チクショウ!!アールがやられた!!このひとでなし!!
果てなき空と、それを目指す純粋な装備。
俺の爺さんは空へと飛んでいく【フライング】だった。
しかし、戦争によって俺の爺さんは死んだ。
そして………時代は進んだ。
進んで、俺は二代目のフライングへとなった。
果てなき空へ飛ぶ。
その初飛行。
それはブラックホールに飲み込まれるという災難であった。
***
僕の頭上を戦闘機が飛んでいく。
僕の両親はあのような最新鋭の戦闘機の攻撃で死んだ。
武器を作る人。売る人。買う人。僕はそのような人が嫌いだ。
でも、世界はそれを知ってか知らずか武器商人の下へと僕は連れてこられた。
彼と一緒に。
僕は、武器商人と不思議な人と旅をした。
―太平洋上 不明地―
パスン
酸素タンクが切り離された。
何故だ?
「うっ………ハァ………なるほど。ブラックホールじゃなくて、ワープホールか……」
どこかの惑星の海に不時着したようだ。
酸素タンクが切り離されたのはどこかに引っ掛かったからみたいだ。
「酸素は………こんなにも!?一体どこなんだここは!?」
それは、地球。
それは、青い星である。
***
「おっとっと……重力がこんなにあって地平線もあんなに遠いのなら、俺達の惑星より巨大だな」
ヘルメットを外し、どこかの海岸へと酸素タンクを引っ張ってきた。
初飛行だからと重装備にしておいて良かった………本当は軽装備じゃないといけないんだけどね。
「水と酸素………塩の成分を含んでいるとはいえ、こんなにも水と空気があるとは………こんな惑星本当に………存在していたのか……」
最悪の考えが浮かんだ。
(どこにも………無かった。じゃあ、どうやって帰れば良いんだ……)
マップを起動する。
適合情報無し。星の光からの位置測定………不明。
つまり、ここは………
「別の銀河………」
ワープホールの技術でも人工ワープホールではここまでの超長距離ワープは不可能だ!!つまり自然発生の謎のワープホールで飛ばされて運良くこの惑星に不時着。だけど、それは別の銀河の惑星?
ふざけるな!!そんな惑星のある銀河など存在していない!!
それなら………俺は………
………………起点に帰ろう。
起点………いや、結論は帰還不可能。
理由は距離、現在地、水、食料。全てがない。
それに、もしここまで整えられているのなら何らかの生物が存在していてもおかしくはない。
つまりだ。もう、家族には会えない。
「………………………」
だが、それと引き換えに手に入れた。
燃料だ。
無限の酸素と無限の水。
俺は………この世界をズット飛べる。
何年も、何十年も。
「フザケルナ!!何が家族と引き換えだ!!これじゃあ………これじゃあ爺さんの二の舞いではないか!!」
爺さん………すまねぇ……
俺は………約束守れそうにねぇ……
「………………ヴァルキリー」
【お呼びでしょうか?】
「もし、この装備で生き残るのであれば……一体いつまで生きられる?」
【………それはこの惑星に住むという仮定ですか?】
「ああ。そうだ」
【計算結果は肉体寿命を超えるまで。です】
「………じゃあ、もし。俺が自殺してしまうとしたら……生き残る可能性は何%だ?」
【………………………私は……自殺をしてもらいたくないのでスーツを極度に圧迫させ、手足を骨折させます。しかし、私はAI。そのような事はできません。なので、貴方の身体を乗っ取り。強制的に生きさせます。なので………】
スーツが圧迫する。
【………確立は98%です】
「そうか………そうか………」
地面へ倒れる。
スーツは圧迫を停止し、空気を抜き始めた。
「なあ………基地の電波を受け取ったらこのように返信するようにプログラムしておいてくれ」
【わかりました。録音を開始します】
「………………ハァ〜ッ!」
すまなかった
基地「重装備で出ていって……どっかで事故りそうだなぁ」
ワープホール出現
基地「ゑ?」
主人公ワープ
基地「………………」
基地「「「ウソダロォ!?」」」