にじさんじ×ポケットモンスター   作:Mr.ソロ

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番外編
番外編1「憧憬の瞬間」


 

これは、リゼがポケモントレーナーとして旅に出る10年程前のとある日の話

 

ポケモントレーナーを志すきっかけを得た日である

 

 

 

 

カランコロン…

 

 

「とこちゃん!」

 

「イーブィ!」

 

「いらっしゃい…って、あら?こんにちは、リゼはん、イーブイ。今日は随分と珍しい人と一緒なんやね」

 

 

とある日…ヘルエスタシティの街外れにある喫茶店

 

そこで店員として働いているヘルエスタジムのジムリーダーを務める戌亥とこは、来店した幼い少女:リゼとそのポケモン:イーブイに挨拶しつつ、彼女達と共に訪れたもう1人の客人に目を向ける

 

 

「なんだ?私の顔に何か付いてでもいるか?」

 

 

リゼの兄:花畑チャイカは物珍しそうな目を向けてきた戌亥に忽然とした態度で尋ねる

 

 

「いや、滅多に見ない来客に少し驚いただけよ。元気そうやな、チャイカはん」

 

「お前も息災だな、戌亥とこ。前に会ったのはもう1年も前か?」

 

「そんなになんか。まあ、私達の関係はリゼはんありきなところあるからね。ポケモンリーグへの挑戦を辞めてからはあちこち色んなところを巡ってるって聞いてるけど?」

 

「この街で平穏に時を過ごしているお前と違って、私は色々と忙しい身だからな」

 

「はいはい、大変偉うございます。それで、今日はどういった用件でここに?」

 

「リゼに捕まって何処かへ行かぬかとせがまれてな。考えた末に私が留守の間、日頃リゼが世話になっていることの礼も兼ねて来ただけだ」

 

「ああ、そういうこと。律儀なんやね」

 

「兄上!私もとこちゃんとお話ししたいです!あと、冷たい飲み物が欲しいです!」

 

 

自身を差し置いて立ち話をするチャイカと戌亥に、退屈を凌げなかったリゼが声を上げる

 

 

「おっと、私としたことが…。すまんな、リゼ。戌亥よ!」

 

「は〜い。リゼはんはいつものね〜。チャイカはんはどうする?」

 

「苺オレを」

 

「まいど〜。って、見た目に反して可愛らしいチョイスなんやね…」

 

「だって美味いだろ!苺オレ!」

 

「はいはい…。それじゃあ、テレビでも見てて待っといてな」

 

 

チャイカのリアクションに呆れながら、戌亥はテレビを点ける

 

 

『さあ、イチカラシティ:ポケモンバトル大会の準決勝第1試合もいよいよ大詰め!ニュイ選手のマフォクシーがタイプ相性の有利を活かして、アンジュ選手のロゼリアを戦闘不能にし、最後の1体に追い込みました!』

 

「…っ!アンジュが映ってる!」

 

 

テレビの画面に映っていたのは、リゼが物心ついた頃からよく一緒に遊んでいた最も親しい友人…アンジュ・カトリーナだった

 

 

 

 

ニジサンジ地方の中央に位置する大きな街…イチカラシティ

 

中心に設けられたポケモンリーグの舞台である大型のスタジアムから四方に分かれる形で存在する北西の小さなスタジアムの1つで、誰でも参加可能なポケモンバトル大会が行われていた

 

大会は既に準決勝戦まで進んでおり、そのスタジアムでは現在ニジサンジ地方の各ジムを巡ると共に旅の仲間である2人のトレーナー…アンジュとニュイが決勝戦への切符を懸けて凄まじいバトルを繰り広げていた

 

 

「ふぅ〜…!序盤から危うく2体もやられた時は焦ったけど、なんとかここまで立て直せた…!ありがとうね、マフォクシー…!」

 

 

ニュイは先に2体を倒された状況からここまで立て直す活躍をしてくれたマフォクシーに感謝を伝える

 

 

「ありがとう、ロゼリア。ゆっくり休んでな。やるなぁ、ソシエとマフォクシー!」

 

 

その対面…2体目のポケモン:ロゼリアが倒されたアンジュは何処か嬉しそうな表情を浮かべながらニュイとマフォクシーに称賛の言葉を贈る

 

 

「アンちゃん達もね!でも、次が本命…気は抜かないよ!」

 

