PSYCHO-PASS white referee 作:鈴夢
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大爆発する戦車
舞白は車から降りると中の様子を伺う
乗っていた車は負傷者を運ぶためにその場から離れていく
「……違う、これは囮……
本部隊じゃない……」
血だらけで倒れている軍人たちの胸元のバッジを見るも
下っ端の軍人たちであることが判明
本部隊の隊長ならば大佐クラスが乗っているはずだった
「…もしくは爆撃前に逃げた……?
皆に知らせないと……」
無線機をONにするも故障なのか何も反応しない
「また故障……
…とりあえずこんなチャンスない、私がひとりで追う……」
バズーカ砲を地面に投げ捨てると
懐に入れていた小銃を握りしめる
そして廃墟と化した建物の中へと入っていく
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火薬の匂いが立ち込める現場
宜野座は周りを警戒しつつ
爆撃にあった戦車へと近づく
「……ッ……これは、酷いな」
既に息絶えた生身の人間
何とか生きていないか捜索するも
全員が即死、生きているものなど一人もいなかった
そして微かに土の地面にできた足跡を見つける
男の足のサイズではない、明らかに女の足跡
この戦場に女の姿は舞白しか見ていない、それを見つければ確信した
おそらく、この先にいると
「……はぁ……」
小銃を腰から取り出し握り締める
そして深呼吸をすれば建物内へと走り出した
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倉庫のような大きな空間
天井はガラス張りで雨が少しやんできたのか光が差し込んでいた
そこら中に転がるように倒れている仲間たち
狡噛は一人一人のドッグタグを外していけば手を合わせる
今回の作戦は死人が出ると予想はしていたが
予想以上の被害だった
倒れている屍を見る度に心の奥底が傷んでいく
「……舞白との連絡がつかない
…あいつ……もし」
刹那、誰かが駆け抜ける足音が微かに聞こえる
かなり軽い足音に違和感を覚え
物陰にそっと隠れる
そして、足音が近寄ってきた瞬間
物陰から飛び出し、相手を背後から掴みかかるも
見覚えのある姿、背中の厚生省のマーク
一瞬動きが止まれば、相手に体を持っていかれる
「……っ……」
何とか相手をねじ伏せようと体術をかけるも
相手も強者なのか簡単には折れない
ぐるっと体を回され、投げ飛ばされれば慌てて銃を構えようとするも1歩遅く、相手に向けられる銃口に思わず動きを止めた
「お久しぶりです、狡噛さん」
しばらく沈黙する2人
聞き覚えのある声、暗闇のせいか相手の顔が認識できない
「……」
柔らかな日差しが天井から降りかかり、少しずつ
相手の顔があらわになる
銃口を向けるのは常守朱
ここにいるはずの無い人物だった
「まさか、こんな所までやってくるなんてな」
常守は銃を構えたまま体勢を変えず狡噛を睨みつけるよう
「逮捕します」
常守の言葉に力を抜かす狡噛
床に座り込めば呆れたように声を上げた
「逮捕?
あんた、状況わかってんのか?」
「……日本にテロリストを送ってきたのは
狡噛さんですか?」
「何?どういうことだ?」
その瞬間、狡噛は何かに勘づいたのかパッと目を見開く
そして常守は狡噛の反応を見てあきらかに動揺していた
「じゃあ……」
咄嗟に駆け出す狡噛
乱雑に向かいの常守の襟元を掴めば奥へ投げ飛ばし常守に覆い被さる
近寄る大きな音
巨大な四足歩行型のドローンが壁を突き破り
2人に襲いかかる
「走れ!監視官!
話は後だ!」
「え、あ!はい!!」
狡噛に着いていくように駆け出す常守
久しぶりのタッグに心臓が早鐘を打っていた
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