三人の方法   作:しおつ

1 / 15
3人の方法

〜3人の方法〜

1.3人の人を用意する

2.指を組んで手を繋ぎ3人で背中合わせになる

3.目を瞑る

4.精神統一のために3人で息を合わせて深呼吸をする

5.目を瞑ったまま空を見上げる

6.行きたい場所をイメージし、心の中で願う

7.空気が重くなっていくのを感じたら、顔を戻しイメージを一旦中止する

8.手を離し自分の胸に手を当てる

9.深呼吸とイメージをする

10.頭痛やめまいなどが襲ってきて、その後に光に包まれる

11.激しい眠気が襲ってくるのでそれに身を委ねる

 

 

……………………………………………………………………………………………………

 

異世界に行きたかった。

こんな日々じゃ退屈すぎた。

たとえ死んだっていい。退屈が無くなるのならそれでよかった。

だから3人で試してみることにした。

俺、シュンと友達のソラとリョウで。

正直半信半疑だった。

でも少しでも可能性があるなら、やってみたかった。

俺たちは自由が欲しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う……ん……」

 

ここはどこだ…?

俺は…確か公園で…

 

「えっと…」

 

そうだ、3人の方法を試してたんだ。

…2人はどこだ?

 

「…ソラ?リョウ?」

 

周りを見渡す。

見える範囲では2人はいないようだった。

 

そしてここで周りを見渡しようやく気づいた。

 

シュン「ここ…森?」

 

────

 

 

「おーいソラー!リョウー!」

 

返事はない。

ここが森だと気付いてから少し経って、ソラとリョウを探し始めた。

 

暫く探索してみて分かったが、ここは日本のような背の高い森ではないようだ。そして雑草も相当短い。虫などもほとんど見かけはしないし、見かけるとしても木に張り付いている虫ばかりだ。

ただ動物は普通に生息している。ちょくちょくイノシシやタヌキのような生物を見かける。もちろん装備なんてないので、イノシシを見かけたら見つからないように静かに行動しないといけない。

 

「…やっぱりなんか、あんまり現実味ないよなぁ」

 

俺たちは、おそらく本当に異世界に来たのだろう。

興奮と同時に不安が込み上げてくる。

 

「それでも先にアイツらと合流するのが先かな」

 

この先のことも、2人がいないと始まらない。

 

その直後、森の奥の方に何かがちらりと見えた。

 

「またイノシシか…?」

 

完全には確認できていないため、少しずつ、静かに移動を始める。

そっと木の影から何かを凝視してみる。

 

「あれは…!」

 

見覚えのある顔だった。

 

すぐさま何かに向かって走り出す。

 

近くに来て確信に変わった。

 

「ソラ!」

 

木にもたれかかった友人の名前を叫んだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。