??」

 

マリアが話していると、突然調はマリアの足に自分の足をくっつけてきたようだ。調の冷えた足にマリアはあまりの冷たさに驚く。

 

「・・・ごめんなさい・・・」

 

ピトッ

 

「ひゃああああああああ!!??」

 

すると今度は切歌の足がマリアの足にくっついてきた。切歌の足も結構冷たいようでマリアは大きな悲鳴を上げた。

 

「ていうか、マリアってばなんでこんなに温かいの?おまけにいいにおいするし・・・」

 

「知らないわよ!!あなたたちと同じはずよ!!いきなりくっついてこないで!!」

 

「・・・ごめんなさい」

 

ピトッ

 

調はマリアに謝りながら自分のもう片方の足をマリアの足とくっつけた。やっぱりというべきか、もう片方の足も冷たいようだ。

 

「ひゃあ!!?あ、謝ってからならもう1つの足をくっつけてもいいわけじゃなーい!!」

 

2人の冷たい足のせいで思うように眠ることができないマリアは非常に困っている。そんな中、またまた偶然通りかかったフォルテがこの光景を見つめていた。マリアはフォルテが覗いていたのに気がついた。

 

「ふぉ、フォルテ助けて!!この子たちの足が冷たくてとてもじゃないけど眠れないの!!」

 

「・・・これもそういう遊びなのか?」

 

「違う!!遊びじゃないわよ!!いいから2人を引き離して!!」

 

変な解釈をしているフォルテにマリアはツッコミを入れながら助けを求めている。

 

「いや・・・僕は見回りの途中だから無理だ。それになんだかんだで楽しそうなのでな・・・まぁ・・・止めはしないさ。ゆっくり続きを楽しんでくれ」

 

「いや止めなさいよ!!?あ、ちょっと待ってフォルテ!!行かないでぇ!!!」

 

フォルテはマリアを気遣い、この場を後にして見回りを再開した。全然喜べないフォルテの気遣いにマリアはツッコミを入れつつ、彼女を呼び止めようとしたがもう行ってしまった。

 

「・・・ごめんなさいデス」

 

ピトッ

 

その間にも切歌はもう片方の足をマリアの足とくっつけてきた。当然ながらこの足も冷たいようだ。

 

「ひゃあ!!?い、いい加減に足をどけなさーーい!!」

 

マリアは2人の足の冷たさに思わず叫んだ。

 

 

 

『F.I.Sと米国政府の交渉決裂後』

 

 

 

米国政府との交渉が決裂し、その後ウェルがマリアがフィーネと語っていたのが自作自演だったと語られた翌日。今日のおさんどん担当は調。

 

「おさんどん・・・おさんどん・・・」

 

調はおさんどんの歌を歌いながらご飯の準備をしているのだが・・・その歌声にはあまり元気が込められていない。それというのも・・・仲間たちがあまり元気がないことに関係している。

 

(・・・最近、マリアの元気がない・・・。マリアだけじゃない・・・いつからか、切ちゃんも、何かを考え込むようになっている・・・)

 

マリアは東京スカイタワーで目の前の人を守ることができなかったこと、さらには自分の手で人を傷つけ、血で汚してしまい、ショックを今も受けている。切歌の方はというと、自身にフィーネの魂が宿っていると思い込み、いつか自分が自分でなくなってしまうという不安に駆られている。それが2人が膝を抱えている原因。そうとは知らない調はどうしてしまったのか深く考える。

 

(・・・フォルテだって・・・前から空を見上げて何かぶつぶつ言っていた時はあったけれど・・・最近は特に多い・・・。膝を抱えるばかりの2人・・・譫言を呟くフォルテ・・・いったいどうしちゃったんだろう・・・?)

