ド根性(ドスケベ)忍伝   作:身勝手の極意

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お久しぶりです!!



ド根性(ドスケベ)忍伝 第二十三章

 

 

 見えそうで見えない。

 

 なんともどかしいことか…。

 

 しかし、だからこそ心(エロス)を刺激される。心(エロス)が昂る。

 

 見えそうで見えない。

 

 それこそが、チラリズムの真髄なのだ。

 

「くうぅぅぅ!

 あと少し!あと少しであの子の下着が見えそうなのに!それなのに見えない!」

 

「スリットから覗くあの太ももがこれまた堪らん!」

 

「どんな下着を履いているのか!色は何色か!

 想像力を刺激される!くうぅ……なんと罪深いことかッ…!彼女はエロの女神なのか!?」

 

 そして、男達は揃いも揃ってチラリズムの虜となるのである。見たいけど、見えないのがイイ。見えそうで見えないのが一興。これがまた興奮してしまう。なんと罪深い。

 

 そう、時代はチラリズムなのである。

 

 今まさに、空前絶後のチラリズムの天下到来だ。

 

「ふッ、愚民(観客)達よ。想像力を最大限に働かせるといい。チラリズムの可能性は無限だ。思う存分に悩み、エロスを昂らせろ。ただ、くくく……テンテンの今日の下着がどんな種類なのか、何色なのか、そして──その内側(花園)を知るのはこの世で俺のみ。愉悦感が堪らないなァ!!」

 

 だが、男達は知らない。

 

 その空前絶後のチラリズムの天下到来をもたらしたのがこの若者であることを…。

 

 この先も、それどころか遥か先の未来に語り継がれるほどの数々の奇跡(エロス)をこの若者が世に解き放つ(遺す)ことを…。

 

 その結果、多くの血(鼻血)が流れるであろうことを…。

 

 

 第一試合──── うずまきナルト VS テンテン

 

 

 観客の男達は揃いも揃って未来ある忍者(若者)達が戦う姿よりも別の姿(スケベな格好)に鼻息を荒くして夢中のようだが、今は中忍試験本選第一試合の真っ只中である。

 

 木ノ葉の未来を担う金の卵達……空を飛ぶ可憐(ドスケベ)なくノ一と二代目黄色い閃光の戦いだ。

 

「二代目黄色い閃光の名は伊達じゃないわね!!」

 

「確かに雷遁は風遁に弱い!

 けど、当たらなきゃ意味がないってばよテンテン!!」

━━雷遁・八色雷公(やくさのいかづち) 参━━

 

 空を飛びながら巧みに忍具を操るテンテンに対し、ナルトは雷遁チャクラによる肉体活性を用い、雷の速度でテンテンを翻弄する。

 

 一見、空中という優位性を持つテンテンだが、ナルトの速度を追えるほどの身体能力と動体視力を彼女は持ち合わせておらず、尚且つ彼女は感知タイプでもない。

 

 二代目黄色い閃光と謳われるナルトを相手に、忍具使いのテンテンでは決め手に欠ける状態といったところ。いや、それ以前の話か…。ナルトの言葉通り、雷の速度に翻弄されるテンテンが忍具を放ったところで、それがナルトに命中することはない。

 

「もらったァ!

 これで勝負アリだってばよテンテン!!」

 

 そんなテンテンに対し、力強く跳躍し、雷速で彼女の背後を取るナルト。この勝負、雷の如くナルトが早々の勝負を決めてしまうのだろうか…。

 

「ナルト……甘いわね。

 私を誰だと思ってるの?アンタの姉弟子以前に、私はあ(・)の(・)氷(・)也(・)の(・)本(・)妻(・)よ。ナメてんじゃないわよ!

(私は氷也の一番の女。その座だけは何があろうとも、絶対に誰にも譲らない!!)」

━━風遁・舞風〝斬風〟━━

 

 しかし、ここで決着が着くとしたら、それはテンテンが以(・)前(・)ま(・)で(・)の(・)く(・)ノ(・)一(・)だったならばの話だ。

 

「どわッ!?い、痛ェ!!

