にじさんじ×ポケットモンスター   作:Mr.ソロ

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第17話「ヤオウジム!リゼvs巴!」

 

「よし!調子もバッチリ!ポケモン達のコンディションも問題なし!」

 

 

ヤオウシティのポケモンセンター…そのラウンジで昼食を終えたリゼはこれから臨むジムリーダー:白雪巴とのジム戦に意気込む

 

 

「気合入ってるね。白雪さんはくさタイプのポケモンを使いこなすジムリーダーだけど、選出はもう決まってる?」

 

「うん!手持ち的にやや不利かもしれないけど、大丈夫!」

 

「そっか、なら行こうか」

 

 

準備万端であることを確認し、リゼとアンジュはヤオウジムへと向かうべく席を立つ

 

 

「あっ!リゼさんにアンジュさん!」

 

 

その時、リゼ達の後ろから健屋の声が掛かる

 

 

「健屋さん…!と、隣の人はたしか…」

 

 

リゼ達が振り返ると、そこには健屋ともう1人男性の姿があった

 

 

「はじめまして、私グウェル・オス・ガールと申します。あなた方お二人のことは健屋殿から聞いています。昨日はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

 

「い、いえいえ…!ウツロイドに操られて仕方なかったんですから、気にしないでください…!それよりも、大きな怪我や後遺症が無いみたいでよかったです」

 

「お気遣い、ありがとうございます。一応、ジョーイ殿からは経過を見るようにと言われているので、今日1日は私もポケモン達も安静にするつもりです。お二人はこれからどちらに?」

 

「これから白雪さんとのジム戦に行くんです」

 

「ジム戦ですか…!もしよろしければ、そのバトルを観戦させていただいてもいいでしょうか?」

 

「あっ!私もー!夜までお仕事ないから、リゼさんと巴さんのジム戦見たーい!」

 

 

グウェルと健屋の頼みをリゼは快く承諾し、一行は巴の待つヤオウジムへと向かう

 

 

 

 

「待っていたわ、リゼさん。それにいらっしゃい、アンジュさん、健屋さん。あと昨日無様を晒したグウェルちゃん」

 

 

ジムに到着後、中で待っていた巴の歓迎の言葉にリゼ達は苦笑いを浮かべる

 

 

「巴さん、グウェルさんはウツロイドに操られてたんだから…」

 

「それはもちろん分かってるわ、健屋さん。でも、グウェルちゃんは私や湊ちゃんと並ぶこの街の顔。どんな理由であれ、あんな恥を晒したことを私がそう簡単に許すわけにはいかないの」

 

「き、厳しいですね…白雪さん…」

 

「あはは…。まあ、正論ですから私は真摯に受け止めるだけです。本当にご迷惑おかけしました」

 

「まったく…。まあいいわ、それよりもジム戦を始めましょうか」

 

 

グウェルへの小言も程々にし、巴はリゼ達をバトルフィールドへと案内する

 

アンジュ達が観客席に座り、リゼと巴がバトルフィールドに立つと審判台に上がった審判が説明を始める

 

 

「これより、チャレンジャー:リゼとジムリーダー:白雪巴のジム戦を始めます!使用ポケモンは3体!どちらかのポケモン全てを戦闘不能した方の勝利となります!なお、ポケモンの交代はチャレンジャーのみ認められます!それでは、両者ポケモンを…!」

 

「お願い!バタフリー!」

 

「いきなさい!ロゼリア!」

 

 

審判の指示に従い、リゼはバタフリー、巴は"いばらポケモン":ロゼリアを繰り出す

 

 

「くさタイプに相性の良いむし・ひこうタイプのポケモンだね!」

 

「でも、一概に有利とは言えません」

 

「タイプ相性だけで勝てるほど、ジムリーダーは甘くはないですからね…!油断は禁物だよ…リゼ…!」

 

 

アンジュ達が見守るなか、ジム戦の火蓋が切られる

 

 

「それでは…バトル始め!」

 

「バタフリー!"サイケこうせん"!」

 

「ロゼリア!"マジカルリーフ"で迎え撃って!」

 

 

バトル開始と同時にバタフリーとロゼリア…2体の繰り出した技は互角の威力でぶつかり合い、相殺に終わる

 

