戦姫絶唱シンフォギア 大地を照らす斉天の歌   作:先導

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これが今年最後の投稿になります。来年も小説の達筆、頑張っていこうと思います。

それでは、よいお年を!


輝きを継ぐ、君らしく

チフォージュ・シャトーの玉座の間。そこの広間の台座には5機のオートスコアラーが各々のポーズで鎮座している。そこへ、空いていた台座にテレポートジェムの陣が出現し、ガリィが帰還した。

 

「派手に立ち回ったな」

 

「目的ついでにちょっと寄り道よ」

 

レイアの言葉にガリィは素っ気なく返した。こうも不機嫌なのはマリアとの戦闘が原因なのは間違いない。

 

「ヘイ、ずいぶんご機嫌斜めだねぇ。どうしたんだい?」

 

「自分だけペンダントを壊せなかったのを引きずってるみたいだゾ」

 

「オウ、そいつはソーリー。気が回らなかったね、へへへ」

 

「うっさい!!!」

 

ミカとシャルの煽りの言動にガリィは声を荒げた。どうやら図星のようだ。言われてみれば確かに、他のオートスコアラーは装者たちのギアネックレスを1つは必ず破壊していたが、ガリィだけは破壊できていなかった。

 

「だからあのハズレ装者から1番にむしり取るって決めたのよ!!」

 

「その心意気は立派ですが・・・結果が伴わなければ意味がありません」

 

「わかってるっつーの!!」

 

マリアに標的を定めているガリィに対し、リリィが正論で返した。指摘されなくともやるべきことはわかっているガリィはさらに声を荒げる。

 

「本当、頑張り屋さんなんだから。私もそろそろ動かないとね」

 

唯一ファラだけが微笑んでそう口を開いた。

 

(1番乗りは譲れない・・・!)

 

ガリィは6つの垂れ下がっている幕を見上げ睨みつけている。

 

~♪~

 

日が沈み、時刻は夕方。夕日によって青かった海はオレンジ色に変わっている。マリアとフォルテを除いた装者全員と海恋と未来は研究機構の一室に集まっている。話題は、オートスコアラーについてだ。

 

「主を失ってもなお襲い掛かる人形・・・」

 

「どうして優位に事を運んでも、とどめを刺さずに撤退を繰り返してるんだろう・・・?」

 

「あー、言われてみればとんだアハ体験デス!」

 

「いちいち盆が暗すぎるんだよな」

 

キャロルがいなくても未だに動き続けるオートスコアラー、さらに装者たちにとどめを刺さずに撤退を繰り返すその奇行は謎に包まれている。だが今もっと気になるのはマリアの方だ。

 

「気になるのは、マリアさんの様子も・・・」

 

「力の暴走に飲み込まれると、頭の中まで黒く塗りつぶされて、何もかもわからなくなってしまうんだ・・・」

 

「うん・・・よくわかるよ。あの時は海恋のおかげで何とかなったけど・・・もしあのままだったら・・・自分が自分じゃなくなっちゃってたかも・・・」

 

イグナイトモジュール・・・ダインスレイフの呪いを経験した響と日和は少し顔を俯かせて話した。翼とクリスも肯定するかのように、神妙な顔つきになっている。まだ呪いを経験していない調と切歌は不安そうな顔になっている。

 

~♪~

 

装者たちが話している中、マリアはビーチの外に出て、海を眺め考え込んでいる。彼女の頭は負傷して包帯が巻かれている。フォルテはそんな彼女の隣に立ち、寄り添っている。お互いに口を開こうとしない。

 

(人形に救われるとは情けない・・・私が弱いばかりに、魔剣の呪いに抗えないなんて・・・)

 

マリアは自身が暴走してしまったこと、さらにはガリィによって救われたことに不甲斐なく思い、自身の無力さを呪い、握りしめた拳を見つめる。長い付き合いであるフォルテはマリアの考えていることがよくわかる。だがフォルテは口達者ではないので、こういう時、どう話をすればいいのかわからない。だから自分にできることは、ただ彼女に寄り添うことだけだとフォルテは思っている。

 

「・・・強くなりたい・・・」

 

「ん?」

 

「何者にも負けない、フォルテみたいに・・・強く・・・」

 

「・・・・・・」

 

