リリィの手により、一方的にやられ、気を失った響はストレッチャーに乗せられ、S.O.N.G本部のメディカルルームに運ばれていく。響のそばにはドクターの他に、未来、翼、クリス、日和、フォルテがついていた。
「目を開けて!!響、お願い!!響!!」
未来は必死に響に呼び掛けるが、目を覚まさない。ドクターは響をメディカルルームに収容した。
「響・・・」
「・・・あの時、僕が判断を間違えていなければ・・・くそ!」
フォルテは響を守れなかった悔しさに、壁に拳を叩きつけた。未来はメディカルルームに収容された響を心配している。そんな彼女たちに、日和たちが声をかける。
「大丈夫だよ未来ちゃん。響ちゃんなら、きっと目を覚ますから」
「たりめえだぁ!!あのバカが・・・こんなことで退場するものかよ・・・!!」
「・・・その通りだ・・・!私たちとて・・・このままくすぶっていられるものか!」
翼の声には、静かな怒りが込められていた。この怒りは、戦場に出向き、戦うことがままならない自分にたいしてであった。
~♪~
響がメディカルルームで治療してから1週間の時が流れた。日和はというと、今日までメディカルルームの別室で未だ入院を続けていたが、傷がすっかり完治し退院できるようになった。元気になった日和を海恋が出迎えてくれた。
「東雲日和、完全復活!ご心配をおかけしました~」
「本当、あなたって頑丈さが取り柄よね。あれだけの雷を喰らって、一週間で治るんだから・・・。本来ならそんな早く治らないんだからね?」
「いやぁ・・・本当、シンフォギアとS.O.N.Gの治療、そして私の頑丈さには感謝だね~」
本来なら治療にはもっと日数がかかるものだが、日和がこうして元気な状態でいられるのは、シンフォギアの各種防御フィールドが機能していたことと、S.O.N.Gの治療・・・さらに付け加えるなら日和の頑丈さのおかげなのだ。
「はぁ・・・まぁでも、本当にあなたが無事で何よりだわ」
「えへへ、何度もお見舞いに来てくれて、ありがと~」
いろいろ言いたいことはあるものの、ひとまず海恋は日和が退院したことを素直に喜び、日和は海恋が毎回お見舞いに来たことに感謝している。
「それで・・・未来ちゃんは?」
「今日も心ここにあらずって感じよ。無理もないわ。立花さんがあんなことになったもの・・・」
「そう・・・だよね」
未来はここ1週間、響のことを考えており、気分が沈んでいたようだ。日和は自分が眠っている間、海恋にも同じ気持ちにさせてしまったことを、申し訳なく思っている。
「響ちゃんが起きて、胸の歌が壊されたことを知ったら、どう思うんだろう・・・?」
「・・・さぁ・・・こればっかりは・・・わからないわ・・・」
日和と海恋は未だ眠っている響を心配するのだった。
~♪~
S.O.N.Gの本部である潜水艦はメンテナンスと補給のために寄港している。ブリッジではオペレーターたちがProject IGNITEの進捗状況を報告する。そのタイミングで日和が入ってきた。
「Project IGNITE。現在の進捗は89%。旧二課が保有していた第一号、第二号、及び、第六号聖遺物のデータと、エルフナインちゃんの頑張りのおかげで、予定よりずっと早い進行です」
「各動力部のメンテナンスと重なって、一時はどうなることかと思いましたが、作業や本部機能の維持に必要なエネルギーは、外部から供給できたのが幸いでした」
この情報は有益なのは確かではある。そこで緒川がある疑問を口にする。
「それにしても、シンフォギアの改修となれば機密の中枢に触れるということなのに」
この疑問は最もだ。シンフォギアは元々最重要機密事項として完全非公開だったもの。櫻井理論が公表されたとはいえ、この機密情報は決して漏らしてはならないものだ。それを、政府とは何の関係もないエルフナインに情報を開示するのだ。こんなことは本来あってはならないのだ。緒川の疑問に弦十郎が答える。
「状況が状況だからな・・・。それに、八紘兄貴の口利きもあった」
初めて聞く名前に日和とクリスは顔を見合わせ、首を傾げている。
「八紘兄貴・・・?」
「八紘兄貴って・・・誰だ?」
クリスの質問に弦十郎が答えるよりも先に、翼が答えた。
「限りなく非合法に近い実行力を持って、安全保障を陰から支える政府要人の1人。超法規措置による対応のねじ込みなど、彼にとっては茶飯事であり・・・」
