抽選で当選したのは、ゲームの中でアニメを撮影する企画でした……はい? 作:サクサクッキー
「ふぃー……何とか教えないといけない事は教え終わったよ……いやはや大変だった」
「それは"勇者が来る前に君を1人前にするよ!"……なんて言った師匠の所為っスよね?」
その被害を被ったのは紛れもなく当事者である俺である。
まあそのおかげか目に見える位に魔法が上達した感じはするけど。
っても今日のどこかで勇者が来る予定だから、本当にギリギリだったんだけどね。
「だって……異世界から来る勇者君……ちゃん?が、才能マンな君の姉2人を見た後、君を見て"大した事ないな"……なーんてなったら儂、師匠として悲しくなるからねぇ……側から見て遜色ないレベルにはなったと思うよーん」
「あはは……姉様達は魔法の才能の
魔力量と多彩さでは俺に軍配が上がるらしいけど、姉様達は1つの魔法の極められるレベルが俺より上らしい。
後教師もちゃんとしてるから、だそうな……師匠も良いところあるけどなぁ……多分。
「まあこれで……この国に心残りは無くなったよ」
「……本当に行くんスか?」
「行くとも、元々国賓としてこの国に招かれたけど、留まる理由が無かったからねぇ……君が来るまでは」
「……」
「いやぁ、儂も始めての弟子で緊張したけれど……上手く行って良かったよ」
「……国を出てから、どこに行く予定なんスか?」
「君も何度か連れて行った、あの集落だよ……あそこで長にならないかって打診されててねぇ……夢のハーレムが出来るかもしれないぞぅ!!」
「あはは……相変わらずっスねぇ、師匠」
本当に変わらない……6年間で、ここまで変わらない人はこの人位じゃないだろうか?
レミリアさんと俺もなんとなく"変わった"と感じる部分があるが、この人は変わらない……凄いな、本当に。
「レミリアさんに怒られるっスよ?」
「ひえぇ、それは勘弁だぁ……まあ思い出したら手紙出すから、安心しなよ……それとも、儂の事が「それはないっス」グフッ……儂に辛辣なところとか、レミちゃんに似て来たねぇ……」
「そうなんっスかね?」
「ううむ自覚無しか……だがそれも良い!……よし、これくらいにしておこうか」
「……」
「……王女様、たった今をもって、君との師弟関係は終わり……その口調とか呼び方は「変わらないっスよ」……ひょ?」
「6年間、これで話し続けた所為でこれが普通になっちゃったっスから……それに、私の中では師匠はずっと師匠っス」
敬語より話しやすいって言う俺の事情もあるけどね……ただ慣れてしまって敬語の方が違和感あるのも事実だし、師匠は師匠でしょう。
「王女様……ん"ん"っ……じゃ、そろそろ行くよん……達者でね」
「……はい、お元気で」
「あ、忘れてた……」
「?」
「……誇れ、貴殿はこの最高の魔法使いである儂、賢者グラン•デルタニアの最初で最後の……そして、最高の弟子だ……今は無理だろうけど、いつか、世界を見なさい、人を見なさい……君に、祝福があらん事を……そしてこれは……その選別だよ」
急に真面目になった師匠から……これは?
「……髪紐、っスか?」
「ああ、それはお守りだから……ってのは前置きで、儂がポニーテール大好きだからだよーん!後輩口調系黒髪ポニーテールって良いよね!」
「え?……っあはは!なんっスかそれ……あははは!なんとも師匠らしくて締まらない」
あまり髪を括るのは得意じゃないんだけども……レミリアさんが教えてくれたのだと……こう、かな?
「……はい、これで良いっスか、師匠」
「おお、可愛い……これで本当に今は心残りが無くなった!それじゃあね!王女様!」
「はい、また会うっスよ、師匠」
本当に自由と言うか奔放と言うか……最後まで師匠だったなぁ。
「……もうすぐ、かぁ……」
「……日の出……綺麗っスねぇ……」
魔王が、いつ出てくるのかはわからない、けど……これだけは言えるか。
「……物語はここから、さて……」
王室に感じる異質な魔力……来たね、この
「……
こんな展開が書けてウッキウキの自分。
次回から漸く勇者出ます(多分)。
けど一部のタグはまだ先です、はい……タグ詐欺とかにならないよね?