ド根性(ドスケベ)忍伝   作:身勝手の極意

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ド根性(ドスケベ)忍伝 第十八章

 

 

 その忍術──〝時空間忍術(飛雷神の術)〟を単独で扱えた忍は、この広い忍界でもたった2人のみと()()()()()

 

 1人は、術の開発者でもある〝二代目火影〟千手扉間。この術の他に、〝影分身の術〟など多くの術を開発し、忍術の発明家とも讃えられ、現在の木ノ葉隠れの里の基盤を築き上げた偉大な火影である。

 

 もう1人は、歴代最年少で火影になった〝四代目火影〟波風ミナト。〝飛雷神の術〟の扱いに於いては、開発者の千手扉間よりも優れていた天才忍者だ。悲しいことに、歴代最年少で火影になった波風ミナトの就任期間は歴代最短。火影になり僅か1年ばかりで他界してしまった彼を惜しむ声は、10年以上経った今でも絶えない。

 

 だが、波風ミナトがこの世を去ってから10年以上経過した現在、また新たに飛雷神の術を単独で扱える者が現れた木ノ葉隠れの里はきっと安泰だろう。

 

「大蛇丸────()()()

━━飛雷神の術━━

 

 いや、木ノ葉は安泰どころではなく、不安しかないかもしれない。

 

「!?

(こ、これは飛雷神の術!!

 あのクソエロガキッ……どこまでも私を虚仮にしてくれるわね!!)」

 

 新たな使用者は木ノ葉の〝白い悪魔〟──氷也。

 

 時空間忍術の極意を、行きたい場所に行きたい時(お気に入りの女とスケベする為)に使用するような問題児(ドスケベ)だ。

 

 そもそも飛雷神の術とは、あらかじめマーキングした場所まで瞬間移動する習得難易度〝Sランク(最高難易度)〟の時空間忍術の極意なのだが、あろうことか氷也は、飛雷神の術のマーキングをお気に入りの女の下腹部付近……決まって子宮の上あたりに施している。

 

 マーキングの模様は使用者によって違うらしく、氷也の場合は雪の結晶の模様となっており、誰が見ても誰のマーキングなのか一目瞭然。〝俺の女〟だと強く主張されたソレはまさしく氷也の〝婬紋(マーキング)〟だ。

 

 ちなみに、氷也の婬紋(マーキング)を刻まれた女は、テンテン、波の国のツナミ、アンコ、香燐、そして先の試合でいつの間にか刻まれた多由也の5人である。恐らく、〝婬紋持ち(スケベな女)〟はこれからも増えていくだろう。

 

 この世界でもっとも飛雷神の術を教えてはいけない奴に教えたのはいったい誰だと声を大にして批判したいところだが、悲しいかな……波風ミナト亡き今、飛雷神の術についてもっとも詳しい人物は波風ミナトの師匠しかいない。即ちそれは、氷也の実父──自来也のことである。

 

 ただ、飛雷神の術を受け継ぐ後継者としては正当だ。二代目火影から続く由緒正しき師弟の系譜なのである。

 

 使い手として、氷也と波風ミナトに違いがあるとしたら、飛雷神の術をエロスに用いるか、戦闘に用いるかだろう。

 

「アンタだけは確実にこの手で殺す!!」

 

 とはいえ、忍術の扱いに於いて氷也は類を見ない天才だ。その群を抜いた才能で、自来也ですら〝妙木山〟の蝦蟇の助力を得てようやく放てる火遁を1人で行ったり、氷遁以外の血継限界(灼遁)を習得してしまっている。

 

 本人の気持ち次第では、波風ミナトを超える使い手にもなれるはずだ。

 

 これは冗談ではなく事実だ。

 

 その証拠に、この場に残された大蛇丸の表情が怒りで満ち溢れている。

 

 マーキングこそ付けられてはいないが、今の氷也の行動を大蛇丸はこのように解釈したはずだ。

 

━━ お前程度いつでも殺せる

 

 そして、その氷也は()()()()()()()()に飛んだだけ。

 

 大蛇丸からしたら、今この場所で氷也との戦いを()()()()()()()が、たまたま仇になってしまっただけだ。

 

 氷也にとって大切で優先すべきなのは、いつ如何なる時も〝エロい女〟なのである。

 

 大蛇丸からの恨みなど何のその。

 

「ッ!?

