にじさんじ×ポケットモンスター   作:Mr.ソロ

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第6話「ライバルバトル!リゼvs葛葉!」

 

「う〜ん…!いい天気!」

 

 

グンカンジムに勝利したその翌朝…リゼとアンジュは次なる街:エデンシティに向かうとポケモンセンターを出ていた

 

 

「なあ、リゼェ…。もうちょっと寝てからでも良くない?なにもこんなに早く出発しなくてもさ〜…」

 

「ダメだよ、アンジュ。そんな怠惰な生活習慣は人をダメにするんだから!」

 

「…でもリゼは旅立つ日に寝坊してたよね?」

 

「そ、それは致し方ない理由があったからだし?なんならあの時の私はまだ子供だから!今は立派な大人…そしてポケモントレーナーになるためにもしっかりしないと!」

 

「…それ暗に私のことを立派じゃない大人って言ってない?」

 

「まあ…お仕事やポケモンに関して以外だとアンジュはダメダメだからそういうことになるかも…」

 

「そこは優しく気遣ってくれるところじゃないの!?アンちゃんの心はガラスなんよ!?泣くぞ!?」

 

 

と、憤慨するアンジュをリゼはなんとか宥める

 

 

「それで、次に行くエデンシティってどんなところなの?」

 

「そうだなぁ…一言で言えばスラム街みたいなところかな」

 

「…え?」

 

「なんていうか、無法地帯って感じなんだよね。周りが岩山に囲まれてて、隠れる場所とかがいっぱいあるから素行の悪い連中が集まりやすいんだよ」

 

「そ、そんなところに今から行くの…?私、誘拐されたりしない…?」

 

「流石にそこまでする悪党はいないよ。酷くて万引きや街中にも関わらずバトルを挑んでくるぐらい。それに、あそこにはそういう人達を取り締まるプロがいるからね」

 

「そ、そりゃそうだよね…!そんな危ない街にジムを構えられるわけないもんね!よし!それじゃあ、改めてエデンシティ目指して…!」

 

「ちょっと待ったぁぁぁ!!」

 

 

と、エデンシティへ出発しようとした矢先に、リゼ達を止める者が全速力で走り寄る

 

 

「あなたは昨日の…!?たしか、葛葉さん…!」

 

 

リゼ達の下に走ってきた葛葉は息を切らしながら話し始める

 

 

「おい…リゼって言ったよな…おm…皇女様よぉ…!」

 

「いや、今は一介のポケモントレーナーだから様付けとかしなくてもいいですよ…?」

 

「というか敬語になりきれてないし…」

 

「この街を出る前に…俺と勝負しろ…!」

 

「勝負…!?でもなんでいきなり…?」

 

「昨日言ったろ、俺のライバルとして認めてもいいって…!だから現時点での俺とお前、どっちが強いかはっきりさせるんだよ…!」

 

「わ、私は構いませんけど…ひまちゃん達はどうしたんですか?」

 

「あいつらはこれからジム戦だ。俺は昨日お前の後に挑んで勝ったけど、それで店終いになったからな」

 

「…その間の暇つぶしってことですか?」

 

「違ぇよ!?お前、俺のことなんだと思ってんだ!?」

 

「デリカシーのない人…かな?」

 

「うぐっ…!母さんにも言われてるから…否定出来ねぇ…!」

 

 

と、話を終えたところでリゼ達はポケモンセンターの横に設けられているバトルフィールドに向かう

 

 

 

 

バトルフィールドに着き、アンジュが審判の位置につく

 

 

「それじゃあ、審判は私がする。葛葉さん、何か希望はある?」

 

「リゼ…お前ポケモンは3体いるか?」

 

「うん、持ってるけど…」

 

「なら3対3の交代なし!1戦ずつやって2勝した方の勝ちにしようぜ!」

 

「…分かった!」

 

 

ルールが決まり、リゼと葛葉は互いに身構える

 

 

「それじゃあ、両者1体目のポケモンを!」

 

「お願い!イーブイ!」

 

「行け!コイキング!」

 

 

互いの先鋒…リゼはイーブイ、葛葉はさかなポケモン:コイキングを繰り出す

 

 

「コイキング…!たしか、この世で最も弱いって言われてるポケモンのはずだけど…!」

 

「はっ!俺のコイキングはそこらの奴とは一味違うんだよ!」

 

「それじゃあ、バトル始め!」

 

「イーブイ!"たいあたり"!」

 

 

先手必勝…イーブイがコイキングに向かって突っ込む

 

 

「やってやれ、コイキング!"ハイドロポンプ"で迎え撃て!」

 