「え・・・え~っと・・・?」
「とどのつまりが何なんだ⁉」
人物の概要というまったく答えになっていない翼の説明に日和は頭に疑問符を浮かべ、煮えを切らしたクリスが詰め寄った。そこに緒川が代わりに答える。
「内閣情報官、風鳴八紘。指令の兄上であり、翼さんの御父上です」
「ししょーのお兄さんで・・・翼さんのお父さん!!?」
「だったらはじめっからそう言えよな!蒟蒻問答がすぎるんだよ!」
「僕とマリアのS.O.N.G編入を後押ししてくれたのも、その人物なのだが・・・」
「なるほど・・・やはり親族だったのね」
たった今上がった人物、風鳴八紘が翼の父だと知り、日和は驚愕している。フォルテとマリアは風鳴という苗字から、翼たちの親族であると推察していた。八紘の話になった途端、翼は表情を曇らせている。
「ん?どうした、風鳴?」
フォルテの問いかけに翼は何も答えない。家庭事情を知っている弦十郎は複雑そうな表情で目を閉じ、頭をかく。そこに未来がブリッジに入ってきた。
「響の様子を見てきました」
「響さんは生命維持装置に繋がれたままですが、大きな外傷もありませんし、心配いりませんよ」
緒川から響の容態を聞いて、無事であることに未来はほっとしている。
「ありがとうございます・・・」
しかしそれでも心配しており、未来は寂しそうな表情をしている。
~♪~
これは、大昔の記憶。とある一軒家には木でできたテーブルが置いてあり、そこには試験管やフラスコが置いてあり、壁は石造り、辺りにはあらゆる化学式が描かれている。この家に、キャロルと彼女の父、イザーク・マールス・ディーンハイムが住んでいる。キャロルが分厚い本を読んでいると・・・
ドォン!!
「うわあああ!!?」
突然小さな爆発音とイザークの悲鳴が聞こえてきた。キャロルはそれに驚いて、ビクついた。
「パパ?」
「・・・爆発したぞぉ?」
「・・・うふふふふ」
爆発で少し黒く汚れてしまったイザークを見て、キャロルはおかしくて思わず笑った。その後2人は食事をとる。しかし、出された皿には焦げてしまった肉のような塊があった。他に出されてるのはパンとスープだ。キャロルは少しイザークに視線を向ける。イザークは苦笑いを浮かべている。キャロルは意を決して切った肉を口に運んだ。
「はむ・・・んむっ!!?」
「・・・っうまいか・・・?」
「苦いし臭いしおいしくないし、零点としか言いようがないし」
キャロルは思ったことを正直に話した。覚悟はしていたものの、娘の辛辣な感想にイザークはため息をこぼし、背中を椅子にもたれかかる。
「はぁ・・・料理も錬金術も、レシピ通りにすれば間違いないはずなんだけどなぁ・・・。どうしてママみたいにできないのか・・・」
料理がうまいことできず、イザークは天井を見上げる。するとキャロルが椅子から立ち上がり、笑みを浮かべて宣言する。
「明日は私が作る!その方が絶対おいしいに決まってる!」
「コツでもあるのか?」
「内緒。秘密はパパが解き明かして。錬金術師なんでしょ?」
「あははは・・・この命題は難題だ」
「問題が解けるまで、私がパパの料理を作ってあげる」
キャロルは楽しそうに笑っている。キャロルの思い出は、辛い時もあるが、この時の思い出は幸せそのもであった。
~♪~
Project IGNITEを進めているエルフナインは研究室にこもって強化型シンフォギアの改修を行っている。だが先ほどまでは眠っており、キャロルとイザークの夢を見ていたようだ。
「今のは・・・夢・・・?数百年を経たキャロルの記憶・・・」
目が覚めたエルフナインはモニターの時刻を確認する。
「10分そこら寝落ちしてましたか・・・。でもその分頭は冴えたはず。ギアの改修を急がないと・・・」
エルフナインは再び起き上がって、ギアの改修作業を再開させる。そんな中、エルフナインは自分の中にあるキャロルの思い出・・・その中の父、イザークが命題を残したあの日を振り返る。
『キャロル。生きて・・・もっと世界を知るんだ』
『世界を・・・?』
『それが、キャロルの・・・』
(パパは何を告げようとしたのかな・・・?その答えを知りたくて、僕はキャロルから世界を守ると決めて・・・。でも、どうしてキャロルは錬金術だけでなく、自分の思い出まで僕に転送複写したのだろう・・・?)
