筋肉モリモリのキャラクターはやっぱり格好いいです!
ブロリー好きの私は、カイドウさんの肉体にときめいてしまいます!!!
闘神の如き強靭な益荒雄が大地を割る程の拳を放つ。
万象を焦がす熱き益荒雄が広範囲に灼熱の炎を放つ。
数多の悪を討伐した正義の益荒雄は一撃必殺の拳を放つ。
"麦わらのルフィ"&"火拳のエース"vs."黒腕のゼファー"。
片や尋常ならざる成長率を見せ、今尚成長し続ける恐ろしきルーキー。
片や世界最悪の血を引き、覚悟を決めた事により強靭な覇気を放つ火の化身。
片や全盛期の力を取り戻し、膨大な経験により海賊王時代よりも強くなった伝説の海兵。
間違いなくこの世界の上位に位置する強さのルフィとエースだが、最盛期の戦闘力を取り戻したゼファー相手に劣勢を強いられ、逃げる隙も見出せない二人。
「チッ! 化け物かよこいつ……!」
「お前の親父はもっと強かったぞ!!」
「ッ! おれの親父は白ひげだけだ!!!」
「エース、落ち着け!!!」
ゼファーの言葉に逆上し殴りかかろうとするエースを、赤い数珠のネックレスを掴んで引き止めるルフィ。
ゼファーを睨み付けながらも思いとどまったエースと、あまりのゼファーの強さに悩み込むルフィ。
「どうするエース。あいつ強すぎるぞ」
「流石は"黒腕のゼファー"。覇気が硬てェな。……ルフィ、どうにか隙を作ってデカイのぶち当てるぞ」
「じゃァ、おれがなんとかするよ!」
「ふっ! 頼もしくなったな、ルフィ」
「ししし! じゃァ頼むよ!」
ゼファーの覇気を貫く一撃を放つために炎を溜めるエースを背に、ルフィは覇気を高めゼファーの元へ一直線に駆け出す。
空気により膨張した筋肉が武装色の覇気で強固になり、全身を流れる高速の血潮が膨大なエネルギーを生み出し、規格外の膂力を獲得する。
風を切り裂きながら突き進み、そのままの勢いで拳を放つ。
ハイになっていた先程とは異なり、見聞色の覇気でゼファーの動きを読みながら放った拳は、しかし、ゼファーの黒腕に防がれ、返す拳がルフィへと飛んでくる。
迫り来る一撃必殺の拳を見聞色の覇気で冷静に読み避けながら、再度拳を放つルフィ。
「フハハハ! 凄まじい成長速度だな、麦わらのルフィ! だが、まだまだだァ!!」
相手の動きを読み、読まれ、壮絶な拳の打ち合いの果てに強烈な一撃を貰ってしまうルフィ。
腹を殴られ打ち上げられるルフィは盛大に吐血し、遥か上空へと吹き飛ばされた。
「ルフィ!!」
「麦わらよりお前の方が優先だ、火拳のエース」
「クソッ!」
ゼファーは壮絶な打ち合いで煙を上げる拳をひらひらと振りながらエースへと歩み進む。
尋常ならざる覇気を放ちながら歩み寄るゼファーの姿が悪魔のように思え、エースは思わず悪態をついてしまう。
「お前の身の上には同情するが、海賊の道を選んだのは許されねェ。海軍に入ってさえいれば、こうはならなかった筈だがなァ」
「うるせェ……! お前に何が分かる!!」
「分からねェ……だが、ガープの言う通りに生きていれば少なくともここで死ぬ事はなかった」
何度もやり合った強敵の顔を思い出し、長く共に戦ってきた同僚の顔を思い出し、ゼファーはため息を吐く。
"正しい正義"を掲げてきたゼファーすらも認めていたロジャーの息子。
血筋だけで罪人として処刑しなければならない現実と、ガープの威光でエースを救えていたかもしれない可能性を考え、この世の不条理さを再確認したゼファー。
眼前で怒りの覇王色の覇気を放出するエースを見つめ、ゼファーは拳を振りかぶる。
「おれは海兵だ。気に入らない事でも、平和の為には仕方なし。平和の礎となれ、鬼の子よ……!」
「おれはポートガス・D・エース……! 偉大な母に守られて生まれ、偉大な男に育てられた"白ひげ"の子だ! そして、世界一の弟の兄でもある!!」
ゼファーはもう言う事はないと黒く染まった拳をエースへと振り下ろす。
これまで以上に練り上げられた武装色の覇気を纏った一撃は、しかし、エースに当たる事はなく、突如空より飛来した巨大な拳にゼファーは大地へと叩き潰される。
ゼファーにより遥か上空へと吹き飛ばされたルフィが、上空を蹴り、恐ろしい速度で巨大化した拳をゼファーへと叩きつけた。
筋肉に空気を送り込み武装色の覇気で強化した最強の鎧。
血流を高速化する事で得られる膨大なエネルギーとスピード。
そして、骨に空気を送り込む事で得られる、規格外の大きさとパワー。
空を蹴り落下する事による速度と、過剰で強化する事で得られた果てしないパワーを持って、ゼファーの強靭な覇気を貫いた。
「よくやった、ルフィ!!!」
「あとは頼む、エース!!!」
圧縮に圧縮を重ね、膨大な炎を拳に宿したエースはそれを一気に解放する。
「"火拳"!!!!」
瞬間、拳から迸る極大の炎。
自身の代名詞でもある"火拳"が筆舌し難い威力で起き上がったゼファーへと激突した。
爆ぜる炎の拳。
遥か彼方の海上で戦うウルフやセンゴク、シリュウからも目視出来る程の巨大な爆発はゼファーの覇気を貫き、恐ろしい速度で彼を吹き飛ばした。
「ルフィ! 今の内に逃げるぞ!! 今のでもあいつは倒せてねェ!!!」
「分かった! 急ごう!!」
猛スピードで遠ざかっていくゼファーだが、彼の覇気は未だ健在。
ルフィとエースの息のあった超絶的な一撃をもってしても倒しきれていない。
しかし、ルフィとエースの一先ずの目標であるゼファーを遠ざける事には成功した。
爆発の檻からゼファーは暫くの間は出られない。
吹き飛んでいくゼファーを見て、ルフィとエースは脱出の為に急ぎ走り出す。
ルフィとエース、伝説の海兵との戦いに条件付きで勝利!