 

対するコイキングはみずタイプの技で脅威の威力を誇る"ハイドロポンプ"を放ち、イーブイに炸裂する

 

 

「"ハイドロポンプ"…!?コイキングがそんな強力な技を…!?」

 

「だから言ったろ?一味違うってなぁ!コイキング!続けて"ハイドロポンプ"だ!」

 

 

再び、コイキングの"ハイドロポンプ"がイーブイに放たれる

 

 

「イーブイ!ダッシュ!」

 

 

リゼの指示を受け、イーブイは素早くフィールドを駆け回る

 

 

「小賢しいんだよ!コイキング!追いエイムで当てろ!」

 

 

葛葉の指示に、コイキングはピチピチと地面を跳ねながら"ハイドロポンプ"を当てようとイーブイを追う

 

だが、動く度にピチピチと上下に跳ねてしまうせいで狙いが正確に定まらず、"ハイドロポンプ"はなかなか当たらなかった

 

そして、イーブイは駆け回りながらもコイキングとの距離を徐々に詰めていく

 

 

「イーブイ!"たいあたり"!」

 

 

そして、イーブイ渾身の"たいあたり"がコイキングに直撃…その場に倒れ込む

 

 

「ああっ…!?コイキング…!」

 

「コイキング、戦闘不能!イーブイの勝ち」

 

「よし!まずは1勝!」

 

 

と、リゼはガッツポーズを決める

 

 

「ふん!なかなかやるじゃねぇか!でも次は同じようにいかないぜ!行け!リザード!」

 

 

コイキングを戻し、葛葉が2番手に繰り出したのは黒色に輝くかえんポケモン:リザード

 

 

「リザード…!それも色違い…!?」

 

「凄いだろ?でも凄いのは見た目だけじゃねぇからな!俺のリザードは故郷で何度もバトルして鍛え上げてんだ!果たしてお前のポケモンで勝てるかな?」

 

 

そう煽る葛葉を特に気に留めることもなく、リゼは真剣に考える

 

 

「リザードはヒトカゲの進化系…なら相性がいいのはみずタイプ!お願い!ポッチャマ!」

 

 

ほのおタイプのリザードに対し、リゼは相性が有利なみずタイプのポッチャマを繰り出す

 

 

「おい!?後出しで相性の有利なポケモン選ぶのは卑怯だろ!?」

 

「でもアンジュの指示の前に出したのはそっちじゃ…?」

 

「…審判、特別にチェンジとかは…?」

 

「ないね。というか、さっきまでの威勢の良さは何処に行ったの?」

 

「それはそれ、これはこれでしょ」

 

「まあ、とにかくダメだね」

 

 

きっぱり否定され、葛葉は項垂れるがすぐに顔を上げる

 

 

「いいぜ!やってやろうじゃねぇか!リザード!気ぃ引き締めろよ!」

 

「ザァードッ!」

 

 

葛葉の気合いにリザードも同じ気迫で応える

 

 

「それじゃあ、バトル始め!」

 

「いくぜ、リザード!"ひっかく"攻撃ぃ!」

 

「ポッチャマ!"つつく"攻撃!」

 

 

リザードの"ひっかく"にポッチャマが"つつく"で対抗する

 

だが、両腕が使える攻撃に対して嘴1つでは対応出来ず、数回攻防を繰り返したところでリザードの"ひっかく"が炸裂する

 

 

「ポッチャマ!"バブルこうせん"!」

 

 

接近戦がダメならばと、距離を取っての戦法に切り替える

 

 

「リザード!"りゅうのいぶき"!」

 

 

"バブルこうせん"に対して、リザードは"りゅうのいぶき"で迎撃し、2つの技がぶつかり合う

 

 

「パワーは互角か…!なら強引に近付くまでだ!リザード!"えんまく"!」

 

 

リザードの"えんまく"により、フィールドは黒い煙に包まれる

 

 

「煙幕に突っ込め!"ひっかく"攻撃ぃ!」

 

 

煙幕の中に、リザードは躊躇なく飛び込む

 

そして、煙幕の中からリザードの攻撃がポッチャマに炸裂する音が響く

 

 

「ポッチャマ!"がまん"!」

 

 

ポッチャマが"がまん"を発動し、リザードからの攻撃に耐え、反撃の一撃を整える

 

 

「やっべ…!リザード!そこから離れろ!」

 

「そうはさせない!ポッチャマ!"がまん"解放!」

 

 

リザードが煙幕から抜け出す前に、ポッチャマは"がまん"を解き放ち、受けたダメージを倍して与え返す

 

