この度、本当に軽い気持ちでこのような二次創作を書かせていただきました。
小説を書く力がないので、台詞多めの拙いものとなりますが、読者の皆様の想像力で補ってもらえたら幸いです。
ある程度好評をいただけたら、拙くとも時間がかかろうとも最後まで投稿を頑張ろうと思いますし、ポケモン以外でのパロディ作品も考えてみようと思います。
※ライバーの解像度で違和感を感じることがあるかもしれません。ご了承ください
にじさんじが好きな者として、同じにじさんじ好きの方々の暇つぶし程度の娯楽になれれば幸いです。
第1話「始まり」
ポケットモンスター…ちぢめて、ポケモン
この世の不思議な不思議な生き物
森に、空に、海に、山に、そして街に…この世の至る所で生きている
*
「ん〜…」
ニジサンジ地方…そこは豊かな自然と様々な文化に溢れ、この世にいるとされるありとあらゆるポケモンが生息しているとされる場所
その南…大きな城が聳え立つ最も栄えた国であるヘルエスタシティ
その城に住まう、ヘルエスタシティ第二皇女…リゼ・ヘルエスタは窓から差し込む陽の光を嫌がるように布団に包まりながら唸っていた
そんな彼女の元に1匹のポケモンが近寄る
「イーブッ!」
しんかポケモン:イーブイ…現在確認されている中で、8つの異なるタイプへと進化する珍しいポケモン
リゼが幼少の頃より、兄からプレゼントされたタマゴの時から共にいる家族のような存在
そんなイーブイが布団に包まるリゼの上に乗り、起きろと訴えるようにピョンピョンと跳ねる
跳ねる度にかかる柔らかい、それでいて無視出来ない衝撃に耐えかね、リゼはゆっくりとその体を起こす
「起きた…起きたからぁ…」
まだ眠気の残る声でお願いするリゼに、イーブイは跳ねるのをやめて布団から下りる
「リゼ、起きてるかー?」
ちょうどその時、リゼの私室の扉を赤毛の女性が開けて中へと入る
名をアンジュ・カトリーナ…リゼの幼馴染にして、ヘルエスタシティでは道具の錬金術師と呼ばれている
「アンジュ…おはよう…」
「あれ?今起きたところ?リゼにしては珍しいね」
「昨日全然眠れなかった…」
「まあ、この日を待ち遠しにしてたからな」
「うん、今日ようやく旅に…アンジュ!?今何時!?」
重大なことを思い出し、リゼの眠気が吹き飛ぶ
「今は朝の8時半…天開さんが今日から旅に出るトレーナーに初心者用ポケモンを渡すのは9時だから、まあ30分もあれば…」
「30分で身支度が終わるわけないでしょ!?服を着替えて、ご飯食べて、髪とか色々…!とにかく急がないと…!」
「お、落ち着きなってリゼ…!話だと天開さんが用意してるポケモンの数は24匹らしいし、ちょっと遅れたくらいで無くなったりは…」
「分かんないじゃん!天開博士が渡すのは今日からポケモントレーナーになる人で、その先着24人になんだから!私以外で24人もいないって言い切れる!?」
「あ、いや、たしかにそういうこともあり得るかもだけど…流石にちょっと遅れたくらいで…」
「遂にポケモントレーナーになれる日なんだよ!?そんな日に寝坊する人なんて普通いるわけないじゃん!」
「いや、でもリゼは…」
「そうです!そんな日に寝坊しちゃった大馬鹿者は私です!」
と、バタバタしながら大急ぎで身支度を整え、リゼは天開博士こと天開司がポケモンを渡す場所となるヘルエスタジムへとアンジュと共に向かう
*
「すみませーん!遅れましたー!」
ヘルエスタシティの南東に構えるヘルエスタジムの扉を開けて入り、リゼは謝罪の言葉を叫ぶ
「お…!リゼか!お前が時間にルーズだなんて珍しいな」
「リゼはんにアンジュはん、おはよう」
と、リゼとアンジュの来訪に気付いたニジサンジ地方の博士である天開司とヘルエスタジムのジムリーダーである戌亥とこが2人を迎える
「とこちゃん、おはよう!今日は博士の付き添い?」
「そんなとこ。天開はんは珍しいポケモンを持ってるし、ここで何かあったら困るからね」
「朝からお疲れ様。それで博士…ポケモンは…?」
「何匹かもう貰われたけど、まだ沢山残ってるぞ」
「本当ですか…!って、あれ…?まだ数人しか来てないんですか…?」
「一応、貰いに来るって連絡があった奴はお前以外に何人もいるけど…この様子だと、全員揃って寝坊してるな」
「そ、そうなんですか…あ、あはは…」
「…まさかお前もか?」
「そそそそんなわけ…!」
「そうそう、寝坊って言っても30分程度ですよ」
「アンジュ…!?」
アンジュに寝坊をカミングアウトされ、リゼが焦る
