にじさんじ×ポケットモンスター   作:Mr.ソロ

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第26話「RRRビーチ!思いがけぬ再会!」

 

「〜〜〜…っ!海だ〜〜〜っ!」

 

 

ニジサンジ地方の北西に位置するRRRビーチ

 

綺麗な海と砂浜が広がるその場所に胸を躍らせ、少女達は波打ち際を駆ける

 

 

「それ〜!」

 

「わぶ…っ!やったな〜…っ!」

 

「ひまちゃ〜ん!あまみゃ〜!日焼け止め塗らないと大変なことになるよ〜!」

 

 

水着を身に纏い、水をかけ合ってはしゃぐひまわりと天宮に遠くから凛月が呼び掛ける

 

 

「いやぁ、まさか数日もホテルに泊まりながらこのビーチを満喫できるなんてね。舞元さんに感謝しないと」

 

 

海から少し離れたところ…ビーチパラソルで陽射しを避け、広めのレジャーシートの上に腰掛ける叶がそう呟く

 

遡ること昨日の出来事…チャンピオン:舞元の提案でリゼと叶がバトルをしたその後、舞元がZリングとZクリスタルを手に入れる機会を設けるイベントの開催を宣言

 

そして、リゼ達にも是非参加してほしいとのことで、開催までの間は舞元が代金を支払う形でホテルに宿泊し、しばらくRRRビーチに滞在することとなった

 

 

「ところで、葛葉さんは何処に行ったんですか?」

 

「葛葉なら相変わらずで、ここでもバトルの相手を求めて探しに行っちゃいました。少しくらいのんびりすればいいのに…」

 

 

休息を取ろうとしない葛葉に呆れる叶に、アンジュと凛月は苦笑いで同意を示す

 

 

「ところで…リゼさんは海に行かないんですか?」

 

 

そんななか、レジャーシートの隅で縮こまるリゼに凛月が問い掛ける

 

 

「わ、私はいいかな〜…って」

 

 

と、リゼは答えるが、目を逸らして冷や汗を大量に流しているその様子は明らかに変であった

 

 

「リゼさん、汗凄いですよ…?具合でも悪いんですか…?」

 

「そういえば、ひまちゃんが誘った時もあまり乗り気じゃなかったよね。海に嫌な思い出でもあるの?」

 

「そ、それが…。私、幼い頃にホウエン地方へ旅行に行った時のクルージングでサメハダーの群れに襲われた…というか、追いかけられたことがあって…」

 

「まあ、要するにサメハダーが怖いんだよね。結構色んな海で目撃もされるし」

 

 

簡潔にまとめてくれたアンジュに、リゼはブンブンと首を縦に振って頷く

 

 

「群れってのがまたトラウマポイントだね…」

 

「だ、大丈夫ですよ…!リゼさん…!このビーチに凶暴なポケモンはいないって聞いてますから…!」

 

「ほ、本当…?」

 

「そうじゃなかったら怪我人が出るとか何とかで悪い噂が立ってるはずだよ。つまりはそういうことだから、安心していいんじゃない?」

 

 

凛月と叶の説得で、リゼの表情から不安が取り払われる

 

 

「よ、よかったぁ…。な、なら私もちょっと行ってこようかな…?」

 

「うんうん、行こうや行こうや!成長したリゼとそのワンピースとこの綺麗な海のマリアージュ…アンちゃんに見せてぇや!」

 

「アンジュさんって、時々キモ…危ないおっさんみたいなこと言いますね」

 

「今ストレートに"キモい"って言いかけましたよね?というか、叶さんも時々容赦ないこと言いますよね?いや、言い返すことは出来ないんですけど、結構グサリと刺さってるんですよ?私も心ある人間なんですよ?」

 

「あ…!僕はここでのんびりしてるから凛月さんも遊びに行って大丈夫だよ〜」

 

「無視は許せねぇよなぁ!?」

 

「はいはい、いいから行くよー」

 

 

叶に憤慨するアンジュを引き摺り、リゼと凛月はひまわり達に合流する

 

 

「あ…!リゼちゃ〜ん!りっちゃ〜ん!見て見て〜!あそこにケイコウオおるで〜!」

 

