にじさんじ×ポケットモンスター   作:Mr.ソロ

13 / 90
パタ姐、3Dおめでとう〜!


第13話「にじレジ団登場!マオ&ルイス」

 

オリバーの頼みで、レインとバトルすることとなったリゼ

 

1対1の3回勝負を1勝1敗にまで持ち込んだリゼだったが、3戦目を前にエデンシティを突如として謎の爆発が襲う

 

その発生源がレオスの研究所であると予測し、駆け出すレインをリゼ達はオリバーのアヤシシに乗って後を追う

 

 

 

 

「ヴィンさん!無事なら返事をして!ヴィンさん…!」

 

 

エデンシティの東…レインの予測通り、煙の出処はレオスの研究所であり、窓や入り口から中の煙が立ち上っていた

 

その建物に向かって、レインはレオスの名を叫ぶが、返事は一向に返ってこなかった

 

そして、レインの後を追いかけてきたリゼ達もその場に合流する

 

 

「レイン君…!状況は…!」

 

 

目の前の惨状にリゼとアンジュが唖然としてるなか、オリバーがレインに状況の説明を求める

 

その時、研究所の入り口から何かが顔を出す

 

 

「あれは…!」

 

 

その正体にリゼが声を上げる

 

現れたのは"ふんかポケモン":バクーダ…そして、その背中には人を背負っていた

 

 

「ヴィンさんのバクーダ…!それに背中に背負ってるのって…!」

 

「レオス君です…!」

 

 

レオスの相棒のバクーダだと分かったレインとオリバーは急いで駆け寄り、バクーダからレオスを下ろして安否を確認する

 

 

「レオス君…!大丈夫ですか…!レオス君…!」

 

「ヴィンさん…!目を開けてよ…!ヴィンさん…!!」

 

 

ぐったりとしているレオスに、レインとオリバーは必死に声をかける

 

 

「ん…!あれ…?オリバー君…?それにレイン君も…?」

 

「ヴィンさん…っ!よかったよぉ〜…っ!」

 

 

気が付いたレオスに、レインは無事であったことに安堵して懐に抱きつく

 

 

「あいだだだだ…!レイン君…!今私体痛いから…!」

 

「あ…!ご、ごめん…!」

 

 

痛みを訴えるレオスの声で、レインはサッと離れる

 

 

「レオス君、何があったのか話せますか?」

 

「えーっと…急に女性2人が研究所に入ってきて、何しに来たのか聞こうと近付いたら急にポケモンを出してきて…そのポケモンの攻撃で私転んで…そこからは覚えてないですね…」

 

「そこからは気絶したレオスさんをバクーダが運んだってことですね…」

 

「2人の女性…?レオス君、その人達に見覚えは?」

 

「ヴィンさん、よく人に話しかけるから何処かで恨みを買ったりしたんじゃ…」

 

「失礼ですねぇ…。たしかに人と喋るのが好きでよく話しかけますけど、恨みを買うようなことはしませんよ…!」

 

 

レオスが供述していると、研究者の入り口から2人の人間が走って出てくる

 

 

「ふぅ〜…!息苦しかった〜…!」

 

「でも、目的のモノは見つかったんだし!これでリーダーもはしゃいで喜んでくれるでしょ!」

 

「あの人がはしゃいで喜ぶ姿とか想像出来ないんだけど…あれ?」

 

 

金色の長髪で怪盗のような服装の大人な女性と褐色肌にツインテールの女の子はリゼ達の存在に気付くと、額から大量の汗を流して動きを固まらせる

 

 

「あ、あの2人ですよ…!私を襲ったのは…!」

 

 

指を指してそう叫ぶレオスの声で2人が慌て出す

 

 

「げっ…!?な、なんでこんなところに警備隊が…!それにジムリーダーも…!」

 

「おい!君達、こんなことをして何が目的なんだ!」

 

 

レインが2人に問い詰めるなか、ツインテールの女の子は慌てふためき、金髪の女性は身構える

 

 

「ま、まずいよ…!」

 