自分のように強くなりたい・・・マリアがそう口にした時、フォルテは少し複雑そうな顔をしている。フォルテはよく皆に強いと言われているが、本人はそう思ったことは一度もない。むしろ自分が弱いせいで多くの仲間を失った。多くの命が失われたのは自分のせいだと考えているフォルテは皆に言われる強いという言葉に、どうしても受け入れられないでいるのだ。

2人が考え事をしている時、彼女たちの前に黄色いバレーボールが転がってきた。転がってきたボールの後をエルフナインが追いかけていた。彼女はマリアたちの前に立ちどまり、申し訳なさそうに謝罪する。

 

「ごめんなさい・・・皆さんの邪魔をしないよう持ってたのに・・・」

 

「邪魔だなんて・・・練習、私も付き合うわ」

 

「はい」

 

マリアはエルフナインに優しく微笑み、彼女のビーチバレーの練習に付き合う。フォルテは2人の練習を邪魔しないように、遠くで腕を組んで見守ることにした。エルフナインはあの後何度も練習を繰り返してきたようで、うまいとは言えないが、最初と比べるとボールは飛ぶようになっていた。

 

「おかしいなぁ、うまくいかないなぁ、やっぱり・・・」

 

「いろいろな知識に通じてるエルフナインなら、わかるのかな・・・」

 

「ん・・・?」

 

マリアの独り言を聞いたエルフナインはボールを持ったままマリアに顔を向ける。

 

「だとしたら教えてほしい。強いって、どういうことかしら・・・?」

 

「それは・・・・マリアさんがボクに教えてくれたじゃないですか」

 

「え・・・?」

 

エルフナインの答えにマリアは驚く。自分がエルフナインに何を教えたのか、見当もついていないのだ。マリアがエルフナインに聞き出そうとすると・・・

 

バァン!!

 

マリアの背後より、突然水柱が吹きあがった。水柱の頂上にはガリィがバレエのポーズで立っていた。

 

「お待たせ、ハズレ装者」

 

「マリア!!」

 

ガリィの出現にフォルテはすぐさまマリアとエルフナインの元に駆け寄ろうとする。ガリィは邪魔されないようにアルカ・ノイズの結晶をフォルテの前にばら撒き、アルカ・ノイズを召喚する。

 

「ちっ・・・アルカ・ノイズ・・・」

 

「あんたはお呼びじゃないのよ。それより・・・」

 

「マリアさん・・・」

 

マリアはすぐにエルフナインを庇うように前に立ち、頭の包帯をほどいて投げ捨てた。

 

「今度こそ歌ってもらえるんでしょうね?」

 

ガリィの問いにマリアは何も答えない。

 

「大丈夫です!マリアさんならできます!」

 

エルフナインの励ましの声に応え、マリアはギアネックレスを取り出し、詠唱を唄う。

 

Seilien coffin airget-lamh tron……

 

マリアは白銀のシンフォギア、アガートラームを身に纏い、短剣を構えてガリィと対峙する。

 

「ハズレでないのなら!戦いの中で示して見せてよ!」

 

ガリィはそう挑発してマリアの前にアルカ・ノイズの結晶をばら撒き、アルカ・ノイズを召喚する。先手を取るマリアは現れたアルカ・ノイズを短剣で切り裂き、続いて短剣を蛇腹状の刃に変形させて次々とアルカ・ノイズを斬り倒していく。

足止めをくらっているフォルテはシンフォギアを身に纏い、大剣を大きく振り回して、アルカ・ノイズを薙ぎ払っていく。アルカ・ノイズは次々とフォルテに襲い掛かり、フォルテは慌てることなく、落ち着いてアルカ・ノイズを対処していく。

そんな彼女たちの戦いの様子を腕を組んでいるリリィとバラを咥えているファラが見ていた。

 

「始まりましたか。私たちも動きましょう」

 

そう言ってリリィは氷の錬金術で自身に氷を身に纏って透明化し、ファラも風の錬金術による光学迷彩で姿を消した。ただこれは加勢するためではなく、ある目的のために動いているのだ。

 

~♪~

 

アルカ・ノイズが出現したことにより、藤尭がアルカ・ノイズの出現の反応を捉える。

 

「アルカ・ノイズの反応を検知!!」

 

「マリアたちがピンチデス!!」

 