「ママンボウやタマンタもいる〜!」

 

 

合流するリゼにひまわりと天宮が興奮気味にビーチに生息しているポケモンを見つけ、知らせてくる

 

 

「わぁ〜…!凄〜い…!」

 

 

改めて辺りを見渡せば、ポケモンは至るところにその姿を見せていた

 

海には水棲ポケモンがゆったりと泳いでいるのが見え、砂浜には観光客が気になって顔を出すポケモン…そして、ビーチの後ろにある広大な密林からもポケモン達が物珍しそうにこちらを見ていた

 

 

「お…!ナマコブシもおるでな!可愛いね〜!よ〜しよしよゴフッ…!?」

 

 

そんななか、砂浜でナマコブシを見つけたアンジュは可愛がろうとその頭を撫でるが、ナマコブシにはそれが嫌だったらしく、口から飛び出た拳型の内臓により鮮やかなアッパーをお見舞いさせられる

 

 

「もう、なにやってるの…」

 

「め、愛でてただけなのに…」

 

「あはははは…!今のは傑作だったわね、アンジュ!」

 

「誰だぁ!人の不幸を笑う最低な奴…って、えぇ…!?」

 

 

ナマコブシに殴られて泣き顔になるアンジュを笑う声が聞こえ、リゼ達は声の主へと振り返るとそこには意外な人物の姿があった

 

 

「ぐ、郡道さん…!?」

 

「久しぶりね、リゼさん。それにひまちゃん、凛月さん、天宮も」

 

 

リゼ達の前に現れたのはグンカンシティのトレーナーズスクールの教師であり、ジムリーダーの郡道美玲だった

 

 

「どうして郡道さんがここに…?」

 

「いやぁ、ウチの教え子達が演劇コンクールで金賞を取ってね?その副賞としてここのホテルの宿泊券を貰ったのよ」

 

「教え子達…って、もしかして…!」

 

「あ…!リゼさんだ〜!」

 

 

リゼが郡道の教え子について見当が付いたその時、郡道の後方からリゼの名を呼ぶ5人の少女が走ってくる

 

 

「チグサさん…!それに他のみんなも!」

 

 

郡道に続いて現れたのは、かつてリゼがグンカンシティのトレーナーズスクールでバトルをした西園チグサ、朝日南アカネ、北小路ヒスイ、東堂コハク、周央サンゴの5人だった

 

 

「お久しぶりです!リゼさん!」

 

「まさかこんなところでまた会えるなんて!」

 

「ん?よく見たらリゼさん以外にもいるね」

 

「ほんとだ〜!ひまわりさんに、凛月さん、天宮さんもいる〜!」

 

 

リゼとの再会を喜ぶとともに、チグサ達はひまわり達の存在にも気が付く

 

 

「お〜!チグちゃん達やん!」

 

「久しぶりやね〜!」

 

「ひまちゃん達も知り合いなの…!?」

 

「うん!グンカンシティに訪れた時、郡道さんに紹介されたんだ〜!」

 

「ってことは、葛葉さん達とも?」

 

「ええ、バトルさせてもらったわ。その2人は一緒じゃないの?」

 

「叶さんはあそこです。葛葉さんは観光客の方とバトルしたいらしくて何処かに…」

 

「あ〜…なるほどねぇ。まあ、バトルジャンキーな彼らしいわね」

 

 

叶同様、郡道も葛葉に呆れるなか、チグサ達はリゼ達に詰め寄って質問攻めを始める

 

 

「ところで、リゼさん達は今幾つジムバッジを手に入れたんですか…!」

 

「私もひまちゃん達も3つだよ。グンカンシティとエデンシティ、ヤオウシティの3つ」

 

「どのジムが1番苦戦しましたか…!」

 

「う〜ん…私はどのジムも苦戦したかなぁ」

 

「ひまも結構ギリギリだったぁ…」

 

「へぇ、意外と何処も苦戦するんですね…」

 

「ジムリーダーはトレーナーの実力を限界まで引き出して、見極めることも仕事の1つだから相手の力量によってバトルに使うポケモンのレベルも違うのよ」

 

