これからがますます楽しみです!
漫画も勿論楽しみです!!
「わははは!! ルフィ君とハンコックがまさか結婚とはな! めでたいな!」
「あぁ、おれ達夫婦だ。レイリーに教えてもらった結婚式も、美味いもんたくさん食えて良かったな〜〜!」
「ルフィの口から夫婦と……! わらわ、幸せ……!」
「わははは!!! 最初に聞いた時は驚いたぞ!」
数万人が乗り込める程の超巨大戦艦の甲板にて一人の男が笑う。
白い髪に白い顎髭の男、かつて"海賊王"の船に乗っていた伝説の大海賊、"冥王"シルバーズ・レイリーが酒瓶を片手に笑っていた。
眼前で話す二人の男女。
片や、先日シャボンディ諸島で親交を深め、しかしながら海軍による一味の離散を救えなかった相手である"麦わらのルフィ"。
片や、古き知人であり、己が妻の同胞であり、娘のように思う女性、"海賊女帝"ボア・ハンコック。
マリンフォード頂上戦争に勝利したルフィ一行を追ってやって来た数日前に聞いた、二人の結婚の報告を思い出し、ルフィとハンコックの反応に益々腹を抱えて笑うレイリー。
「あのハンコックが結婚とは……。歳は取ってみるものだな」
「ふんッ、ジジ臭いことを言うでないわ。シャッキーにも報告したかったのじゃがな……」
「そう長く店を閉めるわけにもいくまい。シャッキーには後日盛大に祝ってもらうといい。それに、今回私は目的があってきたのだからな」
感慨深く呟くレイリーと、そんな彼に照れ臭そうにしながらも言葉を返すハンコック。
かつて己を救ってくれた恩人であるレイリーへ結婚を報告した時は、不覚にも涙を流してしまった。
そんなことを思い出し顔を赤く染めるハンコックは、母親のように慕うもう一人の恩人であるシャッキーへと結婚報告を出来ない事に落胆していた。
そんなハンコックを慰めるレイリーは、巨大な海獣のステーキを貪るルフィに話を切り出す。
「ルフィ君、先日の結婚式の記事は既に世界中に出回った頃だろう。そして、君の仲間たちがあの写真の本当の意味にも既に気がつく頃か」
「ちゃんと届くかな、あいつらに……」
「記事を見れば必ず伝わるはずだ。君らしくないあの写真こそが鍵。いや、あまりの報告に皆怒り狂っているかもな!」
「え!!?」
大きく笑うレイリーに声を上げて驚くルフィ。
「わはは! いや、だからこそ、君たちならば必ず伝わるはずだ」
「そうか。いや、そうだな! あいつらなら分かってくれる!」
「早く仲間たちに会いたいだろうが、再会は二年後だ。それまで
「望むところだ! よろしく頼む、レイリー! みんな!!!」
ルフィの気合いの声にレイリーは笑みを浮かべ、離れた場所で酒を飲み、食事するバレットや白ひげ、レッドフィールドや数多の強者達が手をひらひらと揺らして返事をする。
「次イワちゃんに会う時までにうんと強くなって驚かせてやらねェと!」
「ふふ、これだけの面子と共に誰かを鍛えるなんて初めてだ。老骨ながら、腕が鳴るな……!」
マリンフォードへの三日後の集合改め、二年後の集合までの期間、ルフィは数多の強者達に鍛えられる事になる。
戦争による急激な成長により、三色の覇気の基本は既に修得した。
異次元の強さの仲間と規格外の強さの敵の覇気の技術を盗み取り、絶体絶命の極限の中で昇華させた。
基本の覇気を修得した。
悪魔の実の覚醒も経験した。
力も、技術も、能力も、覚悟も成長途上。
歴史に名を残す伝説達によって、成長力の怪物は想像を遥かに超える成長を遂げることになる。
新たな"四皇""麦わらのルフィ"、研鑽の時!
