にじさんじ×ポケットモンスター   作:Mr.ソロ

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第83話「シーズシティ!ジムリーダー:ドーラ登場!」

 

ポケモンリーグ挑戦に向けてイブラヒム達と共に旅を続けるリゼは、8つ目のジムがあるシーズシティへ向かう途中で葛葉一行と笹木に再会し、更には四天王の1人であるクレアと出逢う

 

その後、葛葉がクレアにバトルを挑み、善戦するが惜しくも敗北を喫してしまう

 

その後、リゼ達と笹木は葛葉達と別れ、それぞれがシーズシティとヘルエスタシティに向かうはずだったのだが…

 

突然、葛葉もシーズジムへ挑むと言い出し、リゼ達は葛葉達と共にシーズジムへと向かうのであった

 

 

 

 

「…久々に帰って来たな」

 

「ここがシーズジム…!」

 

 

その日の夕頃、クレアの下を後にしたリゼ達はシーズシティの西部に位置するニジサンジ地方最大の難関と呼ばれるシーズジムへと辿り着いた

 

 

「よっしゃあ!早速挑戦だ!」

 

「おい、何勝手に挑もうとしてんだよ」

 

 

着いて早々、葛葉は意気十分に一歩を踏み出すが、そこにイブラヒムが待ったを掛ける

 

 

「そうだそうだ!最初から次の目的がシーズジムだったウチらを差し置いて、何でお前が先に挑戦すんねん!」

 

「おいおい、器の小せぇこと言うなよ。俺は残りのジムバッジが2つだけど、お前らはここのあと1つだろ?余裕があんだから、先を譲ってくれてもいいじゃねぇか」

 

「そういうお前は…!」

 

「遠慮と常識が無いみたいやな…!」

 

「イ、イブちゃん落ち着いて…!」

 

「笹木さんも…!」

 

 

葛葉の物言いが頭に来た様子のイブラヒムと笹木は眉間に皺を寄せながら詰め寄ろうとし、リゼ達が慌てて止めに入る

 

 

「葛葉!ええ加減にしぃや!リゼさん達が迷惑してるやろ!」

 

 

そこへ両者の間にひまわりが割り入り、葛葉を叱責する

 

 

「葛葉の気持ちは分かるけど、それで他の人に迷惑を掛けてしまうのは流石に僕もどうかと思うよ」

 

「リーグ委員会が推奨している順番通り、まずはヘルエスタシティのジムからにしませんか?」

 

「あまみゃ達もそっちの方が助かるし、その間にリゼさん達もジム戦を終えてるだろうからお互いに都合が…」

 

「俺は今すぐに母さんにバトルを挑みてぇんだよ。つーか、俺のことは放って置いてお前等だけで先にヘルエスタシティに行けばいい話だろ?」

 

「葛葉を1人にして何か問題があったらひまが困るの!ママからちゃんと見張ってるように言われてるし!」

 

「ついでに僕もね」

 

「お前等揃いも揃って俺をガキ扱い済んじゃねぇよ!?ってか母さん、姉ちゃんだけじゃなくて叶にも頼んでんのかよ!俺のこと全然信用してねぇじゃねぇか!」

 

 

叶達にも説得される最中にひまわりが漏らしたカミングアウトを聞いて葛葉が憤慨するなか、ジムの扉が開いて中から1人の人物が出てくる

 

 

「まったく…誰だ?ジムの前でギャーギャー騒いでるのは?」

 

 

現れたのは如何にも企業の会社員と見て取れるごくありふれた社会人の軽装を身に纏う中年の男性

 

その表情は不機嫌そうで"面倒事は御免だ"と書かれているようだった

 

 

「あっ…!す、すみませ…!」

 

「ぽやじ…!」

「パパ〜!」

 

 

その男性がジムの関係者と察すると共に自分達が迷惑になっていると気付いたリゼが謝罪しようとしたその時、男性を目にした葛葉とひまわりが同時に声を上げた

 

 

「「「「「えぇぇぇぇ…っ!?」」」」」

 

「葛葉にひまわり…!それに叶君も…!帰って来てたのか…!」

 

「おう。帰って来たぞ、ぽやじ」

 

「パパ〜!ただいま〜!」

 

「ご無沙汰してます、社さん」

 

「葛葉さんとひまちゃんのお父さん…!この人が…!」

 

 

イブラヒムを除くリゼ達女性陣が驚くなか、社と呼ばれた男性との親子の再会を葛葉は軽く、ひまわりは笑顔で果たし、2人と幼い頃からの付き合いである顔馴染みの叶は礼儀正しく挨拶を交わした

 

 

「3人共元気そうで何よりだ。ここに帰って来たってことは、もうバッジを7個集めたのか?」

 

「いや、それがまだで…」

 

「そうなのか?なら、単純に地方を一周してここまで帰って来たからか?」

 

