お待ちかね……本作ヒロインのご登場です。
USJでの一件を済ませた俺と青山君は原付バイクを走らせながらスマートブレイン社へと帰って行った。その道中、海が見える駐車場で休息を取るべくバイクを停車させる。
「お疲れ様、青山君。」
「緑谷君もお疲れ様。」
青山君に缶珈琲を手渡しながら互いに労いの言葉を掛ける。
「しかし、ヴィラン連合……厄介な存在になりそうだね。」
「うん、社長はファイズドライバー、カイザドライバー、デルタドライバーに継ぐ新しいベルトの開発を推進してるみたいだけど時間がかかってるって言ってたな。」
「そうなんだ……かなり大変な事になりそうだね。」
珈琲を口に注ぎながらそんな会話をする。
死柄木弔……あの子供じみた思想と存在はいずれ驚異になる。その前にオールフォーワンをなんとかするべきか?或いは死柄木弔を始末するべきか?
これはまた社長が指示するだろうな。
「あっ!緑谷君!あれ!」
「どうしたの?」
何かを見つけた青山君に肩を叩かれ、そちらに顔を向けた。
「なぁ、嬢ちゃん。俺達と遊んでいかねぇか?」
「なんですか?貴方達」
そこにはセーラ服を着た栗色のお団子髪の少女がアイスを手にガラの悪そうな男達に絡まれていた。
「……様子を伺おう。」
明らかにナンパと思われる光景を僕と青山君はじっと様子を伺う。……にしてもあの女の子。何だろう?俺や青山君と似た感覚がするな。
「あの、邪魔です。やめてください。」
「良いじゃねーか!」
「俺達とイイコトしよーぜ?なぁ?」
女の子肩にベッタリと触れる男達に顔を顰める。やめてあげろよ嫌がってるだろ?
「触らないで!」
女の子は触れてきた男の一人を振り払う。
「ちっ、おい!逆らうんじゃねぇ!」
「キャッ!」
「あっ!」
女の子に振り払われ、苛立ちを見せた男は彼女の胸ぐらを掴みあげた。その拍子に彼女の持っていたアイスが地面に落ちて無惨な姿になってしまった。
「わ、私のアイス……」
「ちっ、可愛い顔して生意気だな?」
「いたぶってから遊んでやるよ?なぁ?」
「緑谷君!」
「うん!分かってる!」
女の子に拳を振り上げた男を見ていよいよ僕と青山君は彼女の元へ掛けだそうとした時だった。
「ユルサナイ……私のアイス……地面に落とした。」
「あぁ?なんだテメェ?」
「許しません。これ以上乱暴するなら……ユルサナイ!!」
女の子はそう言うと黄色い眼を見開いて男達を睨みつけた……その時だった。
突然、彼女の顔に鶴のような顔の紋章が浮かび上がる。
「なっ!?」
「オルフェノク!?」
女の子の顔に浮かんだ紋章を見て僕と青山君は立ち止まって驚いた。
そして……彼女はそのまま男達を振り払うと鶴を模したオルフェノク……クレインオルフェノクへと姿を変えた。
「うわっ!」
「ば、化け物だ!!!」
一息吐いたクレインオルフェノクは尻もちを付いた男達を睨みつける。
「お、おい!逃げるぞ!!」
「うわぁぁぁ!!」
逃げ出した男達を見て、クレインオルフェノクは影から半裸の女の子の姿を映す。
『ユルサナイ……貴女達は私が倒します。』
クレインオルフェノクはそのまま飛翔態となって空高く飛び上がると灰色の翼をはためかせながら男達に毒矢の様なものを放った。
「「ギャァァァァァァァ!!」」
毒矢の雨を浴びた男達は次々倒れていくと青い炎に包まれ、灰となって消えていく。その様子を地面に着地しながら眺めていたクレインオルフェノクは元の人の姿へと戻った……次の瞬間。
「ウフフフッ、フフフッ、アッハッハッハッハッ!!!」
灰化していく男達を見て、女の子は狂ったように笑いだした。その様子を眺めていた僕と青山君は息を呑んでこう思った。
(コイツ……ヤバいやつだ!!)
「うん?」
「ひっ!!」
刹那、女の子は笑いを止めると僕と青山君に顔を向ける。うわっ!こっち向いた!!
「あっ?貴方は……ウフフッ、やっと会えましたね。」
「えっ?な、何?」
僕を見てそう言った女の子はニヤリと笑みを浮かべる。や、ヤバい!!
「み、み、緑谷くぅーん!!」
「ウフフッ、探したんですよ?貴方もオルフェノクですよね?私はなりたい!貴方の様なオルフェノクに……貴方の様な人に……ウフフッ、イヒヒヒヒヒ」
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
震え上がった僕らはこちらへ歩み寄ってくる女の子に恐怖すると急いでバイクに跨り、全開で走らせた。
「はぁ……はぁ……はぁ」
息を切らしながら走らせたバイクのサイドミラーに眼を向ける。そこには去っていく僕らを呆然と見つめて遠ざかっていく少女の姿があるのだった。
◇◇◇
スマートブレイン社にようやく帰還した僕らは駐輪場にバイクを停めると急ぎ足で会社の中へと入ると息を切らしながら後ろを振り返った。
「はぁ……はぁ……何だったの?あの娘。」
「わ、分からない……でも僕の事を知ってる節があったよね?」
「た、確かに……」
僕と青山君はそう言うと先程出会った女の子の事を思い返す。彼女は僕に向かって『探していた』と言っていた。それが本当なら僕は前から彼女に付けられていた可能性がある。
「幾ら同族のオルフェノクとは言え、あれは危険だよ!」
「そ、そうだよね……余りにも危険……」
「あれぇ?お2人とも帰ってきてたんですか♪」
「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
突然、誰かに声を掛けられて声を大にして驚いた。
「そんなに驚かなくても……」
「なんだ……スマートレディか。」
「ごめんなさい。今、戻りました。」
目の前に居たのがスマートレディと分かっるとホッと一息付く。
「それよりもUSJの件は?」
「あ、ご、ごめんなさい!それを今から社長に伝えにいきます!」
「そうでしたか!お疲れ様です♪」
「じゃあ、い、行こう!青山君。」
「う、うん!」
僕はスマートレディに苦笑すると青山君を連れて社長室へと向かうのだった。
何故、個性持ちの彼女がオルフェノクになったのか後々描こうかなと思っております。つまり、この世界では個性持ちでも死んだらオルフェノクになれるというケースがあるということです。そして本来の個性がどうなるのか?近々、あの人が語ってくださいます。(誰とは言わない)
そして彼女はどのライダーに変身するのか?それも合わせて楽しみにして頂けたらと思います。
次回作は……多分ホラーとネタを合わせた回になります。
555原作キャラを除くスネークオルフェノク枠が誰がいいか?(555のあのライダーに変身予定)
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ヴィラン連合から:トゥワイス
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他ライダーの蛇キャラ:浅倉威
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雄英生から:心操人使
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その他