 

どんな辛い時でも笑って過ごしてきた仲間。その仲間たちの様子がおかしいことに、調は心配になっている。

 

(・・・事情を知らないまま、踏み込めないのはわかってる・・・。・・・でも・・・でも・・・)

 

いろいろと考えた調は意を決したような顔つきになる。

 

「切ちゃんに膝を抱えると、時々パンツ丸出しになるのを注意しよう。それとなく注意して、フォルテみたいに長ズボンを履くように注意しよう。そうしよう」

 

調は切歌にたいしてそれとなく注意しておこうと決意するのだった。

 

 

 

『特訓メニュー『英雄故事』終了後』

 

 

 

未来が生きていた、何者かに連れ去られたと知り、希望が湧いた響のために開いた気分転換がてらの特訓メニュー英雄故事。それを全て終えたクリスが疲れた様子で今自宅に帰宅してきた。ついでとして、日和と海恋も今日は家に上がり込んできた。理由は今日は一緒に晩御飯を食べるからだ。

 

「たっだいま~っと・・・」

 

「「お邪魔しまーす」」

 

家に帰ってきたクリスはリビングにつくなり、疲れで膝を地に付けた。

 

「今日の晩御飯はカップ焼きそばでよかったかな?」

 

「いいんじゃない?今日はみんな疲れてるんだし・・・」

 

「そうだねー。クリスー、キッチン借りるねー」

 

「おーう・・・」

 

2人より疲れがない日和はまだ元気な様子の日和は買ってきたカップ焼きそばをキッチンまで持って行って夕飯の準備をしている。

 

「はぁ・・・オペレーター業務ってやっぱり大変なのね・・・。色々覚えることが多すぎて、結構疲れちゃったわ・・・」

 

クリスたちが特訓をしている間、海恋もオペレーターの研修を受けていて、彼女はそれで疲れている様子だ。それでもクリスたちと比べればマシだが。

 

「お前の方がまだマシだろ・・・。たく・・・なんであたしまでバカのフルコースみたいな特訓に付き合わなくきゃいけないんだよぉ~・・・」

 

運動能力が4人の中でダントツでビリなクリスは特訓を終えることはできたが、疲労は4人の中で1番多い。

 

「あ、そういえば・・・クリス、弦十郎さんから何かもらってたわよね?それ何かしら?」

 

「あ?あー・・・そういや帰り際にオッサンが・・・」

 

海恋はクリスの持って帰ってきたものが何かと尋ねる。クリスは頭が回らずあまり覚えていないが、確かに弦十郎から紙袋をもらった記憶はある。弦十郎曰く・・・

 

『頑張ったクリス君にご褒美だぁ!!家に帰ったら、開けてみるといい!!』

 

ということらしい。中身はまだ見ていないからわからない。

 

「確か、ご褒美って言ってたわよね?」

 

「ご褒美ってなんだぁ?お菓子かな?」

 

「お菓子なら日和が喜びそうだけど・・・」

 

中身が気になるクリスはさっそくご褒美の品を開けてみることに。紙袋を開けて中に入ってあるものを取り出す。中に入っていたのはアクション映画のDVDだった。

 

「あ、アクション映画のDVDね・・・」

 

「期待させやがって!!こんなので喜ぶ奴がいるのかよぉ!!!」

 

ご褒美が食べ物じゃないとわかり、クリスは怒りを示したが、まじまじとDVDを見つめる。そしてDVDディスクをDVDレコーダーに入れて再生する。

 

「で、結局見るのね・・・」

 

「しょ、しょうがねぇだろ、せっかくの差し入れなんだから。放っておくわけにもいかねぇだろ?」

 

「まぁ、そうだけど・・・」

 

「できたよー」

 

クリスたち3人は出来上がったカップ焼きそばを食べつつ、流れ始めた映画を鑑賞する。するとクリスはその映画の魅力に惹かれ、すっかり映画に夢中になっている。日和と海恋は普通に焼きそばを食べているが。

 

「クリスー、食べないのー?」

 

焼きそばを食べるのを忘れるくらい、クリスはその映画に興奮している。映画が終わり、クリスはすぐさま通信端末を使って弦十郎に電話を入れた。

 

『おーう!そろそろ来る頃だと思っていたぞぉ!』

 

「・・・飛び道具で接近したって・・・ありなんだよな・・・!」

 

電話をしているクリスは感動からか涙がかなり溜まっている。余程にハマったらしい。

 

「ぶどうおいしいねー」

 

「そうね。旬だものね」

 

その後ろで日和と海恋はというとデザートのぶどうを黙々と食べていた。

 

 

 

『フロンティア浮上後』

 

 

 

