3人の方から高評価頂けて心ぴょんぴょんしてる作者です。
ロキに頼みこみ、黄昏の館での炊事、洗濯、掃除をさせて貰える様になって4日が経った頃だった。
黄昏の館にいる団員の皆と共に朝食を摂っていたベルにロキは近寄り、話しかけた。
「ベルたん」
「・・はい」
食事している真っ最中だった為、口の中にある食べ物を飲み込んでから返事したベルに「礼儀がちゃんとなっとるな」と思ったロキは笑みを浮かべた。
「今日の昼くらいに多分、遠征に出かけてる子らが帰ってくると思うから...」
「本当ですか⁉︎」
ガタッ!と座っていた椅子を倒す勢いで立ち上がり、ロキの方へ顔を近づけるベル。
そんなベルに驚くロキ。
「お、おう。やから、今日の昼は自分の部屋でゆっくりしとってな。あ、ウチが呼びに行くさかいにな」
「分かりました!ありがとうございます」
ベルのテンションの変わり様に驚いたロキだったが、ベルの返事に「ん」と返したロキはヒラヒラと手を振りつつ「ほなな〜」と去っていった。
食堂から出てくるロキを見送った後、椅子に座り直したベルは「フフッ!」と近くに座っていた団員が天使かと錯覚する程の可愛らしい笑みを浮かべながらロキが来るまで食べていたカレーを再度、右手に持ったスプーンで掬って口に持っていった。
因みに、団員達がベルの笑顔を見て「天使かな?」と錯覚している時、ベル本人は心の中で「やっと、アイズに会える!アイズに会える!」と叫んでいた。
食事を終え、食器を片付けたベルは足早に自室へと戻り、ベッドに腰掛けた。そうして、アイズの可愛らしい笑顔や寝顔、ふとした時に見る事が出来るカッコいい顔などなどデートしていた時や夫婦となり一緒の家に住んでいた時に見る事が出来た顔を思い出して笑みを浮かべているベルだったが、一つ、重要や事を思い出して一瞬にして顔つきが変わった。
そして、洗面台の上にある鏡の前に駆け寄った。
「ど、どうしよ...」
自分の顔を見て焦りだすベル。
(ヤバいヤバいヤバい...!初対面なのにこんな笑み浮かべてたらどう考えても不審者だ!どうにかして、普段の顔に戻さないと)
自分と同じ様な状態ではなく初対面の相手として自分と接してくる筈のアイズに今浮かべていた笑みを浮かべたら怖がられて、嫌われてしまうかもしれない。それは嫌だ。絶対嫌だ。そんな感情を抱いたベルは慌てて、アイズを見ても普段通りの顔でいれる様に努力をし始めた。
顔に手をやりこねくり回す事1時間と少し。
どうにかアイズと会っても普段通りの顔でいられる様になったベルは、ベッドに寝転がり、ロキが呼びに来るのを待った。