エルフナインが考え事をしながら作業を進めていると、ドアのノック音が聞こえてきた。
「はい、どうぞ」
ドアが開かれると、海恋が研究室に入ってきた。
「エルフナイン、どう?調子の方は」
「はい。問題ありません。もう少しすれば、4つのシンフォギアの改修が完了します」
「本当?すごいわね」
ギアの改修とはとても大変なもので、非情に困難なことであるのは海恋もわかっている。何せエルフナインが現れるまではギアを改修できるのは、かつての仲間、櫻井了子しかいなかったからだ。海恋は椅子を取り出して、エルフナインの隣に座る。
「ねぇ、よければ少しだけ、手伝わせてくれないかしら?」
「お手伝い・・・ですか・・・?」
「ええ。さすがに改修とかの作業はできないけど・・・あなたから教えてもらった錬金術の知識は頭に叩き込んだ。2人の知恵を合わされば、きっと早く終わるんじゃないかしら」
海恋の知恵の出し合いで手伝いの申し出にエルフナインは驚いている。実は日和が入院している間、海恋はエルフナインから錬金術についての説明をあらかじめ聞いていた。錬金術は複雑な知識ゆえに、理解するのは困難なのだが、海恋はたった1回聞いただけで、それを全て覚えたのだ。その記憶力に驚いたのはエルフナイン自身も覚えてる。
「海恋さんは本当にすごいですね。歴代の錬金術師でも、それ程の記憶力を持った人はそういませんでした」
「へぇ。そうなのね」
「もし・・・海恋さんが別の時代に生まれていれば・・・偉大な錬金術師になっていたでしょうね」
「・・・買いかぶりすぎよ。私はただの一般人・・・錬金術師なんかじゃないわ」
エルフナインの誉め言葉に、海恋は少し頬を赤らめ、照れくさそうにしながら髪をくるくるといじるのだった。
~♪~
チフォージュ・シャトーの玉座の間の玉座にキャロルが座っており、目を閉じていた。
「・・・頃合いだ。仕上げるぞ」
目を開けたキャロルはそう呟いた。中央の台座に鎮座するオートスコアラー全機はすでに出撃していた。1週間まで大人しくしていたキャロル一派は、ついに動き出したのだ。
~♪~
同時刻、本部内のブリッジにアルカ・ノイズ出現のアラートが鳴り響いた。
「アルカ・ノイズの反応を検知!」
「座標、絞り込みます!」
ドオオン!!