フロンティアが浮上し、最終決戦に挑む日和たち。そんな中海恋はオペレーター見習いとして全力でバックアップをし、未来は戦う日和たちをモニターで見守っている。すると未来はふとシンフォギア、神獣鏡を自身が身に纏っていた時に流れた歌の歌詞を思い返していた。その際に、以前質問したシンフォギアの仕組みについて、響たちの答えを思い出す。

 

『私もよくわかってないんだけど・・・シンフォギアから伴奏が流れると、胸に歌詞が沸き上がってくるんだ!』

 

『・・・胸に・・・歌詞が・・・?』

 

『えーっと、つまり?シンフォギアを纏えば、その胸に浮かんだ歌詞が浮かび上がるってこと?』

 

『ま、そういうこったな』

 

『歌詞もまた、装者が心象に描く風景に由来とした物だと、かつて櫻井女史は言っていたな』

 

『あー、なるほどぉ!それで私の胸に浮かんでくる歌詞には、生きることに勇気が湧いてくるものが多いんだね!』

 

その言葉を思い出し、あの歌詞は響を思っていた心象が由来しているのだと未来は気がついた。それを理解し、自身がそれを歌っていたことを思い出し、未来は顔を真っ赤にして・・・

 

「うわあああああああああ!!!!」

 

「うわあ!!??こ、小日向さん!!?いったいどうしたの!!?」

 

恥ずかしさのあまり、大きな悲鳴を上げた。近くにいた海恋はびっくりしてどうしたのかと疑問符を浮かべた。

 

 

 

『フロンティア事変収束後』

 

 

 

ネフィリムの脅威がなくなり、世界が救われた。その後、事件の収拾のために二課の職員と米国の軍人が集まっている。最終的に世界を救ったとはいえ、フロンティア事変に加担したフォルテたちも、容疑者として身柄を確保されることになる。

 

「君たちの身柄は、日本政府で預からせてもらう。今後の事態収拾に協力してほしい」

 

「ああ・・・わかっている・・・」

 

やったことの償いはしなくてはいけない。それをきちんと理解しているフォルテたちは日本政府の判断に了承している。そこへ響が声をかけてきた。

 

「きっとまた・・・会えますよね。そしたらいっぱいお話ししましょうよ。私たちずっと・・・きっと、もっと、仲良くなれます!」

 

響らしい言葉を聞いて、フォルテは少し顔を俯かせる。

 

「・・・果たして・・・僕たちにそれができるだろうか・・・」

 

フォルテの言葉に響は笑顔で答える。

 

「できますよ~。だってクリスちゃんだって、最初はとんでもなかったんですよ~?」

 

「ば、ばばばば、バカ!!!お前こんな時に何を!!??」

 

「本当本当~。いや~・・・フォルテさんたちにも見せてあげたかったなぁ~・・・クリスのあの姿・・・」

 

響の言葉にクリスはものすごく焦りを見せており、そこに日和も便乗する。

 

「では皆さんは、こちらに」

 

フォルテたちは緒川の案内によってロータリーへと向かっていく。

 

「ゴートゥー、ヘル!!!」

 

「「へぶし!!!」」

 

さすがに頭に来たのかクリスは無駄なおしゃべりをする日和と響を叩いた。叩かれた日和と響は勢いで浜辺に倒れる。

 

「フォルテさん」

 

浜辺に倒れた日和はロータリーに乗ろうとしたフォルテを呼び止める。

 

「とまぁ、こんな風にですよ。だから・・・またいつか・・・絶対にまた会いましょう!」

 

日和は笑顔を向けてまた会おうと約束を交わそうとする。

 

「・・・ああ・・・そうだな・・・。いつかきっと・・・また会おう」

 

その笑顔につられ、フォルテは満面な笑顔を見せて、またいつか会おうという約束を交わし、マリアたちと共にロータリーに乗り込んだ。




XD-エクスドライブアンリミテッド-

フォルテ・トワイライトー怪盗型ギアー

フォルテがイメージした怪盗服を模したギア。服装は黒い燕尾服で黒い靴を履いている。両手には赤い手袋をはめており、マントは変わらず濃い灰色で裏生地は赤色である。髪型はストレートロングだったものがポニーテールに変化しており、白いドミノマスクを着けている。
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