 

「バタフリー!"エアスラッシュ"!」

 

「ロゼリア!"あまいかおり"!」

 

 

続けてリゼは攻撃を指示するが、バタフリーが"エアスラッシュ"を放つよりも先に、ロゼリアの"あまいかおり"がバタフリーを包み込み、その香りにうっとりとしたバタフリーは攻撃を止め、動きを止めてしまう

 

 

「ロゼリア!"やどりぎのタネ"!」

 

 

そして、動きの止まったバタフリーにロゼリアが"やどりぎのタネ"を放ち、それが撃ち込まれたバタフリーの体に種から生えたツタが絡み、体力を奪っていく

 

 

「バタフリー…っ!」

 

「畳み掛けるわよ!ロゼリア!"ヘドロばくだん"!」

 

 

動揺するリゼに容赦なく、巴は間髪入れずに攻撃を指示し、ロゼリアの放った"ヘドロばくだん"がバタフリーに炸裂する

 

 

「…っ!バタフリー!戻って!」

 

 

このままではマズいと判断したリゼはバタフリーをボールへと戻す

 

 

「いい判断ですね。"やどりぎのタネ"の効果はボールに戻せば解除されます」

 

「それに"あまいかおり"の時から白雪さんのペースに呑まれていたから、ここで一旦落ち着かないと…」

 

「いきなり激しい展開でドキドキしちゃった…!」

 

 

開幕からアンジュ達がヒヤヒヤするなか、巴はリゼに問う

 

 

「どうかしら?リゼさん。魅惑的な技で翻弄し、追い詰めるくさタイプポケモン達を、あなたはどう攻略する?」

 

「考えならあります…!お願い!ポッタイシ!」

 

 

そう答えたリゼは2体目のポケモンとしてポッタイシを繰り出す

 

 

「ポッタイシ…相性の悪いポケモンでどう攻略するつもりなのか、見せてもらうわ!ロゼリア!"あまいかおり"!」

 

 

お手並み拝見と言わんばかりに、巴はロゼリアにバタフリーを苦しませた"あまいかおり"を指示する

 

 

「ポッタイシ!正面に向けて"うずしお"!」

 

 

対するポッタイシは、リゼの指示に従って両腕を前に突き出して"うずしお"を発動

 

逆巻く渦は迫る"あまいかおり"を呑み込み、不発に終わらせる

 

 

「おおっ!」

 

「上手い…っ!」

 

 

技の使い方にアンジュ達は思わず声を上げる

 

そして、準備が整うと同時にポッタイシは"うずしお"をロゼリアへと放つ

 

 

「ロゼリア!腕を上げなさい!」

 

 

ロゼリアは、巴の指示に従って両腕を上げるだけで回避はせず、されるがまま"うずしお"に呑まれる

 

 

「よし、捕らえた!ポッタイシ!渦の中に突っ込んで!」

 

 

ロゼリアの拘束に成功したと思い、リゼの指示に従ってポッタイシは跳躍して"うずしお"の中へと飛び込む

 

 

「あっ…!」

 

「ふふ…!」

 

 

その時、健屋が驚いた声を上げ、巴はクスリと笑う

 

何故なら、ロゼリアはその両腕を渦に囚われておらず、ポッタイシへの迎撃態勢を取って待ち構えていたのだ

 

 

「さっきの"両腕を上げろ"ってのはそういう…っ!」

 

「そうよ。ウツロイドを倒す要因となった技で崩しに来るのは予想出来ていたもの。あなたは私との全力のバトルを望んだ…だから容赦はしないわ!ロゼリア!"マジカルリーフ"!」

 

 

策を読まれ、逆に利用されたポッタイシに必中の技"マジカルリーフ"が迫る

 

 

「ポッタイシ!渦の流れに乗って!」

 

 

だが、リゼは取り乱すことなく指示を出し、ポッタイシは勢いよく流れる渦に身を任せる

 

しかし、"マジカルリーフ"は必中の技。逃げようとも追従してくる…のだが…

 

 

「渦の流れに追い付けない…!」

 

 