「…ここは逃げるが勝ちだよ!出てきて!レパルダス!」

 

 

金髪の女性が投げたボールから"れいこくポケモン":レパルダスが飛び出す

 

 

「早く乗って!逃げるよ!」

 

 

レパルダスにツインテールの女の子を乗せて、金髪の女性はレパルダスと共にその場から走り去る

 

 

「逃がさないよ!先生はヴィンさんと一緒にいて!」

 

 

レインはそう言うと逃げた2人を追うべく走り出す

 

 

「アンジュ!私達も…!」

 

「無理だよ!私とリゼは体力ないから走っても追いつけない!」

 

「でもレインさんは私とのバトルで戦えるポケモンが少ないんだよ!もしものことがあったら…!」

 

「あ〜、もう…!分かった!とことん付き合ってあげるよ!出てきな!ゴルーグ!」

 

 

リゼの必死の訴えに折れたアンジュはゴルーグを繰り出し、その背中へとしがみつく

 

 

「リゼ!掴まっててよ!ゴルーグ!頼んだ!」

 

 

リゼも乗せると、ゴルーグは足を体の中へと仕舞い、ジェット噴射を起こして飛び上がり、レインの後を追う

 

 

 

 

「君達ぃ!止まれぇー!」

 

 

エデンシティの街中…逃げる女性2人をレインは見失わないよう必死に追いかけていた

 

 

(逃げ足が速い…!ローレンとアクシアに先回りしてもらった方がいいかも…!)

 

 

逃亡する女性2人に追い付けないと判断したレインは無線機を手に取り、ローレンとアクシアに通話を入れる

 

 

『ローレン!アクシア!至急要請したいことが…!』

 

 

レインは通話が繋がった瞬間に要件を述べようとするが、言葉を詰まらせる

 

通話越しに規模が小さくない戦闘音が聞こえたからだ

 

そして数秒後、通話の相手であるローレンの声が聞こえた

 

 

『パタさん!今何処にいんの!?』

 

『街の東から西に向かってヴィンさんを襲った逃亡犯2人を追跡してる!そっちは何が起きてるの!?』

 

『外周区の南で先日遭遇した怪しい集団とゴロツキ共が派手に争ってる!ただ規模が予想より大きくてこっちは手が離せねぇ!』

 

(洞窟で目撃したって言ってた虹色服の集団か…!よりにもよってこのタイミングに…!いや、偶然にしてはタイミングが良すぎる…!もしかして、あの2人とその集団は仲間なのか…!?)

 

『ローレン!私が今追ってる2人はもしかしたらその集団の仲間かもしれないんだ!』

 

『マジか…!ならパタさん!こっちのことは気にしなくていいから、なんとしてもそいつらを捕まえてくれ!』

 

『分かってる!』

 

 

レインは無線機の通話を切り、2人の女性を追うことに集中する

 

 

「ねぇ!あいつまだ追って来るよ!」

 

「大丈夫!このまま外周区に向かって、洞窟に繋がる抜け穴に辿り着けば逃げ切れる!」

 

 

対して、レインが追う2人の女性も逃げ切るために必死でエデンシティの街中を駆ける

 

そして、エデンシティ西側の外周区が見え、逃げ切れる希望が高まる…その時…

 

 

ズシン…ッ!

 

「…っ!?」

 

「な、なんだぁ…っ!?」

 

 

目の前に上空から勢いよく降下してきたゴルーグが立ちはだかり、2人は避けるために左右へ大きく飛び退いて地面に転がる

 

 

「し、死んでないよね…?」

 

「2人共生きてるから大丈夫だよ!とにかくアンジュ、ナイス!ゴルーグもありがとう!」

 

「リゼさんにアンジュさん…!」

 

 

ゴルーグから飛び降りたリゼ達にレインが駆け寄る

 

 

「まさか付いてきてたなんて…!でも、おかげで助かりました!」

 

「放ってはおけませんでしたから…!さあ、あなた達、観念しなさい!」

 