「そういうわけでもないんですけど…」

 

「じゃあ、他にどんな理由で…」

 

 

質問に対して歯切れの悪い反応を見せるひまわりと叶に社は首を傾げるなか、ふと後ろにいるリゼ達に気付く

 

 

「おっと、置いてけぼりにしてしまってすまん。君達はひまわりの友達か?」

 

「はい。どうも初めまして、社さん。私はリゼ・ヘルエスタと言います。こちらはコーヴァスシティから御一緒させてもらってるイブラヒムさん達とポケモンスクールからの友人でありライバルの笹木さんです」

 

「どうも。イブラヒムです」

 

「フレン・E・ルスタリオと言います!」

 

「僕はメリッサ!」

 

「笹木咲やよ〜。よろしく〜」

 

「こちらこそよろしく…って、ヘルエスタ…!?もしかして、あのヘルエスタシティの皇族の…!?ささ、先程までの失礼な物言い、申し訳ありませんでしたぁぁぁっ!!」

 

「うぇぇぇ…っ!?」

 

 

まずはリゼとイブラヒム達が自己紹介を済ませるなか、リゼが高貴な存在であると知った社は途端にその表情から血の気を引かせると目にも止まらないほど速く、そして綺麗な土下座を披露して全力の謝罪を叫んだ

 

 

「葛葉とひまわりがどれほどの粗相を働いてしまっているか想像するのも恐ろしい限りですが、どうか私の首でご勘弁をぉぉぉっ!!」

 

「粗相なんてそんな…!ひまちゃんと葛葉さんには友達、ライバルとして良くしてもらっています。それに今の私は他の皆さんと同じ一介のポケモントレーナー。畏まらないで…というのは立場上難しいと思いますが、畏まられ過ぎると私も肩身が狭いと言いますか…」

 

「そ、そうですか…。そういうことでしたら、出来る限り善処します。寛大なお心遣い、ありがとうございます」

 

「いえ、本当にお気になさらないでください」

 

(そういえば、こんなに大袈裟じゃなかったけど、葛葉さんも初めて会った時は私が皇女だと知って慌ててたなぁ…)

 

 

まだ少し畏敬の念を残しているもなんとか社が落ち着きを取り戻すなか、リゼは一連の流れから葛葉と初めて出逢った時のことを思い出して感慨に浸るのだった

 

 

「天宮こころです」

 

「桜凛月と言います。ひまちゃん達とはエデンシティから一緒に旅をさせてもらっています」

 

「ひまわり達と…!叶君が一緒だったとは言え、葛葉とひまわりが色々と迷惑をかけたと思う。世話になってすまないね」

 

「いえいえ…!こちらこそ、ひまちゃんと葛葉さんにはこれまで色々と助けられてきたので…!」

 

「そうだよ、パパ!迷惑をかけてたのは葛葉だけなんだから!」

 

「ふざけんな!姉ちゃんだって散々振り回してただろうが!」

 

「ひまはりっちゃん達をショッピングや食べ歩きに誘っただけだし!葛葉の自分勝手と一緒にしないで!」

 

「んだとぉ!?」

 

「まあまあ、2人共落ち着いて」

 

 

最後に凛月と天宮も社との自己紹介を済ませ、その最中に葛葉とひまわりが喧嘩を始めたその時だった

 

 

「築〜、そろそろ夕飯の支度を…」

 

 

再びジムの扉が開き、中から燃えるように紅い髪が印象的な女性が現れる

 

 

「あっ…!ママ〜っ!」

 

「ひまわり…!それに葛葉も…!おかえり〜!」

 

「ひまちゃんと葛葉さんのお母さん…!?」

 

「ということは、この人がシーズジム:ジムリーダーのドーラさん…!?」

 

 

飛び付いたひまわりと再会を喜んで熱い抱擁を交わすその女性こそ、葛葉達の母親であり、リゼ達が挑む最後のジムリーダー:ドーラだった

 

 

「2人共元気そうでなによりだわ。叶君も久しぶり。2人の面倒見るの大変だったでしょう?ありがとうね」

 

「いえ、そんなことなかったですよ。旅の中で出逢えた仲間や友人、ライバル達のおかげもありましたから」

 

 

叶はそう言うと、リゼ達の方へチラリと視線を移す

 

 

「そう、あなた達が…!初めまして、私はここシーズジムのジムリーダーを務めてるドーラよ」

 

「初めまして、ドーラさん。私は…」

 

 

叶の自然な誘導で、リゼ達はドーラとの自己紹介を交わした

 

 

「ひまわりと葛葉にこんな大勢の友達が出来たなんてね。2人共世話の焼ける子達だけど、良ければ今後とも仲良くしてくれると嬉しいわ」

 

「勿論です!」

 

