PSYCHO-PASS white referee   作:鈴夢

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敗北

 

 

・・・・・・・

 

 

「クッ…!」

 

傭兵の2人に苦戦する狡噛

舞白を気にかけている暇もないほど相手の力は凄まじいものだった

 

金髪の白人女性、もう1人の男性は顔立ちからしてアジア人

2人とも並の人間ではありえない動きをする

なんとか粘りを見せるがなかなか相手も怯まない

 

 

「…ッ…ハァ!!!」

 

何とか蹴りをつけようと相手2人をねじ伏せることに成功

その瞬間、背後から機械音が耳に入れば

義手に義足の大柄な男が狡噛の目の前に一瞬で突っ込む

 

あっという間に首を捕まれ地面にねじ伏せられる狡噛

首を横に向け、舞白が居るであろう方向に目を向ける

 

 

「……っ…ま、…しろ……」

 

同じように倒れ込む舞白の姿

相手をしていた男2人もどうやら怪我を負ったのか

苦しそうに顔を歪めていた

 

 

「…この小娘…俺の首を喰いちぎりやがって!」

 

ジャンが血の滴る首を押さえながら酷く痛みを感じている様子

そして転がる舞白を思いっ切り踏みつける

 

「お前が油断したからだ

…にしても、こいつ、なかなか手強かったな

まるで獣…オオカミだ」

 

「……ぐっ…」

 

舞白は口から肉片を吐き出す

踏みつけるジャンを下から睨みつけると薄く笑う

 

「……あと少しで、喰い殺せたのに…」

 

「この小娘がァ!!」

 

怒りに狂ったジャンは更に何度も踏みつけ

次第に舞白も意識を手放していく

 

 

「……ゃ…め…、ろ…、くそ…が…」

 

そして狡噛も首に圧がかかり次第に視界が白く濁っていく

ねじ伏せる男が何かを口にするが意識を手放す狡噛

2人は傭兵達に敗北した

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

同日 シャンバラフロート

 

青空が広がる最中、1台の憲兵隊の車両から

常守と宜野座は拘束された状態で降り立つ

 

外で待っていたのは憲兵隊数人と

怒りを浮かべたニコラスだった

 

 

 

「いくら大事なゲストとはいえ

こちらにも我慢の限界がある」

 

 

「大事なゲスト?殺そうとしたくせに」

 

狡噛達の拠点から車で逃走していた時

明らかに軍の車に狙われていた

それに気づいていた2人はニコラスを睨みつける

 

「ゲリラと一緒に行動していたからだ」

 

「あれも捜査の一貫だ」

 

「…ここが我々の国ということがどうして理解できない!?」

 

常守と宜野座の言葉や態度に怒りをさらに彷彿させる

 

 

「これより、あなた方お2人を拘束し

次の飛行機で日本に強制送還させてもらう」

 

ニコラスがそう発言した瞬間

1台の黒い車が傍に停車する、中から現れたのは

 

 

 

「…議長閣下!?何故…」

 

ニコラスが困惑する表情を向けた相手はハンだった

わざわざこの馬に現れたことに驚きを隠せない

 

「ニコラス大佐、重要なことを勝手に決められては困る

…彼らを強制送還する必要は無い

監視付きで部屋に戻してやりなさい」

 

「しかし!」

 

「黙れ!

最近の国家憲兵隊のやり方に私も疑問がない訳では無い

…そして、軍の最高司令は私だ」

 

「……っ」

 

これ以上逆らう訳にはいかないとニコラスは口を閉じる

 

 

 

「彼らを部屋に戻せ」

 

「「はっ!」」

 

手錠を外される2人

憲兵隊に誘導され部屋へと戻されることに

 

ハンを横目で見る2人

どこか、何かがおかしい

直感で2人はそう考えた

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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