にじさんじ×ポケットモンスター   作:Mr.ソロ

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今年のにじさんじ甲子園も熱いドラマと感動で溢れてましたね!

26日金曜日のエキシビションマッチも楽しみです!


第15話「ヤオウシティ!メイド喫茶でポケモンバトル!」

 

「着きました!ここが俺達の地元、ヤオウシティです!」

 

「うわぁ…っ!夜なのに明かりが凄い…!まるでお祭りみたいですね…!」

 

 

時刻は夜…リゼとアンジュはベニズワイ湿地で出逢った明那、不破の案内を受けてヤオウシティに到着し、リゼはヤオウシティの光景に目を輝かせていた

 

夜にも関わらず街は至る所で明かりが点いており、煌びやかで多くの人で賑わっていた

 

 

「ヤオウシティは"夜の街"として有名なんだ。普通の店や施設はもちろん、リゼにはまだ早い…というか今後絶対縁のないような娯楽を夜間で盛んに営んでるんだ」

 

「その分、昼間は普通の店とかしか開いてないから夜に比べると見劣りしちゃうんだけどね」

 

 

と、アンジュと明那がヤオウシティについて説明を始めると不破のポケギアが鳴り出し、電話に出る

 

 

「はい、もしもしオーナー?え…?今っすか?街に戻って来てますけど…。いやいや!俺今離職中でトレーナー…!コーヴァスシティからの偉い人ぉ…!?…分かりましたっ!はい!今から行くんで!じゃあまたあとで…!」

 

 

電話が終わり、不破はリゼ達に申し訳なさそうに手を合わせる

 

 

「本当すんません!なんか今ウチの店で凄い客が来てるらしくて、オーナーがどうしても俺に対応してほしいって…!というわけなんで、俺はここで!明那!あとは任せた!」

 

「いや…!任せるって何を…!?」

 

「街を案内するとか…!そうだな…愛園さんの店とか!とにかく任せたからな!」

 

 

そう言って、不破は全速力でリゼ達の前から走り去って行った

 

 

「ま、まあ、リゼさん達はまだ街に来たばかりだから、とりあえずポケモンセンターに案内します…。それでいいですか…?」

 

「そうだね。今日のところはゆっくりして、街を見て回るのは明日にしようか」

 

「うん。それじゃあ三枝さん、よろしくお願いします」

 

 

 

 

「ここがヤオウシティのポケモンセンターです」

 

 

ヤオウシティの街中を明那に案内されて少し歩き、リゼ達はポケモンセンターに到着する

 

 

「さて、じゃあ休む前にポケモン達をジョーイさんに預けとこうか」

 

「そうだね。湿地でのバトルでみんな疲れてるだろうし」

 

 

ヤオウシティを見て回るのは明日以降にし、リゼ達はポケモン達を休ませるためにポケモンセンターへと入り、受付に向かう

 

 

「すみませーん!ポケモン達の回復をお願いしたいんですけどー!」

 

「はーい!」

 

(あれ…?ジョーイさんじゃない…?)

 

 

受付でリゼが呼ぶと、奥からジョーイさんではない自身と同い年くらいの女性が現れる

 

 

「ポケモン達の回復ですね?それではお預かり…って、アッキーナじゃん!いつの間に帰ってきてたの!?」

 

 

現れた女性はリゼ達の後ろに立つ明那の存在に気付くと声を上げる

 

 

「知り合いなんですか?」

 

「ああ、紹介するよ。この人は健屋さん。ヤオウシティのポケモンセンターでジョーイさんの助手として働いてる友人なんだ。健屋さん、この人達はリゼさんとアンジュさん。湿地のところで知り合ったんだ」

 

「はじめまして、健屋花那です!ポケモンドクターを志していて、今はここヤオウシティのポケモンセンターでジョーイさんの助手をさせてもらってます!どうぞよろしく!」

 

 

健屋の挨拶にリゼとアンジュは快く応え、ポケモン達を預けて明那と共にラウンジへ向かう

 

 

「ここのポケモンセンターは夜は人が少ないんですね」

 

 

普段のポケモンセンターでは、この時間帯は宿泊する多くのトレーナーが夕食を食べるためにラウンジへ集まるのだが、ヤオウシティのポケモンセンターでは人がほとんどいなかった