「ありがとう。それにしても、こんな大所帯で帰ってくるなんて…。築、夕飯の準備手伝ってくれる?」

 

「ああ、任せろ。みんな、良ければ夕食を食べていかないか?」

 

「いいんですか…!」

 

「葛葉達が世話になった御礼もしたいから、遠慮はいらないわよ」

 

「ありがとうございます!」

 

「ひまちゃんのご両親が作る御飯、楽しみ〜!」

 

 

夕食に招かれ期待に胸を膨らませる一同が社の案内でジムの中へ入っていくなか、ひまわりがドーラの隣に並ぶ

 

 

「ごめんね、ママ。いきなりこんな大勢で帰って来ちゃって…。本当なら、今日ここに来るのはリゼちゃん達だけだったのに…」

 

「どういうこと…?」

 

 

申し訳なさそうにそう告げたひまわりに、ドーラは怪訝そうな顔で事情を尋ねた

 

 

 

 

「「「「「ご馳走様でした〜!!」」」」」

 

 

それから数時間後、リゼ達はドーラと社が用意した豪華な料理を余すことなく堪能し、幸せに満ちた表情で夕食を食べ終えた

 

 

「美味しかった〜っ!」

 

「両親揃ってこんなに美味しい料理を作れるだなんて、葛葉さんとひまちゃんが羨ましいよ〜!」

 

「特に社さんの作ったカレーは絶品でしたね!」

 

「うん!辛味に深みとコクがあって、味も丁度食べやすい濃さ!こんなに美味しいのは食べたことがないよ!」

 

「築はカレー作りにとんでもなく拘ってるからね。一時期はカレー作りで有名なガラル地方に行ったきり、しばらく帰って来なかったこともあったくらいなんだから」

 

「まあ、その甲斐あってこれほど気に入ってもらえたのならなによりだ」

 

 

社はそう言うと、両腕に抱える綺麗に平らげられた大量の食器を洗いにキッチンへと向かった

 

 

「ねぇ、ママ!今日はりっちゃん達を泊めてあげてもいい?」

 

「う〜ん…。そうしてあげたいのは山々なんだけど、この人数の部屋とベッドは流石に足りないわね…」

 

「なら、私達にはお構いなく。元々、ジムの挑戦が終わるまではシーズシティのポケモンセンターに宿泊するつもりだったので」

 

「ごめんなさいね、リゼさん。助かるわ。…ところで葛葉。ひまわりから聞いたけど、私にジム戦を申し込みたいんだって?」

 

 

食後の団欒が始まるや否や、ドーラは先程ひまわりから密かに聞いた、葛葉がジム戦に挑むつもりであることについて言及する

 

 

「ああ。俺とバトルしてくれ、母さん」

 

「でも、アンタはまだバッジを7個集めていないんでしょ?」

 

「それがどうしたってんだよ」

 

 

"はぁ…"と、ドーラは大きく溜め息を吐いてから口を開く

 

 

「私のジムを8つ目に挑むことがリーグ委員会から推奨されている理由は知ってるでしょ?8人のジムリーダーの中で私が最も強く、あとこれは情けない話だけど、私がバトルで加減するのが苦手だってことは」

 

 

バトルのこととなると、ドーラはどうも真剣になってしまい、過去に何度も実力が全く足りないトレーナー達を完膚なきまでに叩きのめしてしまったことがある

 

そのため、他に様々な理由も重なったある時から基本的に他7人のジムリーダーを倒す実力を備えたトレーナーとしかバトルはしないことをリーグ委員会からも了承されていた

 

 

「7個のバッジを集めることはポケモンリーグ挑戦に足る実力の証明。そして、最後の砦である私に挑戦する資格があるかどうかの判断材料となる。時期的にも、これから最後のバッジを手に入れるため私の下へ大勢のトレーナーが挑戦しに訪れる。実力が足りているかも分からない相手とジム戦をする暇はないのよ。だから…」

 

 

"悪いけど、挑戦は7個目のバッジを手に入れてからにしてちょうだい"…と、ドーラがジム戦の申し込みをキッパリと断ろうとしたその時だった

 

 

「それなら問題はねぇよ、母さん。俺はここへ帰って来る前に四天王のクレアさんとバトルしてきた」

 

「…っ!」

 

 

葛葉が告げた言葉にドーラは口を止め、眉を吊り上げる

 

 

「…クレアに会ったのか」

 

「偶然な。バトルの結果は負けだが、俺はあと少しのところまで迫れた。今の俺は十分に母さんを越えた実力を身に付けてる。ここにいる全員が証人だ」

 

 

葛葉の言葉が真実かどうか確かめようとドーラが周りに顔を向けると、反応の大きさに差はあれどリゼ達全員が首を縦に振った

 

 

「四天王と張り合えたって実績は挑戦する資格が十分にある証明になると思うんだが?」

 

