「極東戦士団について勉強をするわよ」
夢語ティア、灯のなかでも大人びている少女であり、頭脳班の一員である。彼女は二週間後に控えた不可能任務の前に極東戦士団についての知識を学びたいとクラウスに進言しそれを承諾された、それは極東での任務変更を言い渡された翌日の事である。
「今更し直す必要ある?」
「あるの!先生が言うには極東戦士団の正しい情報は分からないらしいし、ここには極東戦士団の一人がいるでしょう」
そういうと全員円卓から離れて壁に背中を預けている少年に目が行く、少年は黒い髪にオッドアイで赤いメッシュが入っている、暗い印象の少年であった、彼は極東戦士団の最高傑作と言われるほどの一財である。
「まぁいいけど、能力までは細かく言わないぞ!聞かれた質問にだけ答える」
「それでもいいわ、まずは極東戦士団の基本情報だけど・・・グレーテ」
「はい、極東戦士団は多くの国に傭兵として派遣される極東の政府公認の組織です。基本的にメンバーは全員本名で呼び合っていますが、中にはあだ名で呼ばれる人もいるとか」
「ええ、まず第一に政府公認と言うのが本当かどうかよ」
ティアが一番の疑問にしたのはそこであった、政府が裏で何をしているかを知る物は政府の人間しかいないが、それを隠さずに後任として認められるのは例を見ない珍しさである。それゆえ政府公認が真実であるかどうかを確かめるのは当然であった
「それについては本当だ、俺も何回か政府の機関に足を踏み入れた・・・正直俺達みたいな常識外れを公認にするのはどうかと思うが、まぁ雇い主だから文句はない」
ここまで聞くとグレーテとティアは納得した表情を見せたが、事の重要さにすぐ気づいた
それは
「(雇い主の指示次第では極東戦士団が敵に回る、)」
「(それだけは避けないと、ボスの為に)」
とか思っているという事をクラウスと青也は気づいていた(因みにクラウスは青也の隣にいる)勿論クラウスもその事について危惧していたが、極東戦士団の団長が自らクラウスに「今回の依頼者はお前らだ、それに下らん事をしている奴らに振るう牙はない」と言っていたその為、二人が危機としている事は起こらないのだが良い訓練になるため放置している、青也自身もその事に気づいているがそもそも彼も裏切りなどに興味がなく尚且つ今回は同じ戦士団の一人から脅迫されているのでそのような事はしない
「(まぁ、そうでなくとも俺が起こす理由はないのだが…黙ってるか)」
二人はアイコンタクトをした後に向き直りそのまま勉強を続ける
「次に極東戦士団の強さだけど」
「まぁ、強いよね・・・確実に」
「モニカの言う通りだな、青也でもあの強さ、他の団員なんて化け物じゃねえの」
「(あながち間違いじゃないな、龍なんてほぼ牛だからな)」
「問題は特技ですよね、この天才美少女リリィちゃんみたいな毒とか」
「(どこにいるんだよ、しかし目の付け所が甘いな)」
この時モニカも思っていた目の付け所が違うと
「(何を言ってるんだよ、極東戦士団は全員がクラウスさんレベルだよ・・・そんな人達が特技なんて身に着ける必要あるのかな?)」
モニカの思案は半分正解であり、半分間違いである、青也とクラウスは目を合わせてある言葉を継げる
「お前達、青也の戦いを思い出せ」
「ああ、極東戦士団はあれを日常にしてる、あのくらいは技術で何とかなる…つまりならない物もある」
事実先の戦闘で青也が見せた行動さえも極東戦士団は直ぐに行う事はできる、が逆に個人特有の行動だけは真似ができない、モニカとグレーテはその事に気づいているがなら極東戦士団の固有の物はどれだけ高度が高い物なのかという事が残るが彼女たちでは想像できない
「まぁ・・・例を上げるなら銃だな」
「銃?っすか」
「ああ、今サラがたまに浮かべている物だ戦士団の一人は乱射しながら心臓を狙い打てるか?」
「そのくらいなら「因みにアクロバティックに動いて一撃で仕留める」無理だな」
クラウスですらできない事を軽々しくできるという事に灯メンバーはあっけにとられていた(モニカさえも呆然としていた)さらに怖い情報が流れ込んでくる
「まぁ、俺と同期の奴は一撃で敵をめかしたり二刀しかないはずなのにまるで何本も刀があるように思わせて来るとか・・・鼓膜が消えるとか」
「「「「「「いやそれはもう!人間やめてる」」」」
青也はそれは確かにと言った表情をしてメンバーの話を聞く、その内容は単純な物から小難しい物まで幅広かったたが、その中に一つ気になる物があった
「(構成メンバーを束ねている存在か・・・まぁ団長の事を言うのが一番だが、ここでの発言は命取りだな)」
「兎に角、今回は極東戦士団もいるし私達にとっての異国の地、その場所の勉強も「じゃあ青也が言ってた侍に会える場所の」いつにもなく食いつくわね、モニカ」
