僕は炭治郎と禰豆子と冨岡という男が言っていた場所に向かうことにした。出発する前に家族を埋葬してから出発することにした。
「行こう炭治郎、禰豆子」
「うん」
僕はまだ悲しい顔をしている炭治郎とぼーっとしている禰豆子を連れて鱗滝と言う老人がいる狭霧山の麓に向かった。途中、禰豆子のために畑仕事をしている人からいらない籠と藁と竹をもらい、それを使って穴の空いた籠を直した。そこに禰豆子を入れさせようとするが、禰豆子の体が大きくて入らなかった。すると禰豆子が突然小さくなり始め籠の中に入った。
「禰豆子、小さくなれるんだ」
「偉いぞ禰豆子」
僕は禰豆子が小さくなったことに驚いていると、炭治郎は優しく禰豆子の頭を撫でる。禰豆子も心なしか嬉しそうだ。日が沈み、月が昇る頃、
僕たちは寝泊まりできる場所がないか探していると、小さなお堂を見つけた。
「今夜はここでここで寝よう。明かりがついているし、誰がいるみたいだから、泊めてもらおう、夜は鬼が出るかもしれないし、危険だ」
「!!待って兄ちゃん!お堂から血の匂いがする!」
「そんな....炭治郎、禰豆子を連れて離れてるだ」
「わかった!」
僕は炭治郎と禰豆子を安全な場所まで離れさせ、お堂の中に入る。
「(もしかすると、鬼がいるかもしれない)」
「!!」
案の定そこにいたのは今まさに人を喰っている鬼がいた。鬼は気付いたのか、僕の方えと振り向く。
「なんだ、おい。ここは俺の縄張りだぞ俺の餌場を荒らしたら許さねぇぞ」
(やっぱり鬼だ!)
鬼は舌舐めずりをして僕を不思議そうに見る。
「.......んん?妙な感じがするな?お前、人間か?」
すると鬼はものすごい速さで僕に飛びかかり噛みつこうとする。僕は咄嗟に鬼の腹に蹴りを入れて噛まれずに済んだ。
「兄ちゃん!」
「炭治郎!こっちに来るな!」
「お前なかなかやるなぁ。でも蹴りを入れただけじゃ俺は殺せない」
「それはどうかな?」
「ああぁ?」
僕は鬼を睨みつけながら立ち上がり大きく息を吸う。そして変身するためにあの言葉を叫ぶ。
「アマゾンッ!」
僕は怪物の姿に変身し、鬼は僕が変身した衝撃で吹き飛ばされる。僕は鬼に威嚇しながら攻撃の態勢を取る。
「ぐうあああ!」
「な、なんだこいつは!?」
吹き飛ばされた鬼は僕の姿を見て訳もわからず困惑していた。僕は隙をついて鬼に飛び掛かる。しかし鬼は咄嗟に飛び上がり攻撃を避けた。
「クソッなんなんだこいつは!?俺と同じ鬼か!?いや、何か鬼とは違う気がする!」(とにかくこいつはやべえというのは確かだ。まずは、こいつよりも先に、あのガキを喰おう問題はその後だ!)