(こ、これが…三忍の本気の殺気なのか!?)」

 

 その一方で、蚊帳の外状態だったカカシは自身ではなく氷也に向けられたものではあるが、大蛇丸の身から溢れ出る本気の殺意を浴び身震いしていた。

 

 

 ❄️

 

 

 時を同じくして…。

 

「あぐッ────き、()()()…て、テメエ…う!!」

 

 先の試合にて、これまで味わったことのない快感を味わい何度も絶頂してしまった多由也は、快感のあまり気絶してしまい医務室へと運ばれていた。

 

 しかし現在、多由也は四肢に()()()()()鋭利な短剣を突き刺され、壁に張り付けにされている。

 

 まるで、拷問を受けているかのような光景だ。

 

「〝()()()()()〟ともあろう者が…。

 だが、君が五人衆でいられるのも今この瞬間まで。君は今ここで、ボクが処刑する」

 

 いや、 拷問ではなく処刑である。

 

 しかも、音隠れの里の忍同士によるものだ。

 

 音隠れの里。

 

 実はこの里、大蛇丸と密接な関係にある。それどころか、音隠れの里の里長は大蛇丸なのである。事のきっかけは、小国である〝田の国〟の大名が実体に合わない軍備増強を目論んだことだ。そこを大蛇丸に付け込まれる形で、音隠れの里は設立されたのである。

 

 つまり、名目上は田の国の隠れ里になるわけだが、実態はどこの国にも属さない独立勢力のようなもので、事実上は〝大蛇丸一派〟という認識の方が正しいだろう。

 

 無論、この君麻呂と呼ばれた青年も大蛇丸の部下で、音隠れの里の忍だ。多由也との違いは、君麻呂は担当上忍としてこの中忍試験に参加しているという点で、そのことからも相当な実力を持ち、大蛇丸からの信頼も高いことが伺える。

 

 その君麻呂だからこそ、多由也の失態を赦すはずもなく、彼女の粛清に当たっている。

 

 それは同時に、大蛇丸にとってもはや多由也は役に立たない存在だということを意味している。

 

「クソ…野郎が…。

(けど…これも仕方ねェ。ウチ自身の責任…敵であるはずの氷也に…惚れちまったから…。

 後悔は…ない。ただ────最期に、氷也に触れて欲しかった)」

 

 彼女自身もそれを強く理解していた。

 

 ただ、多由也にはできてしまったのだ。仕える主君よりも遥かに大切で何よりも変えがたい……氷也という愛しい男が。

 

 もはや、多由也は大蛇丸の部下ではない。身も心もすべてが氷也のものとなってしまっている。その身に消えることのない婬紋(マーキング)まで刻まれているのだ。

 

「死ね」

 

 迫り来る凶刃は人生の終焉を意味している。

 

 だが、今の多由也にとっては新たな始まりを意味している。

 

 そう──多由也にとって未知の世界の始まり……旅立ちなのである。

 

 これから、白い悪魔(ドスケベ)に見初められた多由也は、ドスケベ好み(エロい女)へと変わっていく。淫らである一方、エロスに対してどこまでも正直で純粋な道を歩んでいく。

 

 その多由也の隣には、必ず氷也がいる。

 

「女を泣かせるのはクズ。殺すなど以ての外。

 女をイカせてこその男…覚えておけ」

 

 雪の結晶の模様の婬紋(マーキング)をその身に刻まれた女は、何が起きようとも決して死ぬことはない。どのような窮地に立たされようと、絶体絶命の苦境に追い込まれようとも…。

 

 氷也の加護を受ける(スケベに開発される)とはそういうことなのだ。

 

「あ…

(来て…くれた…ウチの為に…)」

 

 多由也が歩み始めた道。知らない世界(快感)。味わったことのない日常(快感)。先の試合で味わった以上の興奮と快感が多由也を待ち構えている。

 

 しかし、そこに不安など一切ないはずだ。

 

 壊れ物でも扱うかのように大切に抱き抱えられた多由也は、肌から伝わる温もりと、ほのかに香る()()()()()()()()()()()の匂いで身体が高揚(発情)する。

