我ながらなかなかにエロスなオリジナル忍術を考えついてしまった。
気になる方がいたら、前話の感想の返答を見てくだされ。そして、意見をお聞かせくだされ。改良の余地があればアドバイスもよろしくだってばよ!
第二の試験真っ只中のなか、開催里である木ノ葉隠れの里から少し離れた森の中で、とある事件が起きていた。
事の発端は、班員を1人失ったことで第二の試験を失格してしまった草隠れの里の忍達が、草隠れに帰還中の時のこと。草隠れの忍達は、何者かの襲撃を受けてしまった。そして、瞬く間にもう1人が惨殺され、
襲撃者の目的は最初からそのくノ一だったようだ。
くノ一の名は香燐。強い生命力と封印術に長けた〝うずまき一族〟の血を引く数少ない末裔である。
「香燐は俺の女だ。
テメエにゃ渡さねェ」
しかし、窮地に陥った香燐のもとに救世主が現れた。
「ひょ…氷…也?」
美しく長い白髪を靡かせる絶世の美貌を持った男。
「あらあら…この前は二代目黄色い閃光。
今度は
木ノ葉最強の下忍と呼び声高い逸材──氷也。
「
第二の試験を通過し暇を持て余していた氷也は、お気に入りの女達のチャクラを感知してみたところ、香燐が置かれた状況を知り、担当上忍や三代目火影の制止を振り切り、駆けつけたようだ。
「あら…私を知っているのね」
対して、氷也と相対するのは木ノ葉の抜け忍にして、氷也の父親である自来也と同じく〝三忍〟に数えられる大蛇丸だ。
中忍試験に侵入し、
「そりゃあな。
俺が誰の息子か知らんアンタじゃないだろ」
「…………ええ、そうね。
顔は悪くない…それどころか、素晴らしい。それなのに、自来也の息子なのが残念で仕方ないわ」
その大蛇丸が一瞬で間合いを詰め、氷也に向けて殺意の籠った一撃を容赦なく振るってきた。大蛇丸が持つ名刀の一振りは、屍と化してしまった草隠れの忍と同様に、氷也の命を確実に奪いにきている。
「その程度の速さで俺は殺られねェよ」
「…!
へェ、やるじゃない」
とはいえ、香燐を助けにきた氷也が簡単に殺されるはずがない。最初から大人しく殺されるつもりで来るはずもない。
身の丈以上もある大刀が氷也の手に握られている。それは、氷也が
墓標にするなど勿体ないと、口寄せ契約を上書きし、新たな使い手となったのである。
「それに、その忍刀は〝鬼人〟再不斬の首斬り包丁。
「そんな大それたもんじゃねェよ。
俺は便利な物はとことん使う主義なだけだ!」
大蛇丸の強力な斬撃を防いだ氷也は、腕にありったけの力を込めて大蛇丸を弾き飛ばすと、髪の毛にチャクラを流してさらに伸ばし、大蛇丸を捕縛する。
「く…これは自来也の術ッ!?
親子揃って忌々しい────ッ!
(し、しかもこれは…ただの乱獅子髪の術じゃない。とてつもなく…
すると、氷也に捕縛された大蛇丸は、彼の髪の毛の心地好いほどの肌触りを感じると同時に、急激な寒さに襲われる。
「こ、これは氷遁!?」
氷也は髪の毛にチャクラを流し伸ばしただけではない。そこに加えて、氷遁チャクラも流すことで、冷気によって大蛇丸の体力を奪い身動きを封じているのだ。この術の恐ろしいところは、最終的に眠るように凍死させることも可能なところだろう。
「安心しろ、殺しはしねェ。
アンタは木ノ葉で色々やらかしてくれたからな、このまま連れて────ッ!?」
だが、相手は彼の大蛇丸だ。
大人しく捕まっているなどあるはずがない。
「ひッ、きゃあァァァァァ!!」
目にしてしまったあまりにも恐ろしい光景に、香燐が恐怖のあまり叫び声をあげてしまう。
捕縛された大蛇丸の口が大きく開き、そこから手が出てきたのである。恐怖以外の何物でもないだろう。そして、大蛇丸の中から大蛇丸が姿を現した。
「おいおい…まるで蛇の脱皮じゃねェかよ」
そう、まさに蛇の脱皮のように、大蛇丸が自身の皮を脱ぎ捨てて粘液まみれの大蛇丸が現れたのだ。
忍はチャクラを使用することで、一般的にはあり得ない忍術を駆使して戦うが、それでもこれは常軌を逸しており、人間の為せる術ではない。
「厄介な術を持ってるじゃない。
(私の一太刀を防いだあたり、剣術も相当な腕前。術も多彩で氷遁の血継限界持ち。自来也の息子じゃなかったら私のモノにしたのに…勿体ないわね)
〝万蛇羅の陣〟!!」
そして、氷也から距離を取るように後退した大蛇丸は、今度は口から夥しい数の蛇を吐き出した。
氷也も含め、忍は忍術を使用する際に口から吐き出すことが多い。火遁然り、水遁然り…。ただ、大蛇丸のこの術は何かが違う。
「い、いやぁぁぁ…」
香燐は腰を抜かし、恐怖で震えている。まるで大津波のように蛇が押し寄せてくるのだから当然ではあるが、それだけではない。
「口からゲロゲロ気持ち悪い奴だな。
香燐が怯えちまってるじゃねェか!!」
大蛇丸が蛇を吐き出す姿は嘔吐しているかのような光景なのである。大量の嘔吐物が大津波の如く押し寄せる光景など身の毛がよだつ。
氷也は迫りくる大量の蛇を消し去るべく、素早く印を結ぶ。怯える女は氷也の趣味ではない。それに、怯えているのが自身のお気に入りであれば尚のこと。その気持ちが印を結ぶ速さにも現れている。氷也にとって、女は喘ぎ狂わせてこそなんぼ……なのだ。
「かッ消す!!」
チャクラを変換した油を吐き出すと同時に火遁で着火するだけではなく、そこに風遁チャクラも混ぜ合わせることでただの水遁ではかき消すことのできない灼熱の炎を放つ。性質を混ぜ合わせることに於いて、氷也は群を抜いている。以前までは分身を利用することによって、風遁と蝦蟇油の後押しで火遁の威力を底上げするという不完全な術だったが、今は分身を必要とすることなく、自身の繊細なチャクラコントロールで完璧にそれが可能となったのだ。
「!?