(せ、背中から風遁の刃!?お、おれの雷遁チャクラが紙切れみたいに斬り裂かれちまったってばよ!?)」

 

 彼女は木ノ葉隠れの里の二代目狂気──〝白い悪魔〟に最初に見初められたドスケベな女。誰よりも鍛えられ、愛され、くノ一としても女としても成長を遂げ……いや、テンテンという女の成長に限界はない。

 

 それはなぜか…。

 

「ふッ……さすがは俺の愛しい女だテンテン。

 ナルトの性格から、背後を取るであろうことを読み、背後に回られたその瞬間、攻撃を受けるよりも先に術を発動する。

 そのタイミングは寸分の狂いもなく完璧だ」

 

 テンテンにとっての揺るぎない信念。

 

 愛しい男を一生飽きさせることのないドスケベ。それこそが、テンテンにとっての忍道なのだから…。

 

 氷也の前で、無様な姿を見せるわけにはいかない。

 

 成長した彼女は、ただの忍具使いではない。木ノ葉隠れの里では珍しい、随一の風遁使いなのである。

 

「見えなくても、感じ取れなくても関係ない。氷也を満(・)足(・)さ(・)せ(・)る(・)為(・)に研き上げてきた女の勘は白眼だろうと写輪眼だろうと数多の感知術だろうと超えてみせるわ!」

━━風遁・舞風〝螺旋斬風〟━━

 

 今や観客達は、蛹から蝶(超ドスケベな女)に成長しようとしているテンテンに釘付けだ。

 

「ふむ。偶発的に生まれてしまったが、背中全開のチャイナドレスもたまらんな」

 

 正確には、ナルトへのカウンター狙いで背中から風遁の刃を展開した影響か、露になった美しい背中に、男達の視線は向いてしまっているようだ。

 

 この試合の行方はもはや誰にもわからない。

 

 速さに翻弄されていたテンテンが、自らの力で運命を切り開き(斬り裂き)活路を見出したのだ。

 

「や、やべェ!

 けど、凄ェってばよ!!」

 

 テンテンの掌から放たれた風遁の刃の竜巻をどうにか回避しながら、ナルトは感嘆の声を漏らしていた。彼女の成長した姿は、対戦相手であるナルトすらも魅入らせてしまっているのである。

 

「お、おいおいマジかよ。

 空を飛ぶ風遁だけじゃなくあれほどの規模と威力の風遁まで……おれよりも凄いんじゃねェか?」

 

「下忍であなた以上の風遁使いなんて相当よア(・)ス(・)マ(・)。(この世代とんでもないわね。私を超える幻術使いもそろそろ現れるのかしら?)」

 

 木ノ葉隠れの里では珍しい風遁使いの代表格と目される上忍──猿飛アスマ。三代目火影・猿飛ヒルゼンの実子である彼ですらも、テンテンの風遁使いとしての才能には脱帽してしまうほどだ。

 

 ただ、これは仕方がないことでもある。

 

 いつの世も、必ず世代交代は起きるもの。新たな優れた使い手は必ず現れるのだ。

 

 その流れをこの試合で犇々と感じてしまっているのか、猿飛アスマの隣で観戦する上忍──夕日紅は、期待と同時に強い焦りを禁じ得ず冷や汗を流す。

 

 悲しいかな……彼女を超える幻術使いはすでに2(・)人(・)、木ノ葉隠れの里にいる。とはいえ、1人は幻術を多用するタイプではなく、もう1人は世間的に同(・)胞(・)殺(・)し(・)の(・)大(・)罪(・)人(・)とされているのは、彼女にとって幸か不幸か…。

 

 兎にも角にも、第三次忍界大戦を生き延びた世代を超える忍達が育っているのは、木ノ葉隠れの里にとっては吉報。

 

「当ててみせたわよ……ナルト」

 

 それどころか、止まることなく成長し続けている。

 

「ぐ…くッ…!」

 

 試合は形勢逆転。空中から急降下し、クナイで斬りかかったテンテンがナルトに向けて不敵(妖艶)な笑みを浮かべている。

 

「あ、あの目を向けられたい。

 それでいて踏まれたいぞよ!」

 