「君達、外周区で暴れている虹色服の集団の仲間なんだろう!?一体何者なんだ!」

 

 

リゼ達が地面に転がった女性2人に身構えると、彼女達も起き上がって身構える

 

 

「ふ、ふん!誰がそう素直に正体をバラすと…!」

 

「いいわ!ここまで追い詰めた褒美に教えてあげる!」

 

「え!?ちょっとルイス!?」

 

 

ツインテールの女の子の制止を無視し、ルイスと呼ばれた女性が名乗る

 

 

「私達は"にじレジ団"!全てのポケモン達を救うために活動している!私はその幹部:ルイス・キャミー!そしてこっちは同じく幹部の魔使マオ!」

 

「バカーー!!なんでバラしちゃうんだよーー!!」

 

 

自分達の正体を盛大にバラしたルイスにマオが罵声を飛ばす

 

 

「に、にじレジ団…!?」

 

「全てのポケモンを救う…!?」

 

 

ルイスの名乗りにリゼとアンジュは驚く

 

だが、2人と違ってレインは動じることなく彼女達を見据える

 

 

「仮に君達の言うことが事実だとしても、それで誰かを傷つけたり、不安や心配を煽らせてもいい理由にはならない!いけ!インテレオン!」

 

 

インテレオンを繰り出し、戦闘の意志を示すレインにルイスとマオも身構える

 

 

「くっそ〜…!こうなったらやるしかない…!いけ!ギモー!」

 

「2人でサクッと片付けちゃうよ!頼んだよ!レパルダス!」

 

 

レインとのバトルを覚悟し、マオは"しょうわるポケモン":ギモーを繰り出し、ルイスはレパルダスを前に出す

 

 

「2対1…望むところだよ!」

 

「私も戦います!お願い!ポッタイシ!」

 

 

リゼはレインの隣に立ち、ポッタイシを繰り出す

 

 

「リゼさん…!」

 

「ヘルエスタの人間として、悪者を見過ごすことは出来ません!それに、レインさんの力になりたいんです!」

 

「…ありがとう!頼りにさせてもらうね!」

 

 

リゼとのタッグバトルを快く受け入れ、レインは気を引き締める

 

 

「ポッタイシ!"メタルクロー"!」

 

「インテレオン!"アクアブレイク"!」

 

 

ポッタイシとインテレオンはそれぞれ技を発動させ、レパルダスとギモーに突っ込む

 

 

「レパルダス!"ねこだまし"!」

 

「ギモー!"いばる"!」

 

 

それに対し、レパルダスはポッタイシに"ねこだまし"、ギモーはインテレオンに"いばる"を仕掛ける

 

"ねこだまし"を受けたポッタイシは怯んで動けなくなり、インテレオンは"いばる"の影響を受けて混乱状態になり、自身を攻撃する

 

 

「ポッタイシ…!」

 

「怯みに混乱…!なかなか厄介だね…!」

 

「へへーんだ!攻撃さえさせなければこっちのもんだよ!ギモー!インテレオンに"どげざつき"!」

 

「レパルダスも"みだれひっかき"!」

 

 

怯んだポッタイシを無視し、混乱しているインテレオンへギモーとレパルダスの攻撃が炸裂する

 

 

「ポッタイシ!インテレオンを助けるよ!"バブルこうせん"!」

 

「させないよ!ギモー!"ふいうち"!」

 

 

怯みが治ったポッタイシは"バブルこうせん"を放とうとするが、ギモーの"ふいうち"によって先制を取られ、攻撃を受けるとともに技を不発に終わらされる

 

 

「無駄無駄〜!僕とルイスのギモーとレパルダスの前では攻撃なんて一切出来ないよ〜だ!このままやっちゃえ!ギモー、インテレオンに"どげざつき"!」

 

 

一方的な展開に上機嫌なマオはリゼ達を煽り、立て続けに指示を出す

 

 

「攻撃力が上がった状態で自傷すると大ダメージになるからね!解けるまでビビって技の指示なんて出来ない…」

 