 

 傷だらけになり、殺されかけていたというのに、身体は正直なものだ。

 

「ッ…もう来たのか────木ノ葉の白い悪魔!!」

 

 そんな多由也に向けて、氷也は安心させるように柔らかな笑みを浮かべ、彼女を抱き抱えた手に少しだけ力を込めた。

 

この俺(ドスケベ)が…俺の女(エロい女)の危機に駆けつけないわけないだろう」

 

 エロがあるところに氷也あり。

 

「ッ…。

(ああ…ウチ、氷也がたまらなく好きだ。

 どうしようもないくらい好きになっちまったみたいだ。たったこれだけで…身体が熱くなって、こんな時ですら…)」

 

 その程度の行為すらも女を発情させてしまう。たったそれだけの行為が女に喜びと快感を与える。

 

「さて…お前が多由也の担当上忍であろうと…俺の女を傷つけてただで済むと思うなよ」

 

 そして、多由也に対する氷也の熱い想いが、骨の刃を一瞬で灰へと変えてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 白く美しい雪が紅く染まり、その中から出てきたのは…。

 

「これで死なないとはな。

 皮膚の下に()()()()()()()のか…」

 

 全身に幾何学模様が浮かび上がり、皮膚の下の骨こそ露出しているが雪の圧力に潰されてなお原型を保った化物。

 

「さすが…理解が早いな。

 大蛇丸様が仰っていた氷遁秘術…大した圧力だ。だが、もう捕まりはしない。

 〝早蕨の舞〟!!」

 

 滅亡したはずの〝かぐや一族(戦闘一族)〟の末裔──君麻呂。

 

 有する能力は体内の骨を自由自在に操る体質型の血継限界〝屍骨脈〟。

 

「!?

(範囲が広いッ!!)」

 

 君麻呂は大蛇丸の切り札。

 

 氷也ですら驚く実力の高さからも、それが事実であることは明白だろう。

 

 事実、氷也と君麻呂の戦いは医務室を破壊した後に、〝死の森〟へと移っており、辺り一帯が見るも無惨な悲惨な状態となってしまっている。

 

 地中から飛び出し、辺り一帯を埋め尽くした大量の骨。

 

 それを目の当たりにした氷也は…

 

「見た目は骨というよりも…まるで枯れ木だな」

 

 ただし、生気がないのではなく、他者を突き刺すことで生気を奪う凶悪性を強く秘めているが…。

 

 氷也は君麻呂から一旦距離を取り、まだ骨が地中から飛び出していない地面に手を突き、辺り一帯を埋め尽くした自身の雪を瞬時に熱で溶かし水へと変換し、その水を凍結させることで君麻呂の術に対処した。

 

「多由也。

 お前は俺が絶対に守り抜く…安心しろ」

 

「ッ…わ、わかった。

(ウチ…もう骨抜きじゃねェかよ)」

 

 ただこの戦い、攻める君麻呂に対して、氷也は多由也を抱き抱えながら戦っている。見るからに氷也が不利な状況だ。

 

「大蛇丸様に警戒される程の貴様が…多由也程度の女に現を抜かすなど腹立たしいことこの上ない。

 このボクが…揃ってあの世に送ってやる。

 〝早蕨の舞・再骸(さいがい)〟!!」

 

 君麻呂は畳み掛けるように、規模も威力も先程を遥かに上回る術を発動した。それはまさしく骨の大木の群。まるで、死人の骨が生前よりも力を増して再生していくかのような…。

 

「お、おいおい…

(マジかよ。見た目が枯れ木とは言ったがこれじゃあ、本当に木遁みたいじゃねェか。ヤマト先生の本気の〝木遁・樹海降誕〟とも…いや、それ以上かも)」

 

 これにはさすがの氷也も本日一番の驚きを見せ、それどころか冷や汗を流す。

 

 あの氷也が冷や汗を流すなど、大蛇丸を相手に戦った時ですらなかったはず。

 

 それはつまり、純粋な戦闘能力だけなら、この君麻呂は大蛇丸を上回っているということになる。

 

「ま、殺られるつもりはねェがな。

(にしてもコイツ…チャクラの根源がどこか()()()()()()()()()。まさか…コイツも()()()()を?)」

━━ 氷遁・氷柱昇天 ━━

 

 だが、だからといって氷也に勝てるかどうかはまた別の話。

 

 素早く印を結んだ氷也は再び地に手を突き、無数の大きな氷柱を発生させ、大木のような骨に次々と突き刺していく。

 

 そして、最後に氷也が狙うのは無論、言うまでもなく…。

 

「!