「…たしかに、それが紛れもない事実ならアンタには私に挑戦する資格があると認めざるを得ないわ。でも、まだもう1つ残っているジムを差し置いてまで挑戦する理由はあるの?」

 

 

ドーラからの問いに葛葉はニヤリと笑みを浮かべる

 

 

「そんなの決まってる!母さんと戦いたくてウズウズしてるからだ!」

 

 

理由は単純明快…バトルを専門とするトレーナーとして、或いはジムリーダーを親に持つ者として自然と沸いても不思議ではない衝動だった

 

 

「…分かったわ。ただし、誰が先に挑むかは別の話。そこはリゼさん達とちゃんと話し合って決めなさい」

 

 

しばらく黙考したドーラはジム戦の申し込みを受け入れ、葛葉は"そうこなくちゃな!"と拳を握るとリゼ達と顔を合わせる

 

 

「…俺個人の意志はさっき言った通りだ」

 

「ウチも。ただ、リゼとフレンの意見次第では考えんこともないやよ」

 

 

葛葉に対して毅然とした態度を取るイブラヒムと笹木は個人の意志としては譲る気は無いとキッパリと告げるも、同じくシーズジムの挑戦を控えるリゼとフレンとの足並みを揃えたいと思っており、2人の意見を問い掛ける

 

 

「私はイブちゃん達と違って急がないから、葛葉さんがどうしてもって言うならそれでもいいけど…。リゼ様はどうですか?」

 

「私もフレンと同じかな。それと個人的に、葛葉さんのバトルを久しぶりに見てみたいし」

 

 

リゼとフレンの意見を聞いたイブラヒムと笹木は互いにチラリと視線を合わせ、少し考え込んでから答えを出した

 

 

「リゼさん達が拘らないなら、ここは俺達も譲ろう。まあ、ジムリーダーが使うポケモンやバトルスタイルを事前に知れるのは挑戦する上で大きなアドバンテージになる」

 

「そういうことや。ありがたく思えよな」

 

「へいへい、そりゃどうもありがとよ」

 

「ちゃんと感謝せぇよ、葛葉!リゼちゃん達、ほんまにごめんな?」

 

「ううん、気にしないで」

 

 

こうして話は纏まり、リゼ達は葛葉とドーラのジム戦を観戦することとなった

 

 

 

 

「それではこれより、チャレンジャー:葛葉とジムリーダー:ドーラのジム戦を始める!」

 

 

翌朝、ポケモンセンターで宿泊したリゼ達はジムで寝泊まりしたひまわり達と現地で合流すると早速バトルフィールドのある大部屋へと移動し、観戦席へと腰掛ける

 

バトルを行う葛葉とドーラはトレーナーの位置となるフィールドの端にそれぞれ立って向かい合い、審判を務める社がジム戦前のルール説明を行う

 

 

「使用ポケモンは5体!どちらかのポケモン全てが戦闘不能になった時点で試合終了とする!なお、交代はチャレンジャーのみ行われ、Z技、メガシンカ等は両者共にいずれか一度きりまでの使用とする!それでは、互いに1体目のポケモンを!」

 

「私の1体目はこいつよ!いけ!ギャラドス!」

 

 

ジム戦のルール説明が終わると、先にドーラが1体目のポケモンにギャラドスを繰り出す

 

 

「ギャラドス…!それも色違い…!」

 

 

飛び出てきたギャラドスにリゼ達は思わず声を上げる

 

ドーラが繰り出したギャラドスは普通とは違い、青い鱗が怒りに燃えているような赤色に染まっている色違いの個体だった

 

 

「久しぶりだな、ギャラドス!」

 

「ギャオォォォス!」

 

「こうしてお前とバトルするのはガキの頃以来だな!あの時はただのごっこ遊びで退屈だったろうが、この旅で俺は強くなった!今日は思う存分暴れさせてやるよ!いけ!ギャラドス!」

 

 

葛葉は久しぶりに再会した赤いギャラドスとの幼少の思い出を懐かしむと共に今の意気込みを伝えると、1番目のポケモンにギャラドスを繰り出した

 

 

「キシャァァァッ!!」

 

「へぇ、ギャラドス…」

 

 

荒々しい咆哮を轟かせるギャラドスを前に、ドーラはそう呟きを落とす

 

 

「葛葉さんもギャラドス…!」

 

「ギャラドス対決や〜!」

 

「いきなり迫力満点なバトルになりそうだね〜!」

 

 

同じポケモン同士のバトルにひまわり達が盛り上がるなか、両者の準備が整ったと見て小さく頷いた社は試合の開始を宣言する

 

 

「それでは、バトル始め!」

 

「キシャアァァァッ!!」

 

 

その直後、葛葉のギャラドスが特性の"いかく"を発動させ、赤いギャラドスの攻撃力を弱まらせる

 