「旅を始めたばかりのトレーナーなら大抵何処のジムに挑戦しても苦戦はするものだよ。まあ、ある程度実力がないと挑ませてくれないジムもあるけどね」

 

「え…!そうなんですか…!」

 

「ヘルエスタやシーズがそれに当たるわね。他の6つはどの順番でも回れるけど、この2つだけはそれまでに付く実力的に最後になるわ」

 

「そうなんだ…!ちゃんと覚えておかないと…!」

 

 

質問が続くなか、ふとチグサが不敵な笑みを浮かべる

 

 

「ところで皆さん…!アレから私達も強くなったので、ここでリベンジマッチといきませんか…!」

 

 

リベンジマッチと称して、リゼ達はチグサ達にポケモンバトルを挑まれる

 

 

「お〜!いいね〜!」

 

「今更だけど、ここでのバトルって大丈夫なの?」

 

「一応、ここはポケモンバトルOKのエリアだから大丈夫よ。でも、あまり強力な技を使うのは控えてね。他の観光客も承知してるだろうけど、もしものことがあったら大変だから」

 

「そのあたりの心配は私とゴルーグが気を配るよ」

 

「助かるわ、アンジュ」

 

「じゃあ、また前みたいに1人ずつのバトル?」

 

「なら人数もちょうどいいし、兄やんを呼んでくる!先に始めといていいよ〜!」

 

 

そう言うと、ひまわりは叶の下へ走っていく

 

 

「それじゃあ、トップバッターは私がいこうかな」

 

「じゃあ、こっちの先鋒はリゼさんだ〜!」

 

「私ぃ…!?ま、まあべつに構わないけど…」

 

 

1番手を名乗り出るヒスイの相手として、天宮に指名されてリゼが前に出る

 

 

「思い返せば、リゼさんとは1度バトルしてましたね」

 

「そうだね。あの時は私が負けたけど、今回は勝つよ!」

 

「望むところ…!頼んだよ!サメハダー!」

 

「「あ…っ!!」」

 

 

意気込んだヒスイが"きょうぼうポケモン":サメハダーを繰り出すと同時に、アンジュと凛月が"マズい…!"とでも言いたげな声を上げる

 

 

「どうですか!私のキバニアが進化したんですよ!あの頃よりも強くなったこの子の力、見せてあげま…あれ?リゼさん…?」

 

「サ、サ、サメ…!サメハ…ッ!」

 

 

サメハダーを目の当たりにした途端、リゼはその表情が一気に恐怖に染まり、体を強張らせる

 

 

「う、うわあああああああああああ…っ!!?」

 

 

そして、サメハダーのトラウマが蘇ったか、パニックになったリゼは全速力で密林の方へと走り去ってしまう

 

 

「リゼ…っ!?ごめん、みんな…!私、リゼを取れ戻して来るから…!ゴルーグ!ここは任せたよ…!」

 

 

チグサ達の下にゴルーグを残し、アンジュはリゼの後を追って密林へと走る

 

 

「わ、私何かマズいことしちゃった…?」

 

「いや、これはもう事故というか…」

 

「へぇ、面白そうなことしてんじゃねぇか…!」

 

 

状況が飲み込めないヒスイに凛月が苦笑いで気遣うなか、戻ってきたひまわり達と共に不敵な笑みを浮かべた葛葉が姿を現す

 

 

「葛葉さん…!?」

 

「あっ…!色違いのリザードの人…!」

 

「誰かと思えば、グンカンシティのジムリーダーにスクールの奴等か…。へぇ、前よりポケモンも強そうだな。バトルするんだろ?なら、俺1人とお前等全員でバトルしようぜ…!」

 

 

ヒスイのサメハダーを見て、チグサ達が以前よりも強くなっていることを確信した葛葉は1人でチグサ達全員を相手しようとバトルを申し込む

 

 

 

 

「はあ…!はあ…!こ、怖かったぁ…!」

 

 

RRRビーチの近くに広がる密林の中…そこでリゼは息を切らしながらサメハダーへの恐怖を落ち着かせる

 

 