「ふう、ふう……あの目を向けて蔑まれたい!」

 

「鞭はないか!?」

 

 その笑みは、多くの男達の心を虜にし、屈服させた。テンテンの色香(エロス)もまた、罪深いほどに成長している。

 

「ナルト、これで終わりかしら?」

━━風遁・舞風〝螺旋斬風〟━━

 

 当の本人は、男達からそんな視線と想いを向けられていることなど露知らず。寧ろ、気付いたところで興味を示すこともないだろう。テンテンがそのような視線と想いを向けられたい男は、この世にただ1人なのだ。

 

 その氷也の期待と想いに応えるべく、テンテンは鍔迫り合いのなか、ゼロ距離からナルトに向けて印(・)を(・)結(・)ば(・)ず(・)に術を放つ。

 

「風遁・舞風。

 なるほど、あの術はただ飛ぶ為だけの術ではなく、テンテン流の風遁チャクラモードというわけだな」

 

 そう、それは氷也のみ。そして、その氷也は珍しく忍術に対しての解析を行なっていた。

 

 テンテンがナルトに対しカウンターで放ち、雷遁チャクラモードを斬り裂いた斬風と、それによって生まれた隙に放った螺旋斬風はどちらも印を結ばずに放っていた。氷也はその点に甚く感心しており、それを可能にしたのが風遁・舞風であることを見抜いたのだ。

 

「しかも、掌から放つ螺旋斬風は螺(・)旋(・)丸(・)の(・)修(・)行(・)の(・)応(・)用(・)によるものか…。失敗を糧に応用し、新たに生み出すとはさすがは俺の女だ」

 

 氷也がエロス以外にここまでの興味を示すのは稀なこと。それだけ、テンテンの成長には目を見張るものがあるということなのだろう。

 

 この試合でテンテンが見せた彼女独自の風遁チャクラモードならぬ風遁・舞風と、そのチャクラを風遁の刃に形態変化させて放出する斬風、そして……形態変化を究めた先にある螺旋丸の第一段階(乱回転)と第二段階(威力増幅(放出))を応用し、螺旋回転の威力を高め、斬風と合わせて放出するという派生技はテンテンがこの1ヶ月の期間で習得した努力の結晶だ。

 

「現時点で、テンテンは螺旋丸の第三段階(留める)は無理だった。だが、そこでへこたれずに、第一段階と第二段階を究め、そこに風遁チャクラを組み込んでしまうとはな」

 

 元からテンテンが持っていた才能なのか、それとも氷也との出会いで芽生えた愛(エロス)によって成せたのかはわからない。しかし、一つだけ言えることは、テンテンの実力は、すでに木ノ葉隠れの里のくノ一の中でも群を抜いている。

 

「それにしても、テンテンのチ(・)ャ(・)ク(・)ラ(・)量(・)が(・)増(・)し(・)て(・)い(・)る(・)な。どういうことだ?」

 

 その上、チャクラ量も多いとくれば、男女関係なく木ノ葉隠れの里の忍達の中でも、その実力は上位に食い込みつつあるのではなかろうか…。ただ、テンテンのチャクラ量が増した理由までは、氷也でもさすがにわからないようだ。

 

「イイ感じだわ。

(それにしても、ここ最近常々感じてたけど……氷(・)也(・)と(・)身(・)体(・)重(・)ね(・)る(・)度(・)に(・)チ(・)ャ(・)ク(・)ラ(・)量(・)が(・)増(・)し(・)て(・)るような気がしてたけど、勘違いではなかったみたいね。チャクラ量の多いナルトと戦って、これだけチャクラフル稼働させてもまだ余力があるのがその証拠だわ)」

 