 

「まずは"いかく"で攻撃力を下げた。これでレベルに差があっても、少しはマシになるはずだ」

 

「そうですね…。って、あれ…?」

 

「リゼ様?どうしたんですか?」

 

「いや、ドーラさんのギャラドスは"いかく"を発動させてないなって思って…」

 

「「「「「…っ!?」」」」」

 

 

リゼが抱いた疑問を聞いて、叶とイブラヒムを除た全員が目を見開く

 

 

「たしかに、ドーラさんのギャラドスは"いかく"してないね…!」

 

「"いかく"し忘れちゃってるのかな…?」

 

「なわけないだろ…。まあ、"いかく"を発動させてないとなると、理由は1つだ」

 

「ドーラさんのギャラドスは別の特性を有してるってことだね」

 

 

イブラヒムと叶が冷静にそう指摘するなか、葛葉が仕掛けに動く

 

 

「ギャラドス!"こおりのキバ"!」

 

 

ギャラドスは"こおりのキバ"を発動させ、その巨体を這わせて赤いギャラドスへと突っ込む

 

 

「ギャラドス!"りゅうのまい"!」

 

 

対する赤いギャラドスは繰り出した"りゅうのまい"でその巨体を激しくうねらせ、攻撃力と素早さを高める

 

 

「"りゅうのまい"…!"いかく"で下がった攻撃力はこれで元通りだね…!」

 

「ギャラドス、構うことはねぇ!やっちまえぇ!」

 

 

下げた攻撃力を元に戻されたことに叶が懸念を示すなか、葛葉は迷うことなく攻撃を続行させ、ギャラドスは赤いギャラドスが防御に構えた尻尾へ噛み付き"こおりのキバ"を炸裂させる

 

 

「ギャオォォ…ッ!」

 

「どうだ!俺のギャラドスの一撃は…!」

 

 

噛み付いた尻尾から全身に向けて徐々に凍結を広げていく"こおりのキバ"のダメージに赤いギャラドスが少し表情を歪ませ、葛葉は得意げな声を上げる

 

 

「ギャラドス!首を締め捕えろ!」

 

 

だが、ドーラはそんなことなど一切気にも留めず葛葉の声に被せて指示を飛ばし、赤いギャラドスは自身の下半身を使ってギャラドスの首へと巻き付き締め捕える

 

 

「キシャァァァ…ッ!?」

 

「なっ…!?」

 

「そのまま"アクアテール"!」

 

 

ダメージを受けていながらとは思えない素早い反撃に葛葉が驚くなか、赤いギャラドスは繰り出した"アクアテール"で尻尾の凍結を強引に解くと共に、その首を締め付けたギャラドスの巨体を持ち上げ投げ飛ばし、地面へと叩き付けて攻撃を炸裂させる

 

 

「キシャァァ…ッ!?」

 

「ギャラドス…っ!?」

 

「あの巨体を投げ飛ばしただと…!?」

 

「すっごいパワー…!」

 

 

ギャラドスの巨体を投げ飛ばす赤いギャラドスのパワーに観戦席の一同が驚愕するなか、ダメージに呻くギャラドスに葛葉が呼びかける

 

 

「ギャラドス…!まだやれるな…!?」

 

「キシャァァ…ッ!」

 

「よし!なら、"ハイドロポンプ"だ!」

 

 

起き上がったギャラドスが"ハイドロポンプ"を繰り出す

 

 

「ギャラドス!接近しろ!」

 

 

そこへドーラの指示が飛び、赤いギャラドスは素早い動きで"ハイドロポンプ"を躱しながら地面を這い進んでギャラドスへと迫る

 

 

「速い…!」

 

「"りゅうのまい"で素早さが上がってるからな…!」

 

「ギャラドス!もう一度"アクアテール"!」

 

 

得意の水中ならばともかく、戦いの場として普通ならばあまり適さない地面の上をその巨体からは想像出来ない速さで這い動く赤いギャラドスにリゼ達が驚くなか、ギャラドスに接近した赤いギャラドスは繰り出した"アクアテール"をその懐へと炸裂させる

 

 

「キシャァァ…ッ!?」

 

「おい…!ギャラドス…!?」

 

「勝負ありよ!ギャラドス!"ストーンエッジ"!」

 

 

"アクアテール"を食らって倒れ込んだギャラドスにドーラは間髪入れずに続けて指示を出し、赤いギャラドスが繰り出した"ストーンエッジ"の隆起する鋭い大岩が無情にも炸裂し、ギャラドスの巨体が打ち上げられる

 

 

「キシャァァァ…ッ!?」

 

「ギャラドス…っ!」

 

 

"ドシィィィン…ッ!!"と重い衝撃を響かせ落下したギャラドスは目をぐるぐると回し倒れ伏せた

 

 