「お、思わず逃げちゃったけど、ここどの辺りだろう…」

 

 

何度か深呼吸を繰り返し、ようやく落ち着きを取り戻したリゼは辺りを見渡す

 

四方八方の景色は亜熱帯特有の木々や植物で埋め尽くされており、どの方角から走ってきたかさえ分からなかった

 

 

「も、もしかして…迷子…?」

 

 

自分の置かれた状況に理解が追いつき、半ば涙目になる…その時だった

 

 

「あ…!やっぱり、リゼさんだ!」

 

「おや…!本当ですねぇ!こんなところでどうしたんですか?」

 

「レインさん…!それにレオスさんまで…!」

 

 

自分の名を呼ぶ声の方へ振り向くと、そこにはエデンシティで出逢った2人の男女…レイン・パターソンとレオス・ヴィンセントの姿があった

 

 

 

 

「リゼ〜!聞こえてたら返事して〜!」

 

 

一方その頃、リゼを追って密林に足を踏み入れたアンジュはリゼの名を叫びながら捜索をしていた

 

 

「もしかして、結構遠くまで行っちゃったのかな…?この密林かなり広そうだし、下手をすれば迷子になって簡単には出られなく…!」

 

 

リゼを心配するなか、アンジュはあることに気付いて言葉を詰まらせる

 

アンジュの位置から北西にして十数m先…生い茂る草むらがガサガサと音を立てて揺れる

 

 

(そういえば、密林にもポケモンはいるんだっけ…!ビーチはともかく密林の…それも奥深いところにまで管理が届いているとは言い切れない…!)

 

 

最悪の場合、人に危害を加える可能性のあるポケモンがいるかもしれない

 

そんな思考が頭をよぎり、アンジュはボールを構える

 

 

(出来れば手は出したくないけど、もし危険ならリゼの身も危なくなるかもしれない…!ここならバトルしても多分大丈夫…!さあ、来るなら来い…!)

 

 

少し息が荒くなるなか、アンジュは揺れる草むらに潜む何かへ構える

 

そして、次の瞬間…

 

 

「ぶは〜…っ!もう…!なによ、この密林…!めちゃくちゃ広いじゃない…って、アンジュ…!?」

 

「ソシエ…!?」

 

 

草むらから飛び出してきた女性とアンジュは互いに顔を見合わせて声を上げる

 

彼女の名はニュイ・ソシエール

 

かつて、アンジュがポケモンリーグに挑戦していた頃、共にニジサンジ地方を旅したポケモントレーナーである

 

 

 

 

「いやぁ、この度は無茶なお願いを聞いてくださって本当にありがとうございます!」

 

 

ホテルの一室…そこで舞元は誰かと通話をしていた

 

 

『いやいや、他ならぬニジサンジ地方チャンピオンの頼みだし、キャプテン達もこれからの未来を担うトレーナー達の成長になるならと、喜んで引き受けたんだ。気にすることはないよ。それじゃあ、アローラ!いいイベントになることを祈るよ!』

 

 

通話を終え、舞元はその相手から送られてきた5つのモンスターボールに視線を落とす

 

 

「よし、これで準備はほとんど終わった。あとはこいつらと御対面して親睦を…」

 

「舞元ー!今日こそバトルしろー!」

 

 

その時、部屋の扉が勢いよく開かれ、バトルの申し込みを叫びながらリオンが押し掛けてくる

 

 

「お嬢…!あ〜…悪いが後、というか明日でも構わないか?これから少し用事があるんだ」

 

「え〜…!って、そのモンスターボールは何…?」

 

 

と、文句を垂れるリオンだったが、舞元の側に転がるモンスターボールに意識が向く

 

 

「これか?これは遂さっきアローラのポケモン博士から送られてきた特別なポケモン…"主ポケモン"達だ」

 

「主ポケモン…!?なんでそんなのが…!って、まさか昨日言ってたイベントに関係してるわけ…?」

 

「そうだ。だからこれから、こいつらとの親睦を深めておきたいんだ。言うことを聞いてくれなかったら参加者に怪我をさせるかもしれないからな」

 

「ふーん、そうなんだ…。ねぇ!どんなポケモンなのか気になるから私も一緒していい?」

 

「べつに構わないけど…」

 

「よし、決まり!あ…!私がボール持って行ってあげるよ!」

 

 

ご機嫌なリオンは両手にボールを抱えると足早に扉へと向かって行く

 

そして、入って来た時から開きっ放しにしていた扉を抜けて廊下へと足を踏み出した

 

その時…

 

 

「舞元さーん、リオン様が来てな…!?」

 

「あ…」

 

 

ゴチン…ッ!