「だ、だって…ようやくポケモントレーナーとして旅に出ることが叶うって考えたらワクワクして寝付けなかったんだもん…」
「あっはっは!そうかそうか!ワクワクしてな!その気持ちよ〜く分かるぞ!」
リゼの寝坊した理由に、司は笑って同意する
「俺も初めてトレーナーになる日の前夜は眠れなかった。これからどんなポケモンと出会い、どんな冒険が待ってるんだろう…ってな」
「博士…」
「さて、長話も程々にしないとな。さあ、リゼ!これからポケモントレーナーとして旅に出るお前への選別だ!こいつらの中から好きな1匹を決めるといい!みんな出てこい!」
司が投げたボールから、20匹ほどのポケモンが飛び出す
「わあ!どの子も可愛い!」
「じっくり選んでいいぞ。他の奴等はまだ来そうにないしな」
「ありがとうございます。でも、実はもう決まってるんです!私はこの子にします!」
と、リゼは初心者用ポケモンの中の1匹に近寄る
「ポッチャマ、私と一緒に旅に出ない?」
「ポチャマ!」
リゼが選んだポケモンはペンギンポケモン:ポッチャマ
ポッチャマはリゼの誘いに喜びながら手をパタパタさせて応えた
「ありがとう、ポッチャマ!これからよろしくね!あ、そうだ…この子の紹介もしないとだね!出てきて!イーブイ!」
「イーブ!」
ボールから飛び出したイーブイはポッチャマと互いに自己紹介をし合うとすぐに打ち解け、その場でじゃれ合い始める
「なるほど、ポッチャマか。リゼにはぴったりのポケモンだな」
「ぴったり…?それってどういう…」
「それはいずれ分かるさ。それじゃあ、これがポッチャマのモンスターボールだ。それとこれ…」
司はポッチャマのモンスターボールと一緒に電子辞書のような機械を取り出す
「俺と…あとは各地方の博士の協力で出来たポケモン図鑑だ。この世のありとあらゆるポケモンのデータが詰まっている。最も、そのポケモンの詳細なデータは初めて出会わないと分からないけどな。それとまだ未使用のモンスターボールも十分な数をあげよう」
「ありがとうございます!博士!」
リゼが図鑑とボールを受け取ったところで、ジムの扉が開かれる
「すみませーん!まだポケモン残ってますかー!?」
「おい笹木!元はと言えばお前のせいで遅れたんだぞ!先に選ぶのは俺だからな!?」
「笹木さんにコウさん!」
「お!リゼやん!」
笹木咲…ヘルエスタシティの隣町であるシーズシティ出身の女の子
卯月コウ…同じくシーズシティ出身の男の子
2人はリゼと同じ学校に通うクラスメイトである
「お前等も来たか。焦る必要はないぞ、まだ残ってるから」
「おお!選り取り緑やな!」
「よかった…まだそんなに他の人が来てなくて…。ところで、リゼは何を選んだんだ?」
「私はこの子…ポッチャマ!」
「へぇ、ポッチャマなんか。ならウチは相性のいい奴選んだろ!」
「じゃあ俺はお前の相性つける奴にするわ」
「なんでや!?ちゃんと選べよ!?」
「その台詞ブーメランだぞ」
笹木とコウはそれぞれ考えに考えた結果、1匹のポケモンを選ぶ
「ウチはこのサルノリや!元気いっぱいやし、可愛い!進化は絶対イケメンになる!」
「俺はヒバニーだ。真っ直ぐで主人公みたいな瞳を持ってるこいつは絶対強い奴になれる」
笹木とコウはそれぞれが選んだポケモンのボールと図鑑を司から受け取る
「よろしくな、サルノリ!それじゃあ、ようやくポケモンも貰ったことだし…リゼ!ウチとポケモン勝負や!」
「えぇ!?いきなり!?」
今まさにトレーナーになったばかりの同士である笹木にバトルを申し込まれ、リゼは戸惑う
「ポケモントレーナーと言ったらバトルや!リゼだってポケモンリーグに出るんやろ!」
「…分かった!その勝負、受けて立つよ!」
「なら審判は私がやるよ。いにゅい、外のバトルフィールド使わせてもらうで」
「ええよ〜」
*
ヘルエスタジムの外にあるバトルフィールド…そこでリゼと笹木は向かい合う
「それじゃあ、初バトルってことでお互いに使用ポケモンは天開さんから貰った1匹のみ!どちらかのポケモンが戦闘不能になったら勝負あり!両者ポケモンを!」
「お願い!ポッチャマ!」
「任せたで!サルノリ!」
審判を買って出たアンジュの指示を受け、リゼと笹木は互いのポケモンを繰り出す
「それじゃあ、バトルスタート!」
「先手必勝!サルノリ、"たいあたり"や!」
バトル開始の宣言と同時に笹木はサルノリに指示を出し、サルノリはポッチャマに向かって突っ込む
「ポッチャマ!"なきごえ"!」
「ポチャマァ〜!」