「チャレンジャーのギャラドス、戦闘不能!ジムリーダーのギャラドスの勝ち!」

 

「つ、強い…!」

 

「流石にレベルはジムリーダーの方が上だったみたいやな」

 

「ああ。その上、飛行タイプを持つギャラドスの弱点が突ける"ストーンエッジ"まで覚えられてちゃな」

 

「おそらく、覚えさせている本命の理由はドラゴンタイプに有利な氷ポケモン対策なんだろうけど…。それがこんな形で刺さるなんてね…」

 

「ダメージも一度"こおりのキバ"を受けただけで全然元気だし、大丈夫かな…?」

 

「…葛葉さんなら大丈夫だよ!」

 

「うん…!試合もまだ始まったばかりだもんね…!」

 

 

幸先の悪いスタートにリゼ達の間で不穏な雰囲気が漂い始めるなか、葛葉は倒れたギャラドスをボールへと戻す

 

 

「よくやった、ギャラドス。"りゅうのまい"はともかく、"ストーンエッジ"は予想外だった。でも、問題はねぇ。後のことは任せて、ゆっくり休んどけよ」

 

 

ギャラドスに労いの言葉を掛ける葛葉に焦燥や不安と言った様子は見受けられない

 

むしろ、余裕の笑みすら浮かべている葛葉からは勝利を確信している自信があるように見えた

 

 

「…先に1体目のポケモンがやられたのに、随分と余裕ね」

 

 

その態度が気に障ったのか、目付きを鋭くさせるドーラは圧のある声音で葛葉にそう声を掛けた

 

 

「ハッ!この程度で焦る俺じゃねぇよ!ギャラドス同士の勝負はまだ力が及ばなかったが、それだけだ!残りのメンバーでも十分に勝てる!」

 

「…舐められたものね。クレアとどんなバトルをしたのかは知らないけど、それが随分な自惚れになってるみたいだわ」

 

「自惚れなんかじゃねぇよ。事実、俺の実力は四天王に届くところまで来てる。その俺がジムリーダーとしての母さんに勝てない道理はねぇ!いけ!ガブリアス!」

 

 

葛葉はそう言い返すと、続く2体目のポケモンに"マッハポケモン":ガブリアスを繰り出した

 

 

「ガブリアス…!」

 

「ガバイトを進化させていたんだ…!」

 

「葛葉さんのガブリアスは強いよ〜!パワーはリザードンにも引けを取らないんだから〜!」

 

 

ガブリアスの登場に驚く笹木やリゼ達に天宮が葛葉に代わってその強さを自慢気に主張するなか、社が試合再開の合図を出す

 

 

「それでは、バトル始め!」

 

「ガブリアス!"ドラゴンクロー!"」

 

「ガバァッ!」

 

 

先に仕掛けたのは葛葉…飛ばされた指示と共にガブリアスは"ドラゴンクロー"を繰り出すと地を蹴り、赤いギャラドスへと飛び掛かる

 

 

「ギャラドス!"アクアテール"!」

 

 

赤いギャラドスは繰り出した"アクアテール"で迎え撃ち、両者の技がぶつかり合った瞬間に衝撃が空間を走った

 

 

「ギャラドスのパワーに張り合ってる…!」

 

「これは互角か…!?」

 

 

ガブリアスと赤いギャラドスの互いに一歩も引かない激しい鬩ぎ合いにリゼ達はそう声を上げる

 

 

「いや、違う…!」

 

 

だが、イブラヒムがそれを否定した次の瞬間だった

 

 

「ギャオォォォスッ!!」

 

「ガ…バ…ッ!」

 

 

ガブリアスの表情が段々と険しくなり、徐々に押し返され始めていった

 

 

「ガブリアスの方が苦しそう…!」

 

「どうして…!?」

 

「まあ、こうなるのも不思議じゃねぇ…!ドーラさんのギャラドスはついさっきまでよりも攻撃力が上がってるんだからな…!」

 

「どういうこと…?あの赤いギャラドスが攻撃力を上げたのはギャラドスとのバトルで使った"りゅうのまい"の1回だけ…。でも、それはギャラドスの特性:"いかく"で下がってた攻撃力を本来の状態に戻しただけだよね…?」

 

 

葛葉との旅でガブリアスの力は何度も目にし、十分に理解しているからこそ"信じられない"と言った驚愕の表情を天宮とひまわりが浮かべるなか、その理由に心当たりがある発言をしたイブラヒムにメリッサが疑問をぶつける

 

 

「技による能力の上昇はそうだな…!でも、ドーラさんのギャラドスは葛葉のギャラドスを倒した時に更に攻撃力が上がってるんだ…!」

 

「葛葉さんのギャラドスを倒した時に…!?」

 

「その時に使った技は"ストーンエッジ"…!でも、あの技の追加効果は攻撃力を上げるものじゃない…!」

 