(どこに…チャクラは────ッ!?)」

 

 しかし、氷也はある異変に気付く。氷也がほんの一瞬だけ目を放した隙に、君麻呂が姿を隠していたのである。とはいえ、チャクラ探知もできる氷也が君麻呂の場所を探知できないはずがない。

 

 ならば、何が氷也をここまで驚愕させているのか…。

 

「あ、危…な…」

 

 すぐそばの骨の大木から上半身のみを出現させた君麻呂が手に持つ骨の剣が、多由也の首筋近くで止まっている。

 

()()辿()()()()()までできるとはな…ッ!!」

━━ 氷遁・凍太刀(いてたち) ━━

 

「これにも反応するか。

 感知能力に於ても、ボクがこれまで殺した感知タイプ達を遥かに凌いでいる」

 

 氷也は氷遁で作り出した刀で辛うじて骨の剣を防ぎ弾き返すも、肝が冷えた……そんな様子だ。

 

 自身が作り出した骨から骨へと移動できるのは氷也にとっても想定外で、彼がここまで驚くのも仕方がない。時空間忍術とは違った移動方法で、しかも全てが君麻呂が作り出した骨である為に、当然ながら君麻呂のチャクラを宿しており、感知もし辛いときた。

 

 明らかに感知タイプ殺しの術。これに対応するには相当な反射神経と危機察知能力が必要だろう。

 

 氷也が対応できたのも、多由也に危機が迫っていたのが大きいはずだ。

 

「一度ならず二度までも…赦さん」

━━ 火遁・荼毘太刀(だびたち) ━━

 

 ただ、君麻呂の行動が沸点が高い氷也に火を点けてしまった。以前、大蛇丸に香燐を狙われた際も、怒りこそしていたが絶対に守り抜ける自信もあり、どこか余裕が伺えた。だが、多由也が二度も窮地に立たされてしまった今は別だ。

 

「この火遁はお前が死ぬまで消えることはない。痛みを与え続ける…楽に死ねると思うなよ」

 

 火遁で作り出した太刀。

 

 その太刀から放たれるのは氷也の怒り。

 

 しかし、氷也が誰よりも赦せないのは君麻呂ではなく、きっと己自身だ。絶対に守り抜くと約束した多由也を危機に晒してしまった。だからこそ、己が赦せない。

 

 とはいえ、己を赦せないきっかけを作った君麻呂へ手加減などするはずもない。

 

 死は苦痛からの解放。故に、多由也の命を狙い、傷つけた者に安らかな旅立ちなど与えない。死ぬまで地獄の責苦を与え続け、エロスと女によって滾らせた熱き想い(火遁)によって葬るのだ。

 

 怒りを乗せた火遁の太刀を氷也が一振りした瞬間……死の森の一角が爆炎に呑み込まれる。

 

 中忍試験の予選真っ只中に勃発してしまったこの事件。本選出場を決めた木ノ葉の下忍(二代目狂気)が起こしたボヤ騒ぎ(大火災)を、木ノ葉はどのように鎮火(沈静化)するのだろうか…。

 

 

 ❄️

 

 

 御年69歳。

 

 歴代最長の就任期間を現在も更新し続ける三代目火影・猿飛ヒルゼン。

 

 しかし、高齢である故か、多忙である故か、それともこれまでの無理が祟った故か、はたまたまったく別の要因か……現在の三代目火影・猿飛ヒルゼンは、全盛期どころか昨日の面影すらもなく、一気に白寿(九十九歳)を越えて紀寿(百歳)に到達してしまったかのような老け込み具合(哀愁漂う雰囲気)である。

 

