PSYCHO-PASS white referee   作:鈴夢

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2章
戦闘開始


 

 

・・・・・・・・・・

 

 

翌日、早朝3時過ぎ

 

狡噛たちゲリラ隊は次々と車両に乗り込み

憲兵隊よりも先手を打とうと出発する

 

目指すは大昔に放棄された大都市

数多くの高い建物が立ち並び、かなり入り組んだ道も多い都市

おそらくそこで憲兵隊とやり合うことになるだろう

 

舞白は長い髪の毛を束ねポニーテールに

カーキの長袖シャツ、長ズボンに軍用のブーツ

そして防弾ベストにナイフや予備の弾を入れ部屋を出る

 

背中に抱えた大きなスナイパーライフル

舞白の役目は遠距離での攻撃、援護、飛行型のドローンや航空機をバズーカ砲などで撃ち落とす役割が多い

 

外は生憎の大雨

かなり視界も悪く、心配事だらけだった

 

 

「準備できたな、舞白」

 

同じく狡噛も背後から現れる

 

「無線機、問題ないか?」

 

「うん、大丈夫そう

この前直してもらったばっかりだし」

 

左肩に装着された無線機を操作し異常がないことを確認する

 

「おそらく、今回の作戦は死者が出る

相手の規模が今までより圧倒的にデカすぎる

…犠牲は最小限に抑えよう」

 

「分かってる」

 

大雨に打たれながら車輌に乗り込む2人

目的地まで2人は無言だった

 

 

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同日、朝6時過ぎ

 

ニコラス率いる軍隊が目的地に向かおうと

戦車に乗り込む

多数のドローン、上空からの攻撃も可能な撃墜機も飛ばし

物々しい雰囲気を醸し出していた

 

「各所配置、問題ないな?」

 

「「はい、問題ありません」」

 

撃墜機など様々なドローンの情報をモニターに映し出す

 

「作戦開始だ」

 

ニコラスの言葉と共に動き出す戦車

暫くすると操縦していた軍人が慌てた様子で停止させる

 

 

「「大佐!…例の日本人が……」」

 

「……何だ?」

 

戦車の前に立ちはだかる2人組

常守と宜野座の姿がモニターに映る

 

2人はまるで戦場にその身で乗り込むのか、というような服装の

戦闘態勢

そして2人の懐には拳銃も用意されていた

 

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戦車内への扉が開く

 

 

 

「同行してもよろしいでしょうか?大佐」

 

ニコラスはモニターに目を向け背を向けたまま口を開く

 

 

「問題ありませんが、戦闘が始まったら余計なことはしないでください」

 

「勿論、承知しています」

 

再び動き出す戦車

常守と宜野座はモニターを見据えていた

 

 

「どのような作戦なんですか?」

 

常守はモニターを見る限りかなりのドローンや武器が用意されていることを知ると、かなり大きな作戦だと察す

 

「ここから北に50km、そこに破壊された旧首都があります

現在はゴーストタウンと化していますが

昨日、反政府ゲリラの拠点になっている可能性が高いとわかりました」

 

すかさず宜野座が口を挟む

 

「日本のドローンは保安任務のために貸与されているはずだが…

それを特区の警備以外で使用するということですか?」

 

宜野座の言葉に眉を顰めるニコラス

モニターから宜野座に視線を移せば睨みつけるように答える

 

「潜在的脅威の排除も防衛任務の一貫です

規約に反した運用方法ではありませんよ」

 

戦車が激しく揺られれば水上へと進む

宜野座はニコラスの考えに反論したかったがそれ以上は口を閉じることに

 

 

「あくまでもシャンバラフロートは足がかりの一歩でしかありません、いずれ国内全域においてシビュラシステムの管理を普及させなければなりません

…その為には武装抵抗勢力を一刻も早く排除し

全国民にサイコパスの測定を受けてもらう必要がある」

 

常守と宜野座は大人しく席に座り

モニターへと再び目を移した

 

 

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暫く揺れ動く戦車

目的地へとたどり着くと止まる車体

 

ごうごうと飛行隊やドローンの音が

聞こえてくれば、いよいよ戦闘態勢に入っていた

 

 

 

「……これより戦闘開始!」

 

「「了解!各機、戦闘モードへ移行

これより、戦闘を開始します」」

 

ニコラス指示の元、多数のドローン達が戦闘モードに

戦車内も物々しい雰囲気になると常守と宜野座も警戒していた

 

 

上空を飛ぶ戦闘機から発射されるミサイル

地上では複数の戦車が銃弾やミサイルを大量に発射する

 

モニターに映るゲリラ隊と思われる人々

無惨にもドローン達に殺されていく姿に2人は目を見開く

 

高層の建物内に潜む人々でさえ

すぐに識別すれば銃殺していく戦闘機

 

常守はその光景を黙って見ていられず声を上げた

 

「こんなの酷すぎる……」

 

「……サイマティックスキャンに問題がなければセーフティは作動しています

奴らの犯罪係数が潜在犯の基準に達している、ということです」

 

続けて宜野座も席を立ち上がれば声を上げる

 

「こんな状況下で、計測したサイコパスがまともなわけが無いだろう!」

 

 

声を荒あげる2人に冷酷な目線を向け

ニコラスは冷たく言い放つ

 

「やらなければ、こちらがやられる

……それに生憎、この国にはまだメンタルケアで奴らを更生させるような施設はない

……新たなシーアンには必要な人民だけが残され

連中は……まあ言ってしまえば内戦時代の残りカス、なんですよ」

 

「……貴様……」

 

居てもたってもいられない様子の宜野座

それを無言で制止する常守

 

この国の秩序は腐りきっていた

 

 

モニターに映る人々の亡骸

そしてそれに追い打ちをかけるように新たなドローンを起動させる

 

「「ガンガー起動!行動開始します!」」

 

二足歩行の大きな歩行型ドローン

何体も放出されれば逃げ惑う人々を追いかけ回し、銃殺していく

 

圧倒的に圧されているゲリラ隊

もはやここまでと思っていた

 

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