「うん!最後は勿論、私の相棒が相手するからな!いけ!ゴビット!」

 

 

互いに気を引き締め合い、アンジュは1番のパートナーである"ゴーレムポケモン":ゴビットを繰り出す

 

 

『アンジュ選手の3体目はゴビットだ〜!地面タイプを持つゴビットは炎タイプのマフォクシーに有利だが、果たしてどうなるか!?注目のラストバトルが始まります!』

 

「それでは、バトル始め!」

 

「ゴビット!"ジャイロボール"!」

 

 

審判が試合の再開を告げた直後、先手を取ったアンジュの指示でゴビットは"ジャイロボール"を繰り出す

 

 

「マフォクシー!"シャドーボール"で迎え撃って!」

 

 

対するマフォクシーは"シャドーボール"を繰り出して迎撃に出る

 

だが、"ジャイロボール"の機動力を活かしてゴビットは"シャドーボール"を回避し、そのままマフォクシーへと炸裂させる

 

 

「マフォ…ッ!?」

 

「マフォクシー…っ!」

 

『ゴビット!"ジャイロボール"の機動力を活かしてマフォクシーの"シャドーボール"を躱しつつ攻撃ぃ!』

 

「アンちゃんのゴビット、やっぱり強い…!でも負けないよ!マフォクシー!"みらいよち"!」

 

 

これまで何度もバトルしてきたアンジュとゴビットの強さを改めて感じつつ、ニュイはマフォクシーに"みらいよち"を繰り出させる

 

 

『ここでマフォクシー、"みらいよち"を発動!未来に攻撃を飛ばした!』

 

「"みらいよち"か…!避けにくい上に威力もある攻撃…!なら、とにかく攻める!ゴビット!"ジャイロボール"!」

 

 

時間をかけてバトルすることは出来ないと判断したアンジュは強気に攻めの姿勢を取り、ゴビットは再び"ジャイロボール"を繰り出す

 

 

「マフォクシー!"サイコキネシス"でゴビットの動きを止めて!」

 

 

マフォクシーは再び"ジャイロボール"で迫り来るゴビットを今度は"サイコキネシス"を発動させ、強力なサイコパワーでその動きを完全に止める

 

 

『おーっと!ゴビット、マフォクシーの"サイコキネシス"で動きを止められたー!』

 

「パワーならゴビットも負けてないよ!"ばかぢから"!」

 

 

アンジュの指示を受け、"ばかぢから"を発動させたゴビットはそのパワーを以って強引に"サイコキネシス"の拘束を解き、抜け出した

 

 

『ゴビット!"ばかぢから"のパワーで"サイコキネシス"の拘束を破った!』

 

「ゴビット!続けて"じならし"!」

 

 

技の応酬に実況と観客が盛り上がるなか、アンジュの指示を受けてゴビットは"じならし"を繰り出す

 

 

「そうはさせないよ!マフォクシー!"サイコキネシス"で自分を浮かせて!」

 

「なに…っ!?」

 

 

フィールド全体を襲う技に対応するのは困難だと、誰もが思ったその矢先に、ニュイの指示でマフォクシーは"サイコキネシス"を自身に行い、宙に浮かせることで"じならし"を回避してみせた

 

 

『マフォクシー!"サイコキネシス"を自らに使って浮かせることで、崩れた体勢から"じならし"を回避した〜!』

 

「流石はソシエ…!なら、ゴビット!"シャドーパンチ"!」

 

 

ニュイとマフォクシーの対応に感心の声を呟きながら、アンジュはゴビットに"シャドーパンチ"を繰り出させる

 

だが…

 

 

「ゴビィ…ッ!?」

 

「ゴビット…ッ!ここで"みらいよち"か…!」

 

 

ゴビットが"シャドーパンチ"を繰り出す直前、マフォクシーが事前に繰り出した"みらいよち"による時間差攻撃が襲いかかる

 

 

「チャンスだよ、マフォクシー!"シャドーボール"!」

 

 

"みらいよち"の攻撃を受けてゴビットが怯んだ一瞬の隙を見逃さず、ニュイの指示を受けたマフォクシーが"シャドーボール"を繰り出し、ゴビットに炸裂させる

 

 

『マフォクシーの"シャドーボール"がクリーンヒットォォッ!効果は抜群だぁぁっ!』

 

 

 

 

「アンジュのゴビットが…!」

 

「イ…イブィ…」

 