装者たちは急ぎマリアたちの援護のために部屋を飛び出していった。最後に響が部屋から出た時、僅かながらの弱い風が吹き込んできた。それを感じ取った緒川は部屋を出て確認する。だが廊下には誰もいない。

 

「風・・・?」

 

「緒川さん?」

 

「どうかしたんですか?」

 

「いえ、大丈夫です。・・・きっと・・・」

 

未来と海恋には大丈夫と言っていたが、先ほど感じた風が気になっている様子だ。

 

~♪~

 

マリアはアルカ・ノイズの群れに複数の短剣を投擲し、1体ずつ倒していく。道が切り開けたことにより、マリアは真正面からガリィに突撃する。ガリィは錬金術で大きな水を生成し、マリアに向けて放った。迫りくる水にマリアは短剣を3本投げ、逆三角形のバリアを構築してこれを防ぐ。ガリィはその水を正面に移動させ、さらに追加で放つ水の奔流を放つ。マリアはバリアを正面に移動させるが、水は防ぎきれないほどの大きさで、防ぎ切れない末端から凍り付いていき、マリアは氷に包まれる。

 

(強く・・・!強くならねば・・・!!)

 

「マリアさん!!」

 

「くぅ・・・!強く・・・!!」

 

マリアは力を振り絞って、身に纏った氷を粉々に砕いた。だがすでに満身創痍で地に膝をつけてしまう。

 

「マリア!!」

 

足止めしていたアルカ・ノイズをようやく全て倒したフォルテはすぐにマリアのもとに駆け寄る。

 

「てんで弱すぎる!」

 

マリアは再びイグナイトモジュールを使おうとギアコンバーターに触れようとする。だがそれをフォルテが止める。

 

「やめろ!今の君が使っても、また暴走するだけだ!」

 

「でも・・・この力でなければ・・・!」

 

「その力。弱いあんたに使えるの?」

 

「・・・っ!!・・・私はまだ弱いまま・・・どうしたら強く・・・!!」

 

ガリィの言葉が自身の胸に突き刺さるマリア。己の弱さに悔やまれるマリアはどうすれば強くなれるのかと自問自答を繰り返す。そんな時、エルフナインが言った言葉を思い出す。

 

『それは・・・・マリアさんがボクに教えてくれたじゃないですか』

 

「・・・私が・・・?」

 

「マリアさん!!」

 

そこにエルフナインがマリアに向けて大きな声で呼びかける。

 

「大事なのは、自分らしくあることです!!」

 

エルフナインの言葉でマリアが思い出すのは、彼女に向けた自分の言葉だ。

 

『弱く打っても大丈夫。大事なのは、自分らしく打つことだから』

 

弱くても、自分らしくあること。自分で言った言葉を思い出し、痛みを押し殺して立ち上がる。そんな彼女をフォルテが支える。

 

「弱い・・・そうだ」

 

「ん?」

 

「強くなれない私に、エルフナインが気付かせてくれた。弱くても、自分らしくある事。それが・・・強さ!エルフナインは戦えない身でありながら、危険を顧みず勇気を持って行動を起こし、私達に希望を届けてくれた!」

 

「ふーん・・・」

 

「エルフナイン、そこで聞いていてほしい!君の勇気に応える歌だ!イグナイトモジュール!抜剣!!」

 

マリアはギアコンバーターのスイッチを押し、天に掲げた。ギアコンバーターは起動し、無機質な『ダインスレイフ』という音声が鳴り、宙を舞って変形し、展開された光の刃がマリアを刺し貫く。マリアの身体にダインスレイフの呪いが流れ込むが、彼女はもう以前とは違う。

 

(うろたえるたび、偽りにすがってきた昨日までの私・・・。そうだ!らしくある事が強さであるなら!!!)

 

「マリア!!!」

 

「マリアさーん!!」

 

「私は弱いまま!!この呪いに反逆して見せる!!!」

 

マリアの強い思いが、ダインスレイフの呪いを打ち砕く。マリアは漆黒の闇を身に纏い、闇は漆黒のシンフォギアの形へと変わる。マリアも、イグナイトモジュールに成功したのだ。

 

「弱さを受け入れることで強さに変わる・・・それが、マリアの力・・・」

 

マリア自身が勝ち取った力に、フォルテは驚いた顔になっている。

 

「弱さが強さだなんて、頓智を聞かせすぎだってぇ!!」

 