「インテレオン!もう1度"アクアブレイク"!」

 

「へ…?」

 

 

マオが更に煽るも、レインはインテレオンに攻撃の指示を出し、インテレオンは混乱状態でありながらギモーの"どげざつき"を"アクアブレイク"で反撃して防御する

 

 

「たしかに、混乱状態は自分にダメージを与えるリスクがある。でも、攻撃が一切出来ないわけじゃない。それに私とポケモン達の気持ちは常に一緒!この街を、大切な人達を守りたい気持ちが折れない限り、私達は負けないよ!」

 

「イン…テェ!」

 

「…っ!」

 

 

そう言い放つレインと混乱が治り彼女に呼応するインテレオンに気圧され、マオは後退りする

 

 

「マオ!怯まないで!まずはポッタイシから倒して数の有利を取るよ!レパルダス!"かげぶんしん"!」

 

「わ、分かった…!ギモー!"どげざつき"!」

 

 

マオはルイスの提案に乗り、ギモーとレパルダスでポッタイシに総攻撃を仕掛け、リゼとポッタイシは身構える

 

 

「リゼさん、ここは任せて!インテレオン!"なみのり"!」

 

 

ポッタイシの前にインテレオンが飛び出すと、大きな波を生み出し、それに乗ってギモーとレパルダスに突っ込む

 

"なみのり"に呑まれ、ギモーとレパルダスはダメージを受けるとともに後ろへ大きく押し戻される

 

 

「リゼさん、今だよ!インテレオン!"アクロバット"!」

 

「ポッタイシ!"メタルクロー"!」

 

 

レインの合図でポッタイシとインテレオンは同時に攻勢に出て、それぞれの技をギモーとレパルダスに炸裂させる

 

 

「ギモォ〜…」

 

「レパルゥ…」

 

「ギ、ギモー…!?」

 

「レパルダス…!」

 

 

ギモーとレパルダスが倒れ、リゼとレインはマオとルイスとのバトルに勝利する

 

 

「やりましたね!レインさん!」

 

「うん!ありがとう、リゼさん!」

 

「いえ、私はほとんど何も…」

 

「リゼさんの助けたいっていう想いがあったからこそ、私もインテレオンも負けられないって気持ちが強くなった。だから、リゼさんが一緒に戦ってくれて助かったよ!」

 

「レインさん…!」

 

 

共闘してくれたリゼに感謝を述べ、レインはマオとルイスに詰め寄る

 

 

「それじゃあ、君達を警備隊の本署に連行する。でもその前に、ヴィンさんの研究所から盗んだって言ってた"例のモノ"を返してもらうよ」

 

 

レインにそう言われ、ルイスが渋々と盗んだあるものを手渡す

 

 

「これは…こうてつプレート!なんで君達はこれを…!」

 

 

2人の盗んだ物に目を見開くレインはその理由を問いただそうとするが、レインが驚いた一瞬の隙にルイスは新たなポケモンを繰り出す

 

ボールから飛び出したのは"ボールポケモン":ビリリダマ…なのだが、その見た目にリゼ達は違和感を覚える

 

 

「ビリリダマ…!あれ…?でもなんか少し違うような…?」

 

「たしかに…まるで木製って感じの…!」

 

 

リゼ達が普通とは違うビリリダマに戸惑っている間に、ルイスが指示を出す

 

 

「ビリリダマ!"フラッシュ"!」

 

 

ビリリダマの"フラッシュ"で、一同は視界を一瞬にして奪われる

 

 

「ま、眩しい…!」

 

「洞窟の時と同じ…!あの時のはこれだったのか…!」

 

「くっ…!あの2人は…!」

 

 

目を眩まされてから数秒後、段々と視界が元に戻った時にはもうマオとルイスの姿は目の前から消えていた

 

 

「逃げられたか…」

 

 

マオとルイスが逃げたであろう、静けさが漂う廃れた外周区に向かってレインはそう呟いた

 

 

 

 

「皆さん…!無事でしたか!」

 