 

アンジュとゴビットのピンチにリゼは心配の声を上げ、同時に、抱き抱えられていたイーブイは不安を募らせるリゼが力を入れてしまったことで首が絞まり、苦しそうな声を上げる

 

 

「ほう。あのニュイとかいう女…なかなかやるな」

 

「アンジュはん曰く、1番のライバルらしいからね」

 

「ね、ねぇ…。兄上もとこちゃんもどうしてそんなに落ち着いてるの…?アンジュとゴビットが心配じゃないの…?」

 

 

劣勢に立たされるアンジュを前に、冷静に言葉を交わすチャイカと戌亥にリゼは不安と疑問が混じった声音で問い掛ける

 

 

「あの錬金術師に心配など要らん」

 

「兄上…もしかして、アンジュのこと嫌いなの…?」

 

「そういうことやないよ、リゼはん。よく見てみ」

 

 

一見厳しいように捉えられるチャイカの言葉に悪い想像が働くも、戌亥の言葉に従って画面に目を向けたリゼはそこに映った光景にハッと目を見開いた

 

マフォクシーの強力な攻撃を受けて傷付きながらも立ち上がるゴビット

 

そして、その後ろでは不安も諦めも無い…むしろ、バトルを楽しんでいるような笑みを浮かべるアンジュの姿があった

 

 

 

 

『ゴビット立ち上がった〜!しかし、効果抜群の"シャドーボール"のダメージは大きい様子!これは厳しいか!?』

 

「厳しい…ね。それはどうかな?アンちゃん達が手強いのはここからだよ…!」

 

 

ボロボロのゴビットを見てアンジュの敗北が濃厚と捉える実況と観客と違い、彼女と対面しているニュイは少しの余裕も見せず、むしろこれまで以上に気を引き締める

 

 

「進化して随分と強くなったなぁ、ソシエのマフォクシーは…!でも、勝つのは私達だ!そうやんな、ゴビット!」

 

「ゴビッ…!」

 

「私達の全力をソシエとマフォクシーにぶつける!そんで勝ちにいくぞ!最後の最後まで!」

 

「ゴビィッ!」

 

 

アンジュの想いに同意を示すようにゴビットは力強く応える

 

その直後、ゴビットの体が眩い光に包まれ始めた

 

 

「…っ!?」

 

『こ、これは…!?』

 

「ここできたか…!お前の進化が…!」

 

 

突然の進化にニュイと実況、観客が驚き、アンジュが歓喜の表情を浮かべるなか、ゴビットはその姿を変えて"ゴーレムポケモン":ゴルーグへと進化を遂げる

 

 

『な、なんということでしょうか…!このバトルの最中にアンジュ選手のゴビットがゴルーグへ進化しました…!これはまだまだ結果は分かりません!』

 

 

実況と共に観客席から大きな歓声が上がり、会場は更なる盛り上がりを見せる

 

 

「トレーナーの想いにポケモンが応えた…!やっぱり凄いよ…!アンちゃんとポケモン達は…!でも、絆の強さなら私達も負けないよ!マフォクシー!」

 

「マフォッ!!」

 

「いくよ、ゴルーグ!進化したお前の力…私達の力をソシエ達に見せてやるぞ!」

 

「ゴルゥゥグッ!!」

 

 

アンジュとニュイ、ゴルーグとマフォクシー…両者共に気合いを入れ直し、最後の激突が始まる

 

 

「ゴルーグ!"シャドーパンチ"!」

 

「マフォクシー!"シャドーボール"!」

 

 

両者同時に指示を出し、2体も同時にそれぞれの技を繰り出し、激突する

 

だが、拮抗はせず、威力の勝った"シャドーパンチ"が"シャドーボール"を破り、そのままマフォクシーへと炸裂させる

 

 

『"シャドーパンチ"と"シャドーボール"の激突!しかし、"シャドーパンチ"が容易く"シャドーボール"を打ち破り、マフォクシーにクリーンヒットォォォッ!効果は抜群です!!』

 

「進化したから当然だけど、格段にパワーが上がってる…!でも、それはこっちもだよ…!」

 

「マフォォォッ!!」

 

 

進化したことでこれまで以上にパワーアップしたゴルーグの強さをニュイは改めて実感するなか、強力な"シャドーパンチ"を受けたことで体力が僅かとなったマフォクシーが特性"もうか"を発動させ、力強い咆哮を上げる

 

 

『こ、これは…!マフォクシー!体力が追い込まれたことで特性の"もうか"が発動したようです!』

 

(とは言え、マフォクシーも体力が限界…!ゴルーグの攻撃を1発でも食らえば戦闘不能になりかねない…!ここは距離を取って戦った方が賢明かも…!)

