今更で申し訳ございませんが誤字脱字ご指摘ありがとうございます。
また、感想欄でもあるようにかっちゃん、オールマイト目線でのシナリオは少し先になります。
まずは……タイトルにあるあの子の話からです。
スマートブレイン社社長室……
「そうか……やはりヴィラン連合の動きは活発化していた様だな。」
書斎の椅子に座りながら報告を受けた社長が曇った表情をする。僕らはソファに座りながら脳無に付いても報告した。
「脳無の実用化もやっぱり進んでいたみたいです。あれは危険ですよ。」
「対オールマイト兵器とか言ったな?死人を利用したとて、我々オルフェノクには劣るというのにな。」
青山君の話を聞きながら社長は椅子から立ち上がり、窓から見える景色を眺めた。
「兎に角、無事にUSJから戻って来てくれた。それが何よりだ。それと……緑谷君」
「は、はい!!」
社長に呼ばれて顔を上げる。
「ファイズアクセルの力はどうだったかね?」
「あっ、はい!あの10秒しか動けない代物ですよね?なんというか……その……脳無に対処は出来たんですけどもう少し稼働時間が長ければなって……思いました。」
「そうか!脳無を倒す事が出来たのか!」
555のアクセルフォームの成果を聞いた社長は微笑みをみせた。
「結局、あれって一体なんです?」
ふと、青山君はアクセルフォームに付いて尋ねる。
「アクセルフォーム……555の強化形態の1つだ。超再生とオールマイトに匹敵する肉体を持つとされる脳無に対抗する為に私が作ったものだ。あの様に時間をも凌駕できる速さを獲得出来るが10秒が限界でな。あれ以上稼働させるとフォトンブラッドによって変身者の生命を脅かしてしまうのだ。」
「うええっ!そ、そんな危ない物だったんですか!?」
「ああ、だが10秒内の稼働なら問題は無い。だからあの時『10秒だけ』と言ったのだよ。」
社長の言葉を聞いて僕はアクセルフォームを受け取った時の言葉を理解した。だからこそ脳無の再生をも凌駕する速さで倒すことが出来たのだ。
「まぁいい。取り敢えず君達は休みなさい。」
「は、はい!お疲れ様でした!」
「お疲れ様です。社長。」
僕と青山はソファから立ち上がり、社長に一礼するとその場を退出する。
こうしてUSJ戦闘介入作戦は成功に終わり、脳無の撃破という戦果を果たして幕を閉じるのだった。
◇◇◇
「今日は疲れたね……」
「うん」
僕と青山君は夜景が見える社内の窓の傍を歩きながら今日の事を振り返る。
「にしても……あの娘何だったんだろうね?」
「青山君……思い出させないでよ。」
帰り際に出会ったクレインオルフェノクの女の子を思い出して寒気が走る。そういえばこの事を社長にはまだ言ってないな……いや、言うのはよしておこう。
「ごめん、ごめん……あっ。ボク部屋こっちだから。」
「そうだったね……お疲れ様!」
「うん!おやすみ。緑谷君。」
手を振った青山君はそのまま自室のある廊下へと歩き出して去っていく。その背中を見つめながらはぁ……とため息を吐く。
「探していた……か。いつから僕達の事を……。」
ふと、クレインオルフェノクの『探していた』という言葉が引っかかった。あの娘は何時、何処で僕の存在を知ったのだろうか?どんな経緯でオルフェノクに覚醒したのだろうか?そして……あの狂気に満ちた眼と不気味な笑顔……
「ううっ……考えただけで寒気がしてきた。もう深堀するのはよそう!」
自分にそう言い聞かせ、全力で首を横に振ると僕は自室のドアを開ける。
「んーっ!!」
ドアの鍵を閉めて背伸びをしながら上着を脱ぎ捨てるとファイズギアのアタッシュケースを机の上に置いてそのまま仰向けでベッドに寝転がった。
今日は疲れたなぁ……かっちゃんにも会えたし……あのムカつく態度も健在で何よりだよ。今頃、イレイザーとクラスメートの袋叩きに遭ってるだろうな。フッ……いい気味だ。
明日からまた休みだし……社長と青山君と一緒に散歩にでも行こうかな?息抜きにまた海兵公園に行きたいって言ってたし……。
取り敢えず……明日は……そう……しよう……かな。
次第に瞼が重くなった僕はそのままカーテンの隙間から差す月の光に照らされながら睡魔に身体を委ねて深い眠りに就くのだった。
◇◇◇
どのくらい眠っただろうか?僕は外から聞こえる雨の音で目を覚ました。
暗いなぁ……外はまだ真夜中か。何だろう……身体がちょっと重いな。それに喉もカラッカラだ。水……飲もうかな。
そう思ってベッドから出ようと動いた時だった。
「何?」
ふと、自分の身体の上から感じる視線と違和感を覚えた。暗くて何も見えないが明らかに僕の上に何か居る!
