やはり筋肉。筋肉は全てを解決する。 作:あかう
な話です。
今回も導入の色が強い!
と、いうわけで前回フレイヤ・ファミリアを見事に筋肉化させることに成功したベル君。
そこでLv6三人とLv5を四人と一片に戦い、なおかつ勝ったので、もしかしたらステイタスが大きく上がっているんじゃないかな? と思い、ステイタスの更新をしてみることにした。
すると、
「アイエエエ!? ランクアップ!? ランクアップナンデ!?」
どうやらランクアップできるようになったようだ。
ベル・クラネル
Lv2
力:EX 2053→EX 2878
耐久:EX 2963→LB 10372
器用:I 7→I 35
敏捷:I 12→I 55
魔力:I 21→ H102
筋肉:H→G
魔法
【ティタノマキア】
・変更点無しのため省略
スキル
【
・力、耐久の経験値に倍率(現:18倍)
・他は変更点無しのため省略
【
・変更点無しのため省略
【
・変更点無しのため省略
おや? おやおやおやおやおやおやおやおやおや? (ボ卿化)
ちょっとおかしい値が見えるなぁ……
5桁……5桁ですか……
へぇ………………すごいね。(思考放棄)
と、いうわけでランクアップが可能になったベル君だった。
だがインドラはこのランクアップを見送ることとした。
理由は二つ。
耐久以外のアビリティが低いことと、単純にどこまでアビリティが伸びるのか気になったからだ。
ちなみにインドラの目標としては10万である。
なんだかいけそうな気がする。
そう、筋肉だから。
まぁそんなことはさておき、今日はロキ・ファミリアへと赴く日だ。
ベル君は支度をし、インドラに「行ってきます」と告げる。
珍しく発狂していないインドラの「行ってらっしゃい」を聞きながら、扉を開ける。
そこには当然のようにオッタルがいた。
「おや、オッタルさん」
「ベル・クラネル。今日はロキ・ファミリアだな?」
「はい」
「こちらへ次来るのはいつだ」
どうやらそのことを聴きに来たらしい。
恐らくフレイヤがごねたのだろう。
「えっと……そうですね、二日三日ほどはダンジョンに潜りたいので……四日後でどうでしょう?」
「構わん。邪魔したな」
「……えっと……オッタルさん」
「なんだ?」
「こういうの……アレンさんあたりに頼まないんですか?」
ベル君はオッタルに先日から気になっていたことを聞いてみた。
つまるところファミリアの団長でフレイヤの警護をしているオッタルより、足の最も速いアレンをこちらに寄越した方がいいのではないか、ということだ。
「…………アイツは……今……」
〜一方その頃〜
『筋肉!筋肉!筋肉!フレイヤ様!筋肉!筋肉!筋肉!フレイヤ様!』
「アレン。いつまでそうしているつもりだ、立て、貴様も参加するのだ」
「筋トレ」「筋トレだ」「いくぞ」「早く来い」
「
「ア、アアアアアアアア、アアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」
『筋肉!筋肉!筋肉!フレイヤ様!筋肉!筋肉!筋肉!フレイヤ様!』
〜〜〜〜〜〜〜
「…………少なくとも、外には出れん」
「え? どうかされたんですか?」
「……ああ、お前が帰った後、色々あってな」
「そうですか……お大事にしてください」
「ああ……伝えておこう……」
そう言うとオッタルは去っていった。
その背中は哀愁が漂いまくっている。
一体フレイヤ・ファミリアで何があったというのか、とても気になるところなのだが何故か想像できてしまうことが恐ろしい。
これも筋肉の導きだろう。
まぁそんなこともさておき、ベル君はロキ・ファミリアの方へ向かう。
道中では特に事件と呼べるようなことは起こらなかったようだ。
ベル君の主観では。
ベル君のその辺に対する主観は我々のような凡人とは乖離した、”筋肉的主観“のために我々にとっての「なにもなかった」と同義ではない。
なので比較的読者諸君と近い主観を持っている私の主観では何があったかを挙げてみる。
・エルフからの襲撃
・アマゾネス数人からの襲撃
・突然のベル君崇拝
の3点だ。
一応幾つか補足しておくとエルフはロキ・ファミリアと関係のないエルフだし、アマゾネスはしっかりイシュタル・ファミリアだ。
崇拝は筋肉だ。
とにかく、これで「何もなかった」と言うには無理があるだろう。
と、思った読者の方はまだ筋肉に染まっていないので早急に染まることをお勧めする。
そうしてロキ・ファミリアの門に到着したベル君。
門番はベル君の巨体が横道からぬぅっと出てきた時、びっくりして腰を抜かし、尻もちをついてしまった。
尾骶骨からいったようだ。なんとも痛そうである。
「その筋肉。ベル・クラネルだな?」
と、敵意剥き出しで聞かれた。
尻もちをついて腰をさすっている状態で。
顔はベル君を睨んでいるのだがなんとも間抜けな絵面である。
しかし筋肉で人を判別するとは。
ガレスの影響かベートの影響か、どちらにしろ少しずつ筋肉に染まっているようだ。
「あっ、はい。インドラ・ファミリア団長ベル・クラネルです」
「話は既に幹部達から通達されている。通るといい」
「あっ、どうも」
と、門をくぐり、中庭へ進む。
フレイヤ・ファミリアとは違い、いきなり攻撃されなかったことに安心するベル君。