 

と、リオンは舞元の部屋に訪れて来た力一と扉先で衝突

 

同時に、リオンが抱えていたモンスターボールが宙を舞い、廊下へと落下した次の瞬間…

 

 

「「「「「キシャァァァァァァ!!」」」」」

 

 

ボールから5体の主ポケモンが飛び出し、見慣れない景色に混乱したのか咆哮を上げる

 

 

「お嬢…!?何やってんだ…!?」

 

「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさいぃぃぃ…っ!」

 

「え…!?なに…!?どうなってんの…!?」

 

 

3人が動揺と困惑を見せるなか、混乱する5体の主ポケモン達が暴れ出し、その内の1匹…"はなかまポケモン":ラランテスが舞元達に目掛けてその特徴的な鎌を振り下ろす

 

 

「危ない…っ!頼む!ガオガエン!」

 

 

舞元が咄嗟に投げたボールから飛び出した"ヒールポケモン":ガオガエンは両腕でラランテスが振り下ろした鎌を掴み止める

 

 

「よし…!"オーバーヒート"だ!」

 

 

そして、ガオガエンの"オーバーヒート"がラランテスに炸裂する

 

 

「ララァ…ッ!」

 

「流石は主ポケモン…!この程度じゃ倒れないか…!」

 

 

ラランテスは大きく仰反るが、すぐに立ち上がってその身を構え、ガオガエンに威嚇する

 

それを見てか、他の主ポケモン達もガオガエンを敵とみなしたようでラランテスに並んで臨戦態勢を入る

 

 

「マズいな…!1度広いところへ出ないと…!お嬢…!悪いが壁を壊して外に出させてもらうぞ…!」

 

「解決するなら好きにしてぇ…っ!!」

 

「ああもう…!何がなんだか…!とにかく、こいつらを大人しくさせればいいんだよね…!いけ!バリコオル!」

 

 

舞元に加勢し、力一は"コメディアンポケモン":バリコオルを繰り出して主ポケモン達と相対する

 

 

「助かる…!力一…!それじゃあ、頼んだぞ!ルチャブル!"とびひざげり"で壁に穴を空けてくれ!」

 

 

そして、舞元は"レスリングポケモン":ルチャブルを繰り出して"とびひざげり"を指示…壁を破壊してリオン達と共に外へ出る

 

 

「よし、あいつらを誘い出すぞ…!ルチャブル!"ちょうはつ"だ!」

 

 

ルチャブルの"ちょうはつ"により、怒り狂った主ポケモン達は破壊された壁を潜り抜けて舞元達を追って外に出る

 

だが、主ポケモンの1匹…"すいほうポケモン":オニシズクモは"ちょうはつ"が届かなかったのか、舞元達の方へは誘き出されず、違う方向へと走り出していく

 

 

「ちょちょちょ…っ!?あれマズいんじゃないの…!?」

 

「ああ…!このままだと、ビーチにいる人達に危険が及ぶかもしれない…!お嬢…!スタッフに連絡して放送を流すんだ…!急いでくれ…!」

 

「わ、分かった…!」

 

 

ビーチの人達に危険を知らせるためにリオンを行かせ、舞元と力一はまず他4体の主ポケモンを止めるべくバトルに臨む

 

 

 

 

「放送を急げぇ…っ!」

 

「すぐに警備のトレーナーをビーチに向かわせろ…!」

 

「逃げたのは主ポケモンだそうだ…!見つけても1人で倒そうと思うな…!足止めするんだ…!でないと返り討ちにされるぞ…!」

 

 