ガリィは悪態をつきながらアルカ・ノイズの結晶をばら撒く。マリアは短剣を左腕のガントレットに連結させて、光の刃をアルカ・ノイズに向けて連射する。アルカ・ノイズは光の刃に貫かれ消滅する。

 

「いいねいいねぇ!」

 

ガリィはスケートのように滑走してマリアに接近する。マリアは近づいてくるガリィを漆黒の短剣で一刀両断する。だが切り裂かされたガリィは水の泡となって分裂する。どうやらこれも分身のようだ。マリアは分裂した水の泡を光の刃を連射させて破裂させる。全て破裂させると、マリアの背後より巨大な泡が現れ、破裂するとガリィが現れる。

 

「私が1番乗りなんだから!」

 

マリアはすぐにガリィと距離を詰め、短剣を振るう。ガリィはその斬撃を防壁を展開して防ぐ。しかし短剣が輝きだし、威力が増すことによって防壁を破った。ガリィが驚愕した隙を狙い、マリアは彼女にアッパーを繰り出し、吹き飛ばす。空中に吹き飛ぶガリィにマリアは高く飛び、短剣を左腕のガントレットの後部に連結させ、刃を大きくさせる。そして、腰部のブースターと、ガントレットのブースターを点火させ、勢いを乗せてガリィに接近し、すれ違いざまに刃で胴体を一刀両断する。

 

「1番乗りなんだからあああああああああ!!!」

 

ガリィは最後にそのような断末魔を上げて、爆散した。

 

【SERE†NADE】

 

「マリアさん!!」

 

マリアがガリィを倒し、一息つくと装者たちが駆け付けてきた。マリアが膝をつくと、ギアは解除される。

 

「オートスコアラーを倒したのか?」

 

「どうにかこうにかね・・・」

 

「これがマリアさんの強さ・・・」

 

「弱さかもしれない・・・」

 

「え?」

 

「私らしくある力だ。教えてくれてありがとう」

 

「・・・はい!」

 

弱さを認め、受け入れることが彼女自身の強さ。自分だけの強さを手に入れたきっかけとなったエルフナインにマリアはお礼を述べた。エルフナインは満面な笑みでそれに答えた。強くなったマリアの姿をフォルテは見つめる。

 

「弱さを認め、強くなる・・・か・・・」

 

マリアの戦いを見ていたフォルテは自身がバルベルデの反乱軍であった頃の記憶を思い出し、悲しそうな表情をしている。

 

「フォルテさん?どうしました?」

 

「・・・いや、何でもない」

 

日和に声をかけられ、フォルテはいつもの無表情に戻り、笑いあう装者たちの元まで歩いていった。

 

ちょうど同じ頃、研究機構の屋上。何もない風景にヒビが割れ、粉々に砕け散ると、リリィが現れる。それと同じタイミングで透明化を解除したファラが姿を現した。

 

「ガリィ様・・・どうかあなたに、安らぎがあらんことを・・・」

 

リリィは散っていったガリィに手向けるように両手を合わせ、祈りを捧げた。

 

「お疲れさま、ガリィ。無事に私たちは目的を果たせました・・・」

 

ファラの長い舌には何かの情報が入ったマイクロチップが張り付いていた。己の目的を果たしたリリィとファラは拠点であるチフォージュ・シャトーに帰還する。

 

~♪~

 

チフォージュ・シャトーの玉座の間。ガリィが破壊されたと同時に、彼女が鎮座していた台座から青い光が放たれ、真上にあった青い垂れ幕を包む。すると青い布には錬金術の化学式が描かれた。

 

~♪~

 

時刻は夜となり、装者たちは浜辺で花火を楽しんでいた。クリスが銃型の花火でロケット花火に点火したり、日和がねずみ花火でみんなを驚かせたりと、楽しい時間を過ごしている。

 

「マリアが元気になって、本当によかった」

 

「おかげで気持ちよく東京に帰れそうデスよ!ありゃ・・・」

 

マリアが元気になったことで調と切歌は喜んでいた。そして同時に切歌の線香花火の火の玉が落ちてしまった。

 

「うむ、充実した特訓であったな!」

 

「ああ。悪くない特訓であった」

 

「それ本気で言ってるんすか・・・?」

 

最後まで特訓だと本気で思っている翼とフォルテにクリスがツッコむ。

 

