皇起2600年、深海棲艦によって人類に対する宣戦が布告された。
後に「深海戦争」と呼ばれるそれは、世界を巻き込む大戦争となった。
大日本帝国(おおにほんていこく)も、西欧列強との紛争を中止し、人類連合軍としてソビエト同盟(C.C.C.P.:Common Communist Corps of Proletariat) および U.S.A. (Unite States of AhoIndia)、ライヒスドイチェラント、イタリ、自由フランス、BCフランス、神聖なるブリタニア帝国(U.K)と共に戦いを進める。
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駆逐隊司令より提督へ昇進したばかりの彼、春仁少将が着任したのは此の年、8月の事であった。
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春仁は、愛国心に燃えていた。
だが、人類史は、春仁の存在を容易には受け入れなかった。
より正確にいうと、受け入れ難かったのである。
一つには、深海棲艦の持つ圧倒的な技術の前に、人類は刃が立たなかった事。
もう一つには、人類に寄り添うべく突如顕現した謎の存在「艦娘」
その戦闘能力を活用すべく人類軍の再編成を余儀無くされたことである。
まるで我々が旧人類であり、彼女たちが「新人類」とでも云うべき超越さを有した存在、それが「艦娘」であった。
そして、旧人類の多くは、「艦娘」を回天の必殺兵器として取り扱うことにした。日本にあっては、本営の決定である。
このことにより、春仁提督は孤立した。
春仁提督は、「艦娘」を人として認識したのだから。
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フィジー・サモア作戦。
人類中央協定においての作戦名称は「 F作戦 」
此れで、失態を演じた人類は、責任の擦り付け合いをしていた。
帝国海軍特殊水雷戦隊。春仁提督の現場
春仁提督は、司令室で本営と対峙する。
F作戦において、本営の馬鹿元元帥は、水雷戦隊に特殊攻撃を命じた。
春仁提督はこれを良しとせず。通常攻撃で対応したのである。
本隊の混乱の中、善く戦った。
奮戦といえよう。
だが馬鹿元閣下はそれが気に入らなかった。
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参謀「馬鹿元閣下、落ち着いてください。」
馬鹿元「私は落ち着いている。」
馬鹿元は落ち着いていない。
軽巡洋艦娘に馬乗りになって殴打をした男が、どうして落ち着いて居ると云えようか。
参謀「…、では、着席してください。」
馬鹿元「命令するなっ、艦娘ごときがっ!」
春仁提督「閣下、ご冗談を。」
馬鹿元「私は冗談を云う男ではない。」
馬鹿元「欠陥特殊兵器と、貴様を罰するために来たのである。」
春仁提督「閣下は本気であらせられる。ゆえに正気ではない。」
馬鹿元「なんだその態度は。どけ。懲罰を邪魔するな。」
春仁提督「…懲罰 ? 私には老人の癇癪に見えますが ? 」
馬鹿元「何だと貴様っ。本営に逆らうかッ。」
「そこに直れッ。」
(元帥の突進かよ、猪侍じゃあるまいし)
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春仁は、高貴なる者が義務を果たさないのが嫌いであった。
地位に相応しく無いものがその席に居るのは、人類戦争の時に嫌という程見てきたのだから。
これは帝国海軍の宿痾なのだろうか。本営を、自ら大本営と名乗る時点で春仁はすでにイラつくのであった。
気づいたら体の捌きで足払いを掛けていた。
(どったあああああああああああん)
本営代表は盛大なる爆死を演じた。
馬鹿元「おまえ、線家の…者だ…な、覚えと…け」
元帥は気絶した。
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辞令 : 下記の者、本日をもって艦隊司令の任を解除す。
線 春仁 (せん・はるひと)
皇起2600年 八月六日 大日本帝国 本営 馬鹿元
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参謀「春仁さん。」
春仁「なんだ。参謀か。世話になったな。」
参謀「さみしくなります。」
春仁「時化た面すんなって、俺はまた帰ってくるさ。」
参謀「期待してますので」
金剛「私は戦艦金剛級の一番艦、金剛です。」
春仁「おい、金剛、なんか言葉遣いへんだぞ。」
金剛「あは。THX Admiral.」
春仁「Do not mind. Kongo. Make your self. けけけ」
金剛「うー、テイトクぅ。どうしてサヨナラですかぁ」
春仁「馬鹿元大将閣下の指示だ。」
金剛「ティトクのコマンドは、Very Effective だったネ」
春仁「そうか、Sorry, My fellows.」
金剛「テイトクぅ、そこは Sorry じゃ、ナイネー」
春仁「そうか、では、Thank you my fellows.」
金剛「ソウネ。ワカッテルネ。テイトクぅ」
春仁「おいよせ、他のフネがみんなみてるぞ。」
春仁「っておい。…まあいい、じゃな。」
浦風「…行くんか。」
春仁「おう。」
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これ以後、挨拶も壮行会もなし、荷物を纏め、即刻退去。
彼は追い出されたのだ。
馬鹿元の留飲は、下がった。
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