PSYCHO-PASS white referee   作:鈴夢

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White referee

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

 

再び集まった一係の面々は

迎えのヘリを待つ為、激しい戦闘があったあの屋上へと向かう

日本とは違う照りつける陽の暑さ、

そして結局2人を取り逃がしたという事実に

霜月は腕を組みイライラを滲み出していた

 

 

「ハン議長は結局再び返り咲き

ほら、言った通りだったじゃないですか?先輩

…挙句の果てに元執行官も取り逃して…

怪しいあの白髪の女も逃がして…」

 

「まあまあイライラしなさんな、お嬢ちゃん

結局あの2人が日本にテロリストを送り込んだわけじゃないと分かった訳だ、そうだろう?」

 

「それは先輩と宜野座執行官があくまでも聞き取りをして分かっただけのこと、確証も無しに何を信じろって言うんですか?」

 

ガミガミといつものように言い放つ霜月に

常守と宜野座は困ったように微笑を浮かべるも

何だかんだ六合塚達に言いくるめられる結果を2人は分かっていた

 

 

そしてしばらくすると上空から日本政府からのヘリが到着

降り立つと執行官たちから先に乗り込んでいく

 

 

 

 

最後に残った常守と霜月

霜月は不意に気になっていたことを常守に問いかけた

 

 

 

「…先輩、狡噛舞白に関して聞きたいことがあります」

 

「何?私が知ってることなら」

 

「あの子のID情報、こっそり見させてもらいました

でもほとんどの項目が機密事項、しかもLv5

…局長にも情報を聞き出そうとしましたが答えませんでした」

 

「気になるの?あの子のこと」

 

霜月は腰に手を当て目の前のヘリへ目を向ける

 

 

「まあ、私と同い年だし

聞く話によると公安局刑事課入りはほぼ確定だったと聞きました

私同じ境遇だった彼女が

何であんな空白だらけになったか、気になったんです」

 

 

そして隣の常守へと目を映す

 

 

 

「あの子、免罪体質ですよね、

それに局長もシステムも何か隠してるのは分かってます

…先輩はその事実を知ってる、で合ってますか?」

 

密かに過去のサイコパスデータを盗み見した霜月

過去に複数の事件に巻き込まれ、親友を目の前で失い

挙句の果てにはその犯人に連れられ、兄と逃亡

 

データは空白か0かWhiteか

それしか見ることは出来ず、異常すぎる内容に

霜月はまだ何か隠しているのではないかと常守に問いただした

 

 

霜月の言葉に笑みを含ませる常守

その様子を見て再び霜月は眉を顰ませた

 

「さすが霜月監視官、そこまで調べてるなんて」

 

「なんで笑うんですか…、で?

一体彼女に何が…」

 

なかなかヘリに乗り込まない2人を不思議そうに見る執行官たち

常守はゆっくりと歩み始める

 

 

「いつか本人に聞いてみたらいいじゃない?

あの子は近い将来、きっとこっちに戻ってくるから」

 

突拍子もない回答に唖然と口を開ける霜月

意味不明すぎて開いた口が塞がらない

 

 

「…何ですかそれ!

ちょっと!先輩!」

 

「彼女は決して、審判側ではなく

プレーヤーとして、絶対戻ってくる

私はそう信じてるから」

 

常守もまた舞白の事を槙島と重ねていた

 

シビュラの意志を跳ね返し、彼女自身の力で

きっと再び戻ると常守もまた信じていた

 

きっとその時、霜月とは馬が合わないんだろうなと

その時を想像しながら笑みを零す

 

 

 

「なんなのよ、もう…

皆は知ってるふうな顔して…納得いかないんですけど…」

 

なんとなく舞白の事をいけ好かない霜月

同い年だからなのか、自分より強い存在だと心の奥で認めているからなのか、はたまた境遇が一緒だった舞白に対して対抗心なのか嫉妬心なのか分からないが、結局最後の最後まで常守に何も聞き出せないまま

ヘリは空へと飛び立つ

 

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

┈┈┈┈┈

 

 

 

 

シャンバラ特区を越えると広がるのは砂漠地帯、荒野

荒れ果てたスラム街

 

 

 

 

 

舞白は大きなリュックを背負い、

タンクトップにカーキのカーゴパンツ、汚れたブーツ姿に

白髪を揺らしながら上空を見上げる

日本の公安マークのヘリが通り過ぎていけば微かにに笑みを浮かべる

 

 

彼女にいつ、どこで、どんな審判が下るのか

それは本人も誰も分からない

ただその時が来るまで、彼女は放浪の旅を続ける

 

 

 

「…またいつか必ず、そっちに戻るから」

 

 

そして彼女は再び人混みの中へと消えていった

 

 

 

 

―――White referee [完]―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほぼほぼ原作盗みの無理やり組み込んだ物語でしたが

最後まで読んでくださりありがとうございました!

 

あとがきは作者の活動報告へ→

 

 

 

 

 

 

 

 

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