やはり筋肉。筋肉は全てを解決する。   作:あかう

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 筋肉万歳!
 な、話です。

 内容うっすい!


22話 神会の裏は筋肉だった。

 さて、そんなわけで前回ソーマ・ファミリアにものの見事に喧嘩を売ったインドラ・ファミリアの二人。

 戦争遊戯を取り付けることに成功したインドラは、一週間後くらいに控えた神会の議題に戦争遊戯のことを取り上げてもらおうと(多分)議長のロキのホーム、『黄昏の館』に突撃した。

 インドラはこの前の宴の時にロキにガチギレされて詰め寄られたことから、もしかしたら入った瞬間袋叩きにされるんじゃないかと警戒し、ベル君を連れて行ったのだが、そんな警戒は杞憂も良いところだったようで、普通に凄い歓迎された。

 突然の訪問だったというのになんか『むしろ待ってました!』と言わんばかりに超歓迎された。

 特に幹部に。ロキも何故か態度が軟化しまくっていた。

 そして何故か大胸筋について凄い勢いで聞いてきた。

 一体何故なのだろうか。物凄い心当たりがあるぞ。

 それで、ロキに戦争遊戯のことを伝えたところ、なにやら急にテンションが上がり、臨時で明日に神会が行われることになった。

 

 告知等はロキの方でやってくれるとのことなので帰ろうとしたところ、アイズに引き留められ、気が付いたら何故かベル君&インドラの筋トレ講座になった。

 一体なにがどうしてこうなったのか甚だ疑問ではあるが、筋肉だから問題はないだろう。

 所謂『考えるな、(筋肉で)感じろ』というやつである。異論は認めん。

 

 次の日。

 インドラがバベルに向かうと、神々は早朝だと言うのに既にバベルへ集結していた。

 しっかりとロキは告知をしてくれたらしい。

 神々の中には議長ロキを始め、フレイヤ、ヘファイストス、ヘルメス、デメテル、ゴブニュ、ディアンケヒト、イシュタル、ガネーシャといった錚々たる面子が揃っていた。

 勿論ソーマもいる。

 

 バベルに入ったインドラは早速フレイヤとエンカウントした。

 フレイヤは優雅にインドラの方へ歩み寄る。

 

「あら、インドラ。偶然ね」

「ぐ、偶然……あー……いや、何。日課の筋トレがね」

「あら……筋トレといえば、ロキがさっきあなたに筋トレを教えてもらったと自慢してきたのだけれど」

 

 最初からこの話をするつもりだったな? この美の女神。

 普段バベルの最上階にいるフレイヤがこんな下層にいるこということはそういうことなのだ。

 

「おや? 筋肉をつけたいのかい? 君に筋肉は似合わないと思うが?」

「うふふ、私じゃなくて、子供に。私は見る専なの。あの子たちは今も鍛えてる頃だと思うけれど、あなたの指導があればもっと効率よくできると思うの」

 

 まぁ、実際そうだろう。

 定期的にその筋に詳しい人が見なければ、変な鍛え方になってしまう可能性すらあるのだからどちらにしろ指導はいる。

 ……そういえば今フレイヤ・ファミリアはどうなっているのだろうか。

 覗いてみよう。

 

 〜一方その頃〜

 

 フレイヤ・ファミリアのホーム『戦いの野』

 大きい館、広い中庭、それらを囲む壁。

 何ら変わりのないそれらに対し、その場の空気はこの前ベル君が訪れた時と様変わりしていた。

 その原因は────

 

 館の前に聳える『超巨大なベル君を模した像』だった。

 

 超巨大な石造りのベル君が広大な中庭を見下ろしている。

 それは細部まで精巧に作られており、まるでそこに本物がいるかのようだ。

 多分フレイヤが作らせたのだろう。

 

 像の前に館の正面の扉から勢い良くファミリアの団員達が飛び出し、我先にと軍隊のように整列する。

 団員の全員が像の前に並んだことを確認すると、金髪のエルフこと、ヘディン・セラルドが像の台座に立つ。

 