 

「リザード…!まだやれるか…!?」

 

「ザ、ザァド…!」

 

 

ダメージは相当大きく、苦しい表情を見せるリザードだが、なんとか立ち上がる

 

 

「こうなりゃ次の一撃で決めるぞ!"りゅうのいぶき"!」

 

「ポッチャマ!"バブルこうせん"で迎え撃って!」

 

 

ポッチャマとリザード…再び2匹の技が先程よりも大きなパワーでぶつかり合い、大爆発を引き起こす

 

 

「ポ、ポチャ〜…」

 

「ザ、ザァド…」

 

 

そして、爆発の煙が晴れたそこには、互いに倒れ伏すポッチャマとリザードの姿があった

 

 

「ポッチャマ…!」「リザード…!」

 

「ポッチャマ、リザード、共に戦闘不能!」

 

「マジかよ…!いやまあ、タイプ相性が不利だったんだ…。むしろお前はよくやったよ、サンキューな」

 

「お疲れ様、ポッチャマ。いいバトルだったよ」

 

 

リゼと葛葉は互いに健闘したポケモン達に労いの言葉をかけ、最後の3体目が入ったボールを手にする

 

 

「やるじゃねぇか…!俺をここまで追い詰めたのは叶以外じゃ初めてだ…!もう俺の勝ちにはならねぇけど、最後のこの1戦は俺が勝つ!」

 

「私も…!葛葉さんに勝つために全力でいく!」

 

 

互いに闘志を燃やし、最後のポケモンを繰り出す

 

 

「お願い!キャタピー!」

 

「行け!ズバット!」

 

 

リゼの3体目はキャタピー…対する葛葉はこうもりポケモン:ズバット

 

 

「よっしゃ!タイプ相性有利!この1戦はもらった!」

 

「キャタピー、辛い相手かもしれないけど頑張ろうね!」

 

 

 

 

 

「それじゃあ、バトル始め!」

 

「ズバット!"おどろかす"攻撃ぃ!」

 

 

素早くキャタピーに迫ったズバットはキャタピーに"おどろかす"を炸裂させる

 

 

「キャタピー!"いとをはく"で動きを封じて!」

 

 

リゼが指示を出す…だが、キャタピーに動きはなかった

 

 

「キャタピー…!?どうしたの…!?」

 

「ピ、ピィ…!」

 

 

"おどろかす"の追加効果により、キャタピーは怯んで動くことが出来ないでいた

 

技をよく知っていれば驚くほどのことではない

 

だが、この場でただ1人…この状況に違和感を覚える者がいた

 

 

(おかしい…!キャタピーの特性は技の追加効果を受け付けない"りんぷん"のはず…!なのに"おどろかす"の追加効果を受けるなんて…もしかすると…)

 

 

と、アンジュは思考を巡らすが、その間にも2人のバトルは激化する

 

 

「今だズバット!"ちょうおんぱ"!」

 

 

動けないキャタピーにズバットの"ちょうおんぱ"が命中し、キャタピーは混乱してしまう

 

 

「キャタピー、しっかり!"いとをはく"!」

 

 

リゼが懸命に指示を出すも、キャタピーは自らの体に吐いた糸を巻きつけてしまう

 

 

「あっはっは!自分の糸で絡まってやんの!こうなりゃもうこっちのもんだ!ズバット!"どくどくのキバ"!」

 

 

動けないキャタピーに、またしてもズバットの攻撃が命中…更には"どくどくのキバ"の追加効果により毒状態になってしまった

 

 

「ピ、ピィ…ッ!」

 

「キャタピー…!」

 

 

苦しそうなキャタピーの姿に、リゼの瞳から涙が溢れそうになる

 

その姿を…キャタピーの瞳は捉えていた

 

 

「ピ…ピィィィィィ!!」

 

 

次の瞬間、キャタピーの体が眩く光り始める

 

 

「キャタピー…!?」

 

「こ、これは…!?」

 

「まさか…進化するっていうのか…!?」

 

 

全員が驚くなか、眩い光りは収まり、キャタピーはさなぎポケモン:トランセルへと進化を遂げる

 

 

「凄い…!初めて見た…!」

 

「そ、それがどうしたよ!進化したくらいで俺のズバットに勝てるかよ!いけ!もう1度"どくどくのキバ"!」

 

 

狼狽えながらも葛葉はズバットに指示を出し、再び攻勢に出る

 

 

「トランセル!"かたくなる"!」

 

 

"かたくなる"によって防御力を上げたトランセルはズバットの"どくどくのキバ"を弾き返す

 

 

