野生のトリモンが亡命してきた・・・どうする? 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
初日はランク戦の情報が出ていなかった事もあり初見殺しを何度もハメる事ができたが、初日のランク戦の映像を見て研究してきた者達が対抗策を編み出そうと躍起になりながら挑んできたり、C級上位の意地として解禁された2日目にB級になられるという屈辱を避けるために仲間と情報を共有して対策したりしてきた
自分はバイパーをされる前に特攻斬りをすればワンチャンあると思われたらしく、開始直後に突っ込んでくる隊員が多発したが、トリオンを分割せずに中くらいの大きさのトリオンをそのままぶつけるという荒業で体に大穴を開けて粉砕
特攻斬りを辞めれば全方位からバイパーが飛んでくるので防御不能
弧月やスコーピオンを投げてくる者や銃トリガーで対抗してくる者も居たが、普通に動き回ることで回避し、これまた全方位バイパーで簡単に攻略して難なく4000ポイントを2日目で確保し、B級へと上がった
「なぁアルだっけ! 俺達と組まないか!」
「アルさん! 私達と組みましょうよ!」
「射手欲しいうちに!」
過去最速でB級に上がったことにより勧誘合戦が始まり、自分は断るのに苦労したであります
なぜここまでB級上がりたての自分が勧誘されるかは色々理由があるであります
A級1位部隊東隊解体
東隊長率いる東、二宮、加古、三輪の部隊員全てが隊長になるために東隊から話し合いの末に円満独立
上層部との話し合いの末に部隊を再編するまではA級扱い、部隊を再編したら全員B級に一旦落ちて再出発することとなった
繰り上がりで太刀川隊がA級1位部隊となる
更に今年は実験的に上位3部隊がA級昇格試験を受けられるとの事でA級になれば給料や優遇される制度があるため少しでも戦力がある者を取り込みたいのが現状らしいであります
「すまないでありますが、もう自分は組む相手を見つけているであります……あ! オペレーターは募集しているでありますよ!!」
と言って断った
問題はオペレーターでありますな
良い人材を発掘するには情報を集めなければならないでありますからとりあえず松田殿にオペレーターをどこからスカウトできるか聞いてきたであります
「とりあえずB級昇進おめでとう! これから正規隊員として防衛任務をしながらA級目指して頑張ろう! ……オペレーターか。彼女達は中央オペレーターから部隊オペレーターに移籍するのが一般だね……とりあえずオペレーター達の職場に行こうか」
松田殿は自分を連れて新人オペレーター達がたむろする場所に移動した
「ここが通称オペレーター養成所、パソコンを使って情報処理やオペレーターのいろはを学んでいるところだよ」
「なるほどであります」
そこには30名ほどの新米オペレーター達が技術を磨こうと切磋琢磨していた
「注目!」
自分は大声を出してオペレーター達の視線を集めた
「新米B級隊員のアルであります! A級1位を必ず確保するためにオペレーターが必要であります! 自分と組んでも良いと思う人が居たらいつでも良いので声をかけて欲しいであります! よろしく!」
クスクスと笑い声とざわつきが聞こえてくるが、自分は言うだけ言うと会場を後にした
「大きく出たね」
「目標は大きくないといけないでありますからな。それに2月から始まるランク戦ではA級に上がれるか微妙でありますからな」
「それまたなんで?」
「福長が狙撃手の腕を磨く時間が足りなさすぎるであります。あと数日でB級に上がれたとしてもB級ランク戦まで2週間を切るでありますから厳しいと言わざる得ないであります」
「なるほど……他4人は固まったとして攻撃手4名は辛くない?」
「和田と武は銃手もやると言っていたでありますから中距離は問題ないであります。長距離は……頑張るしかないでありますな」
「トリガー構成はどうするの? 私が組み替え方教えようか」
「お願いするであります」
部屋に戻った自分は松田殿に教えてもらいながらトリガーホルダーを分解してトリガーチップを組み込んでいく
で、色々話し合いをしていたら横田が私の部屋に現れた
「ちーす! 閣下俺もB級に上がったので報告をと思いまして」
「あぁ、横田おめでとうであります。今トリガーチップを調整していたでありますから確認して欲しいであります」
