【完結】おおかみ☆せんせーしょん(ハーメルン移植版) 作:ブドウ冷やしんす
ユグドラシル最終日から陽光聖典制圧まで。
異世界転移したばかりなのに神様にされてた件
モモンガは玉座にいた。
目の前には
ここに来る前に、ヘロヘロは寝落ち同然にログアウト。
しかし、
『彼』を待っているのだ。
ヘロヘロがログアウトした直後『ラストライブを終えたもののファンに追い回されて逃げている。今からナザリックに戻る』と連絡があったのだ。
だが、ただ待っているのも面白くない。
そう思って、アルベドの設定を見てみる事にしたモモンガだったのだが……
『モモンガの
「お い ぃ ぃ ぃ ぃ ぃ !!」
と、そこに『彼』からのショタボなメッセージが入った。
〈モモンガさん!? 僕です! ゴメン間に合わない! 後でボイチャでもしましょう! あとアルベドの設定見て!!〉
「お ま え か あ あ あ あ ! ! てか、まだ時間あるだろ! 最後くらい頑張れよオイ! 玉座の間でビシッと
〈無理ぃぃぃぃぃ! この人! なかなか! 振り切れない!!〉
「アイドル自称するなら変装スキルくらい持っとけよ!!」
〈 て へ ぺ ろ !!!!!〉
「叫ぶ事か!? 急げ急げ急げ!! あ、ヤバい時間、あ、あ、終わっちゃう、終わ」
00:00:00
「あーーーーー!!!!!」
アインズ・ウール・ゴウン、よもやよもやのグダグダendであった。
『そうだ……楽しかったんだ』などというセンチメンタルはなかったのだ。
「あ ー も ー 、 な ん だ よ オ イ 、 折 角ビシッと 決 め よ う と 思 っ て た の に……って、あれ? なんで終わってないんだ?」
「
「へぁ ?」変な声が出た。
聞き覚えのない声の方を見れば、アルベドが『
(えええええ!? AI? いやいやいやいや、いくらヘロヘロさんでも無理だろう! バグ? どんなバグだよ! どうなってんのこれ!?……フゥ。あれ? 一周まわって逆に冷静になったか?)
「……ふむ、ナザリック内か、ユグドラシル全体かは不明だが、何か異変が発生しているようだ」
あんた
「それは! ……申し訳ございません! 守護者統括にも
失態と思ったのか、床に
「よせアルベド。失態とは思っておらぬ」
そこからは読者諸君も知る通り。
各階層に問題がないか確認させたり、アンフィテアトルムにて忠誠の儀や報告を受けたり、ナーベラルやデミウルゴスと夜空散歩したり……
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そして、今は
「……ん? これは、祭りか?」
モモンガの
「いえ、モモンガ様。これは戦争です」
小さな村が、騎士や僧兵に
騎士の多くは
一体だけ
村人達は
村の中央辺り、遺体の横で一人の少女がドルイド魔法で
装備……というより服装も、ほとんど『単なる村娘』でしかない。
横の遺体は、雰囲気からして父親だろうか。
「! モモンガ様! あの少女の首飾りを!」
言われて注視すると、そこにあったのは……
「ギルド章!?」
木の板に
「モモンガ様……如何なさいますか」
『助けたい』と、表情には出ていた。
人間が殺されている光景への
しかし……
(困っていたら、助けるのが当たり前……ですよね、たっちさん)
「……状況はわからぬが、我らの印を
「はっ!!」
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sideエンリ
他の村から
なのに
茨で塀を作り、騎馬対策の
先生からの知識を総動員して……それでもダメだった。
お父さんが死んだ。私を
魔力切れが近い。
けど、
顔に傷のある僧兵が、勝ち
「なかなか手こずらせてくれたが、そろそろ限界だろう?」
「何故こんな事を! それでも神官ですか!」
「黙れ小娘! チッ……異教徒の貴様には我らの
「崇高? なんの罪もない村人を殺す事の何が崇高だって言うんですか!? それに異教徒って……まさか、そんな理由ですか!? 神が
「答える義理などないな」
こんな人たちに……
「
最後の魔力を
「悪あがきを! 今さら壁を作ったところで、どうにもならんぞ! 天使たちに切り開かせろ!」
「壁じゃ、ないわ」
魔力切れでフラつく体に
「足場よ!!」
蔦に足をかけ、天使の頭を
落下の
「ぬぉ!?」
チッ、腕で
着地しても足を止めず相手の周りを動き回り杖を振るう。
止まってしまえば、それきり動けなくなりそう。
距離を開けさせず、反撃の機会を与えない。
「隊長!?」
「撃つな! 私に当たる! 天使達に取り押さえさせ、ぅお!?」
天使が近づいて来るが、
……どこまで戦える? いつまで動ける?
いや、やってやる!!
「くっ、
捨て身のタックル!?
ダメ元で頭か首を狙って振り下ろすが、
絶対に追撃が来る。
けど、飛びつつ見上げた先にはメイスを振り上げた上位の天使。
……間に合わない……神様……
「ウ゛ォア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア!!」
そのまま私は転がり、体勢を建て直……無理、もう足に力が入らない。
杖にすがりつつ顔を上げると、黒い騎士のような姿のアンデッドが、盾で天使を押さえつけながら剣でメッタ刺しにしていた。
あれは、一体……
「そこまでにしてもらおう」
頭上から声?