 

 

「飲食店のほとんどもこの時間帯に経営してるしてるってのもあるけど、ヤオウシティは娯楽が盛んな街だから飲食店の数や質が他の街とは比べ物にならないんだ」

 

「へぇ、そうなんだ…」

 

「それだけじゃなくて、ここは夜が盛んな街だから基本的にこの街に来た人はこの時間帯に色んな店に行くんだよ」

 

「そうそう。で、夜明け頃に帰ってきて寝るってわけ」

 

「それ昼夜逆転してるんじゃ…」

 

「まあ、この街の代表とも言える店が真っ昼間からじゃ子供に悪影響だからな〜」

 

「代表的なお店…?」

 

「ふわっちが勤務してるホストクラブに、ポケモンバトルの実況で有名な夢追さんに並ぶグウェルさんのライブクラブ。そして…」

 

「この街のジムリーダー…白雪巴さんのSMクラブだよ」

 

「健屋さん…!?」

 

「どうも〜!アッキーナ、隣失礼するね」

 

 

明那との話の最中に現れた健屋がリゼの正面の席に座る

 

 

「仕事はどうしたの?」

 

「預かってるポケモン達は今パートナーのポケモンに見てもらってるから休憩。リゼさん達にこの街のこと話してたんでしょ?でも、巴さん達のお店はまだリゼさんには早いからもっと普通の人もいける所を紹介じゃないと。例えば…愛園さんのところとか!」

 

「ブフォッ…!」

 

「三枝さん…!?」

 

 

飲み物を吹き出す明那に、リゼは驚きながらも心配する

 

 

「大丈夫…大丈夫…。あの…健屋さん?ふわっちもだったけど、なんで愛園さんのお店を勧めてくるの?」

 

「だって普通の人が行けて、この街の有名なお店と言ったら愛園さんの所が1番でしょ?それにアッキーナ詳しいし」

 

「へぇ〜、どんなお店なんですか?」

 

「え〜っと、それは〜…」

 

「メイド喫茶だよ」

 

 

健屋の明言に、その場の空気が一瞬固まる

 

 

「な、なるほど…メイド喫茶…。それに詳しいってことは三枝さん…」

 

「いやいやいや!誤解だって!愛園さんに半ば強引っていうか…いや、俺が断れないだけなんだけど…。とにかく!好きで詳しいわけじゃないの!」

 

「お前…!メイド喫茶の人に誘われてるってそれもうそういうことじゃん…!ふざけんな!羨ましい!」

 

「いや怒るとこそこぉ!?」

 

 

明那が引き気味になるリゼと憤慨するアンジュに誤解を解こうと必死ななか、健屋は気にせず話し続ける

 

 

「でもね、ただのメイド喫茶じゃないんだよ。リゼさんはたしかポケモンリーグ挑戦を目指すトレーナーなんですよね?なら、愛園さんのお店は打って付けだと思いますよ!」

 

「どういうことですか?」

 

「それは行けば分かります!それじゃあ、私はそろそろ戻りますね。アッキーナ、明日ちゃんとリゼさん達を案内するんだよ?」

 

 

そう言って、健屋は仕事へと戻って行った

 

 

「じゃあ、そういうわけなんで明日は俺がリゼさん達に街を案内します。時間はお昼頃からでいいですか?」

 

「そうだね。それまではゆっくりしようか」

 

 

明那との打ち合わせを済ませ、リゼとアンジュはポケモンセンターの宿部屋でその日の夜を過ごした

 

 

 

 

翌日…

 

明那の案内を受けて、リゼとアンジュは話題に出ていたメイド喫茶に訪れた

 

 

「着きました。ここが例のメイド喫茶です」

 

「わぁ〜…!思ってたよりも大きいですね…!」

 

 

喫茶と聞いていたリゼは小さいものをイメージしていたが、目の前のそれはジム並みの大きさを誇っていた

 

 

「外でもいい匂いがするなぁ〜…。よし!ほな早速行こうや!」

 

「あれ?なんかアンジュさんテンション高くない?」

 

 

そして、リゼの隣でワクワクしているアンジュの異様なテンションの高さに明那が困惑を示す

 

