PSYCHO-PASS white referee   作:鈴夢

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1章
懐かしい顔


 

 

・・・・・・・・・・

 

2116年 日本 東京

厚生省公安局刑事課一係

 

 

皆が集合する部屋へ

カツカツカツと、足音を鳴らしながら早足で向かう。

 

扉を勢いよく開け思わぬ人物がいることに対し

声を荒あげる。

 

 

「どういうことですか!先輩!

なぜ非番の先輩が…」

 

監視官 霜月美佳

配属されたのは約3年前、狡噛達が失踪した2ヶ月後。

 

未成年でありながら公安局適性のシビュラ判定を受け公安局に入局

18歳という若さで監視官に任命され、異例中の異例だった

 

桜霜学園での王陵璃華子による殺人事件にて、幼馴染で親友の大久保葦歌と河原崎加賀美を殺されたという背景を持っていた。

 

そんな彼女は今、イライラした感情を

目の前の常守朱にぶつけていた。

 

「昨日の今日で休んでいられるわけがないでしょう?」

 

「だからって…あんな無茶を…」

 

「まあまあお嬢ちゃん、落ち着け」

 

2人の間に割って入ったのは執行官の征陸智己。

 

「本人も無理してきてるのは承知だ、早く終わらせて帰らせてやろう」

 

続けて口を挟んできたのは執行官の宜野座伸元。

彼は元々監視官であったがあの事件以来、犯罪係数が上昇したため執行官に。

 

「…えっと…、うん…とりあえず

局長の指示もあったみたいですし…」

 

気弱に言葉を発すのは雛河翔

人員が減った一係に補充された1人

自衛のために獲得したホロデザインの技術、及び薬物に関する高度な知識を持ちあわせており、有能な執行官。

 

「監視官、落ち着いてください」

 

温厚に優しく声をかける女性、六合塚弥生。

霜月は何故か六合塚だけには弱く、その言葉に小さく溜息を吐けば

自分のデスクへと向かう。

 

 

「…今朝、霜月監視官が局長命令の元行ったメモリースクープ、対象のテロリストの1人から気になる情報を得たから、その結果を皆にね」

 

非番の常守が慌てて職場に来た大元の原因はそれ。

皆の前では口をつむっているが、今朝、唐之杜分析官から急ぎの連絡が入り指定場所へ行くと、

そこには薬物を投与され、強制的にメモリースクープを行わされたテロリスト。

行ったのは霜月、しかも局長命令にて常守には伏せておけと言う内容。

局長に文句を、と言いに行った挙句、

見つかったのは有力すぎる情報だった。

 

 

「結果的に、いい情報が得られて正解でしたね、先輩」

 

霜月はなにか気に入らない様子で常守に睨みをきかせる、

 

 

常守は全員のモニターに様々な情報を映す。

密入国したテロリストの1人の脳内の記憶情報、

傭兵だろうか、銃を持った男たち、激しい戦場

血まみれの人間、死体、様々な情報が現れる。

 

 

そしてその中に、見た事のある懐かしい顔に気づいたのは

宜野座、征陸、六合塚だった。

 

「…これって……

…狡噛…」

 

六合塚が声を上げると

霜月は首を傾げ不思議そうにモニターを見つめる。

 

 

「…日本人?

それにこの白い髪の女…」

 

傭兵達に訓練を指示しているような男と

白い髪の毛が印象的な女。

 

数々の場面に2人の顔が移る。

 

「おい!常守…」

 

宜野座が声を上げ、モニターから常守に視線を移す。

 

 

「逃亡中の狡噛慎也、そして妹の狡噛舞白に間違いありません」

 

常守は険しい顔つきで全員にはそう言い放った。

 

 

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