野生のトリモンが亡命してきた・・・どうする? 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
私の名前は近界民の名前はアル、転生前の名前は米田節子(よねだ さだこ)
20年前に地球で亡くなったハズでありました……死因は心筋梗塞だったハズでありますなぁ
私は近界民アルとして生まれ変わり、最初は赤ん坊で何もできなかったでありますが、知識を吸収して5歳の時に適正……トリオン量を計測されて適正がある事が分かり、集団営舎に入れられたであります
そこで基礎学力、集団行動、トリオン兵との戦闘訓練、同級の者との戦闘訓練を行っていたであります
サテラスの国家の有方もここで習ったであります
まず独裁国家であり、10%の一等国民、35%の二等国民、残りの三等国民、犯罪者、反逆者の子孫の四等国民という階級社会であります
人口は約50万人ほどであり、地球だと小国くらいの人口でありますな
技術力は他国と比べてやや低め、私が乗ってきた遠征艇は他国だと一回り古いタイプでトリオンの使用効率が悪いであります
トリガー技術は近距離は三等国民が使用し、二等国民は中距離、一等国民は長距離武器を使用する許可が降りるであります
つまり一等国民はすべての距離の武器を使うことができ、三等国民はどれだけ長距離のトリガーの適正が高かろうと近距離トリガーしか使えないであります
独裁しているのはマザートリガーを操れる王族、それを政治に関われる一等国民が支える感じの国家でありますなぁ……日本の士農工商が近いかもしれないであります
私の両親共に一等国民であり、トリオン量が馬鹿みたいに多かった私は2年の教育が終わるとトリオンタンクとして遠征艇で働かされたであります
そこで遠隔操作できるトリオン兵を使い、味方の援護をしつつ、睡眠学習と訓練で中距離のメレというトリガーを扱うようになったのが8歳の時であります
このメレというトリガーはさっき林道に渡したトリガーでありますが小さなトリオンキューブをナイフの形にして飛ばすというトリガーであります
刺さるし、トリオン体や地面、硬い物にぶつかると爆発する性質があり、トリオン量が多いほどナイフの数、強度、爆発の威力が上がるであります
メレを使えるようになった私は遠征隊に配属される様になったであります
他国との戦争に駆り出されたでありますなぁ
遠征隊は30組があり1組10人と決められていたであります
新人が入れば組も多くなったりするでありますが、戦死するのでだいたい30組でありましたな
遠征隊はエリート部隊が5つ、それ以外は普通の部隊でありました
基本的にエリートは防衛隊というサテラス防衛の任務に付かされるであります
トリオンタンクから一兵卒になった私は戦場で暴れたであります
食料の配給量や甘味、生活レベルを上げるためでありますなぁ
あ、サテラスは基本配給制で一等国民は食べるのに困りはしないでありますが、三等国民はいつ餓えてもおかしくない生活になるであります
暴れはじめて2年の時に地球、玄界に近づいたであります
この時自分は別の国に遠征していたため地球には行けなかったでありますが、玄界が地球だと知っていたら脱走してこのソ連と北朝鮮と江戸時代日本の悪いところを合わせた様な国から脱出していたでありますが、残念ながらその時は知らなかったので無理でありました
12歳の時に暴れまわっていたので部隊長に就任したであります
勿論最年少部隊長でありました
部隊長就任の時に三等国民の支給人を選べるとのことで国からリストを貰ったであります……その時に1人目の日本人和田勝美(わだ かつみ)という玄界出身の10歳の少女が支給人のリストにあったので玄界の意味をトリオンとは別の技術がある異世界程度にしか思っていなかった私は年が近かった事もあり和田を選んだであります
和田の最初の印象は目の死んだ子だな~だったであります
和田はいきなり拉致されて知らない国で無理やり生活させられて、戦争に駆り出されるという最悪な環境で2年も居させられたでありますからなぁ
そりゃ絶望していてもおかしくないであります
で、部隊長として一軒家を与えられた私は和田を支給人……奴隷でありますな
とりあえず話すことにしたであります
そして聞いてビックリ玄界が地球であり、日本から拉致されたと知ったであります
異世界で生まれ育ったので異世界から日本に帰れるかもしれないとわかり私は興奮したであります
食事も不味い、娯楽も少ない、戦争でいつ死ぬかわからない……今までは慣れていたでありますが、日本に帰れるのであれば帰りたい……この場合は亡命したいと思いと和田をなんとしてでも帰さないといけないとおもったであります
和田は自分が日本人だったと信じて貰うためにトリオン紙に日本語で五十音表を書いたり、今ある食材で和風の料理を作ったり、日本人しかわからない話題を出したりして心を少しずつ開いて貰ったであります
亡命するためには遠征隊にずっと居続ける必要が出てきたのでとりあえず遠征隊のエリートになれるように頑張ったであります
部隊長となった私はトリオン兵囮に使い、キルゾーンや釣り野伏せを使ってキル数を稼いだであります
自分のトリガーは発射音のしない銃みたいな物なのでトリオン兵でしっかり地形を把握できた場合は奇襲をやりやすかったでありますなぁ
勿論情報が無い戦場では防御に全降りして最初の一撃を貰って直ぐに反撃する戦術でキル数を稼いだであります
キル数が増えれば増えるほど自分の生活は豊かになっていったであります
15歳の頃から生き残っている玄界出身の人物を集めるようになったであります
ある時は部隊に組み込んだり、ある時は捨てられて死にそうなところを助けたり、ある時は農奴だったので細工してこちらの部隊に編入させたりしたであります
そんな事をしていたので自分は変人扱いされるようになったであります
玄界人マニアだとも言われたでありますな
和田を含め武、横田、福長、里見の5名を部隊に組み込むことに成功し、それ以外の日本人(玄界人)は亡くなっていたり戦死していたり不明だったりしたので捜査を打ち切った
三等国民なので近接トリガーしか使えない彼らにはとにかく防御と連携を上手くなって貰った
福長はどうしても元々農奴だったこともあり、戦闘には向いていないのだが、自分のメレは使えたので中距離から遠距離は適正があるとわかり、闇市で手に入れたメレを渡して緊急時にはこれを使うようにととにかく日本人が死なないように立ち回った
何か企んでいると思われた部下は容赦なく戦場で殺したり、暗殺をしたであります
戦死した扱いにしてトリガーを回収し、国に戦死以外は報告せずに数種類の中長距離トリガーを確保し、キル数が200、部隊キル数が300に達した事で自分たちもエリート部隊を名乗る事が許され、隊員は1階級ずつ上げられ和田達は二等国民になることができ、奴隷からひとまず解放することができた
17歳の時であります
更に2年間戦績を積み重ね、国から方面司令官の階級を頂いたであります……19の時でありますな
この時慕っていた私の部下が戦死した時にブラックトリガーになったであります
自分はこのタイミングしかないと思い、戦争中に遠征艇を勝手に動かし、日本人5名を乗せて移動したであります
そこから1年間各国を襲撃や交渉して物資とログを入手しながら日本に帰還したであります
私は近界民、彼らは日本人……私は拉致した国の指揮官なので処刑されるかもしれないとは覚悟のうえであります
あと私が出せる情報はここまでの旅のログ、各国の情報、各種トリガーの提出……勿論ブラックトリガーも含まれるであります
これらを踏まえて図々しいとは思うでありますが亡命をしたいと思うであります
どうかどうかよろしく頼むであります