 

レオスの研究所まで戻ってきたリゼ達に、レオスを担いだオリバーが安心した様子で声をかける

 

 

「レオス君を襲った2人はどうなりましたか?」

 

「残念ながら逃げられちゃった…。でも、ヴィンさんから盗んでた物は取り返したよ」

 

 

レインはこうてつプレートをレオスに差し出す

 

 

「こうてつプレートじゃないですか…!?まさかこれを盗むのが目的だったなんて…!」

 

「理由までは分からなかったけどね。さて、これからローレン達と合流して、この件で話し合わないと…。ごめんね、リゼさん。バトルの途中だったのに」

 

「いえ…!今回は仕方ない…」

 

「それと、私のためにありがとう」

 

「え…?」

 

 

レインの言葉に、リゼは呆然となる

 

 

「レイン君…もしかして…」

 

「うん。なんとなく分かってたんだ。だって、昨日の夜にいきなりだよ?不自然だと思わない?」

 

「…相変わらず、君の勘は鋭いですね」

 

 

目論見を見抜かれて微笑むオリバーに、レインは向き直る

 

 

「先生、私のことを考えてくれるのは嬉しい。たしかに、リゼさん達みたいにこの地方を旅してみたいって気持ちはある。でも、私はそれよりも先生やヴィンさん、ローレンにアクシアがいて、みんなが築き上げてくれたこの街を守りたい…。ずっと一緒にいたいんだ…」

 

「レイン君…」

 

「だから私は今に満足してるし、幸せなんだよ!」

 

 

とびきりの笑顔でそう告げるレインに、オリバーは諦めたような…でも、何処か嬉しそうな表情を見せる

 

 

「…分かりました。君がそう言うなら、これ以上のお節介は無粋ですね。すみません、レイン君」

 

「ううん。いいんだよ、先生」

 

「それとリゼさん、私の勝手に付き合わせてしまい申し訳ありませんでした」

 

「いえ、でも少し残念です。レインさんならポケモンリーグに挑戦できる実力があると思ってたので…」

 

「ごめんね、リゼさん。なら、今ここで約束しよう!」

 

「約束…ですか?」

 

「リゼさんが全てのジムを制覇してまたここに来た時に、今度こそ決着をつけよう!それまで私もポケモン達を鍛えておくから!」

 

「はい…!」

 

 

再戦を誓い、リゼとレインは握手を交わす

 

そんな2人を微笑ましく見つめるオリバーの隣にレオスが歩み寄る

 

 

「残念でしたねぇ、オリバー君。まあ、レイン君の性格を考えれば当然の結果ですけど」

 

「そうですね。少し心残りですが、レイン君の想いを尊重しようと思います」

 

 

オリバーの答えを聞き、レオスもレインを見つめてしばらくしてから研究所へと踵を返す

 

 

「まあ、私ならもっと上手くやりますけど」

 

 

去り際に、レオスは微笑みながらそう小さく呟いた

 

 

 

 

「改めて、先日の一件へのご協力ありがとうございました」

 

「あと、パタさんのために先生の頼みに付き合ってくれたことも」

 

「いえ、皆さんの力になれてよかったです」

 

 

翌々日の朝…次の街へ出発しようとエデンシティ北の出入り口に来たリゼとアンジュはレイン、ローレン、アクシア、オリバーに見送られることとなった

 

 

「レオスさんはいないんですね」

 

「レオス君はあれからずっと研究所に籠ってるらしいので。さて、ここから北にあるベニズワイ湿地を抜けると次の街:ヤオウシティに着けます。次のジムも頑張ってくださいね、リゼさん」

 

「はい!ありがとうございます、オリバーさん!」

 

 

オリバーからの激励を受け、リゼはレインに向き直る

 

 

「それじゃあ、レインさん!次に会える時を楽しみにしています!」

 

「うん!元気で!」

 

 

別れを済ませ、レイン達に見送られながらリゼはアンジュと共に次の街へと向かうべくエデンシティを出発する

 

 