「ってことで、香燐と同じように多由也も木ノ葉に迎え入れてほしい。大蛇丸の部下だったから、香燐みたいにお金は必要ないはず。あ、多由也が香燐よりも安いとかそういうことは絶対にないぞ。俺が一生をかけて幸せにしてやる(イカせ続けてやる)からな」

 

 恐らく、まだ予選が行われているなか〝影分身〟を作り出してその分身を予選会場に残し、本体は嫌な予感しかしないなか極一部の者にしか気付かれないように会場を後にして別室を訪れ、そこで死の森で起きたボヤ騒ぎ(大火災)含む大蛇丸や何やかんやらなどの事の顛末を一気に聞かされたからだ。

 

 いや、聞かされたからではなく、三代目の頭痛、胃痛、心労の要因は常に氷也である。

 

「おぬしもう失格にするぞ」

 

 そして、事の顛末を聞かされた三代目が辛うじて絞り出したかのような、口にした言葉はそれである。これは致し方なし。

 

 しかし、木ノ葉にとってその判断が吉と出るか凶と出るか…。

 

 普通なら、1人の下忍を失格にしたところで痛くも痒くもないのだが、氷也は普通の下忍ではない。里の未来どころか、現在進行形で里の状況を大きく左右する希望であると同時に時限爆弾だ。軍事面でも、何れは〝人柱力〟に匹敵する存在になるだろうと三代目は思っている。それどころか、超えてくるだろうとも…。

 

「はあ…大蛇丸と音隠れの里の情報、幹部の捕縛(多由也の保護)、撃退…これはAランク任務、下手したらSランク任務相当だ。

 これにより此度の行いを…不問に付す」

 

 それはともかく、大蛇丸が木ノ葉隠れの里に対して何か善からぬ事を仕掛けてくるであろう事は確実。音隠れの里が大蛇丸一派であることが掴めたのは大きい。その功績は大きく、問題行動が多すぎるが、氷也の実力が群を抜いているのは確か。今回の行動で、それがより明白となったことだろう。良くも悪くも…。

 

 忍としてすでに一流。人間として超問題児。

 

 コレを扱いこなすのは骨が折れるどころか命懸けだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所は移り、中央の塔の薄暗い廊下の一角にて…。

 

「満身創痍ね────()()()

 

「はあ…はあ…く…も、申し訳…ございません…大蛇…丸…様」

 

 所々、身体に火傷を負いながらも、どうにか逃げ延びた君麻呂は、敬愛(崇拝)する主君の元へと帰還した。

 

 想像を絶する爆炎からも、骨から骨へ移動し続けることで、どうにか逃げ延びていたようだ。

 

「まァ、よく生きて戻ってこれたわね。

 これも〝()()()()〟のおかげかしら?」

 

 そして、〝白い悪魔〟と恐れられる氷也を相手に善戦し、生き延びることができたのは、大蛇丸から強化されていたおかげだったようである。とある細胞を移植したことにより、君麻呂は身体能力やチャクラ量だけではなく、屍骨脈まで強化され、さらには傷の治りも常人を遥かに凌いでいる。

 

 普通なら、致命傷になっているはずの火傷がすでに回復傾向にある。それどころか、見るからに完治しつつある。

 

「木遁は使用できなかったけど、まさか屍骨脈が強化されるなんて…あの時は本当に驚かされたけど、それでもやっぱりまだまだね。

 まァいいわ。あなたなら今回の敗北を糧に、さらに強くなってくれるでしょ?今後に期待してるわ」

 

「有り難き…お言葉。

 次こそは必ずあの男を葬り去ります」

 

 その君麻呂を大蛇丸は叱咤激励し、奮い立たせた。

 

 大蛇丸にとっても、君麻呂にとっても、最大の障壁は間違いなく氷也だ。

 

 






飛雷神のマーキングは決して消えないってミナトが言ってたけど、オビトが六道仙人化した時に消えたのはともかく、大蛇丸は脱皮することでマーキングを無効化できるのかな?

かぐやの子孫であることが発覚したかぐや一族。そのかぐや一族の中でも最強の能力を持つと言われてたらしい君麻呂なら、柱間細胞にも適合できるはずだよね。そして後々はかぐやみたいな禁断の能力を開眼することも…
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