緑谷出久の555アカデミア   作:ジャック・オー・ワンタン

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と言うことで連続の次話です。

そろそろデク君のオルフェノク態が見れます!
もうちょっと待ってて。

志村奈々の喋り方違和感あったらすみません
(原作知識がにわか)




第17話:平和の象徴を導いた者……ロブスターオルフェノク

「オルフェノク!?」

 

ロブスターオルフェノクに変身した志村さんを見て僕は目を丸くする。

 

まさか……志村さんがオルフェノクだったなんて!?

 

『さて……やるとするか。』

 

ロブスターオルフェノクは影から志村さんの姿を出してそう言うとサーベルを構え、赤い稲妻の様なものを纏い始めると目にも止まらぬ速さで浜辺の方まで疾走する。

 

「うわっ!?なんだ!?あの速さ!?……あんな速さ555のアクセルフォームでも出せるのがやっとなのに!?」

 

555アクセルフォームと同等……いやそれ以上の速さで移動し、木々を蹴りながら移動するロブスターオルフェノクの力に舌を巻く。

 

『やあぁぁぁぁぁっ!!』

「うわっ!」

 

ロブスターオルフェノクはそのまま鰐の個性を持ったヴィランに斬り掛かると余りの速さにヴィランは砂浜に倒れてしまう。

 

「ぐっ、誰だ……ッ!?ば、化け物!?」

『化け物か……お前達から見たらそうだろう。だが!』

 

ロブスターオルフェノクは左手にサーベル、右手に義手と化したシェルクラブを手にすると再び目にも止まらぬ速さでヴィランに斬りかかった。

 

「うわぁぁぁぁ!!」

『眠れ……平和を乱すヴィラン!』

「ああっ!ぎゃぁぁぁぁぁ!!」

 

ロブスターオルフェノクに斬られたヴィランは悲痛の悲鳴を上げると青い炎に包まれ、そのまま灰となって消滅してしまうのだった。

 

『ふっ』

「うわぁぁぁぁ!」

 

すると同時に気が付いたヒーローが彼女の姿を見て驚くと彼もまたしっぽ巻いて逃げてしまう。

 

『呆気ないな……私の姿を見て逃げるとは』

臆病なヒーローに愚痴を吐いたロブスターオルフェノクはサーベルを一振すると元の人間の姿へ戻る。

 

「志村さーん!!」

 

僕は急いで浜辺にやって来ると志村さんの元へ駆け寄ってくる。

 

「はぁ、はぁ……志村さん。今の姿って……オルフェノクですよね?」

「……やはり君もそうなのか。出久」

 

『オルフェノク』というワードを出した僕に志村さんは少し哀しげな表情でこちらに振り向く。

 

「君もって……僕が同じオルフェノクと分かるんですか?」

「勿論さ。漂流した時から気付いていたよ。でも、見たところ出久はオルフェノクに覚醒してからまだその姿になっていない様だね。」

「はい……僕はオルフェノクとは違ったやり方で生きてきたので。」

「……『仮面ライダー』ってやつかい?」

「なっ!?なんでそれを!?」

 

仮面ライダーを知る志村さんに僕は驚愕する。

 

「嫌でもここまで伝わってくるさ。オルフェノクになってからね。」

 

志村さんはそう笑みを浮かべて僕の肩に手を置く。

 

「さっ!帰るよ!」

「ま、待って下さい!」

 

家に帰ろうとする志村さんを咄嗟に呼び止める。

 

「なんで……貴女みたいな方がオルフェノクに覚醒したのですか?」

「……答える必要があるのか?」

「知りたいんです。右手が義手なのも分かっています。」

「ッ!?」

 

そう言って右手を指した僕に志村さんは目を見開く。

 

「……フッ、本当に君は俊典に似ているな。」

「俊典?」

「私の教え子さ……今は確か……」

 

志村さんは懐かしむ様に微笑むと思わぬ人物を口にする。

 

「……オールマイトだったか。」

「ッ!?」

 

……忌々しいその名が志村さんの口から出たことに衝撃を受ける。

 

オールマイトが……志村さんの教え子!?