中庭ではアイズとベート、ガレスにフィンという、豪華な面子が揃って待っていた。
彼らは談笑をしていたが、ベル君を見かけるとベル君の方に向かって歩いてきた。
「筋肉! 筋肉! 筋肉!」
アイズは普段通りだった。
ベル君に駆け寄り、背中を登ろうとしている。
「ガハハハハ! 待っておったぞぉ!」
「遅ぇ! もっと早く来い!」
「やぁ、久し振りだね、ベル・クラネル君。少し筋肉が増えたんじゃないかい?」
元々筋肉の人と結構染まっている人とまだあまり筋肉に染まっていない団長が普通に挨拶する。
まず最初に筋肉について言及している状態があまり染まっていないと言えるかどうかは気にしない。
少なくとも先程の筋肉で人を判別する門番よりは染まっていないことは確かだ。
「はい! 少し体重も増えたんです!」
「ほう? 更にデカくなるか! こりゃ数年後どうなってるのかのぅ」
「更に……大きく……!」
筋肉大好き二人が反応した。
数年後にはかのビスケットさんみたいになっているんじゃないだろうか。
そしてベートはというと静かにベルに対して対抗心を燃やしている。
「うん、じゃあ僕はもう戻らせてもらうよ」
と、帰っていくフィン。
どうやら挨拶だけ団長として言いに来たらしい。
そこでベル君は、館の方から向けられる無数の視線に気づく。
敵意混じりのその視線からは、殆どの団員には歓迎されていないことを意味していた。
幹部の一人を筋肉フェチにして、もう一人を筋トレ魔人にしたのだ。
仕方のないことだろう。まぁどこまで行っても悪いのはロキ・ファミリアの方なのだが。
「ふむ、では、始めるとするかのぅ!」
さて、そんなわけでフィンが帰った後に戦闘訓練が始まった。
アイズは見学している。
どこぞの女神とは違い、気絶するなんてことはないようだ。
「ふんっ!」
「ぬはははは! 軽い軽い! もっと腰を入れんかい!」
「はい!」
「こんな老いぼれをぶっ飛ばせんようじゃあまだまだじゃぞぉ!」
ベル君の突進を正面から受けるガレスだったが、足が少し地面を滑り、削っただけでそこからは微動だにしていない。
やはりステイタスもそうだが、技能のレベルが違いすぎるらしい。
「おいべルゥ! ここはどうやって鍛えるんだ!」
「はい! そこはですね! まず足を肩幅に開いて────」
ベートも見学なのだが、ベートには休憩がてらベル君が筋トレを教える。
しかし流石というか、数日前とは比べ物にならないほど筋肉がついている。
ベートも筋肉化が順調に進んでいるようだ。
そんな感じで色々とやって、昼の前くらいになった頃。
「アイズぅぅぅぅぅぅ!!!」
ホームの外から大声が聞こえる。
何やら切羽詰まっているようだ。
「この声……ティオナか」
「今度は何やらかしやがったあの女ぁ……」
どうやら二人には何かしら感じ取れることがあったようだ。
物凄く渋い顔をしていることから、面倒事を予感しているらしい。
アイズの方は何事かとひたすら困惑している。
「アイズぅぅぅぅぅわぁぁぁぁぁぁぁ!!? 筋肉!!?」
塀を飛び越えてホーム内に降ってきたティオナ。
中庭に集まっていた筋肉三人を見て、驚いた声を上げる。
流石は意志の強いティオナ。まだ筋肉に染まっていないようだ。
「なんじゃなんじゃ。何事じゃ」
「お前今度は何しやがったんだ? おい」
「そう! 借金! 借金が!」
何やら借金をしたらしい。
よく見ると……よく見なくてもわかるがティオナは巨大な武器を背負っていた。
恐らくそれに大金を持っていかれたのだろう。
「あぁ? 借金だぁ? だったらさっさとダンジョンに潜ってきやがれ」
「そうそれ! そのことなんだけど!」
「ふぅむ、どうしたんじゃ?」
「アイズにも一緒に潜って欲しいの!」
「!!?」
どうやらそういうことらしい。
アイズは驚愕した。
「あぁ? どういうことだ?」
「ほら! これ! 領収書!」
と、ベートに領収書を渡す。
ガレスとベル君、アイズはそれを覗き込む。
そこには「1億6千万ヴァリス」と、書かれていた。
「私の大双刃と、アイズのデスペレートと、あの剣の弁償代」
「ぬぅ……」
「おおう……」
「うわあ……」
「」
と、皆して口を大きく開け、絶句する。
特にロキ・ファミリアの面々は、つい最近とんでもない出費があったにも関わらずおかわりが出るとは思わなかったために、更に衝撃が強かったようだ。
数十秒が経過した時、一番ショックの少なかったベル君が提案する。
「あの……ここにいる面子で潜りませんか? ダンジョンに。流石にこの額は……」
「……そうだな」
「儂も潜るかの……なんとかせにゃ酒も飲めなくなりそうじゃ」
「…………うん。そうしよう」
と、そんなわけで幹部数人とベル君のダンジョン潜航が行われることになった。
さて、諸君はわかっているとは思うがダンジョンには今現在レヴィスがいる。
筋肉を三つ追加してエルフ二人と小人一人抜いた場合、一体どうなってしまうのだろうか。
まぁ筋肉だろう。
はい!そんなわけでソード・オラトリアに本格的に参入開始!
次回はまさかのあの人が登場!
ちなみにエルフはリヴェリアを汚染されることを危惧して襲ってきたぞ!
イシュタルの方はフレイヤへの人質にするため!
ファミリアは近々崩壊予定!