鬼は急に僕の方ではなく、別の方向に走り出した。
「!?」
どこに向かうきだ?僕は鬼の走って行った方向に目をやる。そこにいたのは炭治郎と禰豆子であった。鬼は僕より先に炭治郎の方を襲おうとしたのだろう。炭治郎は禰豆子を守るように体を疼くまる。
「しまった!炭治郎!禰豆子!」
この距離では間に合わない。そんな時だった。
「うしゃああああ!まずはお前から喰ってやぎゅ!?」
禰豆子が炭治郎の体をすり抜けて鬼の顔面を蹴り飛ばした。禰豆子が蹴り飛ばした勢いで鬼の頭は吹き飛んでしまった。
「禰豆子!」
「フゥ、フゥ」
禰豆子は炭治郎が襲われたことに対して怒っているのか青筋が立っている。しかし鬼は頭が吹き飛ばされた程度では死なず、体だけになった鬼は今度は禰豆子に襲い掛かろうとした。僕は襲われている禰豆子の方へと走り出す。
「てめぇえらぁあ!何故鬼と人間がつるんでるだぁああ!?訳の分からねぇ奴もいるしよおおお!」
頭の方も腕を生やして炭治郎に襲い掛かる。炭治郎は斧を使い、鬼の攻撃を防ぐ、そして炭治郎は自慢の硬い頭で鬼に頭突きをした。相当効いたのか鬼は少し怯みその隙に木に向かって投げ飛ばし身動きを取れないようにした。禰豆子を助けに行った僕は禰豆子を崖から突き落とそうとする鬼の体を背中から突き刺しそのまま腕を振り上げ、真っ二つに切り裂いた。
「ぎゃっ!!!」
遠くの方で鬼の声がしたので僕と禰豆子は炭治郎のもとへと走り出した。そこにいたのは小刀を持っている炭治郎と気絶している鬼がいた。炭治郎はこの小刀で鬼に止めを刺そうとしているようだ。僕は変身を解き炭治郎を見守る。すると後ろから気配を感じ振り返ると、そこには天狗の面をつけた老人が立っていた。
「(この人は誰だ?もしかして冨岡という男が言っていた鱗滝がこの人か?)」
天狗の面をつけた老人は炭治郎に近寄り肩を掴んだ。驚いた炭治郎は振り向く。
「そんなものでは止めを刺せん」
「ど、どうしたら止めを刺せますか?」
「人に聞くな、自分の頭で考えられないのか」
炭治郎は天狗の面をつけた老人にどうやって止めを刺すのか質問をする。しかし老人は炭治郎の質問には答えなかった。炭治郎はどうするか悩み近くにあった大きな石を持ち鬼の頭を潰そうとする。しかし炭治郎はまだ決心がついていないのか、迷っている様子だ。その間に鬼が目覚め周りを見渡し状況を確認していた。
「あっ!」
「!!」
「もたもたしてたら夜が明けてしまった.....」
炭治郎が悩んでいる内に太陽が顔を出し鬼に日差しが当たる。
「ギャアッ!ギャアアア!!ギィャアアア!!!」
すると鬼はたちまち灰になって消滅した。
(日に当たったら鬼が灰になった!?禰豆子は大丈夫だろうか?)
僕は禰豆子を探すと禰豆子はいつの間にお堂の中に隠れていた。
「よかった無事か」
僕は禰豆子が無事で安心し外に出る。
(そういえば僕は日に当たっても平気みたいだ。僕は鬼じゃないのか?)
僕はそんな疑問を持つ日に当たっても平気なようだし、鬼ではないようだ。しかしあんな怪物の姿になれるのだから人間ではないのも確かだ。
(考えても仕方ないな)
自分は何者なのか、考えるのは後にして炭治郎のもとに行く。炭治郎のもとへと来る頃には、老人は鬼に殺された人を埋葬していた。老人は僕たちの方へ向き自己紹介をする。
「儂は鱗滝左近次だ。義勇の紹介はお前たちで間違いないな?」
「は、はい、竈門炭治郎と言います。妹は禰豆子で、こっちは....」
「竈門悠です」
鱗滝と名乗る老人は僕たちを見た後炭治郎の方に質問を投げかけた。
「.....炭治郎、妹が人を喰った時お前はどうする?」
「.......」
炭治郎は鱗滝という老人の質問に答えられず、黙っていると、炭治郎は頬を叩かれた。
「判断が遅い。お前はとにかく判断が遅い、朝になるまで鬼にとどめを刺せなかった」
「..........」
「今の質問に間髪入れず、答えられなかったのは何故か?お前の覚悟が甘いからだ。妹が人を喰った時やることは二つ、妹を殺す、お前はひらを切って死ぬ、鬼になった妹を連れて行くということはそういうことなのだ、しかしこれは絶対にあってはならないと肝に銘じておけ、罪なき人の命を奪う、それだけはあってはならない。儂のいっていることがわかるか?」
「はい!!」
鱗滝という人の喝に炭治郎は力強く答えた。
「.......では、これからお前が鬼殺の剣士として相応しいかどうかを試す。妹を背負ってついてこい」
「はい!」
もう一度力強く答えた炭治郎は、禰豆子を連れて行くためにお堂の中へ入っていった。炭治郎がお堂に行ってる間に鱗滝という人は今度は僕に質問をしてきた。
「.....悠」
「は、はい」
「お前はあの力を何のために使う?」
その質問に僕は迷いなく答えた。
「家族や鬼に脅かされる人々を守るために使います」
鱗滝という人はこれ以上僕に質問をしてこなかった。
次回までお楽しみに