 

「オールマイトは私の元弟子なんだ。」

「あの人が……志村さんの!?」

「その嫌な顔をしてるって事は俊典と何かあった様だね。」

「……オールマイトは僕にとって憧れの存在でした。」

 

顔を顰めながら目を細めて言葉を続ける。

 

「なのに……あの人は僕の夢を否定したんです。無個性だった僕を……」

 

そう語る僕を志村さんは表情を固くしながら見つめてくる。

 

「その後に僕はトラックに轢かれそうだった親子を助けて……死にました。」

「それでオルフェノクになった……ということか?」

「はい」

 

僕は志村さんにこくりと頷いて答える。

 

「……出久、本当に俊典は……オールマイトは君の夢を否定した……そう思うかい?」

「えっ?」

志村さんの言葉に顔を上げてキョトンとする。

 

「アイツは恐らく試したと思うよ。無個性でもヒーローになる覚悟があるかをね。……ヒーローはいつだって命懸け、生半可な覚悟でなれるもんじゃない。それを私は身を持って知っているから。」

「やっぱり志村さんもヒーローだったんですか?」

「そりゃそうだよ。オールマイトを育てたのは私だよ?」

「どうして……志村さん程の人が死んだのですか?」

 

僕は志村さんにそう尋ねる。

 

恐らくそれが彼女をこの島に居させる理由になるのだろう。

 

「……私は『ある脅威』と戦ってオールマイトにそれを受け継いで死んだ。所謂、殉職ってやつさ。」

「そうだったんですね……。」

「それから生き返ってオルフェノクになった時はビックリしたよ。そっから色々あってここに辿り着いたって所かな?」

「ヒーローに戻ったりしないんですか?」

「ははははっ!今更戻る気は無いよ。だって世間じゃ私は死んだ人だよ?死人に口無し……私はヒーローとして戦う役目は終えたさ。」

 

そう語る彼女の目を見る。その瞳は一切の迷いも悔いもない眼をしていた。

 

「……戻らなきゃ!」

「うん?」

 

拳を握り締めた僕は青山君、トガさん、社長……守らなければならない人を思い出し、帰る事を決意する。

 

「守らないといけない人が居るんです。僕はその人達を救わないと!」

「それも良いけど……今の君に救えるのかい?」

「えっ?」

 

こちらを見つめてくる志村さんにキョトンとする。

 

「今後、やってくる脅威に本当にその人達皆を助けられるかい?君にはまだ迷いと悔いが見える。だからオルフェノクの姿になれやしない。」

「うっ……」

「狼狽えるんじゃないよ。仮面ライダーの力だけじゃ救えるものを救えない。」

 

志村さんはそう言ってこちらに身体を向けると僕に手を差し伸べる。

 

すると彼女を背にして太陽が雲の隙間から輝き始め、その姿が神々しく映り出す。

 

……まるでヒーローの様に。

 

「教えてあげる。オールマイトが何を教えたかったのか、君がオルフェノクとしてどう戦えるかを。」

 

彼女の言葉に心を打たれた僕はゴクリと息を呑み、嘗て平和の象徴を育てた伝説のヒーローの手を取る。

 

「知りたいです!僕が何をすべきか、人間として……オルフェノクとして……555として!」

「よく決心したね。人を教えるのは数十年ぶりだ。熱が入るから覚悟しな!」

「はい!」

 

志村さんに元気よく頷いた僕は瞳を輝かせる。

 

こうして僕のオルフェノクとしての修行が幕を開く。

 

平和の象徴を導いた最高の師匠の下で……

 




本作の志村奈々

志村奈々/ロブスターオルフェノク

本作の設定:言わずもがなオールマイトの元師匠、原作通りオールフォーワンに殺されてヒーローを殉職、その後にオルフェノクとして覚醒し名も無い無人島に一人で暮らしている。元の個性、浮遊もオルフェノク覚醒の代償で失っており、孫の死柄木弔が右手を所有している為、右手は義手となっている。

また、ロブスターオルフェノクのもう一つの覚醒代償として亡くなった時から容姿が変わっていない。(オリジナル設定)

ヒーローに戻る意志は無く、今は隠居に近い形で島に現れたヴィランをオルフェノクの力で追い払う日常を送っていたがそんな中、島に漂着した緑谷出久と出会う。

オールマイトを『俊典』と下の名前で呼んでいたのでデク君のことも『出久』と呼ぶ。

戦闘時はロブスターオルフェノクに変身する。

オルフェノクとしてのスペックは非常に高く、並のヴィランであれば得物のサーベルで一振しただけで灰に出来る。右手が義手の為、555原作と違いサーベルの持ち手が逆になっている。(基本的に左手にサーベル、右手にクラブシェルを装備する)

また、本作オリジナル要素で赤い稲妻を纏って高速移動を行える。速さは555アクセルフォームと同格かそれ以上に匹敵する。(ヒロアカ原作でいうフルカウル)
更にオルフェノクの気配や遠く離れた物事を把握する力も持っている。

ーーー

……とざっとこれが志村奈々のプロフィールです。あと本作でのオルフェノク態になれる条件をしれっと彼女が答えています。

果たしてデク君はオルフェノクとして真に覚醒出来るのか?次回をお楽しみに。

555原作キャラを除くスネークオルフェノク枠が誰がいいか?(555のあのライダーに変身予定)

  • ヴィラン連合から:トゥワイス
  • 他ライダーの蛇キャラ:浅倉威
  • 雄英生から:心操人使
  • その他
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