PSYCHO-PASS white referee 作:鈴夢
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廃墟と化した超高層ビル、その屋上からスコープを覗かせる
空を飛び回るドローンの弱点に狙いを定めトリガーを引けば見事命中、一機が地上へと落下していく
次から次へと狙いを定めトリガーを引くのは舞白
次々と戦闘不能になる戦闘機
「お兄ちゃん、今がチャンスかも」
「かもって、……適当だなお前」
舞白の発言に余裕そうに笑みを零す狡噛
「上空は任せたぞ、舞白」
そう言い放つと、ワイヤーを腰に付けた狡噛は
高層ビルから一気に飛び降りる
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常守の目の前のモニターに多数のエラー警告
次々と破壊されたドローンの達の情報が表示される
「……チッ……来たか」
ニコラスは見覚えのある状況に眉を顰める
「「ガンガー2、戦闘不能
撃墜されたと思われます」」
「「続いてガンガー3、同じく1も戦闘不能、撃墜されました!」」
様子がおかしいと感じた常守と宜野座は
ニコラスの背後に食いかかるように移動するとモニターを凝視する
「……例の奴らか……」
ニコラスの呟きに、まさか、と目を合わせる2人
次々と撃墜されるドローン達
地上を闊歩していた戦車たちもゲリラ側の罠にかかり
形勢逆転されていた
「「各方向に進行中のガネーシャ、及びスカンダが
次々と制御不能となっています
おそらく、敵側のシステム妨害かと」」
ただのゲリラ隊がそのようなことを出来るはずがない
ドローンに詳しくなければ、システム妨害は愚か
弱点さえ普通ならば見つけられるはずがない
「……常守……まさか」
「…日本製のドローンの扱いが分かるなんて
あの人しかいませんよ」
2人はここで確信していた
狡噛が居ることは間違いないと
「ドローンを直ぐに再起動しスタンダードモードに切り替えろ
…サイコパス測定は出来ないが敵味方識別装着が
働いていればいい」
「その再起動の時間が
彼らの狙いでは?」
「……っ……」
さらに破壊されていく大量のドローン
常守の予想通り、一斉攻撃を喰らっていた
さらに激しくなる銃声、爆発音
ここまでかと思っていたその瞬間次々と
ドローンが再起動され再び相手を攻めていく
「戦闘機ドローンは全滅……
なら仕方ない、地上へありったけのドローンをばら撒け!
反撃開始だ!」
ニコラスの指示はより過激なものとなり
死者は増えていくばかりだった
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舞白は高層ビルから双眼鏡を構えると
空を飛ぶドローンは全て撃墜したことを確認
「……ふー……
私高所恐怖症なんだよね……」
設置していたスコープを手際よく片付け背負うと
狡噛と同じようにワイヤーを腰に繋ぎ
一気に降下する
そして下で待機していた車に乗り込むと
小銃を構え、仲間に指示を出す
「作戦通り!私たちは本部隊である戦車の破壊
その道をお兄ちゃん達が今開いてくれてるはず!」
先に降り立った狡噛はニコラスが乗っているであろう戦車に向けて車を走らせていた
ドローンをなぎ倒していき道を作っていく
「本部隊を陥落させればこっちのもの……」
飛び交う弾丸を交わしながら、舞白は戦地へと踏み入れる
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「舞白!後ろ、来てるか?」
無線機で舞白に呼びかける
するとすぐさま返答は返ってきた
『20m後ろに着いてる、こっちは爆撃準備OK』
「了解だ」
先程より歩行型のドローンの数が圧倒的に増えていた
おそらく本部隊はすぐ側だった
「「うわぁあああああ!助けてくれえええ!!」」
予想以上のドローンの数に仲間たちも圧倒され士気を失う者も
狡噛は作戦外だが襲いかかるドローン達に車で体当たりをする
しかし、その代わりに舞白が乗る車両の援護はできなくなってしまった
『 ……ちょっと!……って
仕方ない、なんとか私たちで先に進む』
無線をオフにすれば舞白は大型のバズーカ砲をしっかりと
肩に乗せて目標に狙いを定める
「恐らくあれが本部隊、
……OK!突っ込んで!!」
運転手はアクセル全開で一気に加速させる
そしてトリガーを引けば目標に命中し
大爆発を起こした
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常守と宜野座の目の前のモニターに映るのは
車ごとドローンに突っ込む狡噛の姿
そして車の上部の窓から上半身を出し
戦車に向かってバズーカ砲を構える舞白
「「囮機がやられました!通信不能!」」
「……やはり、奴らの狙いは指揮者、本部隊
我々だったな
代わりに同じ車体の囮機を用意しておいて正解だった」
囮機は勿論生身の人間が乗っていた
ニコラスはその事は一切触れず、作戦が成功したことを喜んでいた
「……常守」
「わかってます」
刹那、2人は戦車の扉を開けると外へと飛び出す
それに気づいた頃には既に遅かった
「どこへ行くつもりだ!」
「事件捜査です」
「私から離れるな!」
虚しくも声は届かず閉められる扉
「チッ……勝手なことを!」
まだ繰り広げられる猛烈な攻撃
ニコラスは2人を追う余裕まで持ち合わせてはいなかった
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大雨の中を駆け抜ける2人
常守は二手に別れようと指示を出す
「宜野座さんは舞白さんを!
私は狡噛さんを追います!
何かあればすぐに連絡を!」
「了解」
狡噛と舞白が消えていった方向へと
それぞれ別れて駆け抜けて行く
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