 要は、氷也とテンテン(他)が身体を重ねた際に、氷也からテンテン(他)に向けて身体エネルギーと精神エネルギーが練り合わされたチャクラという名前でも呼ばれる子(・)種(・)が(・)送(・)り(・)込(・)ま(・)れ(・)た(・)結果、テンテン(他)のチャクラ量が増したようだ。本来、ご懐妊によって新たなチャクラ生命体(赤ちゃん)が誕生する以外では、男女が身体を重ねるだけではそのようなことは起きないのだが、氷也の場合は、今はまだ子育てよりもエロスに集中したいからと、類稀なるチャクラコントロールと研鑽によって、テンテン(他)がご懐妊にならぬようにと、テンテン(他)の了承のもとにコントロールしていたようなのだが、どうやら氷也がご懐妊せぬようにとコントロールしていた氷也のチャクラが本人すら気付かぬところで彼女達の身体に直接送り込まれ蓄積されていたらしく、その結果……テンテン(他)のチャクラ量がいつの間にやら倍以上に増していたのである。

 

 つまり、テンテン(他)が氷也と身体を重ねる度に、氷也がチャクラコントロールを止め、ご懐妊を解禁しない限り、テンテン(他)はこれから先もチャクラ量が増していくということである。

 

 さすがの一言に尽きる。素でナルトよりもチャクラ量が多いのも納得だ。

 

「あ、危なかったってばよ。

 マジでチャクラの衣(尾獣チャクラ)がなかったらズタズタに斬り裂かれてたってばよ…。

(九喇嘛がいてくれて助かった!

 サンキューだってばよ!!)」

 

 チャクラ量が増したことで、当然ながら威力も相当なもの。ナルトはどうにか、自身の内に封印された九尾(九喇嘛)のチャクラを纏うことで防御したようだが、これがナルト以外だったら、戦闘不能どころか、悪ければ死んでいたかもしれない。

 

「す、凄まじいな。

(おれと同じ性質を持っていたサスケに千鳥を習得させたが、彼女が相手だったらサスケは負けていた。いや、それはナルトが相手でも同じか……まさか安定した状態で九尾の力を使えるようになっているとは…)」

 

 まだ完全に力を使いこなせていないとはいえ、尾獣のなかでも最強のチャクラを持つとされる九尾の人柱力であるナルトにその力を使わせるのだから、氷也とのエロスの営みが要因とはいえど、テンテンのチャクラ上昇率は相当なものだ。

 

 木ノ葉随一の雷遁使いにして、最強の上忍であろうはたけカカシですら、テンテンの風遁に脱帽していた。無論、ナルトの実力に対しても同様で、この2人には自身の教え子(うちはサスケ)ではまだ勝てないだろうと、師が先に白旗を上げてしまうほどだ。

 

「まさかこれほどとはのォ…。

(アスマとあ(・)や(・)つ(・)以外でここまでの風遁の使い手が木ノ葉に現れようとはのォ…。

 それにしても、親子揃って育成力まで似ておるとは…)」

 

 とはいえ、はたけカカシが白旗を上げてしまうのは当然なのかもしれない。〝プロフェッサー(教授)〟と謳われる忍術の天才である三代目火影・猿飛ヒルゼンですら、テンテンの風遁忍術に感服しているのだ。己の弟子の息子が鍛え上げたくノ一がここまでの実力を披露してくれようとは、驚き以上の嬉しさもあるのではないだろうか…。

 

 一方で、テンテンを鍛え上げた氷也の育成力には、血の繋がりを感じ苦笑いを浮かべているようだ。育成力だけ見れば、大手を振って褒め讃えるべきなのだろうが、氷也と自来也親子は揃って日頃の行いが賞賛されるべき点を霞ませるどころか、なかったことにしてしまうほどの問題児なのだから、その反応も仕方がない。

 

 それはともかく、若き忍達成長は喜ぶべきことだ。

 

「ナルトにも驚かされたのォ。

(まさか九尾のチャクラをここまで安定した状態で引き出せるようになっているとは、落ちこぼれと言われておったのが嘘のようじゃわい。大した奴じゃ)」

 

 当然、テンテンだけではなく、三代目はナルトの成長にも驚くと同時に、喜ばしく感じていた。生まれたその日から目をかけていた少年なだけに、その想いは余計に大きいものだろう。

 

 ただ、勝者は1人。

 

 どちらかが勝ち、どちらかが負ける。

 

「中忍になるのは私よ!

(公私共に、氷也の一番になる!!)」

 

「いいや!おれだってばよ!!