オペレーターたちがアルカ・ノイズの出現座標を絞り込んでいると、突如外から爆発音が響き、ブリッジ内が揺れた。モニターで確認すると、アルカ・ノイズが出現したのはここ、補給を受けている発電所であった。
「まさか・・・敵の狙いは、我々が補給を受けている、この基地の発電施設・・・!」
モニターに映るアルカ・ノイズは発電所に攻撃を仕掛け、施設の一部が次々と分解していく。
「何が起きてるデスか!!?」
そこへ、切歌と調がブリッジに入ってきた。
「アルカ・ノイズに、このドックの発電所が襲われてるの!」
「ここだけではありません!都内複数個所にて、同様の被害を確認!各地の電力供給率、大幅に低下しています!」
モニターで他の発電施設を確認してみると、確かにここの施設と同じように襲撃にあっており、施設から煙が出ていた。現段階で出撃できるのはフォルテのみ。他の施設に援護を回せない以上、この施設こそが最後の砦だ。
「今本部への電力供給が断たれると、ギアの改修への影響は免れない!」
「内臓電源も、そう長くは持ちませんからね・・・」
「それじゃあ、メディカルルームも・・・」
最後の砦であるこの施設が破壊されれば、補給が断たれてしまうだけでなく、治療を受けている響にも影響を及ぼすだろう。
「フォルテ君!直ちに発電所の防衛を・・・」
「心得ている!!」
今やるべきことを理解しているフォルテは弦十郎が指示を出す前に、アルカ・ノイズを殲滅するためにブリッジを出ていった。フォルテがブリッジを出たと同時に、調はどこからともなくメガネを取り出し、それをかける。
「ど、どうしたデス調・・・」
「しー・・・」
「?」
調は意図を理解できていない切歌の手を引き、全員に気付かれないようにブリッジを抜け出した。抜け出した後調はどこかに向かって走り出し、切歌は調と同じようにメガネをかけて彼女の後をついていく。
「潜入美人捜査官メガネで飛び出して、いったい何をするつもりデスか⁉」
「時間稼ぎ・・・!」
「何デスと!!?」
「今大切なのは、強化型シンフォギアの完成までに必要な時間と、エネルギーを確保すること!」
「確かにそうデスが、まったくの無策じゃ何も・・・」
「まったくの無策じゃないよ」
調と切歌が向かった先というのは響が眠っているメディカルルームだった。2人はメディカルルームの中に入る。
「メディカルルーム?こんなところでギア改修までの時間稼ぎデスか?」
「このままだと、メディカルルームの維持もできなくなる」
調は生命維持装置に繋がって眠っている響の顔を覗き込んだ。調の心情を理解している切歌は微笑ましい笑みを浮かべる。
「だったらだったで、助けたい人がいると言えばいいデスよ」
「嫌だ」
「どうしてデスか?」
切歌の純粋な疑問に調は恥ずかしそうに頬を朱に染めている。
「・・・恥ずかしい・・・。切ちゃん以外に、私の恥ずかしいところは見せたくないもの」
「・・・!調~~!!」
調の言葉に切歌は感激し、彼女に抱き着こうとする。だがその前に調は何かを発見し、そちらへ向かったことで抱き着きは回避され、床と激突する切歌。
「ててて・・・まったくなんデスか、もう・・・」
調は見つけた何かのロックの解除行動に移っていた。ロックは解除され、中が開かれた。
「見つけた・・・」
中に入っていたのは、今調と切歌にとって、必要不可欠なものであった。
~♪~
発電所ではこの場所の防衛のために、自衛隊がアルカ・ノイズとの銃撃戦が繰り広げられている。
「新型ノイズの位相差障壁は従来ほどではないとのことだ!解剖器官を避けて集中斉射!」
自衛隊はライフルやバズーカなどを用いて、アルカ・ノイズに向けて一斉射撃を行っている。ライフルの弾やバズーカはアルカ・ノイズに直撃し、ダメージを与えられている。アルカ・ノイズとは簡単に言うならば人工的に造り上げられたノイズ。本来のノイズに存在する位相差障壁よりも弱い。だからこそ通常兵器でもダメージを与えることができる。
「いけそうです!」
「ぐわああ!!」
だがその分、分解能力は凶悪だ。本来のノイズは人間を炭素変換する際自分も炭素と化す。だがアルカ・ノイズは何かを分解しても分解されず、次の標的に襲い掛かるのだ。その性質もあって自衛隊は数が多いアルカ・ノイズにダメージを与えられても、好転に立ち回ることが難しく、アルカ・ノイズに襲われて1人、また1人と分解していく。
