鬼殺隊、その数およそ数百名、政府から正式に認められていない組織。だが古より今日も鬼を狩る。しかし鬼殺隊を誰が率いているのか、謎に包まれていた。
鬼、主食・人間、人間を殺して喰べる。いつ、どこから現れたかは不明身体能力が高く傷などもたちどころに治る。斬り落とされた肉も繋がり手足も新たに生やすことも可能。体の形を変えたり異能を持つ鬼もいる。太陽の光か特別な刀で首を切り落とさない限り殺さない。
鬼殺隊は生身の体で鬼に立ち向かう。人であるから傷の治りも遅く、失った手足が元に戻ることもない。それでも鬼に立ち向かう、人を守るために。
「儂は"育手"だ。文字通り剣士を育てる。育手は山程いてそれぞれの場所それぞれのやり方で剣士を育てる。鬼殺隊に入るためには"藤襲山"で行われる"最終選別"で生き残らなければならない。最終選別を受けていいかどうかは儂が決める」
炭治郎の修行が始まった。炭治郎は毎日罠だらけの山を下っている。炭治郎が死んでしまわないか心配だが、信じると決めた僕は見守ることにした。炭治郎は日に日に強くなっている。炭治郎がどんどん成長していくのは見ていてとても嬉しかった。刀を持って山を下ることもあるようだ炭治郎曰く、本当に邪魔で仕方がないと言って、僕に愚痴をこぼしていた。最近は刀の素振りをするようになり、腕が動かなくなるほど素振りをして、ご飯の時は僕が代わりに食べさせている。今日は刀の使い方の練習で、もし刀を折ったらお前の骨を折ると脅されていた。今度は受け身の練習、炭治郎は刀を持ち鱗滝さんは丸腰だ、炭治郎は何度も立ち向かうが、全く鱗滝さんには歯が立っていなかった。今日は呼吸法と型のようなものを習っている。どうやらその呼吸法というのは、人間の身体能力を極限まで上げる方法らしい。鬼殺隊はみんなこの呼吸法を使って鬼と戦っているようだ。禰豆子が目覚めなくなり半年が経った。医者に診てもらっても、どこにも異常がなく結局どうして目覚めなかったのかわからない。何度も禰豆子が死ぬんじゃないかと不安になる。朝目覚めたら、もう動かなくなってるんじゃないかと不安で仕方なかった。炭治郎は今日も山下りだ。何度も何度も繰り返して死に物狂いで頑張っている。
「もう教えることはない」
狭霧山に来てから丁度一年が経った頃炭治郎は突然鱗滝さんにそう言われた。後で鱗滝さんから聞いたところ、炭治郎に岩を斬ったら最終選別に行くことを許可するという無理難題を出してきた。僕は、炭治郎がいつかちゃんと岩を斬ると信じている。けど半年経っても炭治郎はま岩を斬ることがでいなかった。半年が過ぎた頃鱗滝さんは僕にある質問をしてきた。
「悠よ、お前は赤い怪人という者を知っているか?」
「?さぁ、分かりません。誰なんです?その、赤い怪人って?」
鱗滝さんは腕を組み赤い怪人という者について語り出した。
「赤い怪人、その者は文字通り体が赤く緑色の目をしており手足には鋭利なトカゲの襟のようなものがついてる。奴は今から八年前突如鬼殺隊の前に現れ、鬼を狩り始めた。赤い怪人は突然現れては人間には目もくれず鬼ばかりを狙っていた。正体は誰にも分からず、いつしかその者を赤い怪人と呼ぶようになった」
「その赤い怪人ってなんか兄ちゃんのあの姿に似てますね」
「その通り、だからお前も何か知っていると思っていたが....」
「すみません、お役に立てなくて」
「もしかすると、赤い怪人はお前の秘密を何か知っているかもしれん。見つけたら、聞き出すんだ」
僕はなんとなくだけど、近い内に赤い怪人に会うような気がした。炭治郎は未だ、岩を斬ることができなかった。最近では、炭治郎は
「兄ちゃん!鱗滝さん!行って来ます!錆兎と真菰によろしく!」
「ちゃんと帰ってこいよ!禰豆子も待っているから!」
僕は大きく手を振り、炭治郎を見送った。すると隣にいた鱗滝さんが少し驚いた声で呟いた。
「炭治郎.....なぜお前が........死んだあの子たちの名を知っている?」
「えっ......?」
●●●
炭治郎が最終選別に向かって今日で7日目だ。炭治郎が今日で帰ってくる、そのために今夜はご馳走を作ろう。でも、禰豆子はまだ目を覚さない、一体いつになったら目を覚ますのだろうか。このままずっと目を覚まさないんじゃないかといつも思う。しかし突然いままで目を覚さなかった禰豆子が急に起き上がった。
「ね、禰豆子!?やっと目が覚めたんだっ...て、ちょとどこ行くの!」
禰豆子は目を覚ましたと思ったら、扉を蹴飛ばし外に出た。僕は慌てて追いかける。