「となると、残る可能性は…!"いかく"じゃない特性…!」

 

 

イブラヒムの言葉を頼りに一同が推測するなか、その原因が赤いギャラドスが持つ"いかく"とは違う特性による可能性であるとリゼは導き出し、イブラヒムは肯定するように頷く

 

 

「おそらく、ドーラさんのギャラドスの特性は"じしんかじょう"…!相手のポケモンを倒す度に攻撃力が上がる特性だ…!」

 

「相手を倒す度に強く…!?じゃあ、ここでギャラドスを倒せなかったら…!」

 

「ギャラドスの攻撃力は更に増して、そのまま全滅させられるだろうね…!」

 

「ガバァァァ…ッ!?」

 

「「「「「「…っ!?」」」」」」

 

 

特性"じしんかじょう"の恐ろしさをリゼ達が理解するなか、遂にギャラドスの"アクアテール"に押し負けたガブリアスが吹き飛ばされ、バトルフィールドに勢いよく墜落する

 

 

「ガブリアスのパワーで太刀打ち出来ないならどうすれば…!」

 

「…なるほど、そういうことか!戻れ!ガブリアス!」

 

 

絶望的な状況に敗北を脳裏に過らせ、ひまわりや天宮達が表情を青ざめさせるなか、"じしんかじょう"の特性について話していたリゼ達の声を聞いていた葛葉は赤いギャラドスの異常なパワーの謎に合点がいくと、ガブリアスをボールへと戻した

 

 

「技と特性の両方で能力を上げられるってのは厄介だが、対処法があればなんてことはねぇ!いけ!クロバット!」

 

 

ガブリアスを交代させ、葛葉は3体目のポケモンにクロバットを繰り出す

 

 

「"くろいきり"だ!」

 

 

直後すぐに葛葉が指示を飛ばすとクロバットは大きく口を開き、バトルフィールド全体を包み込もうとする勢いで"くろいきり"を繰り出した

 

 

「そうか…!"くろいきり"…!」

 

「その手があったか…!」

 

 

昨日、クレアとのバトルで防御を高めて苦戦を強いてきたマホイップを攻略する鍵となった相手の能力変化を元に戻す"くろいきり"

 

これが決まれば、高まった赤いギャラドスの攻撃力と素早さを無効化し、形勢を立て直すことが出来る

 

 

「ギャラドス!"たつまき"!」

 

 

だが、リゼ達が期待を寄せたのも束の間、赤いギャラドスは自身の体を激しく回転させて強烈な"たつまき"を繰り出すと、迫る"くろいきり"をいとも容易く吹き飛ばした

 

 

「クロバ…ッ!?」

 

「なに…っ!?」

 

「そんな…!?」

 

「"くろいきり"をあっという間に掻き消した…!?」

 

「ギャラドス!やれ!」

 

 

葛葉とクロバット、リゼ達の驚愕が同時に重なるなか、赤いギャラドスは繰り出した"たつまき"を放った

 

"くろいきり"を防がれた動揺からすぐに動けなかったクロバットは直撃を避けられず"たつまき"の中に囚われてしまう

 

 

「クロバァァァ…ッ!?」

 

「…っ!クロバット!"クロスポイズン"!」

 

 

激しく暴れ狂う"たつまき"に振り回され苦しい呻き声を上げるクロバットに葛葉は"クロスポイズン"を指示し、打ち破っての脱出を狙う

 

 

「クロ…バァ…ッ!」

 

 

"たつまき"に抗うクロバットは"クロスポイズン"をなんとか繰り出しぶつけるが、数秒と経たずに呆気なく掻き消されてしまう

 

 

「"クロスポイズン"が全く歯が立たないなんて…!」

 

「"たつまき"に振り回されてるせいで、思うように力が出せてない…!」

 

「これはそう簡単に抜け出せないぞ」

 

「そんな…!どうにかならへんの…!?」

 

 

容易に突破することは出来ないとイブラヒムに告げられ、ひまわり達は狼狽える

 

だが、そんなひまわり達の心配に反して、葛葉はそう時間を掛けることなく次の手に打って出た

 

 

「…"たつまき"のせいで力が出せねぇんだったら、逆にそれを利用すりゃいいだけだ!クロバット!"たつまき"の渦に乗って"ブレイブバード"だ!」

 

 

飛ばされた葛葉の指示通りに、クロバットは"たつまき"の渦の流れに逆らうのを止めて身を任せ、次第にその流れを掴み始めると"ブレイブバード"を繰り出し、どんどんと加速していく

 

 

「クロバァッ!」

 

 

そして、威力とスピードが共に限界まで高まった瞬間、クロバットは攻撃へと転じて"たつまき"にぶつかり突き破った

 

 

「へぇ…!」

 

「おお〜っ!」

 