"マジカルリーフ"の追従速度より、渦の流れに乗ったポッタイシの泳ぐ速度が勝り、"マジカルリーフ"は追い付くことが出来ずに最後には勢いがなくなって消滅した

 

 

「ポッタイシ!そのまま"つつく"攻撃!」

 

 

そして、ロゼリアにトドメを刺そうと渦の流れの速さを利用した"つつく"攻撃を仕掛ける

 

 

「ロゼリア!集中して狙うのよ!"ヘドロばくだん"!」

 

 

ロゼリアは速い渦の流れに乗るポッタイシに狙いを定める

 

 

「ロゼ…ッ!」

 

 

そして、放たれた"ヘドロばくだん"は完璧にポッタイシへと迫り…

 

 

「ポッタイシ!渦に潜って躱して!」

 

 

リゼの指示に素早く反応したポッタイシに渦の中へと潜られて躱される

 

そのままポッタイシは渦の流れに乗って猛スピードでロゼリアへと迫り、加速したことで威力が増した"つつく"が炸裂させ、渦を貫いてロゼリアを吹き飛ばす

 

 

「ロ、ロゼ〜…」

 

「ロゼリア、戦闘不能!ポッタイシの勝ち!」

 

「やった!よく頑張ったよ!ポッタイシ!」

 

 

まずは1体目を倒し、リゼはポッタイシに労いの言葉を掛ける

 

 

「凄いバトルだったね…!」

 

「白雪殿が読み勝ってる…と、一時は思いましたが、リゼさんのバトルの組み立てがそれを上回りましたね」

 

「この発想力がリゼのバトルの持ち味ですから」

 

 

相性の不利を覆して勝利したリゼのバトルにアンジュ達はそれぞれ感想を述べる

 

 

「よく頑張ったわね、ロゼリア。ゆっくり休みなさい。やるわね、リゼさん!今のバトル、私も思わず…んん…っ!身体が震えたわ…!」

 

「え…?あ、は、はい…。ありがとうございます…」

 

 

色っぽく身悶えする巴に、リゼは困惑と恥ずかしさを感じながら返答する

 

 

「おー!巴さん、楽しんでるね!」

 

「こんなバトルをする人はなかなか見ないですからねぇ」

 

(え…?アレを見てなんで普通の反応…?私とリゼがおかしいんか…?)

 

 

加えて、観客席のアンジュも健屋とグウェルの反応に困惑する

 

 

「でも、これで安心しないことよ。次の子はもっと強いんだから。いきなさい!ツタージャ!」

 

 

そう宣言し、巴は2体目に"くさへびポケモン":ツタージャを繰り出す

 

 

「さっきのロゼリアと違って素早そう…!でも、動きを止めればどうってことない!ポッタイシ!"うずしお"!」

 

 

まずは相手の動きを封じようと、リゼの指示でポッタイシは"うずしお"を放つ

 

 

「ツタージャ!"グラスミキサー"!」

 

 

対する巴はツタージャに"グラスミキサー"を指示し、"うずしお"にぶつけて相殺させる

 

 

「そんな…っ!」

 

「ツタージャ!"まきつく"!」

 

 

そして、間髪入れずに素早く接近したツタージャは"まきつく"でポッタイシを拘束する

 

 

「拘束された…!」

 

「やり返してきましたね、白雪殿…!」

 

「でも、ポッタイシには両腕を封じられても出せる技がある…!」

 

「ポッタイシ!"つつく"攻撃!」

 

 

アンジュの指摘通り、リゼはポッタイシが両腕を封じられても出せる技"つつく"を指示し、ツタージャに反撃する

 

 

「ツタージャ!"メロメロ"!」

 

 

だが、"つつく"が炸裂する前に、ツタージャが放った"メロメロ"を受けたポッタイシはメロメロ状態となり、攻撃を中断されてしまう

 

 

「ポッタイシ…!しっかりして…!」

 

 

リゼが呼び掛けるが、メロメロ状態のポッタイシはツタージャに見惚れてその声は届いていない様子だった

 

 

「フィニッシュよ!ツタージャ!"グラスミキサー"!」

 

 

そして、巻き付かれた状態から放たれた"グラスミキサー"が炸裂し、吹き飛ばされたポッタイシは地面に伏す

 

