PSYCHO-PASS white referee 作:鈴夢
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「…なんだアイツら、妙に盛り上がってるな」
狡噛の部屋にて
タバコの煙を吐き出せば突如聞こえてきた(恐らく常守)声に反応すれば狡噛と宜野座は満更でもなく笑みを浮かべていた
2人もシャワーを浴び、上半身裸の状態で部屋でくつろいでいた
宜野座は傍らにデバイスを置けば、シャンバラフロートの関係資料に目を通す
「嬉しいんじゃないか?姉ができたような気分で」
「…まあ、そうだろうな」
元々やけに波長のあっている常守と舞白
面倒見のいい常守とは相性抜群だった
狡噛は窓辺に肘をつき、ボーッと外を眺める
そして再びタバコの煙を吐けば、宜野座に背を向けたまま口を開く
「そういえば、舞白と何があった?
…目、腫らしてただろ、アイツ」
2人が戻ってきた時、狡噛はすぐに気づいていた
いつもと様子が違う舞白に
微かに目元が腫れていた事も
「舞白、あの時の俺とお前の会話を全部聞いてたんだ」
狡噛はタバコをテーブルの灰皿へと押し付け
宜野座の座るソファの向かいに椅子を動かせば腰を下ろす
「…聞いてたのか、あの話を」
「あぁ、…
…私が怖い?
こんな私のことは嫌いか?…って」
狡噛は宜野座をじっと見据える
「あいつは自分を酷く責めていた、
でも、お前が言っていた通り、変わらず強い意志を持ってる
……だが、あいつには酷な話だと正直思ったよ
………正直、すぐにでもこの場所から離れさせたいと思った」
"そんなこと、あいつが許さない限りする気は無いが"と付け加え
テーブル上の水の入ったグラスを手に取る
宜野座が舞白をどう想っているかなんて昔から分かっていた
単純に、舞白も宜野座も互いを特別な存在だと認識している
兄としても今の状況に置かれている2人のことを考えると正直辛かった
実際、宜野座と再会してからは良い意味でも悪い意味でも舞白には隙が多く見えていた
それが、本来の妹の姿なんだろうと
「…この捜査が終わったらもちろん俺と常守は日本に戻る
今まで躊躇していたが、戻ったらあの件を調べようと思う」
「調べる?」
「舞白の極秘情報の件だ
…厚生省機密機関への引渡し、
ID情報の閲覧できない項目の中身
……局長ならなにか知ってるはずなんだ」
閲覧制限だらけの舞白の項目
ただ単に、槙島と関わっていたからという理由なのか
狡噛と行方を眩ませたからなのか
今まで調べようとしたが真実を知るのを恐れていた宜野座は踏み込むことが出来ないでいた
「…しかし、俺はもう簡単に局長には会えない
常守なら事情を話せば手を貸してくれるだろうから…」
「……ヤケになるなよ、ギノ」
余裕が無いような話し方をする宜野座を心配する狡噛
「まぁ、お前が心配するほど
あいつも落ちぶれてる訳じゃない
…俺に見せない姿があったとしても、そう簡単に潰れるような奴じゃない、それだけはお前も分かってるはずだが」
それでもこの環境に順応している、しようとしている舞白
その姿だけはちゃんと見てやれ、と狡噛は伝えた
「…狡噛、
舞白を……、俺が言うのはおかしすぎるが
……どうか、護ってくれ
本当なら俺がそばで護ってやりたいところだが、それは叶わない」
「分かってるよ」
狡噛の言葉に少し口角を上げれば
ふぅーっとため息を吐く
かなり濃い1日に疲労が溜まっているように見えた
「…ギノ、お前は早く休め
明日からどうなるか全く分からんからな
…俺も連日、作戦準備に警備に眠れていないからな、寝させてもらう」
宜野座にタオルケットを投げるとベッドを指差す
「お前はこっちで寝ろ」
「いや、俺はソファで十分だ…」
「客人は大人しく言うこと聞け」
ほら、退けろ
と、無理矢理ソファに座れば宜野座を退かす
そして狡噛は寝転ぶとそのまま背を向けて眠っていた
「……ったく…、変わらないなお前は」
宜野座もベッドへ寝転ぶとすぐ睡魔に襲われ
深い眠りにつく
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