私は声の聞こえた方を見上げ
「……ぁぁ……」
もはや言葉も
だって、そこには……
「……死の……神様……」
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モモンガは
『非公式魔王』は
「我らが印を持つ者に手に掛けようとは、その意味を理解した上での
僧兵たち……陽光聖典のリーダー、ニグンが反応する。
「我らの印?……ハッ! アンデッド風情が何を馬鹿な! 自分が神だと? 各員
「
「ウ゛ォア゛ア゛ッ!!」
主の意を
その加速度とも合わせ、モモンガに向かおうとしていた3体が一振りで
「なぁ!?」
あまりの
「
「ウ゛ォア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア!!」
その言葉に、
「天使の再召喚を急げ! 最高位天使を召喚する! 時間を稼げ!!」
(最高位天使!?
「
「出でよ!
「……は ?」
セラフを警戒して、出たのは単なるドミニオン。
モモンガは思考停止した。
「
頭が真っ白になったモモンガを神聖な光が包む。
「ふははは、どうだ! 魔神をも葬り去る第7位階魔ほぅ あ あ あ あ あ !?」
「……ちょっとピリピリしたな」
この状況に、流石のニグンも気付き始める。
「え……ま、まさか……本当に……か、か、か m」
「……
ドミニオンの前に小さな黒い穴が開き、次の瞬間には
後には、何も残っていない。
「さて、何か言い残す事はあるか?」
「おおおお待ちを! 他の宗派
「我らの印を持つ者を『異教徒』として攻撃するのが『崇高』だと言っていたな。違うか」
「ごか、誤解でございます!! 我らは神官長らの命で」
「ほう? つまり貴様らの上役も、我らへの攻撃意思があると」
ニグンは
『独断である』として自身の首を差し出すべきだった。
自分が口を滑らせた結果、法国は異教の神に目を付けられたのだ。
「……違うのです……わ、我々は」
「残りは後で聞くとしよう。……ふむ、手が足りんな」
モモンガは言うと、もう2体、騎士の死体を
聖典隊員らが絶望に
異教とはいえ神の怒りを買い、彼らの魂は永遠に救われないのだ。
そして、きっと自分達も……と。
「
自分の運命を悟った隊員らが
「いいいやだぁ! 地獄はいやぁ」
「ひぃぃぃ、た、助け」
「お許しを! お許しをぉぉ!」
そんな言葉で死の騎士達は止まらず、無理やりに引きずられ、
最後の一人が入りゲートが閉じられると、後には
この光景を見ていた村人達は、老いも若きも全員が、跪き、すすり泣きながら一心に祈りを
神が降臨され、無法者どもに天罰を下された、と。
その祈りを一身に受け、モモンガは静寂の中に立ち、空を見上げた。
……どうしてこうなった、と。
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「つまり、数年前に村を訪れた
「……教会といっても
「何を言う。独力でここまで信頼を
「ぁぁ……神様、ありがとうございます」
あの後、フル装備のアルベドが到着し、
ゴブリン達を
その
今は彼女しか手がかりは無い。
「……しかし意外だ」
「意外とは? 何の事でしょうか」
「我々は、この世界に来たばかり。既に信者がいるというのがな」
……話を合わせる為に神様であるのは諦めていた。
アルベドが「当然」といった反応なのは
「それについては教典の最後に書かれてある内容が答えかと、私たちは
「そこには何と? 今、教典は持っているかね」
「はい! こちらをどうぞ!」
エンリはすぐに『ナザリック教典』を取り出してきてモモンガに渡した。
(ちなみに名前は『死の神』で通るようなので名乗ってはいない)
教典を開くと、そこに書かれていたのは
「君は、この文字を読み書きできるのかね。村人達は?」
「私は布教する立場ですので可能です。教えの通り、信者さんに渡すものでない正式な教典なら、写しを作る際は聖刻文字でなくてはいけませんから。村の皆さんは、読み書きできても王国語だけでございます」
日本語は聖刻文字らしい。
吹き出しそうになるのをモモンガは
ここで、ナザリック教について説明しておこう。
遠方から来た旅の
カルネ村や竜王国の『聖堂』という例外を
その活動形態、そして教義が故に、同じナザリック教徒といっても信仰の形は様々だ。
最も重要な教義は二つ。
一つは『見かけに
二つ目は『神が伝えんとする真理を見つける事こそが信仰である』
41柱も神がいて、場合によっては一見
カルネ村では自然を
(戦わないとは言っていない)
一方、竜王国での信仰は、その土地
『死んで元々、死なば
そんなモットーを掲げ、ビーストマンとの戦いを続け、竜王国民を、聖堂を、その最奥に安置される聖遺物を守る『ナザリック聖堂騎士団』
その
他にも、王国内を
そんな彼ら彼女らの
神の定義を、そして、その起こりとして天界からユグドラシルへの神々降臨を
偉大なる41柱の活躍を通じ、その教えを
神々の
モモンガのページを
それはそうと、モモンガは疑問ばかり抱えていた。
100年前? 何故?
そもそも、その布教した
もし
さて、教典の最後は以下のような形で
『空が割れ、大地は崩落した。そこに成す術なく巻き込まれ、物や、聖地や、天界への帰還が叶わなかった神々が、場所も時間も引き離され落ちて行く。気付けば見知らぬ場所。友の姿も無し。ならば探して歩むまで。歩く。歩く。世界のどこかで今日も一人、歌の神は歌い歩く。汝、死を忘れるなかれ、と。』
モモンガは気付く。『歌の神』?
( お 前 かああああああああああああ !!! )
叫び出さなかったモモンガは
次の回から時間を
(100年前とは言ってない)