 

「ポ、ポタァ…」

 

「ポッタイシ、戦闘不能!ツタージャの勝ち!」

 

「あ、圧勝だったね…!」

 

「"うずしお"への対策に素早い動き、"まきつく"と"メロメロ"を絡めた攻め…見事でしたね」

 

 

ポッタイシにほぼ何もさせずに勝利したツタージャに、健屋とグウェルはそう感想を述べる

 

 

「お疲れ様、ポッタイシ…よく頑張ったね」

 

 

リゼはポッタイシを労ってボールに戻し、次に繰り出すポケモンのボールを手にする

 

 

「ツタージャの素早さに対抗できるのはあなたしかいない…。お願い!イーブイ!」

 

 

リゼは3体目のポケモンとして、イーブイを繰り出す

 

 

「素早さに自信がある子なの?なら、見せてもらいましょうか…!ツタージャ!"グラスミキサー"!」

 

「イーブイ!"でんこうせっか"!」

 

 

先制したツタージャが"グラスミキサー"を放つが、イーブイは"でんこうせっか"のスピードでそれを避け、ツタージャへと迫る

 

 

「いいスピードね。でも、私のツタージャにとってそれはまだ対応圏内よ。ツタージャ!躱して"まきつく"!」

 

 

余裕の表情を見せる巴の指示通り、ツタージャは迫るイーブイの"でんこうせっか"をヒラリと躱し、直後に"まきつく"でその身を拘束する

 

 

「またさっきと同じ…!」

 

「私のツタージャに安易に距離を詰めたのは失敗だったわね。ツタージャ!"メロメロ"!」

 

 

声を上げる健屋の予感通り、ポッタイシの時と同様に拘束されたイーブイにツタージャの"メロメロ"が放たれる

 

 

「イブ…?」

 

「えぇ…!?」

 

「"メロメロ"が効いていない…!」

 

「そう、リゼのイーブイは…!」

 

「私のツタージャと同じメスの個体…!」

 

 

だが、巴のツタージャと同じく性別がメスであったイーブイに"メロメロ"の効果は発揮されなかった

 

 

「イーブイ!"かみつく"攻撃!からのツタージャを投げ飛ばして!」

 

 

巴が動揺している隙にリゼの指示を受けてイーブイはツタージャに"かみつく"を炸裂させる

 

そして、攻撃を受けたことで拘束を解いてしまったツタージャをイーブイは空中へと投げ飛ばす

 

 

「今だよ、イーブイ!"アイアンテール"!」

 

 

そして、空中へ投げ飛ばされたツタージャにイーブイの"アイアンテール"が炸裂し、地面へと叩き付ける

 

 

「タ、タジャ〜…」

 

「ツタージャ、戦闘不能!イーブイの勝ち!」

 

「ふぅ〜…!ハラハラした〜…!」

 

 

バトルに一区切りがつき、緊張の糸が切れた健屋は大きく息を吐く

 

 

「一応、イーブイはオスとメスで尻尾の模様が違うのでそこから判別出来ますが、白雪殿がそれを知らなかったのが幸いしましたね」

 

「これで白雪さんのポケモンは残り1体…!まだバタフリーも残ってるし、このまま…!」

 

「さて、それはどうでしょうか?」

 

 

リゼの勝利に希望を見出すアンジュに、グウェルは意味深にそう呟く

 

 

「流石ね、リゼさん。私のポケモン達の攻めをこうも容易く攻略するなんて。でも、最後の1体…私のパートナーはそう簡単にはいかないわよ!いきなさい!アマージョ!」

 

 

巴は最後の1体にアマージョを繰り出す

 

 

「アマージョ…たしか、ウツロイドとのバトルの時は足を使った技が強力だった…。接近戦よりも距離を取って戦うのがいいかもしれない…。戻って、イーブイ!お願い!バタフリー!」

 

 

リゼは考えた末に一度イーブイをボールに戻し、代わりにバタフリーを繰り出す

 

 

「さあ!どこからでもかかってきなさい!」

 

「もちろん、そのつもりです!バタフリー!"エアスラッシュ"!」

 

「アマージョ!"こうそくスピン"!」

 