「続けて"いとをはく"!」

 

 

そして立て続けに弾き飛ばしたズバットを"いとをはく"で拘束する

 

 

「そのまま地面に叩きつけて!」

 

 

そのまま糸を思い切り引っ張り、ズバットを地面へと叩きつける

 

 

「トドメの"たいあたり"!」

 

 

そして、地面に伏したズバットにトランセルの"たいあたり"が炸裂する

 

 

「ズ、ズバァ…」

 

「ズバット、戦闘不能!トランセルの勝ち!よって勝者、リゼ!」

 

「トランセル!よく頑張ったね!」

 

 

葛葉とのバトルに勝ち、リゼはトランセルに抱き付き、労うように撫でる

 

 

「く〜…っ!負けちまったか〜…!」

 

 

と、葛葉は悔しさに頭を掻きながらズバットをボールに戻す

 

 

「認めてやるよ、リゼ…お前は強ぇ!今回は俺の完敗だ!」

 

「え…?でも引き分けが…」

 

「うるせぇ!俺は1勝も出来なかったんだから完敗なんだよ!でも次は負けねぇ!もっともっとポケモン達を鍛えて、すぐにお前を超えてやる!」

 

「…うん。でも、私も負けない!」

 

 

ニッ…と、リゼと葛葉は笑い合う

 

 

「葛葉ー!こんなところにおったんかー…って、リゼちゃん?なんで葛葉とおるん?はっ…!まさかまた葛葉が何か迷惑かけたんか…!?」

 

 

と、後ろからジム戦を終えて戻ってきた叶とひまわりがリゼ達に駆け寄る

 

 

「違ぇよ!純粋にバトルしてただけだ!」

 

「へぇ、そうだったんだ…!それで、どっちが勝ったの?」

 

「…リゼ。…2勝1引き分けで」

 

「ほんまに!?リゼちゃん、葛葉に勝ったん!?凄いやん!」

 

「そ、そんなに褒めることじゃないって…!結構ギリギリだったし…!」

 

「葛葉のリザードでも1勝も出来なかったのか…!それは凄いね…!」

 

「そこはタイプ相性が悪かったんだよ!それで、お前等の方はどうなんだよ!ちゃんとジムバッジ手に入ったのか?」

 

「うん、この通り」

 

「ひまもなんとか勝てたわ〜!」

 

「よし、ならこれで次の街に行けるな!早速出発するぞ!」

 

「ちょっと待った、葛葉さん。リゼとのバトルでポケモン達が消耗してるのを忘れてない?」

 

「あ…そうだった…」

 

「なら今日はもうポケモン達を休ませてあげて、明日出発しようか」

 

「さんせーい!ひまもうジム戦でくたくたや!」

 

「まあ、仕方ねぇか…」

 

「リゼも、流石に今からだと回復し切るのは夕方になっちゃうだろうから明日にしような?」

 

「そうだね。もう1日泊まろっか」

 

 

と、エデンシティへの出立を繰り越すことにしたリゼとアンジュ

 

そこに、ひまわりが声をかける

 

 

「リゼちゃん達ももう次の街に行くん?」

 

「うん、そのつもり」

 

「なら次の街までひま達と行こうよ!ひま、リゼちゃんとお話したいし!」

 

「はあ!?ちょっ…!姉ちゃん…!?」

 

「私達は構わないけど…葛葉さんは嫌がってるように見えるよ…?」

 

「あぁ、葛葉のことは気にせんでええよ。どうせしょうもないことで嫌がってるだけやから」

 

「大方、一緒に行動した挙句に何かあったら自分達に責任が問われるんじゃないか…とか思ったんじゃない?」

 

「だって国の皇女だぞ!?逆にお前等よく平然としてられるな!?」

 

「葛葉が一緒に来たくないなら別々でもいいよ」

 

「アホ言うな姉ちゃん!その間にお前に何かあったら俺が母さんにドヤされるっての!」

 

「なら、何かあってもひまとリゼちゃんを守ってね!いつまでもそんな弱腰じゃモテないぞ〜?」

 

「余計なお世話だわ!」

 

 

と、ひまわりと葛葉のやり取りに笑いが起こる

 

 

 

こうして、新たなライバル…葛葉とのバトルに勝利したリゼは彼等と共にエデンシティへ向かうこととなった

 

果たしてこの先、どんな出来事が待っているのだろうか…

 





リゼ・ヘルエスタ
手持ち:ポッチャマ、イーブイ、トランセル

アンジュ・カトリーナ
手持ち:ゴルーグ

葛葉
手持ち:リザード、ズバット、コイキング
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