Ragnarok Dear Mistilteinn tron……
そこにフォルテが現場に到着し、シンフォギアを身に纏ってアルカ・ノイズの群れに接近する。フォルテは大剣を手に持ち、大剣の一振りで複数体のアルカ・ノイズを薙ぎ払う。さらに追撃で大剣を振るっていき、アルカ・ノイズを斬り倒していく。だがそれでも数が多く、アルカ・ノイズは自衛隊をまた1人分解していく。
「ちぃ・・・!」
フォルテは襲われている自衛隊員を守るために大剣を銃に変形させ、アルカ・ノイズの群れに向けてエネルギー弾を連射していく。
【Mammon Of Greed】
自衛隊を襲っているアルカ・ノイズはエネルギー弾に直撃し、殲滅する。だがそれでも全滅には至らず、他の陣に配置している自衛隊もまた1人アルカ・ノイズによって分解されていく。
「くっ・・・このままでは・・・」
戦況が好転できない状況下にフォルテは苦虫を嚙み潰したような表情になる。すると・・・
「行くデス!」
「うん!」
Various Shul Shagana tron……
Zeios Igalima Raizen tron……
施設の屋根に立っていた調と切歌が詠唱を唄い、シンフォギアを身に纏い、戦線に介入してきた。調はツインテールの部位を展開し、複数の丸鋸をアルカ・ノイズに放った。
【α式・百輪廻】
放たれた複数の丸鋸はアルカ・ノイズを切り刻み、群れを殲滅させていく。さらに切歌は鎌の刃を3つに展開し、アルカ・ノイズに向けて刃を放った。
【切・呪りeッTぉ】
ブーメランのように放たれた刃はアルカ・ノイズを次々と斬り裂いていく。
「月読⁉暁⁉」
突然調と切歌が戦線に介入したことでフォルテは多少なりとも驚いている。その間にも調はツインテール部位に大型丸鋸を展開し、アルカ・ノイズを切り刻み、切歌は鎌を振るってアルカ・ノイズを一刀両断する。
「フォルテ!助太刀するデス!」
「き、君たち・・・」
『お前たち!!何をやっているのかわかっているのか!!?』
フォルテが2人を叱る前に弦十郎が通信越しで2人に怒鳴ってきた。だが2人はそんな怒鳴り声は気にしない。
「もちろんデスとも!」
「今のうちに、強化型シンフォギアの完成をお願いします!」
「・・・君たち、事が終わったら説教で済むと思うなよ!」
今はなによりもシンフォギアの改修が最優先なのはフォルテもわかっている。ゆえに彼女は異を唱えることはせず、アルカ・ノイズ殲滅を優先する。調と切歌もアルカ・ノイズの殲滅を再開する。フォルテは大剣で、切歌は鎌で、調は鋸でそれぞれの戦法を用いてアルカ・ノイズを蹴散らしていく。遠距離攻撃を放つアルカ・ノイズは切歌に向けて解剖器官の弾を放つ。
「当たらなければぁ!!」
切歌は空中で鎌を振り回して軌道を変えて解剖器官の弾を躱し、そのまま遠距離攻撃型のアルカ・ノイズを鎌で斬り倒す。調は脚部の小型丸鋸をローラーのように利用し、アルカ・ノイズの群れの中央まで移動する。中央に到達した調はスカートを鋸に変形させ、自身も回転しながら鋸でアルカ・ノイズを刻んでいく。
【Δ式・艶殺アクセル】
さらにフォルテは右手に持つ大剣を変形させ、両端に刃を展開させ、両剣となった大剣をアルカ・ノイズに振るっていく。
【Leviathan Of Envy】
フォルテの振るう両剣によって彼女の周囲のアルカ・ノイズは斬り倒されていく。3人の力によって状況は少しは好転してきた。その様子を2体のオートスコアラー、リリィとミカは発電施設のパネルの上に乗って眺めていた。
「ニコイチでもギリギリ?これはお先真っ暗だゾ」
「如何なる状況下であれ、マスターの命令は絶対です。それを阻む者には、裁きを下さねばなりません」
ミカは少し呆れた様子で見つめ、リリィは冷たい視線でアルカ・ノイズと戦っている3人を見つめるのであった。
ミスティルテインの技
【Satan Of Wrath】
フォルテの技。日本語に略すとサタンの憤怒。地中から複数の剣が出現し、空中の標的を貫く技。翼の技、千ノ落涙の逆バージョン。剣で標的を止めるという使い方もある。
【Leviathan Of Envy】
フォルテの技。日本語に略すとレヴィアタンの嫉妬。大剣の刃が両端に展開し、両剣に変形させ、両剣による剣技を放つ技。両剣を渦潮のように回転させ、周りの敵を切り刻む戦法もある。