「────崇めよ」

 

 静寂に包まれた中庭にその声は大きく響いた。

 末端までその空気の振動が行き届いた時、それは始まる。

 

「「「「筋肉! 筋肉! 筋肉! フレイヤ様!」」」」

 

 幾度にも渡って繰り返される賛美の大合唱。

 そこに静寂は最早欠片すら残っていなかった。

 

「────構えろ」

 

 大音量の中、その冷ややかな声だけが透き通るように団員の耳に届く。

 団員は一斉に足を肩幅に開き、腕を組む。

 

「始めろ」

 

「「「「1!2!3!4!5!6!…………」」」」

 

 団員達の鍛錬の声が都市の空に響きわたる。

 全ては尊き美の女神のために。

 

「助けてくれぇ……アーニャぁ……」

 

 ────────

 

 

 

 

 インドラが席に着く。

 今誰かの助けを求める声が聞こえた気もするが気のせいだろう。

 そう、我々は何も聞かなかった。いいね?

 

 ちなみに席はロキの隣だ。

 ロキはインドラが席に座ったとわかるや否やインドラの肩を組む。

 

「おうインドラ! どや! 結構集まったやろ!」

「いや本当に。いくら我々(神々)といえど良く集めたね」

「まぁウチは人脈が、な」

「あー……勇者(ブレイバー)九魔姫(ナイン・ヘル)か……」

「せや。それに最近は皆鍛えまくってアビリティがどんどこ上がっててな。筋肉様々やわ」

「そうかい。それはよかった」

 

 そういえばロキ・ファミリアも鍛えているのか。

 こちらは一体どうなっているのか。覗いてみよう。

 

 〜一方その頃〜

 

「次は腹だぁ! もう十分回復したハズだよなァ!」

「ほれどうした! まだ序盤も序盤じゃぞぉ!」

「「「「あ“あ“あ“あ”あ“あ”あ“ぁあァァァァああああああッッ!!」」」」

「大胸筋ンンンンンンンンンンンンンンンンンッッッ!!」

<ダンチョウ! サァ! ダンチョウ! 

<チョッ! マッ、マテティオネ! マッテ! アッ──! 

「……どうしてこうなった?」

 

 ──────

 

 

 

 

 うむ、カオス。

 リヴェリアさんもとっとと染まってもろて。

 

「んじゃ臨時神会! 始めるでー!」

「「「「うおおオオオオオオオオオオオオオ!!」」」」

「キター!」「待ってました!」「面子が豪華すぎる!」「ってかソーマいんじゃん!」「臨時って何やんの!?」「俺が! ガネーシャだ!」

 

 ってな感じでゆるく神会が始まった。

 神々は何やら普段は無い臨時ということで興奮は最高潮。

 とても騒がしい。どれぐらい騒がしいかというと小学校の休み時間ぐらいだ。

 

「ってことでな! 今回皆に集まってもらったんは!」

「「「「もらったんは!?」」」」

「インドラが皆に言いたいことがあるらしいからや!」

「「「「な、何だってー!?」」」」

 

 神々がインドラの方を向く。

 その目は期待に満ちた、キラキラした目だ。

 ただ、少なくとも新しい玩具を見つけた子供のような純粋な目ではないことは確かだ。

 だが、神としてここはいい感じにするしかない。

 

「私にはー! 皆に言いたいことがありまーす!」

「「「「なーにー!?」」」」

「私達ー! インドラ・ファミリアはー! ソーマ・ファミリアとー! 戦争遊戯をしまーす!」

「「「「何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッッ!!?」」」」

 

 大変な騒ぎになった。

 神々はテンションが爆発してしまったらしく、とんでもない勢いで支離滅裂なことを叫んでいる。夏場のセミより五月蝿い。

 このままでは神会の続行すら困難だ。

 が、ここは流石インドラ様と言うべきか。

 

「ははっ。黙れ」

 