 

 

勝つための最善策を冷静に考えたニュイ…そして、その考えを目配せで読み取ったマフォクシーは頷いて同意を示し、後退してゴルーグとの距離を取る

 

 

『おっと、マフォクシー!大きく後退した!』

 

「中遠距離での戦いに出るつもりか…!そうはさせないよ!ゴルーグ!"ストーンエッジ"!」

 

 

アンジュの指示でゴルーグは地面に拳を突き、そこからマフォクシーへ向かって突き出し進む"ストーンエッジ"を繰り出す

 

 

「"ストーンエッジ"…!?進化して新しく覚えた技か…!マフォクシー!"マジカルフレイム"!」

 

 

迫るゴルーグの新技"ストーンエッジ"をニュイは特性"もうか"で威力が上がった"マジカルフレイム"でマフォクシーに迎撃させ、激突した両者の技は大きな爆発と共に相殺される

 

 

「…っ!?」

 

 

直後、ニュイは驚愕して目を見開いた

 

目の前にいたはずのゴルーグが"マジカルフレイム"と"ストーンエッジ"の相殺の間にその姿を消していた

 

 

「ゴルーグ!"アームハンマー"!」

 

「…っ!上…!?マフォクシーっ!避けてっ!」

 

 

瞬間、アンジュの指示と共に上空へと飛び上がっていたゴルーグが急降下したながら"アームハンマー"を繰り出す

 

それに気付いたニュイは慌てて回避するよう叫び、マフォクシーは紙一重でゴルーグの攻撃を回避する

 

だが、急降下の勢いが乗ったゴルーグの"アームハンマー"がフィールドを砕き、それと共に飛び散った無数の岩の礫がマフォクシーに直撃する

 

 

「マフォ…ッ!?」

 

「マフォクシー…っ!」

 

「今だよ、ゴルーグ!"ジャイロボール"!」

 

 

岩の礫の直撃でマフォクシーに隙が生まれた瞬間を見逃さず、アンジュはゴルーグに"ジャイロボール"を繰り出させる

 

 

「マフォクシー!もう一度"マジカルフレイム"!」

 

 

回避が間に合わないなら迎撃しようと、ニュイの指示でマフォクシーは"マジカルフレイム"を繰り出す

 

 

「マフォ…ッ!?」

 

「押し切られる…!?」

 

 

だが、"アームハンマー"の追加効果による素早さの低下で、ゴルーグとマフォクシーの素早さの差が開き、"ジャイロボール"はその威力を更に増していた

 

 

「いけぇぇぇっ!ゴルーグゥゥゥッ!」

 

「ゴルゥゥゥグッ!!」

 

 

アンジュの呼び掛けにゴルーグも力強く応え、"マジカルフレイム"を破って渾身の"ジャイロボール"をマフォクシーに炸裂させる

 

 

「マフォ…ッ!」

 

「マフォクシー…っ!?」

 

 

攻撃を受けたマフォクシーは吹き飛ばされ、そのまま地面へと仰向けに倒れ伏した

 

 

「マフォクシー、戦闘不能!ゴルーグの勝ち!よって勝者、アンジュ選手!」

 

『決まったぁぁぁ!!!互いに一歩も引かない激しいバトルを制し、決勝戦へと駒を進めたのはアンジュ選手だぁぁぁ!!!』

 

 

 

 

「まあ、こうなるだろうとは思っていたよ」

 

「流石はアンジュはんやね。リゼはん、どうやった?」

 

「…っ!!」

 

「ふっ…。どうやら、言葉が出ないほど心打たれたらしい」

 

「みたいやね」

 

 

アンジュの準決勝戦を見終えたチャイカと戌亥は輝かせた瞳で画面を凝視し、口を開けたまま固まっているリゼに笑みを溢す

 

そして、しばらくした後、不意にリゼが戌亥の服の袖をグイグイと引っ張る

 

 

「ん?どうしたん?リゼはん」

 

「とこちゃん…!アンジュにお電話したい!」

 

 

 

 