 

「メイド喫茶に行くってことが決まってからずっとこの調子なんですよ…」

 

「だってメイド喫茶って言ったら、メイド服を着た可愛い女の子にお迎えおもてなししてもらえる楽園みたいな所じゃん!逆にこれでテンション上がらんやつおるぅ!?」

 

「あ〜…だからあの時キレてたんすね…」

 

 

明那はアンジュが自身がメイド喫茶の人と親しいことに憤慨した理由を察し、リゼと共に若干引き気味になる

 

 

「ふふん!それでは…ご開帳〜!」

 

 

そんな2人のことなど気にせず、アンジュは上機嫌にメイド喫茶のドアノブに手を掛け、その扉を開く

 

 

「「「おかえりなさいませ!ご主人様!」」」

 

 

チリンチリンとベルが鳴り響いた後、メイド服を着た女の子全員からの元気の良いおもてなしの挨拶が響き渡る

 

 

「は〜〜〜…っ!か、可愛いメイドの人がこんなに沢山…っ!え?この中から指名する感じ?そんなん決めらんねぇよなぁ!?」

 

 

可愛いふわふわとした内観に見渡す限りのメイド服の女の子がいる光景にアンジュは情緒不安定に興奮する

 

すると、1人のメイドがリゼ達の元に歩み寄る

 

 

「当店が初めてのご主人様ですね?本日はありがとうございます!まずは当店のルールを…って、アッキーナじゃん!」

 

 

そのメイドに愛称を呼ばれた明那は気不味そうな作り笑顔をしながら応える

 

 

「や、やあ…愛園さん…」

 

「三枝さん…?もしかしてこの人が…?」

 

「はい…ここのメイド喫茶1番人気で俺の幼馴染の愛園さんです…」

 

 

明那に紹介され、彼と愛園を何度か見回したアンジュはニコリと…しかし、笑ってはいない笑顔で微笑みながら明那の胸ぐらを掴む

 

 

「お前ぇぇぇ!!なんでこんなに可愛くて山のある娘が彼女なんだぁぁぁ!!許せねぇよなぁ!!?」

 

「いやだから彼女じゃないしそんな剣幕で怒ることないじゃないですか!」

 

 

胸ぐらを掴んで前後に激しく揺さぶるアンジュに明那は叫ぶ

 

その光景にやれやれと思いながら無視し、リゼは愛園に声を掛ける

 

 

「はじめまして、ヘルエスタシティのリゼって言います。ヤオウシティは初めてで、今日は三枝さんとポケモンセンターの健屋さんから勧められて来ました」

 

「そうなんですね!アッキーナが女の子を連れて来たからなんだろうと思ったけど、この街の案内だったんだ!改めて、私はここの従業員の愛園愛美です!よろしくね!」

 

 

と、互いに挨拶を済ませると愛園はリゼの周りを眺め周り始め、ふむふむと相槌を打つ

 

 

「あ、あの…愛園さん…?」

 

 

突然の奇妙な行動にリゼが困惑するなか、眺め終えた愛園はリゼの手を取ってニコリと微笑む

 

 

「リゼさん、メイドやってみない?」

 

「え…?えええぇぇぇぇぇ…っ!!?」

 

 

愛園からの突然の提案に、リゼは驚きの声を上げる

 

 

「リ、リゼがメイドォ…!?その話詳しく…!」

 

「アンジュなんでそんな食い気味なの!?」

 

「あはは、突然ごめんね。私、可愛い子についメイド服を着せてあげたくなっちゃうの。でも、リゼさんは絶対似合うと思うんだよね!」

 

 

嬉々としてそう断言する愛園にリゼはたじたじになる

 

 

「で、でも私…接客の経験ないし…」

 

「大丈夫!メイド服着るだけだから!」

 

「いや、でも恥ずかし…三枝さ〜ん…!」

 

「諦めた方がいいよ、リゼさん。こうなると愛園さん止まらないから」

 

「そ、そんな〜…!」

 

 

助けを得ることはならず、リゼは愛園に個室へと連れ去られていった

 

 

 

 

「「お、おおおぉぉぉ…っ!」」

 

 