 この一言で神々は即座に黙った。

 雷霆の神は普通におっかないのだ。

 逆らったら割とマジで死ねる。いやホントマジで。

 ゼウスもトールもタケミカヅチもガチでヤバイから。

 

「まぁ、そういうワケや。インドラのところとソーマのところが戦争するっつう告知やな。ついでに戦争遊戯に関するいろんな細かいところも決めようってのもあるな」

「へぇ、臨時だから何事かと思ったけど、そういうことだったのね」

 

 眼帯をした男装の麗人、へファイストスが納得の声を上げる。

 彼女はヴェルフの影響で最近筋肉に染まってきているのだが、それはまた別の話。

 

「そや。んじゃあ早速ルール決めからやろうや!」

「「「「おー!」」」」

 

 と、神々は嬉々として戦争遊戯のルールを決めてゆく。

 途中で明らかにふざけたルールを制定しようとした者もいたが、インドラがそれとなく「そういったルールを制定しようとした者の天界の領地には雷雨*1が訪れるかもしれない」的なことを言った瞬間っそのルールは取り下げられた。

 そんなこんなあって決まったルールは────

 

「うし! じゃあ今回の戦争遊戯は『付近の草原での総力戦』で、同盟は『アリ』、で『魔剣、大砲、毒禁止』。勝利条件は『相手陣営の全滅』でええか?」

「「「「異議なーし!」」」」

 

 と、そんな感じに決まった。

 つまるところ武器と自身の身ひとつで合戦だ。

 まさにベル君向けの筋肉ルールである。

 ソーマとしては数でゴリ押せばいけると考えてのこのルールだったが、絶好のベル君ルールに仕立て上げてしまったわけだ。

 

 で、開催は諸々の準備込みで二週間後、正規の神会の直前に行われることにした。

 その後は色々とどうでもいいことを話し合い、今回の神会はお開きとなった。

 

 〜一方その頃〜

 

「あ、あっちがウダイオスなんですか?」

「……うむ、お前が何を見たのかわからんがウダイオスはアレだ」

 

 三十七階層、『玉座の間』

 そこは三十八階層に続く階段が存在する広間であり、同時に階層主であるウダイオスが生み出される場所である。

 

 そんな超危険と言っていい場所で、マッチョ二人と赤髪と小人が並んで駄弁っていた。

 金髪がウダイオスと戦っているのを見物しながら。

 

「アイズさん強いですねー」

「ああ、あの風、魔剣に組み込めそうだ」

「ベル様の方が強いんじゃ無いですかねー?」

 

 彼らはつい先程まで『コロシアム』というモンスターが無限に生み出される下手をすれば階層主よりヤバいところにおり、そこで魔石とドロップアイテムを荒稼ぎしていたのだが、階層主の産出を感じたオッタルが討伐を提案、そしてアイズが「ソロで倒したい」と所望したため今現在のこういう形になっている。

 

「しかし戦争遊戯……か。俺の助けはいるか?」

「いえ、多分いらないかと」

「まぁ、そうだろうな」

 

 そんな感じで他愛のない会話を広げる二人。

 最初に会った時はあんな(シルバーバック)だったのに良くここまで仲良くなったものである。

 筋肉の力だろうか。

 

 で、その後はアイズが問題なくウダイオスを討伐し、コロシアムでまた荒稼ぎした後帰った。

 ギルドの職員が発狂したのは言うまでもないことだろう。

*1
雷(が)雨(の様に降る)





 現在の登場キャラの筋肉量目安

 ベル君→範馬勇次郎
 シヴァ→ビスケット・オリバ
 インドラ→街雄 鳴造
 ベート→ロロノア・ゾロ
 ガレス→千代の富士
 オッタル→ナッパ
 ヘディン→アイク

過去編どれにする?

  • 幸せな世界線√(ハッピーエンド)
  • 不可避の悲劇√(ノーマルエンド)
  • 平和の礎√(バッドエンド)
  • 粉微塵の星√(XKクラスシナリオ)
  • そもそもいらん。
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