舞元からの伝言をリオンが伝えた後、主ポケモン:オニシズクモが外へと逃げ出したことを知ってホテル内は大騒ぎとなり、ロビーをスタッフ達が慌ただしく駆け回る

 

 

「なんじゃ…?やけに騒がしいのう…」

 

 

そこに1人の女性が現れ、近くのスタッフに声を掛ける

 

 

「お主、一体何があったんじゃ?」

 

「ああ…!すみません、お客様…!実は…って、えぇ…っ!?あ、あなたは四天王の…っ!?」

 

 

そのスタッフは女性を見るや否や彼女のことを"四天王"と呼んで驚愕の声を上げる

 

そして、スタッフから事の経緯を聞いたその女性は呆れたように溜め息を吐く

 

 

「まったく、舞元は何をやっておるんじゃ…。いや、でも舞元がこんなヘマをするかのう…?もしや、リオンか…?まあ、何にしても面倒なことをしでかしてくれたなぁ…」

 

 

そう言いながら、女性は面倒そうにホテルの外へと出て行った

 

 

 

 

「へぇ、こんなところに遺跡があるんですか…!」

 

「ええ。スローンズ洞窟の奥深くにあった古代の遺跡と関係があると思われるもので、その調査のために我々はここに足を運びに来たんですよ〜」

 

 

その頃、密林では…レイン達と再会したリゼは彼女達に同行して、ここにあるとされる遺跡を探索していた

 

 

「そうだったんですね。レインさんはあの時旅に出ないと言っていたから、こうして会えて嬉しいです!」

 

「ヴィンさんが理由をくれたからね。遺跡調査に同行しながら各地のジムも巡るつもりだから、私も今年のポケモンリーグには出場するよ!」

 

「本当ですか…!なら、お互い頑張りましょうね!」

 

「うん!」

 

「さて、聞いた話によるともうそろそろのはずなんだけど…!と、見えましたよ…!アレがその遺跡です!」

 

 

リゼとレインの話に区切りがついたちょうどその時、まだ距離はあるが、レオスが目的の遺跡を発見する

 

 

「あれが古代の遺跡…!でも、想像したのと違うというか…黄色一色ですね…?」

 

「ふむ…。雰囲気こそ似ていますが、たしかにスローンズ洞窟のものとは色が違う…おや?」

 

「どうしたんだ?ヴィンさん」

 

「遺跡の前に誰います…同業者でしょうか?」

 

 

レオスが指を指すその先には、たしかに遺跡の前に佇む1人の男性の姿があった

 

男性は上半身半裸でガタイのいい体躯をしており、上着を肩に掛けて遺跡を間近で眺めていた

 

 

「ヴィンさんの同業者ってことは研究者になるんだろ?その割には凄く屈強そうな見た目だし、偶々遺跡を見つけて物珍しそうにしてる一般人じゃないか?ねぇ、リゼさ…リゼさん…?」

 

 

リゼに話を振ろうとした時、レインはリゼの様子がおかしいことに気付く

 

自らの手で口を覆い、目は大きく見開いていて今にも泣き出しそうになっていた

 

 

「もしかして…!」

 

「あ…!リゼさん…!?」

 

 

そして、突然リゼは遺跡の前に佇む男に向かって走り出した

 

 

 

 

「ふむ、これが古代の遺跡…。ここに…」

 

 

遺跡の前に佇む男性はそう呟きながら、興味深そうに遺跡の一部に手を触れる

 

 

「兄上…っ!」

 

 

その最中、男性は自身のことを叫んでいるであろう声に反応して後ろを振り向く

 

そして、その声の主を視認すると同時に、驚いたように大きく目を見開く

 

 

「リゼ…か…?」

 

 

リゼの兄…花畑チャイカは数年振りに再会する妹の名を動揺のもと口にする

 





リゼ・ヘルエスタ
手持ち:ポッタイシ、イーブイ、バタフリー
   サイホーン

アンジュ・カトリーナ
手持ち:ゴルーグ、ビッパ

北小路ヒスイ
手持ち:サメハダー

舞元啓介
手持ち:ガオガエン、ルチャブル、???
   ???、???、???

ジョー・力一
手持ち:???、バリコオル
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