数分後…メイド服を身に纏い、恥ずかしがりながら戻ってきたリゼにアンジュと明那は声を漏らす

 

 

「あ、あんまりじっと見ないでほしいんだけど…」

 

「すみません、愛園さん。私、この子を指名してもいいですか?」

 

「いやだから接客はしないよ!?」

 

「いやほんと待って。うちの子可愛い過ぎん?メイド服との奇跡的相性(マリアージュ)効果抜群4倍弱点なんですが?ちょっと数枚カメラに収めてもいい?旅の記念に」

 

「それ本当に旅の記念なんだよね!?個人的な思惑が裏にあったりしないよね!?」

 

 

真顔だが先程よりも確実に感情が昂っているアンジュの発言にリゼは困惑する

 

 

「いや〜、やっぱり凄く似合うな〜!着せてあげて正解だったね!」

 

「本当にありがとうございます!愛園さん!」

 

「うん。たしかに可愛いけど、俺は流石にリゼさんに同情するわ。変な友人持ってることに」

 

 

明那が愛園に姿勢正しく礼するアンジュへの認識を改め、リゼに同情しているとお店の扉が開き、2人の男女が入店する

 

 

「すみませーん…って、リゼ?それにアンジュさんまで…」

 

「え…!?コ、コウさん…!?」

 

 

入店してきたのはリゼのライバルであり、同じ日に旅立った卯月コウだった

 

 

「なんでメイド服…もしかして金欠か?」

 

「違うよ!成り行きで着せられただけで…って、あれ?その子は…?」

 

「ああ、紹介するよ。この子はりりむちゃん。旅の途中で出逢ったんだ」

 

「こんにちは、りりむです!」

 

 

コウと共に入店した少女…りりむはペコリとお辞儀してリゼに自己紹介をする

 

 

「というか、なんでコウさんがメイド喫茶に…?」

 

「このお店、ヤオウシティでは結構有名なんだよ。だから1度体験してみようかなって」

 

「な、なるほど…。でも、メイド喫茶に女の子と一緒に来るのってどうなの…?」

 

「私は全然気にしてないよ〜。コウ君もお昼ご飯食べるだけだしね」

 

「そ、そうなんだ…」

 

 

リゼが2人と話しているなか、愛園が歩み寄る

 

 

「おかえりなさいませ、ご主人様。当店は初めてのご来店ですね?では、ここのルールをご説明させていただきます」

 

 

そう言うと、愛園はコウとりりむにメニューの本を手渡す

 

 

「当店では、1組につき1人メイドを指名することが出来ます。指名されたメイドには、ご主人様が退店されるまでの間、付きっきりで対応させていただきます。そして、当店にはある特別なサービスがあります。次のページをご覧ください」

 

 

コウ達はページをめくり、愛園は説明を続ける

 

 

「当店では、指名されたメイドにオプションとして様々なサービスを要求出来ます。例えば、"ご主人様への料理に愛情を注ぐこと"や"あーん"等になります。詳しい内容は記載されてますので、そちらをご覧ください」

 

 

"ただし…"と、愛園は付け加える

 

 

「当店の特別サービスは指名されたメイドとのバトルに勝利しなければなりません」

 

 

愛園の発言に、リゼ達は目を丸くする

 

 

「ポケモンバトルで…!」

 

「健屋さんが言ってたのはこれのことだったんだ…!」

 

「そう。ここのメイド喫茶ではメイドさんの特別サービスを受けるためにバトルをしないといけないんだよね。バトル好きな人には二重に美味しい店ってわけ」

 

 

驚くリゼ達に明那がそう説明する

 

 

「それではご主人様、当店のサービスはご利用になられますか?」

 

「面白そうだな…もちろん、利用します!そして俺が指名するのは…リゼ!お前だ!」

 

 

コウは力強く指を指して使命し、された当人のリゼは一瞬ぽかんと呆けるも理解が追いついた途端に驚愕の表情を示す

 

 

「えぇぇぇ!?いや、ちょっと待ってコウさん…!私べつにこれ着せられただけで働いてるわけじゃ…!」

 

「たしかに、リゼさん1人に接客を任せるのは心配だなぁ。なら、私とリゼさん、ご主人様とお嬢様のタッグバトルで勝てば、私がリゼさんと一緒にサービスします!」

 