「充実も充実ぅ!おかげでお腹もすいてきたと思いません?」

 

「確かに!お腹すいたー!」

 

「いつもお腹すいてるんですね・・・」

 

響の言葉に同意するように日和は笑顔で手を上げた。いつもお腹を空かせている響と日和にエルフナインは苦笑する。

 

「だとすれば・・・やることは1つ!」

 

マリアの音頭で全員が円陣を組み、例のあれを決行する。

 

『コンビニ買い出しジャンケンポン!!』

 

ジャンケンの結果、日和と響がパーで、後の全員はチョキを出したことにより、買い出し係は日和と言い出しっぺの響に決まった。翼は例のかっこいいチョキを出している。

 

「パーとは実にお前ららしいな」

 

「く、悔しい・・・!穴があったら入りたい・・・!」

 

「拳の可能性を疑ったばっかりに・・・」

 

ジャンケンに負けた日和と響は悔しがっており、そんな彼女たちにクリスが煽る。

 

「しょうがない。付き合ってあげる」

 

「私もあなたたちに付き添ってあげるわ」

 

そこに未来と海恋が2人の買い出しの付き添いに名乗りを上げた。

 

「「いいのぉ⁉」」

 

「買い込むのも大変でしょ?」

 

「それに、この2人だと買う量は多いだろうし、何よりなんか余計なもの買いそうだし」

 

こうして買い出し係が4人になり、4人はコンビに向かっていくのであった。

 

~♪~

 

コンビニにたどり着いた未来と海恋はさっそく中に入ろうとしたが、響と日和は外にある自販機のある商品に釘付けになっている。

 

「もう何やってるのー!」

 

「すごいよ未来!東京じゃお目にかかれないキノコのジュースがある!」

 

「響ちゃん響ちゃん!こっちはネギ塩納豆味があるよ!」

 

「わあ!こっちは鮟鱇汁ドリンクってありますよ!」

 

「何よそのゲテモノドリンクは・・・まずそう・・・」

 

東京じゃ見たことないドリンクに興味津々な響と日和だが、海恋はあまりにも個性豊かなドリンクに怪訝な顔をしている。

 

「ねぇねぇ、せっかくだからさ、買ってみようよ!度胸試しってやつ!」

 

「えぇ!マジっすかぁ!」

 

「とんだチャレンジャーね・・・どうなっても知らないわよ・・・」

 

「もう・・・早く入りましょう」

 

「それもそうね」

 

響と日和が個性豊かなドリンクに釘付けになっている間未来と海恋はコンビニ入ろうとする。

 

「あれぇ?確か君は・・・」

 

と、そこにコンビニから出てきた冴えない男が未来に声をかけてきた。その男は昼間に翼たちが避難誘導の協力を仰ごうとした時、一目散に逃げだした男だ。

 

「未来ちゃん・・・じゃなかったっけ・・・?」

 

「へ?」

 

「ほら、昔うちの子と遊んでくれていた・・・」

 

「・・・誰?でも・・・誰かに似てるような・・・」

 

未来はその顔に見覚えがあったが、はっきりと思い出せないでいる。海恋は目の前の男の顔が誰かに似ている気がして思案する。

 

「あれ?その男の人誰?」

 

「どうしたの未来・・・え・・・」

 

個性豊かなドリンクを買ってきた日和と響が2人の元に近づいた時、響は男の顔を見て驚愕した。男も響の顔を見て目を見開いて驚愕する。

 

「響・・・」

 

「おとう・・・さん・・・」

 

響の声は震えていた。少しの間が空き、響は突然逃げるかのように夜道を駆けだした。

 

「響ちゃん!!?」

 

「響ー!!」

 

未来たちの叫び声が、夜に響くのであった。




XD-エクスドライブアンリミテッド-

大晦日ボイス

東雲日和①
今年ももう終わりだね。来年も、海恋とクリスと一緒に、楽しい1年になるといいなぁ。

東雲日和②
1年間、お疲れ様~。君も年越しそばを食べて、1年の終わりを締めくくろうね。

フォルテ・トワイライト①
日本の伝統では大晦日に年越しそばを食べる風習があるが、僕はこの風習が好きだ。日本の文化に触れられるからな。

フォルテ・トワイライト②
今年はやり残したことはないか?ないのならば気持ちよく、よい1年を迎えようではないか。
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