「だ……誰?」
意を決して身体を起こすとベッドの上にいる人影に声を掛けた……その時だった。
ピカッ
窓から稲光が差し込み一瞬、その姿が映し出される。
「ひっ!」
生きた心地がしなくなった……稲光で映っていた人影はこちらに笑みを浮かべ……全裸で座っていた……あのクレインオルフェノクの女の子だった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
恐怖が一気に蘇り、僕はベッドから這い出すと慌てて明かりを付けていたリビングまで這い出す。
「あーあ、気づかれちゃいました……もう少しで……もう少しでイイコト出来たのに。」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ!!!」
息を切らしながら必死で玄関のドアまで向かう。逃げろ!逃げるんだ!!捕まったら……灰にされちゃう!!
「ッ!?開かない!なんで!なんでぇ!?」
焦りの余り、鍵が上手く開かず更に焦りと恐怖が湧いてくる。
「ウフフッ」
「はっ!」
そして……すぐ近くで女の子の声が聞こえてくる。青ざめながら恐る恐る振り返るとそこには全裸の身体を暗闇で隠し、こちらに笑みを浮かべてゆっくり……ゆっくりと歩み寄ってくる女の子の姿があった。
「はぁぁっ!」
僕はその場に座り込み、息を切らし、後ずさりしながら迫って来る少女を見上げた。そして……彼女は目の前まで迫り、黄色い瞳をキラリと光らせ、華奢な白い肌をした身体を向けてくる。
「はぁ……はぁ……はぁ……!!ウワァァァアァアアア!!!」
そして……『何処かのダディ』の様な恐怖心絶頂の表情を浮かべながら叫び声を上げた。
「ひぃ!」
女の子はその叫び声に驚くと後ずさりして暗闇に消える。
「ゴホッ、ゴホッ……」
僕は咳き込みながら未だ部屋にいる女の子を見つめる。良かった……首から下は暗闇で見えていない。
「き、君は……一体何者なんだ!」
恐る恐る彼女へ問いかける。
「私ですか?」
「ひっ!」
ゆっくり立ち上がった女の子は僕に再び近づく……そして、目の前に座り込み俯かせていた顔を……一気に上げてこちらへと向けた。
「トガです!トガヒミコ!私もオルフェノク!そして私は貴方みたいになりたい!貴方の様になりたい!」
「は……はえ?」
トガヒミコと名乗った女の子は顔を赤くしながらそう言った。僕はキョトンとしながら彼女に顔を向ける。あれ?なんか思ってた表情と違うような……。
「……と、取り敢えず話を聞くから……」
一周回って冷静になった僕はトガさんに顔を逸らしながら言えなかった事を告げる。
「服……着ようか?」
「あ、はい……。」
僕の言葉にトガさんはあっさり了承した。
◇◇◇
「それでトガさん……き、君はオールマイトと戦っていた僕を偶然見かけたんだね?」
「はい!」
リビングにトガさんを座らせた僕は赤面しながら頷く彼女を見つめる。
「あの時、人目で分かったんです!ウワサの仮面ライダーなんだって!仮面ライダーはオルフェノクってウワサも知ってます!」
「そ、そうなの?」
「貴方もそうでしょ?」
「そうだけど……」
トガさんにそう言われて困惑する。なんか変な子に目を付けられちゃったな……それによくよく思えばまだ僕はオルフェノクの姿になった事がない。オルフェノクなのは事実だけど。
「それで?トガさんは……どうしたいの?」
「私も仲間に入れてください!」
トガさんはそう言ってキラキラした眼を向けてくる。
「は、はぁ……」
彼女の眼を見て僕はキョトンとなる。テンション上げ下がりが大きいなぁこの子……。
「……取り敢えず明日ここの社長に会わせて上げるから今晩はここで泊まりなよ。下手に外に出てまた絡まれたらいけないし」
「ありがとう!じゃあ私と添い寝してください!」
「それは絶対ダメ!」
ネタに走ってすみませんでしたm(_ _)m
ライダーファンでない方に補足すると文面にある「ダディ」というのは555の次作で登場した2号ライダーの異名です。
( OwO)「オンドゥルルラギッタンディスカー!!」
ちょいちょい、他作品のライダーネタも出していきますがご容赦ください。
本作のトガちゃんの設定については次話以降にてご紹介します。
果たしてどんなライダーになるのかな?
555原作キャラを除くスネークオルフェノク枠が誰がいいか?(555のあのライダーに変身予定)
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ヴィラン連合から:トゥワイス
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他ライダーの蛇キャラ:浅倉威
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雄英生から:心操人使
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その他