「…良い友人が出来ましたね」

 

「うん!よし、それじゃあ今日も巡回だ!ローレン、アクシア!行くぞ!」

 

 

リゼ達を見送り、レイン達が街へ戻ろうと振り向いた時だった

 

 

「あれ〜?リゼ君達はもう行ってしまったんですか〜?」

 

 

街の方からレオスがレイン達に向かって走って来る

 

 

「遅いよ、ヴィンさん!リゼさん達もう行っちゃったよ!」

 

「あ〜!やっぱりそうでしたか〜…!出来れば頼みを聞いて欲しかったんですけどね〜…!」

 

 

大袈裟に残念がるレオスに全員が困惑するなか、オリバーが問いかける

 

 

「リゼさん達に頼みですか?一体何を…?」

 

「実は私、今後この地方を巡ろうと思ってるんですよ」

 

「巡る?旅に出るってこと?」

 

「え!なんで!?」

 

「実は先日、私が見つけたこうてつプレート…それに関係する古代の遺跡のようなものがあの洞窟で見つかったんですよ〜!」

 

 

レオスの言葉にレイン達は驚愕する

 

 

「それでプレートについて調べていたら、私の予測だとここ以外にあと4箇所似たような遺跡があるということが分かったんですね〜!」

 

「つまり、レオスはその他にあるかもしれない4つの遺跡を探しに出たいってことか?」

 

「そういうことです!しかし、私1人では危険だろうと思い、実力のあるリゼさんに同行させてもらえないか頼もうかと思ったんですが…。いや〜!困りましたね〜!何処かに私のボディガードとして遺跡探索に付き合ってくれる人がいないかな〜?」

 

 

レオスはわざとらしくそう言いながらレインをチラりと見る

 

 

「そうですよ〜!レイン君!君はたしか、この地方を旅してみたいんでしたよね〜?なら、私のボディガードとしてこの地方を巡る旅に同行してはくれませんか〜?」

 

「わ、私が…!?でも…」

 

 

レオスからの提案にレインは言葉を詰まらせる

 

 

「いいじゃん、パタさんなら安心して任せられるし」

 

「だな。それに働きすぎだし、しばらくの休暇ってことでレオスのこと頼んだわ」

 

「ちょっ…!2人共勝手に…!」

 

「レイン君、行ってみてはどうですか?」

 

 

アクシア、ローレン…そしてオリバーに促され、レインは少し考える

 

 

「…いいの?」

 

「ええ。レオス君の研究が一段楽してここに帰って来るまで、一緒にこの地方を見て、学び、多くのことを経験してください」

 

 

オリバーの後押しを受け、レインは決心を決める

 

 

「…分かった!私、ヴィンさんと旅に出るよ!」

 

 

その言葉に、オリバー達は微笑みながら頷く

 

 

「じゃあ、旅に出る準備をしなきゃ!まずは必要なものを揃えて…!」

 

 

旅に出ることが決まり、今からワクワクが止まらずにあれこれと考えるレイン

 

そんな彼女を見つめながら、少し距離を置いて立つレオスの下にオリバー、ローレン、アクシアの3人が寄る

 

 

「ヴィンさんも偶には気の利くことするんだね」

 

「偶然その機会が出来ただけですよ」

 

「素直じゃねぇよな。べつに旅に出るのなんて1人で出来るのに」

 

「いや〜?どうでしょうね〜?」

 

「…レオス君、感謝しますよ」

 

「"可愛い子には旅をさせろ"って言うでしょ?それだけのことなんですよ」

 

 

オリバーの感謝に、レオスは笑みを浮かべながらそう答えた





リゼ・ヘルエスタ
手持ち:ポッタイシ、イーブイ、バタフリー
   サイホーン

アンジュ・カトリーナ
手持ち:ゴルーグ

レイン・パターソン
手持ち:インテレオン、ウデッポウ、ヤドン(ガラル)

魔使マオ
手持ち:ギモー

ルイス・キャミー
手持ち:レパルダス、ビリリダマ(???)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。