サルノリの"たいあたり"が直撃する直前、"なきごえ"によって威力を弱めたことでポッチャマは技を受けて吹き飛ぶもすぐに起き上がる
「交代なしのバトルでのデバフは効果適面だからな。リゼもなかなかやるじゃん」
「小癪な手を使って〜…!でもこれならどうや!サルノリ、"えだづき"!」
サルノリは頭に挿しているスティックを手にし、ポッチャマに接近。そのままそのスティックを突き出す
こうかはばつぐん…技を諸に受けたポッチャマは大きく吹き飛ぶ
「ポッチャマ…!?」
リゼは心配するも、ポッチャマはまだやれると起き上がる
「"なきごえ"のデバフが無かったら大ダメージだったな…。とはいえ、やっぱりタイプ相性の優劣の差は大きいな…」
「このまま畳み掛けるで!サルノリ、もう一度えだづき!」
再びサルノリが突っ込んでくる
「ポッチャマ!もう1度"あわ"攻撃!今度は壁を作るような感じで!」
ポッチャマがサルノリに向けて"あわ"を放つ。2匹の間には厚い泡の壁が出来上がり、互いの姿を鮮明には見えなくする
「構わへん!突っ込め!」
笹木の指示で、サルノリは泡の壁へと突っ込み、その先にいるポッチャマに攻撃…
「ルキ…!?」
するはずだったが、その場にポッチャマの姿はなかった
「サルノリ!上や!」
サルノリが上を見上げると、そこには跳躍して上を取ったポッチャマの姿があった
「ポッチャマ!そのまま"はたく"攻撃!」
「サルノリ!"えだづき"で迎え撃つんや!」
両者の指示が飛び、ポケモン達がそれに応えようと動く。そして…
「ポチャマァ…っ!」
サルノリの迎撃が間に合わず、ポッチャマの"はたく"がサルノリの頭部に直撃する
重力に身を任せた一撃はかなりの大ダメージとなり、サルノリは倒れた
「サルノリ、戦闘不能!よって勝者!リゼ!」
「やった…!やったよ、ポッチャマ…!」
バトルに勝ったリゼはその功労者であるポッチャマに駆け寄り、目一杯抱きしめる
「くっそ〜…負けたかぁ…。お疲れ様、サルノリ。ゆっくり休んでな」
「初めてにしてはいい勝負やったな、2人とも」
「ああ、笹木も最後のは惜しかったな」
「そうやんよなぁ…。サルノリの攻撃が間に合ってれば…」
「ま、それも運だったな」
「運…?どういうこと?」
「サルノリの素早さが落ちてたんだよ。あわの壁に突っ込んだ後から」
コウの指摘に、その場の全員がハッとする
「"あわ"の追加効果…素早さのデバフか!」
「そう、サルノリは運悪くあわの壁に突撃した時にデバフを貰ったんだ。だから最後の迎撃が間に合わなかった」
「へぇ、コウさん凄い…。よく見てるね」
「まあ、ポケモンリーグでチャンピオンを目指すならこれくらい当然だよ」
「うわぁ、嫌な上から目線や…」
「なら俺とも勝負するか?」
「いや、やめとく。うづコウのヒバニーとはタイプ相性不利やからな」
「とにかく、2人ともお疲れ様。ジムの中に回復装置があるから、ポケモンを元気にさせような」
アンジュの提案を受け、全員は雑談しながらジムの中へと戻る
*
「とこちゃーん!回復装置貸してくれてありがとう!」
「ええよええよ、ポケモン達のために置いとるんやし」
「それで、どっちが勝ったんだ?」
「リゼが勝った。なかなかいい勝負だった」
「ほう、それは是非見てみたかったな」
「博士、あれから他の人は来ましたか?」
「ああ、シーズシティから来た3人組に、ヤオウシティの2人組、スメシシティの4人組も来てたな」
「色んな街から来てるんですね」
「そうだ。そして、これからそいつ等はお前等のライバルになるだろうな」
司の言葉にリゼ、笹木、コウが反応する
「お前等はポケモントレーナーとして、ポケモンリーグへの参加を目指すんだったな。つまり、各街にあるポケモンジムに挑戦するということだ。今日ここにポケモンを貰いに来た奴全員がそうだろう」
一呼吸置いてから、司は切り出す
「でも臆することはない!お前達はたった今傍に寄り添ってくれるポケモンを得た!そして今後、更なる仲間と出会うだろう!そのポケモン達と苦難を乗り越え、1人の人間として成長することこそが旅の意義だと俺は思っている!今日この日から、お前達はポケモントレーナーとしての一歩を踏み出した!旅を楽しめ!少年少女達!」
「「「はい!」」」
司の激励を受け、リゼ達の胸が高鳴る
これから夢にまで見た冒険が始まるのだと
リゼ・ヘルエスタ
手持ち:ポッチャマ、イーブイ
アンジュ・カトリーナ
手持ち:???
笹木咲
手持ち:サルノリ
卯月コウ
手持ち:ヒバニー