モニカはきらきらした顔を大きく見せるように青也にしがみつく、とうの青也はめんどくさそうにしてるがモニカのおねだりは長いので諦めていた。(灯メンバーは同じく青也にくっついているアネット以外あ然としている)
そしてモニカとアネットは息を合わせて青也を強制的に座らせた(ついでにクラウスも)二人の行動に驚きながらも日頃訓練をしていない青也に思う所があるのかグレーテ以外も参加した
「参加しなくていいのか?」
「ボスの方が優先ですから、それに」
グレーテが指をさした方向では青也が小さい組にもてあそばれている途中であった、リリィやジビアも攻撃しようとするが安定のドジを発揮してティアが被害をくらい、サラは青也が逃げないように膝に座らされ(モニカが本気でにらんでいる)おびえているサラと同じようにエルナは青也の腕にしがみつき、アネットはまた青也の頭にしがみついてる
「(こいつら、俺が身長178㎝じゃなきゃつぶれているぞ・・・まぁ人数は多く、てか重いのは頭に乗ってるやつだ、こいつ迷惑考えないな)」
青也は言いたいことを全部を口に出さずにいているが、態度に軽く出ているのかサラがおびえて
「いや、お前がおびえているのはモニカの殺気だな」
「助けて欲しいっす」
「まず俺を助けろ、それとアネット降りろ、重い」
「俺様は軽いっす、口も」
「だめじゃねぇか」
グレーテは流石にまずいと思いアネットを条件付きでおろした(青也の手作りお菓子(注)青也は許可してません)アネットはそのままクラウスにしがみつき軽くグレーテと喧嘩をして青也はサラとエルナに金平糖を上げて逃してもらい、モニカの頭を撫でた
「あれだな」
「ですね」
「なんだよ」
「「プレイボー「それ以上言ったらお前らを突き落とすぞ屋根から」殺意が高すぎませんか?」」
青也はこの時こんなくだらない事で殺意を抱いた事を後悔したが背に腹を変えられなかった
「もういいか?」
「またあとでね」
「予想はしてた」
青也はキッチンでコーヒーをいれつつ騒ぎが収まるのを待つ、青也自身のかなり疲れていた精神的に
「あいつら、よくあれで選ばれたな・・・だからか」
青也はコーヒーをもってさっきの場所に戻り席に着く、ティアとグレーテを中心に極東の事を話していたがそれはあくまでも表面上でしかなかった
「もう・・・終わりよ」
ティアが崩れ落ちて何やら言っているが青也は気にせずコーヒーを飲みながらエルナ達幼女組に金平糖を上げていた(あわよくばこれで条件を無にしようとした)グレーテ達がティアを中心におかしな惨劇が始まったが青也は見なかった
「どうすればいいの!教えていお母さん(ティア)」
「おだまりはやく掃除をするのよ(グレーテ)」
「畜生残された妹が(ジビア)」
「ばぶー(リリィ)」
「なんだこれは?」
クラウスと青也は同じことを思っていた、因みにモニカは青也の隣の席で寝息を立てていた、その光景を見て青也は昔の事を思い出しそうになった
「青也の兄貴」
「なんだ?」
「俺あれが欲しいです」
「エルナも欲しいの青也お兄ちゃん」
「残り少ないから三人で分けろ。ところでサラ」
「な、なんすか」
青也はサラが自分を呼ぶときの言葉が気になったので寸劇を放置して聞くことにした
「なんで先輩」
「自分より年上で「年齢関係なぇから」でも」
サラはそう言われて考えているが答えがまとまらず、悩み続けていた
「ならエルナの真似したら」
「の?」
「自分がお兄ちゃんって呼ぶん「その場合僕はおねいちゃんね」なん「いいから言う!」はいっす」
サラがモニカの方を向いて
「モニカお姉ちゃん」
「もう一度」
「モニカお姉ちゃん!」
「大きな声で」
「モニカお姉ちゃん!」
「よくできました」
何を見せられているだと青也は想ったが突っ込むのは回数が多くなるので放棄した、寸劇組は王女と国王の決闘という場面になってリリィとジビアは観客になっていた・・・カオスすぎる
「さぁサラ!青也を義理兄さんと」
「ん?」
「せ、青也お兄ちゃん!・・・間違えたっす」
「いいよ!もう一度」
「青也お兄ちゃん」
「大声「もういいわ!」まぁいいか」
サラは恥ずかしくなって部屋の隅でうずくまり顔を赤くしていた、時折「恥ずかしいっす」と言っていたが
「観念しなさい!魔王ドジずん(ティア)」
「ふふふ、よくここまで来たな勇者メンタル(リリィ)」
「助けて!わんわん(グレーテ)」
「殴り合いの始まりだ!(ジビア)」
「まだ続くのかよ(青也)」
寸劇は終わらずこの日は深夜まで遊んでいた
「因みに青也の兄貴がお兄ちゃんなら、モニカの姉貴はお姉ちゃんですよね」
「そうなの」
「つまり二人は夫婦」
「お「いいね、婚姻届けを出しに行こうか!」終われよ」
因みに婚姻届けはクラウスが燃やしました、曰く「流石にやめろ」という事らしい
なんだこれ?
原作キャラが崩壊したな
アネットはこんな感じでも行けそうだが