「"たつまき"を打ち破った…!」

 

「"たつまき"の勢いを利用して"ブレイブバード"の威力を上げるなんて…!」

 

「考えたな〜!」

 

「クロバット!そのままやっちまえぇぇっ!」

 

 

"たつまき"の突破にリゼ達が沸き、ドーラも驚嘆の呟きを溢し目を見張るなか、クロバットは"ブレイブバード"を維持し、赤いギャラドスへと突っ込む

 

 

「ギャラドス!"アクアテール"!」

 

 

赤いギャラドスは"アクアテール"を繰り出し、クロバットの"ブレイブバード"を迎え撃つ

 

直後、双方の凄まじいパワーがぶつかり合い、強烈な衝撃が空間を大きく震わせる

 

 

「くっ…!」

 

「……」

 

「「「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」」

 

「「「きゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」」」

 

「凄い衝撃…っ!」

 

「ガブリアスの時の比じゃない…!」

 

「今度は間違いなく互角か…!」

 

 

踏ん張る葛葉に対してドーラは無言で仁王立ち、ひまわり達は悲鳴を上げ、リゼやイブラヒム、叶は所感を口に出しながら、衝撃で体が吹き飛ばされないよう必死に耐えて見守るなか、クロバットと赤いギャラドスの鬩ぎ合いはその末に大爆発を引き起こした

 

 

「ど、どうなったの…!?」

 

「さあな…!だが、今のでどっちもタダで済むことはねぇだろうよ…!」

 

 

大爆発からややあって、クロバットと赤いギャラドスのぶつかり合いがどう決着したのか尋ねるメリッサにイブラヒムがそう答える

 

衝撃こそ収まったが、大爆発で発生した黒煙がまだ視界を覆い尽くすほど立ち込めており、すぐに状況を確認することは出来なかった

 

待つことしばらく、徐々に黒煙は晴れていき、バトルフィールドの光景が次第に見え始める

 

 

「「「…っ!!?」」」

 

「「「ああ…っ!?」」」

 

 

十分に黒煙が晴れ、目の前に映ったバトルフィールドの光景にリゼ達はそれぞれ目を見開き、愕然とした

 

 

「ギャオォォス…!」

 

「ク、クロバァ…」

 

 

その体はかなり傷付いていながらも立っていたのは赤いギャラドス

 

そして、力無く倒れ伏していたのはクロバットだった

 

 

「クロバット、戦闘不能!ギャラドスの勝ち!」

 

「くっ…!」

 

 

社が告げるクロバットの戦闘不能の判定が大部屋に響くなか、葛葉はこれまであった余裕を失くし、その表情を歪ませる

 

 

「今の"ブレイブバード"は見事だったと褒めてあげるわ。だけど、私のギャラドスを倒すにはダメージが少し足りなかったようね。これで早くも2体が戦闘不能。ようやく、さっきまでの余裕も失くなってきたかしら?」

 

「…っ!」

 

 

そんな自身の心を見透かしてくるドーラを葛葉は鋭く睨み返し、しばらくして不敵に笑みを浮かべた

 

 

「…ハッ!ギャラドスはもう戦闘不能寸前!そっちの残りは実質4体!この程度の数的有利、どうってことはねぇよ!」

 

「…まだ勝てる気でいるのね」

 

「当然だ!俺は四天王を超え、チャンピオンを倒し、誰もが認める最強のトレーナーになる!その上でジムリーダーに勝つのは前提!なにより、俺はもうその域を既に越えているんだ!」

 

「舐めないでちょうだい、葛葉…!」

 

 

その問答を皮切りに、ドーラはこれまでの厳かな雰囲気を一転させ、その表情に激しい怒りを浮かび上がらせる

 

 

「四天王に勝るとも劣らぬ実力なら当然勝てる?私はポケモンリーグを目指すトレーナー達の前に立ちはだかる、この地方で最も強いジムリーダーよ!そんな温い考えで勝たせてあげるほど、優しくはないわ!」

 

「…っ!?」

 

 

生まれてこれまで、葛葉は幾度なく母親の怒りに打ちのめされてきた

 

大きく成長した今でも彼女の逆鱗に触れるのは恐ろしいと思っている

 

だが、今回のそれは今までのどれよりも深く激しく、そして己の心身を潰さんとする凄まじい威圧感を放っていると感じ、葛葉は思わず一歩後退った

 

 

「実力と共に肥え太ったお前のその驕り、完膚なきまでに叩き潰してあげるわ!」

 





リゼ・ヘルエスタ
手持ち:エンペルト、グレイシア、バタフリー
   サイドン、ルカリオ、ソウブレイズ

葛葉
手持ち:リザードン、クロバット、ギャラドス
   ガブリアス、ルガルガン(真昼)

ドーラ
手持ち:ギャラドス
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