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「──由々しき事態だ。何から手を付ければいいものか……」
「ニカの覚醒。海軍の敗北。終いにはロックスの再来と言ってもいいだろう海賊団の誕生……」
「ガープの馬鹿のせいで、ニカの存在が世界中に知られてしまった。奴の沙汰も決めねばなるまい」
「いや、その前に力をつける前に"麦わらのルフィ"を消すべきじゃないか。手配書の"D"も消されず終いだ。これ以上野放しにしていれば、何が起こるか分からぬ」
「いや……」
「だが……」
豪華絢爛な広い部屋にて五人の老人達か話し合っていた。
焦りと苛立ちが入り混じったような表情を浮かべる彼らは、この世界の頂点に立つ男たちだ。
この世界の全てを支配する"世界政府"の頂点に立つ五人の老人である"五老星"は、先の戦争の結果に頭を悩ませていた。
彼らが歴史の闇に葬り、長い間隠してきた忌まわしき神である"ニカ"が覚醒し、その存在と正体が世界中に知れ渡ったこと。
"海賊王"ゴールド・ロジャーの息子である"火拳のエース"の処刑を失敗し、海賊の完全勝利という形で海軍が大敗を喫したこと。
"四皇""白ひげ"が引退し、その残党とインペルダウンに捕らえられていた囚人達が新たな"四皇"である"麦わらのルフィ"の一味に加入したことで、かつての悪夢、ロックス海賊団の再来と政府内で震え上がっている海賊団の誕生。
それ以外にも、"白ひげ"の言葉と、海軍の壊滅状態を原因とする世界情勢の大きな唸り。
対処すべき事柄の多さに五老星達は頭を抱えていた。
「実際問題、"麦わらのルフィ"及びその一味をどうする」
「確実に消さねばなるまい。"ニカ"というだけではない。あの男は、我々にとって、巨大な障害になりえる……!」
「だが、奴らの行方が既に分からん。先日の記事を元に"女ヶ島"を捜索したが、その"女ヶ島"自体がなかった……」
「大方、白ひげとバレットによる島諸共の移動だろう。最早、どこにいるのかも分からん……!」
「見つけようとも、あれだけの戦力だ。策もなしに叩くことも出来ないだろう」
"麦わらの一味"に新たに加入した海賊達は数万名。
それぞれが粒揃いの強者であり、凶悪な悪魔の実の能力者や、強靭な覇気使いも少なくない。
中でも、伝説級の怪物達や世界でも指折りの化け物達が相手では流石に分が悪いと五老星達は唸る。
「……やはり、海軍の立て直しが急務か」
「それしかあるまい。幸い、大将にも、目立った海兵達にも命に別状はない。マリンフォードに代わる新たな本部を築けば、立て直しにそこまで時間はかかるまい」
「まさかマリンフォードが消滅するとは……。やはり、力をつける前に"麦わら"への対処も考えねば」
「では、一先ずは海軍の立て直しだ。"麦わら"への対処は適宜考えるとしよう。捜索は継続だ」
五老星達が結論を出す。
"四皇""麦わらのルフィ"への対応を後回しにするという愚行を犯しながら。
五老星自身にとって、更には彼らが"王"と崇める者にとって最大最悪の敵へ黄金の時を与える。
一つの愚行が彼らの未来を決定付けた。
"偽りの神"、数多のヒトに涙を齎した罪を償う時は近い!
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"海賊王"ゴールド・ロジャーの死に際の一言による"大海賊時代"幕開け以来の激しい動きを見せる世界情勢。
海賊の最大の敵である海軍の壊滅と大海賊、元"四皇""白ひげ"による"
"
そんな中、世界で今最も騒がれる海賊にして、最も恐れられる海賊の一人となった男、"四皇""麦わらのルフィ"の一味はそれぞれが研鑽の時にいた。
島一つを合体させた超巨大戦艦の上で、数多の伝説の海賊、怪物達から鍛えられるルフィ。
桃色の島にて、世界最強の男から地獄のようなシゴキを受け、半死半生のままに修行を続けるサンジ。
暗く陰気な島にて、新たな"四皇"の一撃に昂っている世界最強の剣士により、限界以上の鍛錬を受けるゾロ。
気候科学が発展した人口の空島にて、魔法のような気候科学と世界中の特異な気象を学ぶナミ。
巨大な怪鳥が蔓延る島にて、島に残された書物により太古の特殊な薬学を学ぶチョッパー。
食人植物と凶暴な昆虫達が支配する島の極限の環境にて、特異な植物の種を用いた戦闘術を磨くウソップ。
"革命軍"の元でより深い知識と、悪魔の実の練度の底上げ、身体能力の向上に励むロビン。
天才科学者"Dr.ベガパンク"の故郷にて、自己の改造と兵器の製造、保管されていた未知の物質の研究に汗を流すフランキー。
世界的大スター"ソウルキング"として音楽の力を磨き、黄泉の国と深く繋がる事でその力を磨くブルック。
歴史が動く転換期。
世界が激流のように動き出す激動の時代、九つの星々がその輝きを増すべく歴史から姿を消した。
新たなる海の皇帝"四皇""麦わらのルフィ"。
常識外れの偉業の数々。
世界最高の海底監獄を完全攻略し、世界中で恐れられる怪物達を仲間に引き入れた類稀なるカリスマ。
ルーキーでありながら世界最大最高最悪の頂上戦争に乱入し、その場の全てを凌駕し活躍して見せた豪運と能力。
異常なまでの成長能力で伝説の海兵、王下七武海を打倒し、島諸共に破壊し尽くした戦闘力。
世界を震撼させた彼の懸賞金額、30億ベリー。
史上類を見ない程の速度での"四皇"への到達に世界中の海賊達は色めき立った。
「ルーキーを倒せば、己が新たな"四皇"だ。」
そんな欲に満ちた捜索が続けられど新たな"四皇"が見つかる事はなく、その仲間の姿も見られない。
次に彼らが表舞台に上がるのはこれから二年後。
九つの星々が力を蓄え、"四皇"の称号に恥じない姿になった時、歴史がまた紡がれる。
"麦わらの一味"、"四皇"の称号獲得と共に表舞台から暫し姿を消す!