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エースが解放された今、戦場は次なる展開へと進んでいた。
エースを救出する為の戦いから、マリンフォードを脱出する為の戦いへ。
真っ向から戦っていた百戦錬磨の海賊達は、勝つ事をやめ脱出する為に武器を握る。
皆は一様にインペルダウンの職員が乗ってきた軍艦を奪うべく強襲をかけ、特級戦力達はそれぞれが戦い続けている。
海賊は奪う立場から逃げる立場に変化し、海軍は守る立場から奪う立場に変化した。
しかし変化はそれだけに留まらず、更なる予想外の展開へと変化していく。
数多の化け物の影響により摩訶不思議、奇天烈で激烈な天候となっているマリンフォードの空。
氷が降り、火が燃え盛り、嵐が吹き荒れ、空間が割れている、そんな空に突如雷鳴が響き渡った。
嵐の中、鳴り響く雷鳴とは明らかに大きさも圧力も異なる、恐ろしい程巨大な雷鳴。
そして、それに伴ってマリンフォード全土に降り注ぐ規格外の覇王色の覇気。
覇王色の覇気が各地で衝突するこの場においても、最上位の覇王色の覇気を感じた海賊、海軍両名は一様に戦いの手を止めた。
「な……ッ! この覇王色は……!!!?」
「何故ヤツがこんな所に……!!? ヤツは赤髪が抑えている筈では!!?」
再び鳴り響く雷鳴。
奇天烈に混ざり合った上空の様相。
そこに深く濃い雲が覆い尽くした。
鳴り響く雷鳴。
共に降り注ぐ極大の覇王色の覇気。
「グララララ!! 何故お前がこんな所に来やがった、カイドウ!!!」
一際大きい雷鳴と共に雲を突き破り現れたのはあまりにも長大な一体の青龍。
雲を体に纏い、炎を吐きながら浮遊する青龍、四皇の一人"百獣のカイドウ"は楽し気に覇王色を放出しながら口を開く。
「ウォロロロロ!!! 随分と久しぶりだな白ひげのジジイ! お前らだけでこんな楽しい戦争をやるなんて、ずりィだろォ!!! おれも交ぜろよ!!!!」
「グララララ!!! おれらはもうここにゃァ用はねェんだ。久しぶりの再会だが、後はお前らだけでやれ、カイドウ!」
「連れねェ事言うんじゃねェよ! おれァ、今最高に機嫌が良いんだ。なんだこの地獄みてェな戦場……! どこ見ても凄ェメンツだ……! こんな戦場、ロックスが生きていた頃以来だ……!!! ウォロロロロ!!!!」
上機嫌に長大な体で空を泳ぎ、その余波で竜巻が生まれる。
ただの動作一つが災害に繋がる。
この世界の頂点の一人。
常人では計り知れない程の圧倒的な力。
能力のみならず、単純な身体能力、そして覇気もまた規格外の領域。
あまりの覇王色の覇気の強さに、これまで戦い抜いてきた猛者達でさえ気を失う者が出てきている。
「"赤髪"の野郎のおかげで遅れちまったが、丁度展開も変わったところみてェだし、こっから2回戦目だなァ!! ウォロロロロ!!!!」
「とんでもねェ事になってきやがったなァ!!!」
頂上戦争、数多の強敵を退け最大の目標であるエースの救出を成功させた海賊達。
後は脱出するだけというところで突如現れた、世界最強の一人。
マリンフォードに四皇、二名。
頂上戦争は再び、更なる混沌の様相を呈していく!
頂上戦争にカイドウさんを乱入させる?させない?
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カイドウさん乱入上等!
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カイドウさん悔し涙でやけ酒なり!
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カイドウさん以外にその他大海賊が大集結!