「ちょっと禰豆子、外に出るならちゃんと扉を開けて出ていかないと!扉壊れちゃったじゃないか.....」
僕は禰豆子に注意していると、誰かがそこにいた。振り返るとそこにいたのは最終選別に行っていた炭治郎が帰っていた。炭治郎は杖をついておりかなり疲れている様子だった。
「炭治郎!」
「兄ちゃん!禰豆子!やっと目を覚ましたんだ!」
炭治郎は僕たちに駆け寄ろとするが、足に力が入らないのか、その場でこけてしまった。禰豆子は立ち上がれない炭治郎を抱きしめる。僕も続い抱きしめ、炭治郎は泣き出した。
「わーーーーーっ!お前なんで急に寝るんだよぉ!ずっと起きないでさぁ!しぬかとおもっただろうがぁ!」
「炭治郎、炭治郎、よくやったな。よくやった」
僕もたまらず泣いてしまい、今度は鱗滝さんも涙を流しながら抱きしめてきた。
「よく生きて戻った!!!」
あれから十五日後、炭治郎もすっかり元気になり、禰豆子もあれからなんの異常もない。
「あっ兄ちゃんあの人かな?」
僕は扉から顔を出すと遠くの方に沢山の風鈴がついた傘を被った人が来ていた。顔は傘のせいで見えないが、多分あの人が炭治郎の刀を作ってくれた人だろう。
「ふ、風鈴」
「俺は
「竈門炭治郎は俺です。こっちは俺の兄の.....」
「竈門悠です。炭治郎の刀を作ってくれてありがとうございます」
「お前には興味ない、邪魔だ」
「ええっ!?」
軽く自己紹介僕は鋼鐡塚さんに邪魔だと言われ少し傷ついた。鋼鐡塚さんは家に入らずその場で風呂敷を開け始めた。
「あの、一旦家に上がってからにしませんか?」
「うるせえな、邪魔だって言ってんだろ」
「.........」
僕はまたしても鋼鐡塚さんに邪魔だと言われてしまった。顔を上げた鋼鐡塚さんは鱗滝さんと同じようにひょっとこの面を被っていた。鬼殺隊に関係する人はみんな面を被っているのだろうか。そんなことを考えていると、鋼鐡塚さんは風呂敷から刀を取り出した。
「これが日輪刀だ」
「あの....どうぞ中へ」
「俺が打った刀だ」
「お茶入れますよ」
「日輪刀の原料である砂鉄と鉱石は太陽に1番近い山でとれる。"猩々緋砂鉄""猩々緋鉱石"陽の光を吸収する鉱石だ」
「風呂敷が土で汚れると思うんですよ」
「陽光山は一年中陽が射している山だ。曇らないし、雨も降らない」
(この人全然人の話を聞かないな)
僕は心の中でそう思っていると、鋼鐡塚さんは炭治郎の顔を見た。
「んん?んんん?あぁお前"赫灼の子"じゃねえか、こりゃあ縁起がいい」
「いや俺は炭十郎と葵枝の息子です」
「炭治郎、そういう意味じゃないと思うよ」
「頭の毛と目ん玉が赤みがかってんだろう、火仕事する家はそうゆう子が生まれると縁起がいいって喜ぶんだぜぇ」
「....そうなんですか、知りませんでした」
鋼鐡塚さんは炭治郎の頬を指で刺しながら赫灼の子について説明した。
「こりゃあ、刀が赤くなるかもしれんぞ、なぁ鱗滝」
「刀が赤く?それってどう言う.....?」
「まぁ見ればわかる」
鋼鐡塚さんはやっと家に上がってくれ、炭治郎に刀を渡す。炭治郎は刀を引き抜き刀身を見る。その刀は普通の刀となにも変わりがなかった。
「日輪刀は別名、色変わりの刀と言ってなぁ、持ち主によって色が変わるのさぁ」
すると炭治郎の日輪刀はみるみる内に刀身が黒くなっていった。
「おおっ!」
「色が変わった!」
「黒っ!」
「黒いな....」
「えっ!黒いとなんかよくないんですか!?不吉ですか!?」
「いやそうゆうらかではないが......、あまり見ないな漆黒は」
「キーーーーーーーッ!俺は鮮やかな赤い刀身が観れると思ったのにクソーーーーーーッ!」
「いたたっ危ない!落ち着いて下さい!何歳ですか!?」
「三十七だ!!」
鋼鐡塚さんは突然癇癪を起こし、炭治郎に飛びかかる。僕は慌てて鋼鐡塚さんを止める。どうやら炭治郎の刀に出た、黒い刃になる人は余りおらず数が少なすぎて詳細がわからないらしい。わからなさすぎて、出世できない剣士は黒い刃と言われるみたいだ。因みに炭治郎の階級は癸で甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸の十段階の内1番下だ。
「カアア!竈門炭治郎!北西ノ町ヘェ向カエェ!!鬼狩リトシテノォ最初ノ仕事デアル!」
「烏が喋ってる....」
「心シテカカレェェ!北西ノ町デワァァ!少女ガ消エテイルゥ!毎夜毎夜!少女ガ!少女ガ!消エテイル!!!」
次回からやっと戦闘、上手く書けるか不安