「くぅぅぅ〜…悔じいぃ〜…」

 

「惜しかったね、アンちゃん」

 

「やっぱり優勝は尊か〜」

 

「ふふん。まだまだみんなには負けないよ」

 

 

大会終了後、惜しくも決勝戦でニュイ、郡道と同じく旅の仲間である竜胆に負けてしまったアンジュは宿泊先のポケモンセンターで項垂れていた

 

 

「それにしても、準決勝の試合でアンジュのゴビットがゴルーグに進化した時は驚いたわよ」

 

「そうじゃな。なかなか熱い展開じゃったよ」

 

「旅を始めてちゃんと育ててから、結構長かったですからね。もうそろそろとは思ってたけど、まさか試合中とは私も思わなかったですよ」

 

「成るべくして成ったようにも思えるけどね。これでアンちゃんには負け越しか〜」

 

「なに?もう諦めモード?」

 

「そんなわけないじゃないですか!次こそは絶対アンちゃんに勝ってみせるんだから!」

 

「うんうん。その意気じゃよ、ニュイ」

 

 

4人の話が弾むなか、アンジュのケータイに戌亥からの着信が入る

 

 

「あれ?いにゅいからだ…。ちょっと席外すね」

 

 

ニュイ達と離れ、ポケモンセンターのロビー端に移動したアンジュはそこで通話を繋げる

 

 

「もしもし?いにゅ…」

 

『アンジュ〜!!久しぶり〜!!』

 

「…リ、リゼ…?なんでいにゅいの電話から…?」

 

 

予期していなかったリゼの大声にやられた耳を押さえながら、アンジュは会話を続ける

 

 

『あのね!私、アンジュに言いたいことがあるの!』

 

「私に言いたいこと…?」

 

『テレビでアンジュのバトル見てね!すっごく楽しそうで、カッコよかった!ゴビットもアンジュのために頑張ってて!進化もして!心が1つになってるみたいだった!最後負けちゃったのは残念だったけど、そのバトルのアンジュとゴルーグ達もカッコよかったよ!」

 

「そ、そんな急にベタ褒めされたらアンちゃん照れちゃうで〜…!」

 

 

リゼからの純粋な感想と絶賛の言葉にアンジュは頬を赤らめてニヤニヤと笑みを浮かべる

 

 

『それでね…!私、大きくなったらアンジュみたいなポケモントレーナーになりたいの!』

 

「…っ!?」

 

 

その直後、リゼから告げられた憧憬の言葉にアンジュは目を見開いて驚いた

 

 

『イーブイとトレーナーになってから出会うポケモン達も一緒に冒険して、アンジュみたいなバトルをして!いつか、アンジュやとこちゃん、兄上よりも凄いポケモントレーナーになるの!』

 

「…そっか。うん!リゼならなれるよ、絶対!」

 

『うん!今度帰って来た時は私にバトルのこと教えてね!』

 

「勿論やでぇ!なんやったら近い内に一度そっちに帰るからなぁ!」

 

『本当!?やった〜!楽しみにしてるね!』

 

 

"あと、旅のお話しもいっぱい聞かせてね!バイバ〜イ!"と言い残したリゼとの通話を終え、アンジュは深呼吸をしてから夕焼けの空を見つめる

 

 

「私みたいになりたい…か。なら、もっと頑張らないとな」

 

 

自分に憧れるリゼのために、更なる高みを目指そうとアンジュは改めて決意する

 

 

 

 

「ふんふふ〜ん♪」

 

「嬉しそうやね、リゼはん」

 

「私達を超える…か。ふっ、流石は我が妹だ」

 

「そうやね。その日が楽しみやわ」

 

 

上機嫌なスキップで店の中を動き回るリゼを見つめながら、アンジュとの通話を聞いていたチャイカと戌亥は彼女の将来を想って笑みを浮かべる

 

 

「帰ったらセバスに色んなポケモンバトルのビデオを用意してもらって、それを見ていっぱい勉強するよ!イーブイ!」

 

「イーブィ!」

 

「いつか絶対…アンジュみたいにポケモンと心が1つなって一緒に輝く!そんなポケモントレーナーになるよ!」

 





リゼ・ヘルエスタ(10年前)
手持ち:イーブイ

アンジュ・カトリーナ(10年前)
手持ち:ゴルーグ、ロゼリア

ニュイ・ソシエール(10年前)
手持ち:マフォクシー
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