「どうしてそうなるんですか!?」

 

「大丈夫!私がしっかりサポートしてあげるから!」

 

「いやそういう問題じゃなくて!」

 

「りりむちゃん、それでも大丈夫?」

 

「うん、いいよ!」

 

「こらそこ!自然に流れようとするんじゃない!私の話を聞けぇ!」

 

 

猛抗議するリゼだったが、ノリノリの愛園もコウ達も聞く耳を持たず、そのままメイド喫茶内のバトルフィールドへと連れて行かされることとなった

 

 

 

 

「それではこれより!メイド、愛園さんとリゼさん対ご主人様とお嬢様…卯月さんとりりむさんのタッグバトルを始めます!」

 

 

バトルフィールドへの移動を終えて審判のメイドがバトル前の説明を始めるなか、リゼは項垂れていた

 

 

「うぅ…どうしてこんなことに…」

 

「リゼー!頑張れー!でも負けても…いや、どうせサービスするなら私にしろー!」

 

「そこの欲求丸出し外野うるさい!」

 

 

観客席から応援?の声を飛ばすアンジュにリゼはキレ気味に返答する

 

 

「ごめんね、リゼさん。でも、これも乗り掛かった船ってことで!それに勝てば問題はないから!」

 

「乗り掛かったって言うか乗せられたんですけどね!いいですよ!こうなったらやってやりますよ!絶対に負けませんからね!コウさん!」

 

 

向かい合うコウに、リゼは力強くそう宣言する

 

 

「どんな形であれ、ポケモンバトルなら俺も負けるつもりはないぞ!頑張ろうな、りりむちゃん!」

 

「うん!」

 

 

リゼの宣言を受け、コウはりりむと共に闘志を漲らせる

 

 

「使用ポケモンは1体ずつの計2体!どちらかのポケモン全てを戦闘不能にした方の勝ちとなります!それでは、両者ポケモンを!」

 

「お願い!ポッタイシ!」

 

「行ってきて!ミルタンク!」

 

 

審判の指示を受け、リゼはポッタイシ、愛園は"ちちうしポケモン":ミルタンクを繰り出す

 

 

「行け!ラビフット!」

 

「行けー!ヒドイデ!」

 

 

対するコウは"うさぎポケモン":ラビフット、りりむは"ヒトデナシポケモン":ヒドイデを繰り出す

 

 

「それでは、バトル始め!」

 

「行くぞ、ラビフット!ミルタンクに"にどげり"!」

 

 

審判のバトル開始の合図の直後、先制を取ったコウのラビフットがミルタンクに迫る

 

 

「ポッタイシ!"バブルこうせん"でカバー!」

 

「ヒドイデ!"どくばり"でラビフットを守って!」

 

 

ミルタンクに迫るラビフットをポッタイシが"バブルこうせん"で迎撃しようとするも、ヒドイデの"どくばり"によって相殺される

 

 

「ミルタンク!"まるくなる"!」

 

 

そして、ラビフットが"にどげり"を仕掛ける直前にミルタンクは"まるくなる"を発動

 

ラビフットの"にどげり"が炸裂するが、"まるくなる"によって防御を高めたことでミルタンクは攻撃によるダメージを軽減させる

 

 

「防御力を高めたとはいえ、効果は抜群の技を受けてあの余裕…!」

 

「愛園さんのミルタンクは体力もあって耐久力が高いんだよね。ちょっとやそっとの攻撃じゃビクともしないよ」

 

 

ミルタンクの耐久力の高さに注目するアンジュに、明那はそう解説する

 

 

「なかなか硬いな…!それなら…ラビフット!"ビルドアップ"だ!」

 

 

ミルタンクの耐久力に対抗しようと、コウの指示を受けたラビフットは"ビルドアップ"を発動させて攻撃と防御を高める

 

 

「攻撃力と防御力を高めてきた…!積ませる隙を与えるわけにはいかない…!ポッタイシ!ラビフットに"メタルクロー"!」

 

 

"ビルドアップ"による能力強化が厄介と判断し、リゼはポッタイシをラビフットに突っ込ませる

 

 

「ラビフット!"でんこうせっか"!」

 

 