 

バタフリーが放った"エアスラッシュ"に対し、アマージョは"こうそくスピン"で突っ込み、激突する

 

だが、"こうそくスピン"の回転に弾かれ続けて"エアスラッシュ"はその威力を徐々に削ぎ落され、アマージョはダメージを最小限に抑えてそれを突破し、バタフリーへと迫る

 

 

「無理矢理突破した…!?」

 

「白雪殿のアマージョは先程までの2体と違って補助技による小細工が一切ないゴリ押し型。それなりの大技でもない限り、相性の悪い技にも無理矢理飛び込んで攻撃の機会を作ってきます」

 

 

アマージョの強引な戦い方に驚くアンジュに、グウェルがそう説明する

 

 

「アマージョ!そのまま"トリプルアクセル"!」

 

「バタフリー!"むしくい"で迎え撃って!」

 

 

アマージョの"こうそくスピン"の回転を利用した"トリプルアクセル"とバタフリーの"むしくい"が衝突する

 

だが、3回攻撃ができる上に回数ごとに威力が上がる"トリプルアクセル"の2撃目、3撃目が炸裂し、バタフリーは地面に叩き付けられる

 

 

「フ、フリィ…」

 

「バタフリー、戦闘不能!アマージョの勝ち!」

 

「よくやったわ、アマージョ」

 

 

バタフリーを下したアマージョに、巴はお褒めの言葉を送る

 

 

「やっぱり強いね…巴さんのアマージョ…!」

 

「これでリゼ殿は残りイーブイのみ。なかなか厳しい展開かもしれませんね」

 

「でも、軽減されているとはいえ、"エアスラッシュ"と"むしくい"のダメージはアマージョに効いてるはず…!まだリゼにも勝機はありますよ…!」

 

 

リゼの勝利を信じ、アンジュは固唾を飲んで見守る

 

 

「白雪さん…強い…!でも、だからこそ勝ちたい…!お願い!イーブイ!」

 

 

想いを込め、リゼは最後の1体となるイーブイを再び繰り出す

 

 

「これが最後の勝負…お互い、全力をぶつけ合いましょう!」

 

「はい!イーブイ!"アイアンテール"!」

 

 

最後のバトルが始まり、まずは先制でイーブイが"アイアンテール"を仕掛ける

 

 

「アマージョ!"こうそくスピン"!」

 

 

それに対し、アマージョは"こうそくスピン"を発動し、イーブイの"アイアンテール"はアマージョ本体に届くことなく弾かれる

 

 

「技の出が早い…!ならそれ以上の速さで攻める…!イーブイ!"でんこうせっか"!」

 

 

アマージョの隙を作ろうとイーブイは"でんこうせっか"を仕掛ける

 

 

「イブ…ッ!」

 

「イーブイ…!?」

 

 

だが、アマージョの寸前まで迫ったところでイーブイは技を中断し、怯んで動きを止めてしまう

 

 

「リゼ…!アマージョの特性は"じょおうのいげん"…!威圧感を与えて先制技を失敗させるんだ…!」

 

「そういうこと。でも、もう手遅れよ。アマージョ!"ふみつけ"!」

 

 

イーブイの技が失敗した理由をアンジュが叫ぶも、出来た隙に容赦なく巴は指示を出し、イーブイはアマージョにふみつけられる

 

 

「イーブイ…っ!」

 

 

イーブイは必死に踠くも、アマージョの"ふみつけ"は力強く、抜け出すことが出来ないでいた

 

 

「これは勝負アリかしらね?アマージョ!"トロピカルキック"!」

 

 

身動きが取れないイーブイに、アマージョは容赦ない"トロピカルキック"を放とうと構える

 

 

「イーブイ!尻尾を使って"すなかけ"!」

 

 

だが、窮地に陥っているはずのリゼに焦りの様子はなく、イーブイに反撃の指示を出す

 

イーブイは尻尾を使って砂を巻き上げ、それが目に入ったことで苦しむアマージョは思わず仰け反り、"ふみつけ"の力が緩んだイーブイはそこから抜け出すことに成功する

 

 

「イーブイ!アマージョの足下に"アイアンテール"!」

 

 

