PSYCHO-PASS white referee   作:鈴夢

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疑惑の議長

 

 

・・・・・・・・・

 

 

狡噛の部屋に集まる宜野座、常守

テーブルを挟み

狡噛

宜野座、常守と席へ座る

 

「…本題に入りましょう、狡噛さん

何故、お2人はゲリラの一員に?」

 

狡噛はタバコを灰皿へと押し付け

目線を2人へと向けた

 

 

「この国にやってきて暫くすると、ハンの一方的な政策とドローンによるゲリラ狩りが始まった

…で、ゲリラに対ドローン戦闘のやり方を教えることにしたんだ」

 

あの戦闘で常守と宜野座は驚いていたことがある

もちろん死人は出ていたものの、全員がドローンの撃墜方法などを分かりきって戦っていると気づいていた

 

「ドローンは全てメイドインジャパン、何が弱点でどう倒せばいいのか俺には分かっていた」

 

「…だからといって、このやり方で何か変わると思っているのか?」

 

狡噛のいわば強行突破な作戦

それに昔振り回されていた宜野座は余計にそう思っていた

 

「こう見えてもな、初めは粘り勝ちの目もあったんだ

今でこそ議長等と名乗っちゃいるが実態としてのハンは一軍閥のリーダーでしかない

…奴はほかのライバルを出し抜く為に日本のシビュラと手を組んだ」

 

2人は口を出さず静かに狡噛の話を聞き入る

 

「…奴が欲しかったのはシャンバラフロートの楽園なんかじゃない、結果としてハンの勢力は他の軍閥を圧倒する最強の武装集団になったが、それがあいつの命取りになるはずだった

シビュラシステムのような、いわば究極の官僚制度

独裁者にとっては悪夢みたいなものだ」

 

再び新たなタバコを取り出すと火をつけ口に含む

 

「…はぁ…

…いざ統治するとなれば全てシステムに掌握されて自分には何の権限も与えられない…

シビュラの恐ろしさにハンが気づくのは時間の問題だったし、その時点でシャンバラフロートなんて建造の途中で放り出しちまうだろーってのが俺たちの見解だった」

 

タバコの煙が部屋に充満していく

 

「でも、結果は違った訳か」

 

「…あぁ、ハンは大人しくシビュラに実権を明け渡し、日本と同じ楽園が出来上がった

そして武装ドローンは今でも反対勢力を容赦なく殺し回ってる、今日のようにな」

 

今日のような戦闘が日常茶飯事に繰り広げられている現実に常守たちは眉を顰める

 

「恐らく、俺たちの想像がつかない程の裏がこの国にはある

…それが何か確かめるまでは後には引けない」

 

狡噛の嘘偽りない真っ直ぐな話しに2人は確信を得る

 

「…じゃあ、あのテロリスト達は

やはり、狡噛さんと舞白さんは無関係だったんですね」

 

常守はホッと胸を撫で下ろす

 

「シビュラの大元の日本に報復を仕掛けようと言いだした奴は確かにこのベースキャンプにいたさ

…俺もセムも猛反対した、するとそいつらはこのキャンプから姿を消した」

 

宜野座はデバイスからテロ事件を起こした犯人たちの顔写真を映し出す

狡噛は見覚えのある顔にため息を吐いた

 

「コイツらで間違いないか?」

 

「…あぁ、間違いない」

 

「…コイツらは高度なクラッキング機材に廃棄区画の裏商人と接触するツテまで用意していた

…おかしいと思わないか?」

 

「確かにな、そもそも日本に渡ることさえ難しい

誰かが手引きしたとしか思えない」

 

吸い終わったタバコを再び灰皿へ押し付ける

 

「どうやらお互い思っていた以上に深い泥沼に足を踏み入れたみたいだな」

 

 

狡噛は席から立ち上がると外へと目を向ける

 

 

「今夜はここに泊まれ、また明日話を煮詰めて

シャンバラフロートの近くまで送らせる

…大人しくしていれば何ら危害は加えられない」

 

常守と宜野座も席から立ち上がる

 

「…任意同行、求めるだけ無駄ですか?」

 

外に向けていた視線を常守に向ける

 

「頼むから、セムたちに自分たちが刑事なんて名乗らないでくれよ

…政府関係者だと知られたらアイツらだって黙ってないさ

俺たちだけじゃない、舞白の身にも危険が及ぶ」

 

狡噛は目付きを変えると真剣に2人を見据える

 

 

「…あいつは必死に生き残る術を身につけた

……それだけじゃない、居場所がないと言っていたあいつが

今ではこの場所を誰よりも大切に思ってる

それはあいつだけじゃなく、セムを初め他の奴らも…」

 

グッと拳に力が入る

 

 

「だから頼む、あいつの為にも」

 

常守と宜野座はこくりと小さく頷いた

 

 

 

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※※※※※※※※

暫くしたら消します※※※※

 

 

いつも読んでくださってありがとうございます!

この度、短編を初めて書かせていただきました!

 

 

短編を読んでいただいた方がこの先の

宜野座、舞白ちゃんのみえ方がかなり変わってくる内容になっているので…

前編で描ききれなかったのが申し訳ないです

もし興味が有ればぜひ寄り道していってください!

 

 

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