しかし、迎撃に出たラビフットの"でんこうせっか"による素早い攻撃が炸裂し、攻撃力が高まっていることもあってポッタイシは吹き飛ばされる

 

 

「ヒドイデ!もう1度"どくばり"!」

 

 

そして、追い討ちにヒドイデの"どくばり"が吹き飛ばされたポッタイシを襲う

 

 

「ポッタイシ…!」

 

「ポ…ポタァ…!」

 

 

リゼの声を受けてポッタイシは立ち上がるが、"どくばり"の追加効果によって毒状態となっていた

 

 

「毒状態…!このままじゃ…!」

 

「任せて、リゼさん!ミルタンク!"いやしのすず"!」

 

 

ポッタイシの毒状態にリゼが焦るなか、愛園はミルタンクに"いやしのすず"を指示する

 

優しい鈴の音が鳴り響き、それを聞いたポッタイシは毒状態が治って元気を取り戻す

 

 

「えー!?そんなのあり!?」

 

「"いやしのすず"か…!やっぱり、あのミルタンクが1番厄介だな…!りりむちゃん、ポッタイシをお願い!その間にラビフットでミルタンクを倒す!」

 

「分かった…!」

 

 

ミルタンクを先に倒そうと考えたコウはりりむに作戦を伝え、攻撃に出る

 

 

「ラビフット!"ニトロチャージ"」

 

「ポッタイシ!"バブルこうせん"!」

 

「ヒドイデ!"どくばり"!」

 

 

ラビフットは"ニトロチャージ"を発動してミルタンクに迫り、それをポッタイシが迎撃しようとするが、先程と同様にヒドイデがそれを阻止する

 

 

「ミルタンク!"まるくなる"!」

 

 

そしてここも先程と同様、技が炸裂する直前にミルタンクは"まるくなる"で防御に入り、攻撃を受ける

 

 

「今だ、ラビフット!"にどげり"!」

 

 

と、ここでコウが仕掛ける

 

"まるくなる"が解かれる瞬間に攻撃を決めようと技を受け切られてから間髪入れずに"にどげり"の指示を出す

 

 

「ミルタンク!"ころがる"攻撃!」

 

「なに…!?」

 

 

だが、ここで仕掛けたのは愛園も一緒だった

 

ラビフットの"にどげり"が決まる直前に、ミルタンクは"ころがる"攻撃を繰り出してラビフットと技をぶつけ合う

 

そして、ラビフットが"にどげり"を炸裂し終えてなお、止まらないミルタンクは"ころがる"攻撃でラビフットを吹き飛ばす

 

 

「うわぁ…!やっぱりこのコンボはいつ見てもエグいなぁ…!」

 

「"ころがる"攻撃は"まるくなる"の後だと威力が上がるからね。"ビルドアップ"で防御力を高めたとはいえ、ラビフットには相当なダメージが入ったはず…!」

 

 

アンジュの言う通り、ミルタンクの"ころがる"を受けたラビフットはその体がボロボロになっており、すぐに立ち上がれはしなかった

 

そして、ミルタンクの"ころがる"攻撃はそれで終わらず、今度はヒドイデに迫ろうとしていた

 

 

「わわわわ…!ヒ、ヒドイデ…!"ベノムショック"!」

 

 

りりむは慌てながらヒドイデに"ベノムショック"での迎撃の指示を出すが、それを受けてもミルタンクは止まらず、そのまま"ころがる"がヒドイデに炸裂する

 

 

「さあ!リゼさん、決めてください!」

 

「は、はい…!ポッタイシ!"バブルこうせん"!」

 

 

そして、愛園からの後押しを受けてリゼは指示を出し、ポッタイシの"バブルこうせん"がラビフットとヒドイデに炸裂する

 

 

「ラビフット…!?」

 

「ヒドイデ…!」

 

「ビ、ビフ…」

 

「ヒデェ…」

 

「ラビフット、ヒドイデ、戦闘不能!よって勝者!リゼさんと愛園さん!」

 

 

勝敗が決し、リゼは安堵の息を漏らす

 

 

「ふぅ…よかった…。愛園さん、ありがとうございました。ミルタンク、とても心強かったです」

 