(氷遁だけでなく灼遁まで!?
こ、このガキッ、血継限界を2つも扱えるなんてッ!!)」
さすがの大蛇丸も、〝血継限界〟を2つも使用する氷也の才能に驚愕している。大蛇丸の情報網でも、血継限界を2つも使用できるのは氷也の他に
対となる極寒の氷遁と灼熱の灼遁……厄介極まりない。
「す…凄い…」
恐怖で怯えていた香燐も、様子は一転して唖然としている。威力もさることながら、範囲も広大な灼遁はほぼ一瞬にして大量の蛇を燃やし尽くしていたのだから無理もないだろう。
忍び五大国の隠れ里ならともかく、小国の隠れ里にこれ程の忍術を扱える者はまずいない。いたとしても数十年に1人現れるか現れないかで、突然変異のような確率だ。
だからこそ、香燐の驚きの度合いは凄まじいものである。
「大人しく捕まれ」
「九尾のガキといい、自来也のクソガキといい…アンタ達は親子共々本当にどこまでも癪に障るわね!!」
逆に、大蛇丸の驚きは激しい怒りへと変貌していた。
額に青筋を浮かべ、先程までの余裕さはまったくと言っていいほどない。
またしても口から蛇を口寄せし、しかし今度はその蛇の口から刃が急速に伸び、しかもあろうことか香燐へと襲いかかってきた。
「え?」
「ッ────おっと!
香燐に指一本触れさせねェよ!」
咄嗟のことではあったが、氷也が香燐に傷一つ負わせるはずがなく、首斬り包丁で鋒の方向を変えるように受け流し、そしてそのまま大蛇丸へと突進し首斬り包丁を振るう。
「チィッ!
(
氷也の鋭い斬撃を辛うじて躱した大蛇丸。ただ、大蛇丸の表情はよろしいものではない。氷也がうずまき一族出身の香燐を助けるその光景に、盛大な舌打ちをしている。
かつて、雲隠れの里の忍達に拉致されたうずまき一族出身のくノ一をたった1人で救出した木ノ葉隠れの里の忍がいた。大蛇丸にとって、きっとその人物は因縁ある忍なのだろう。
「香燐、俺が絶対に守ってやるから安心しろ」
「う、うん!
(か、カッコイイィィィ!