そして、砂で視界を奪われて隙が出来たアマージョ…その足下にイーブイの"アイアンテール"が炸裂し、アマージョはその場に転び倒れる

 

 

「イーブイ!"かみつく"!」

 

「アマージョ!"トリプルアクセル"!」

 

 

倒れ込んだアマージョにイーブイが"かみつく"を仕掛けるが、アマージョはその状態から"トリプルアクセル"を繰り出し、初撃で"かみつく"を受け止め、続く2撃をイーブイに炸裂させる

 

 

「アマージョ…!まだやれる…!?」

 

「マージョ…!マッ…!?」

 

 

アマージョは立ち上がるが、"アイアンテール"を受けた足のダメージが響いているらしく、痛がる様子を見せる

 

 

「イーブイ…!大丈夫…!?」

 

「イ、イブ…ッ!」

 

 

対するイーブイもまだ倒れないが、"トリプルアクセル"のダメージが大きく、体力は限界の状態だった

 

 

「お互い限界が近いようね…。なら、次の技で決着をつけるわ!」

 

「望むところです…!イーブイ!"アイアンテール"!」

 

「アマージョ!"トロピカルキック"!」

 

 

この一撃に全てを賭けようと、リゼと巴は力強く最後の指示を出す

 

イーブイとアマージョは同時に相手へと突っ込み、それぞれ"アイアンテール"と"トロピカルキック"を繰り出し、ぶつかり合う

 

 

「イブゥ〜…ッ!」

 

「マージョォ…ッ!」

 

 

ぶつかり合った2つの技は拮抗し、イーブイとアマージョは更に力を込める

 

 

「マッ…マジョ〜…ッ!」

 

 

だが、足に溜まったダメージが響き、押し負けたアマージョにイーブイの"アイアンテール"が炸裂する

 

 

「アマージョ…っ!」

 

「マ、マージョ〜…」

 

「アマージョ、戦闘不能!イーブイの勝ち!よって勝者、ヘルエスタシティのリゼ!」

 

「やった…。やったよ…!イーブイ…!」

 

 

激しいバトルを終え、審判からの勝利宣言を聞いたリゼはイーブイの下へ駆け寄る

 

バトルに勝って喜ぶイーブイもリゼの下へ駆け寄るが、リゼに抱き着いた途端に力が抜けてもたれかかる

 

 

「…よく頑張ったね。お疲れ様」

 

 

ボロボロになるほど奮闘したイーブイをリゼは優しく撫でて労う

 

 

「お疲れ様、アマージョ…いいバトルだったわ。おめでとう、リゼさん。あなたとあなたのポケモン達のバトル…本当に見事だったわ」

 

「ありがとうございます!」

 

「そして、私とのバトルに勝った証として、このヤオウバッジをあなたに渡すわ。残すバッジはあと5つ…あなたのポケモンリーグ挑戦、応援してるわ」

 

 

リゼと巴は互いの健闘を讃えて握手を交わし、勝利の証としてヤオウバッジを受け取る

 

 

「ふぅ〜…!今回は手持ち的に少し不安なところもあったけど、なんとか勝てたね…」

 

「リゼさんと巴さんのバトル…凄すぎてずっとハラハラドキドキが止まらなかった…!」

 

 

バトルが終わって一息つくアンジュと健屋はそれぞれの感想を呟く

 

そして、同じ観客席にいたグウェルは満足気な…それでいて何かいいことでも思いついたような笑みを浮かべていた

 

 

「いやぁ…やはりポケモンバトルは良いですね…。バトルするトレーナーに見る側も思わず熱狂してしまう…。やはり、大きな大会を開くならこれ以上のものはないですね…!」

 

 

 

 

 

こうして、ジムリーダー:白雪巴とのジム戦に勝利し、3つ目のバッジを手に入れたリゼ

 

そして、何かを企むグウェルはヤオウシティにどんな嵐を巻き起こすのか…

 





リゼ・ヘルエスタ
手持ち:ポッタイシ、イーブイ、バタフリー
   サイホーン

アンジュ・カトリーナ
手持ち:ゴルーグ、ビッパ

白雪巴
手持ち:アマージョ、ツタージャ、ロゼリア
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