「どんな構成にするんです?」
自分は横田に構成を書いた紙を見せる
「メインに上からアステロイド、バイパー、バウンド、シールドでサブはアステロイド、メテオラ、グラスホッパー、シールド」
「バックワームは付けなくて良いの?」
松田殿が聞いてくるが
「バックワームを付けない事で他のスナイパーを炙り出すであります。自分はあくまで見せ札、本命は福長のスナイプに任せるであります」
「こんな事言ってますが油断を見せれば一瞬で刈り取るので注意が必要ですよこの人」
「ちなみに横田はどうするでありますか?」
「俺ですか? ……うーんメインがスコーピオン、アステロイド、シールド、エスクード、サブはスコーピオン、グラスホッパー、シールド、バックワームですかね。スコーピオンを投げるのはC級でもやっていたんでそれをグラスホッパーの性質がもしかしたらスコーピオン等の物質化したものを弾くなら面白いことができますし、アステロイドで中距離戦も対応しながらエスクードで防御できるようにしたいと思ってます」
「欲張りじゃない? トリオン量足りるの?」
「横田は5人の中だとトリオン量が一番低いでありますが、それでも数値化すると10はあるでありますからたぶん足りるでありますよ」
「10もあるんだ横田君って」
「閣下や和田さん、福長が化物で俺いつも悲しい思いしてたのでね……ここだとトリオン富豪らしいですがいつものメンバーだとやっぱり少なく感じますよ」
「まぁその分戦闘時の頭の回転速度はピカ一でありますから別部隊とは言えお互いに頑張るでありますよ」
「負けませんからね」
自分と横田がB級に上がった翌日に里みん次いで武と和田、1週間遅れて福長が無事にB級へと上がった
武と和田が遅れた理由は忠告したのに共食いしていたらしく50戦近く勝負していたのだそうだ
福長が遅れたのはそもそも福長の技量の問題と近距離は性格的に弧月で斬り合うのがあまり好きではないという理由で遅れてしまった
福長はB級昇格後直ぐに狙撃手に転向し、他の狙撃手達の動きを見ながら隠れて練習している
自分とランク戦をしながら狙撃銃ことイーグレットとアイビスの射撃訓練を付き合っている
ライトニングは使いにくいとのこと
「必ず一撃で決めます」
「じゃあとにかく動く的に当てなければいけないでありますからバイパーで的を作るでありますから撃ち込むでありますよ」
「はい!」
「ランク戦でそういうことしちゃダメだよ」
「「すみません」すまないであります」
ランク戦で射撃訓練をすることはよろしくなかったらしく、林道殿に怒られてしまったであります
「隠れて練習したいなら家の支部の訓練施設を使うと良いよ」
そう言って玉狛支部に福長を連れていった
自分はまだ本部から出ることを許されてないので見送ったでありますよ……トホホ
「で、仕方なく新兵器の開発実験に参加していると」
「まぁそうでありますな寺島殿」
「別に俺は理由はどうであれ協力してくれるなら何でも良いけどさ……冬島さんこれでどうですか?」
「寺島OKだ! 起動実験するぞ」
罠を起動すると巨大なブレードが床から現れて実験台のバムスターが串刺しにされた
「なかなかの威力でありますな、バムスターが一撃で葬れるなら他のトリオン兵もだいたい一撃で葬れるでありますからな」
「よし、実験は成功だ寺島とアル協力ありがとな」
「でもこれ1つ起動するのに電池10分の1消費するのは大きいでありますな」
「燃費が悪いのがネックなんだよな……でも作り置きできてマーキングした場所に瞬時に罠を張れるのは利点だからな」
「燃費改善が次の問題か。実用化はまだまだ先かな」
「この後自分初めての防衛任務なのでありますが、フリーのB級で固まって即席オペレーターと組んでやるって大丈夫なのでありますか?」
「辛いなそれ、でも周回上近くに惑星は無いんだろ」
「乱星国家がもしかしたら居るかもしれないでありますから油断はできないんでありますよ」
「でもさアルなら大丈夫だろ」
「油断は判断を誤らせる、万全でない時ほど危ない時は無い……でありますよ……とと、時間だ。これで自分失礼するでありますよ」
「おう、がんばれやー」
その後トリオン兵等は現れず、フリーのB級メンバーとオペレーター殿と気まずい時間を過ごしたであります
色々と指摘されたので一から書き直します
一応書いたのは消さずに残しますのでご理解の程よろしくお願いいたします