ヤ、ヤバいって!氷也のこんな姿見せられちゃったら、こんな状況なのに
大蛇丸を相手に、香燐をお姫様抱っこした状態で不敵な笑みを浮かべ、彼女を安心させるように声をかける氷也の姿が、大蛇丸の目には因縁ある忍と重なって見えている。
赤髪の女が氷也に見惚れるその様もまた、苛立たしいことこの上なしだろう。
「さて…と、香燐もいることだから一気に決めさせてもらうぞ、大蛇丸。俺の
そして、氷也はどんな状況だろうと女を魅了する。
瓢箪らしきものを口寄せした氷也が、ニヤリと口角を上げながら瓢箪を開けると、瓢箪から空間一帯を覆い尽くさんばかりの大量の雪が
瞬く間に辺り一面が白銀世界である。
時季ではなく、季節外れ。
しかし、季節外れの雪も悪くはない。それどころか、どこまでも美しい。
「綺麗…」
そこには観る者を魅了する絶景がある。
だがその一方で、綺麗な花は棘があるもの……とでも言うべきだろうか。
大蛇丸に大自然の極寒の猛威が襲いかかっている。
雪は熱に弱い。ただ、氷也の操る雪の秘術は規模があまりにも大きすぎる。瓢箪の内側に、口寄せの印が刻まれているのだろう。瓢箪から止まることなく雪が放出され続けており、その雪を手掌で自由自在に操ることで、大蛇丸を追い詰めている。
「こ、この────ッ、クソガキ!」
「捕まえた。
脱皮する変わり身の術も、雪の圧力でぺしゃんこにされたらどうなるかな?」
見るからにプライドの高そうな大蛇丸にとってこの上ない屈辱。年下に追い込まれていることもだが、氷也が自来也の息子であることが、その屈辱により一層拍車をかけている。
氷也に捕獲されてしまったのも、大蛇丸が怒る大きな要因だ。
「自来也のガキ如きが……ふん、まァいいわ。うずまき一族のその小娘は今回は諦めてあげる。
(写輪眼を持たないガキに……
何より、大蛇丸にとって氷也に負けるということは、自来也に負けたも同然。
それだけは我慢ならないのではないだろうか。
それでも、真の目的がある大蛇丸は、潔く香燐を諦め撤退する様子を装っていた。
「逃がすかよ!」
無論、大蛇丸を逃がすつもりなど一切ない氷也は、雪を握り潰すように拳を握り、大蛇丸を圧殺する。
白く美しい雪が紅く…。
「二億両…た、確かに」
「では、この娘────香燐は
氷也は現在、三代目火影・猿飛ヒルゼンから密命を受け、草隠れの里を訪れている。
正確には、密命を受けたのではなく、無理矢理密命扱いにさせたと言うべきだろう。そもそも、中忍試験に出場している氷也が他里にいること自体がおかしいのだが…。
いったい、何故このような事態になっているのか…。
ちなみに、たった今のことだが、氷也がお気に入りの香燐を
さすがは超人気エロ挿し絵画家。二億両を現金一括払いとは、月にいったいどれだけ儲けてるのだろうか…。
「ひょ、氷也……こ、これってどういう?
(え?え?
ウ、ウチ、氷也に買われたの?ってことは、身も心も全てが氷也のモノ?所有物?
氷也に縛り付けられて束縛されちゃう?私の身体にある忌まわしい噛み跡全部、氷也に上書きされて、氷也の印刻まれて、それからそれから……嬉しすぎて
そんな超人気エロ挿し絵画家に見初められ、買われた赤髪のくノ一──香燐は、今後の展開を妄想することで鼻息荒く興奮していた。妄想の内容は言うまでもないだろう。氷也からのイヤらしい言葉責めの数々。目隠しをした状態で性感帯を弄られ、全身性感帯に開発されてしまう恥辱プレーなどなど。
香燐の願いを一言で語ったならば、氷也に〝犯されたい〟といったところだろう。見た目にそぐわないムッツリさ全開の妄想で興奮してしまっている。
「香燐、お前は大蛇丸に目をつけられた」
それはともかく、いったい何故このような状況になってしまっているのか…。
事の発端は言うまでもなく、うずまき一族の血を引く香燐が大蛇丸に狙われた一件だ。
「お前を狙って大蛇丸がまた襲撃してくる可能性がある」
今回の事件は、香燐の危機を察知して駆けつけた氷也が大蛇丸を撤退させ事なきを得たが、たまたま運が良かっただけだ。氷也が気付かなければ、香燐は間違いなく連れ去られていたことだろう。
そして今後、今回は氷也によって失敗してしまったが、大蛇丸が再び香燐を狙う可能性もある。
それを危惧した三代目火影・猿飛ヒルゼンは、当事者であり香燐を守り抜いた氷也と大蛇丸を誰よりも知るであろう自来也との間で話し合いを行ったのだ。
「そうだのォ。
大蛇丸は執着心が強い。簡単に諦めないどころか、ますます執着するタイプだ。大蛇丸が香燐を狙って草隠れを襲撃したらどうなるか────明白だのォ」
その結果、小国の隠れ里である草隠れの里に所属する香燐を木ノ葉隠れの里へ移籍させるべきだと判断したのである。と言うより、氷也が強引に押しきった。それにより、氷也が自来也と共に草隠れの里を訪れているのである。
ただ、草隠れの里が回復能力と広大な感知術を持つ香燐を理由はどうあれ簡単に手放すのだろうか…。
「ま、まさかあの自来也殿にご子息がおられたとは…。
(くッ、香燐の能力は惜しいが、今の我が里に〝三忍〟の1人に数えられる大蛇丸を抑えられる忍はいない!里を滅ぼされる可能性もある!香燐を売って得た二億両を里の強化に充てるのが懸命か!?)」
その為の自来也の存在だ。
自来也は、香燐を手放した場合と手放さなかった場合で、草隠れが得られる利益と大蛇丸によって受ける被害を語ることで、香燐1人と里を天秤に掛けさせたのである。
香燐を狙うのは大蛇丸。さらには自来也程の大物が出てきては、草隠れも決して無視できない内容だ。
いや、草隠れの里からしたら選択肢は一つしかない。
「か、香燐をよろしくお願い致します」
こうして、氷也は新たなエロくてスケベな女を手に入れたのであった。
今作では、首斬り包丁は再不斬の墓標になっておりません。再不斬も、己達を負かした小僧に遣われているなら本望かな?穢土転生で再登場した時も、ナルトの成長を喜んでたりというか期待してたし。
香燐さん、アスマさんの約6倍程の二億両で買われるの巻。