「その場の流れだったけど、リゼさんには付き合わせちゃったから気にしないで。それに私、リゼさんと一緒にバトル出来て楽しかったよ!」

 

 

リゼと愛園は互いの奮戦を讃え合う

 

 

「お疲れ様、ラビフット…よく頑張ったな。ごめんね、りりむちゃん。勝たせてあげられなくて」

 

「ううん。バトル楽しかったから、りりむは気にしてないよ」

 

 

バトルに負けて悔やむコウをりりむはそう言って励ます

 

その2人に審判のメイドが歩み寄る

 

 

「残念でしたね、ご主人様、お嬢様。申し訳ありませんが、今回は特別サービス無しのおもてなしとなります」

 

 

結果を伝え、審判のメイドが2人をラウンジへと案内しようとしたその時、りりむが大きく手を挙げる

 

 

「お姉さん、りりむのお願い聞いてくれない?」

 

「はい、なんでしょうか?」

 

「りりむにメイド服を貸してほしいの!」

 

 

 

 

「はい、コウ君!あーん…」

 

「あーん…」

 

 

バトルの後、ラウンジの席に着いたコウはメイド服を着たりりむから差し出された料理を"あーん"で口に頬張る

 

 

「どう?美味しい?」

 

「うん、美味しいよ。でも、よかったの?なにもりりむちゃんがやることは…」

 

「コウ君は頑張ったし、お礼も出来てなかったから、りりむがご褒美をあげます!」

 

「りりむちゃん…!ありがとう…。ほら、りりむちゃんも食べなよ。バトル頑張ったんだし」

 

「うん!」

 

 

コウはりりむからの厚意を受け取り、2人での食事を満喫する

 

 

「なるほど、こういうのも凄く素敵だね…!」

 

「カップルで来れば勝っても負けても美味しい展開…やはりメイド喫茶、恐るべし…!」

 

「アンジュはどちらかというとする側じゃないの?」

 

「運命の人にならするけど、基本的にはされたい側だね!」

 

「ねぇ、この人中身おっさんだったりしな…ぐほぉっ!?」

 

 

コウとりりむの微笑ましい光景にリゼ達が各々感想を述べるなか、アンジュの気に障った明那はボディブローを食らう

 

 

「さて、それじゃあ私に付き合ってくれたリゼさん達には私がサービスするね!アッキーナも!」

 

「え…!?いや俺はべつに…!」

 

「アッキーナ、ここのところ旅に出てて会えてなかったし、労いの意も込めて…ね?」

 

「分かった!分かったから愛園さん!お願いだから手を繋ぐのやめてくれない!?ただでさえあることないこと噂に…!」

 

 

顔を真っ赤にする明那の手を引き、席へと案内する愛園の後ろをリゼ達も付いて行く

 

 

「なるほど、だから三枝さん行きたがらなかったんだ…」

 

「でも内心満更でもないんだろうな…。くそ、羨ましい…!イチャイチャ見せられて私のハートはボロボロだよぉ…!なあ、リゼェ…!私に"あーん"のサービスしてよぉ…!」

 

「…そんなにしてほしいの?」

 

「え?もしかしてこれやってくれる雰囲気…?」

 

「…やっぱりやめとこうかな」

 

「あああああぁぁぁ…!ごめんごめん嘘嘘!気変わらないでお願いしますぅ…!」

 

「…まあ、アンジュには私の旅に付き合ってもらってるし?ちょっとだけなら…」

 

「本当…?やっぱり嘘とか言わん…?」

 

「あんまりしつこいと本当に気が変わるよ?」

 

「分かった!もう言わない!ほら、早く席に着こう!もうお腹ペコペコだよ〜!」

 

 

慌て出すアンジュに、リゼはクスッと笑う

 

 

「…もう、しょうがないんだから」

 

 

愛園からのサービスも受け、リゼ達は楽しいひと時を過ごした

 





リゼ・ヘルエスタ
手持ち:ポッタイシ、イーブイ、バタフリー
   サイホーン

アンジュ・カトリーナ
手持ち:ゴルーグ、ビッパ

卯月コウ
手持ち:ラビフット

愛園愛美
手持ち:ミルタンク

魔界ノりりむ
手持ち:ヒドイデ
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