(氷也の相棒は譲らねェってばよ!!)」

 

 果たして、中忍になるのはテンテン(正妻)か…。それとも、白い悪魔と並び称される二代目黄色い閃光(うずまきナルト)か…。

 

 はたまた…。

 

 

 ❄

 

 

 その姿勢は、戦闘態勢というにはあまりにも不自然なほどに、まるでナニかを隠すかのように前屈みとなっている。

 

「き、貴様ァ…ッ!!」

 

 そして、その前屈みな姿勢を取る者──日向ネジは、顔をこれでもかと赤くし、フルフルと震えていた。

 

 日向一族出身のネジからしたら、屈辱以外の何物でもないだろう。日向一族に伝わる血継限界〝白眼〟を用いた独特の体術とされる〝柔拳〟を改良(改悪)され、尚且つそれを食らわされてしまったのだ。

 

 そんな屈辱などお構いなしに、ネジが前屈みとなり隠そうとしている下半身のとある一部が山(・)を(・)張(・)り(・)主(・)張(・)している。

 

「すまんな。

 テンテンとナルト、弟子達にあれほどの勇姿を見せられては、師としてもっと余韻に浸っておきたくてな」

 

 

 第二試合──── 氷也 VS 日向ネジ

 

 

 最強の下忍はいったいどちらなのか……そうなるはずだった。いや、それは観客達がそのように思い込み、勝手に期待していただけなのかもしれない。

 

 しかし、現実はあまりにも無情で、もはや比べるまでもなかったのだ。

 

「こ、これが、木ノ葉の白い悪魔…」

 

 観客の誰かが、震える声で静かに呟いた。

 

 氷也の実力を正しく理解し、評価する者からしたならば、この結果は予想するまでもなく当然の結果でしかない。

 

 今や、世界に名を轟かせる白い悪魔の勇名は、あまりにも大きく、最強の一角を担うに相応しいと言っても過言ではない。寧ろ、中忍試験程度では、真の力を測ることなどはなから不可能だったのである。

 

「やはりこうなってしもうたか…。

(日向ネジは決して弱くはない。

 最強の下忍であ(・)っ(・)た(・)のも疑いようのない事実。だがそれは、氷也とナルトが下忍になるまでのこと…。

 もっとも、中忍になれるかはまた別の話じゃ)」

 

 対して日向ネジは、実力だけ見たならば中忍に等しい力を有してはいる。それは三代目火影も認めるところ。しかし、小隊を率いる小隊長(中忍)に相応しいかとなれば話は別で、答えは否である。

 

 下忍としての実力は高くとも、小隊を率いる上で必要不可欠な頭脳、指揮・統率力に欠けているといったところか…。

 

 首に手刀をくらい、うつ伏せで地に倒れ気を失った日向ネジが中忍になることはない。

 

「あいにく、男を絶頂させる趣味はない。

 これにて閉幕だ」

 

 蹂躙と呼ぶに相応しい展開で試合を制した氷也は、唖然とする観客達になど一切の興味を示すことなくその場をあとにする。今、氷也が想うのは先の第一試合についてのみ。

 

 愛しいテンテンと頼りになる相棒であるナルトが、己の弟子であることを誇りに、信念をぶつけあったのだ。テンテンが見せた風遁の新術の数々と術の反動で改良された背開きのチャイナドレス。彼女に圧されながらも、最後まで諦めることなく自ら突破口を開いたナルトの飛雷神の術。ナルトは、飛雷神の術を氷也と戦うまで披露するつもりはなかったのだろうが、テンテンを姉弟子と認めて出し惜しみすることなく最後に披露し勝利を手にした。

 

 その際の会場の盛り上がりは容易に想像がつく。

 

 うずまきナルトは、大勢の前で己が二代目黄色い閃光であることを証明してみせたのだ。

 

「強くなったなナルト。

 それに、テンテンもより強く……エロくなった。空を自在に飛び回り、見えそうで見えない(チラリズム)のがたまらなかった。〝イチャイチャチラリズム・スカイ〟。舞台は空へ」

 

 それと同時に、木ノ葉のドスケベな舞姫の名も、今日この瞬間より名を轟かせるのである。

 

 

 

 

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